「ラム酒で酔っ払った赤い鼻」という意味合いの名前が示す通り、赤みがさした頭部が特徴的です。
そして身体は透明感があり、尾びれは白と黒の縞模様という、1匹で3回美味しいテトラですよ!
雑食性ですが植物性の餌も好むようで、水草の新芽をかじってしまうことがしばしばあります。
得意な水質などは、水草水槽のタンクメイトとして申し分ないのですが、柔らかい水草をレイアウトしている場合は注意です。
かじりにくいミクロソリウムやアマゾンソードなどの、ロゼット型水草と特に相性が良いですね!
透明感がある明るい水槽でも美しく観賞できますが、落ち着いた色調のレイアウト素材と合わせると、特徴的な体色をより際立たせることができます。
例えば、色の濃い流木をレイアウトしたり、暗めのバックスクリーンを貼りつけた水槽で群泳させると、存分に魅力を発揮しますよ!
ところで、ラミーノーズテトラにも、コリドラスのようにワイルド(野生)とブリード(養殖)の個体が流通しています。
ワイルドなのは「イエローテールラミーノーズテトラ」で実は近縁の別種ですが、本当によく似ています!
特徴である赤い顔はワイルドのほうが濃く発色し、鮮烈な印象を残すので水槽の主役もこなせますよ!
ブリードはワイルドに比べると体色は薄めです。
しかし、改良品種に「ブリリアントヘッドラミーノーズ・テトラ」という色鮮やかに成長する品種がいます。
普通のラミーノーズテトラよりも少し高価ですが美しいですし、入手・飼育しやすいため、敷居が下がるので初めて飼育する場合におすすめです。
とはいえ、普通のラミーノーズテトラも飼育次第で発色が濃くなりますし、そのままでも、他の魚種と混泳させるのには程よい色味と感じています。
主役かタンクメイトか、水槽レイアウトかで役割は異なりますが、それぞれに良さがありますよ!