水槽を複数台置きたい!水槽を2台以上置くときの注意点とコツを解説!
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最初は1台の水槽から始めたアクアリウム。
飼育の要領をつかんで管理に慣れてくると、「水槽をもっと増やしてみたい」と考えることもあるかと思います。
水槽を2台以上管理する場合は水槽台や床の耐荷重を考慮し、重さが一箇所に集中しないよう分散させるなどの工夫が必要です。
電気タップの容量をオーバーしないよう、配線にも注意しましょう。
今回は複数台の水槽を設置する場合の注意点やコツを解説しますので、水槽の増設を考えている方などは是非参考にしてください。
目次
まずは設置スペースの余裕を確認!
新しい水槽を購入する前に、まずは設置スペースに余裕があるかどうか確認しましょう。
いまある水槽の横に新しい水槽を設置する場合、隙間なく並べるのはよくありません。
水槽同士の距離が近いと地震の振動などでお互いの水槽がぶつかり合い、割れる危険性が高くなってしまうのです。
わずかな隙間に水や汚れが入り込むとメンテナンスが困難ですし、別々の機材で管理する場合は機材からの排熱がたまって水温管理が難しくなります。
水槽を横並びで置くときは水槽同士の隙間を必ず10cm以上空けて、壁からの距離もこぶし1つ分くらい離した位置に設置しましょう。
無理な姿勢でメンテナンスをすることにならないよう、設置場所の高さや広さもしっかりと確認しておくことが大切です。
床の耐荷重を超えないようにしよう
設置スペースの確認ができたら、今度は床の耐荷重にも気を配りましょう。
ここでは水槽総重量の考え方と一般的な床の耐荷重、重量がオーバーした際の対処方法などについて解説していきます。
水槽設備+水量+水槽台+レイアウトの重さを調節する
水槽は本体だけだとそこまで重さを感じないかもしれませんが、レイアウト素材を設置して水を満たすとかなりの重さになります。
水槽台の耐荷重と水槽の重量を見比べて、耐荷重を上回らないように調節しましょう。
以下のページで水槽の重さを自動計算できるので、まずは設置する水槽に水を入れたときの重さを割り出してみるのがおすすめです。
水槽の重さが算出できたら、
- 照明やクーラーなどの設備
- 満水時の水槽
- 水槽台
- レイアウト素材
- ろ過装置やろ材
これらをすべて含めた総重量を計算しましょう。
水槽を複数設置するときに注意したいのが、床の耐荷重です。
一般住宅の床の耐荷重は1㎡(平方メートル)あたり180kg以上と法律で決められていますので、仮にいま1平方メートルでちょうど180kgの耐荷重で造られた住宅に住んでいるとしましょう。
この場合45cmキューブ水槽を横並びで置くと、水槽本体と水の重さだけで床の耐荷重をオーバーしてしまいます。
実際にはそこに各種設備や水槽台の重さも加わりますので、多少水量を減らしたとしても床が抜ける可能性が高くなってしまうのです。
ではこのケースのように45cmキューブ水槽を2台設置したい場合、どのようにすれば良いのでしょうか?
