石のレイアウトを30cm水槽で解説!偶数での石組みのポイントを教えます

投稿日:2025.09.01|
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アクアリウムのレイアウト素材として流木と並んで定番なのが、大き目の石を使った石組み水槽です。
形の異なる石を組み合わせてアーチや岩壁のような表現に仕上げたり、水草と合わせて自然な情景を再現したりなど、存在感のある石は主役としてもワンポイントとしても重宝します。
そんな石組みレイアウトを成功させるのに重要なのが、設置する石の数。
初心者はランダムな水景になりやすい奇数でレイアウトを組むのが良いと言われていますが、実は偶数でもいくつかのポイントを押さえていけばバランスの良いレイアウトに仕上げることが可能です。
ここでは、石組みの基本的なコツやポイントを抑えながら、石の数を変えた場合のレイアウトの方法を実際に30cm水槽に石組みをした様子を交えてご紹介していきたいと思います。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに偶数で作る石組みレイアウトを解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
石組みは特に鮮やかな小型魚を飼育する水槽におすすめのレイアウトです。
オリジナリティを出したいときには石の数や種類を変えてレイアウトを組むと、一味違った洗練されたアクアリウムに仕上がります。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、偶数で作る石組みレイアウトを解説します。
石の数や種類の決まりはある?石組みのポイント

石組みのレイアウトを見映えよく見せるポイントは、ずばり自然な風合いです。
適当に石を配置しているつもりでも、人の手で並べるとどこか規則性が生まれてしまいとても不自然なレイアウトになりがちです。
ランダムに並べるのは実はとても難しいことなので、バランスを計算しながら不規則を意識して石を配置しましょう。
ここでは、バランスよく石を組んでいくポイントを確認します。
石組みは奇数が鉄則?
石組みに使う石の数に決まりはありませんが、どちらかといえば奇数がおすすめと言われています。
偶数はバラバラに置いてもどこか規則的になりがちですが、奇数ならば自然にあるような不規則な感じを出しつつバランスを取ることができるからです。
しかし、水槽の大きさなどの事情により入れられる石の数に制限がある場合は、偶数でレイアウトを組むこともあります。
偶数の石でレイアウトをするコツ
偶数で石組みを作るときは、使用する石の大きさに差をつけて不規則な感じを表現するのがポイントです。
同じ大きさの石が偶数並んでいると、見た人が規則性を見出してしまいやすく人工的な印象を与えてしまいます。
意外かもしれませんが、大げさなくらい大胆に石の大きさを変えた方が自然なレイアウトになりやすいです。
また、底砂に高低差を付けるのも忘れてはならないコツの一つ。
高さに差を出すことでレイアウトに奥行きが生まれて、メリハリのある仕上がりになります。
石の種類について
使う石の種類