次項で詳しく解説します。
重量を分散しよう
単純計算で床の耐荷重をオーバーする場合、まずは水槽同士の距離を1m以上離すといった対処法があります。
先ほども説明したように床の耐荷重は1㎡あたり180kg以上なので、1㎡内に180kg以上の物を置かないという考え方ですね。
ではどうしても横並び(もしくは上下)に置きたい場合はどうすれば良いのか。
東京アクアガーデンで水槽を設置させていただくときは、水槽台と床の間に大きな鉄板などを敷くといった方法を多く採用しています。
水槽よりも面積の広い板を置いて、重みを広範囲に分散させるという考え方です。
実際の床の耐荷重は施設や住宅によってさまざまなので、どちらの方法を採用するにしても、まずは設計を担当した建築士に確認をとりましょう。
コンセントの容量・個数問題
床の耐荷重問題が解消できたら、今度はコンセントの容量や個数に関する問題を解決しましょう。
ここでは電気タップの安全な使用方法と、コンセントケーブルをすっきりまとめる方法についてご紹介していきます。
電源タップを安全に使うには
複数の水槽を隣同士で設置するような場合は、照明やろ過装置などを動かすための電源がたくさん必要になります。
このようなケースでは電源タップを活用するのが一般的ですが、電源タップの容量の限界値(ワット数)を超えて接続しないよう十分に注意しましょう。
たとえば容量の限界値が1500Wであれば、接続する機材の定格消費電力の合計を1500W以内にします。
また、電源タップを置く位置にも注意が必要です。
メンテナンス中に水が溢れやすい床や水槽台の下に置くと漏電する危険がありますし、水槽のフタの上に置くとなにかの拍子に水没し生体たちが全滅する可能性があります。
電源タップはなるべく水槽より高い位置に固定し、湿気がたまらないように換気やほこりの清掃をこまめに行ないましょう。
防水仕様の電源タップを使ったり、大もとの壁面コンセントには防水カバーを取り付けるなどの対策をしておくとなお安心です。
コンセントケーブルの安全なまとめ方
水槽が増えるとその分機材も増え、配線がごちゃごちゃとしてきます。
そのためコードをすっきりさせようと購入時のように束ねているのをよく見かけるのですが、実はこの束ね方、火災の危険があります。
電気コードは折れた部分に電気抵抗がかかるため、その部分が熱をもって発火する可能性があります。
できればコードはまっすぐ伸ばして使用するべきなのですが、どうしてもまとめたい場合は輪状に束ね、折れた部分を作らないようにしましょう。
そうすれば火災の心配は軽減できますし、電気抵抗が減ることでコードの寿命を延ばすこともできます。
水温管理を節約する方法
続いては効率的に水温管理する方法について、電気代節約のコツなどをご紹介します。
数が多いときはエアコンがおすすめ
複数の水槽を水温管理するのであれば、エアコンを頼ることをおすすめします。
特に最近ではリモートワークが推奨されている関係で、在宅している時間が以前より増したという方が多いです。
普段エアコンをつけて過ごしている部屋に水槽を置くのであれば、寒い時期は暖房による室温の上昇とともに水温も上がりますので、水槽用ヒーターが稼働する時間をかなり減らすことができます。
また、水温を下げることに関しては新たに水槽用クーラーを購入する費用も加味すると、備え付けのエアコンを22℃くらいの設定で24時間つけっぱなしにした方が、水温管理費用を安く済ませることができるのです。
もちろんこれは部屋の広さやエアコンの年式、お住いの環境によっても変動するので「絶対に」というわけではありませんが、冬場はエアコン+水槽用ヒーター・夏場はエアコンのみで水温管理するのがいちばん節約できるのではと個人的に思います。
断熱シートで電気代を節約!
水温管理にかかる電気代をさらに節約するため、断熱シートを活用してみましょう。
ご紹介している寿工芸 断熱エコスクリーンは水槽に貼るタイプのアルミシートで、保温・保冷効果に優れたおすすめの商品です。
シートの内側は黒色のマットが貼られているため、バックスクリーンとしても使用できます。
水槽の側面と背面を覆うように貼り付けると、約30%もの電気代を節約する効果があるようです。
こちらの商品は好きな大きさにカットしても使用できるため、ろ過フィルターなどに貼るとさらに保温性がアップします。
ホースには以下のようなサバイバルシートを巻きつけてみるのも良さそうですね。
こうした断熱素材をうまく活用して、水温管理の効率を高めていきましょう。
まとめ:水槽を複数台置きたい!水槽を2台以上置くときの注意点とコツを解説
今回は複数台の水槽を設置する場合の注意点やコツを解説してきました。
水槽を2台以上置く場合、水槽台の耐荷重はもちろん、床の耐荷重にも考慮して対処することが重要です。
コンセントの容量や電源タップの置き場所は十分注意して、しっかりと漏電対策を行ないましょう。
水槽を複数台所持するとその分水温管理するための電気代がかかりますので、エアコンの機能や断熱材などをうまく使いながら節電していくのがおすすめです。
安全には十分配慮しつつ、うまく節約しながら、素敵なアクアリウムライフを楽しんでみてください。
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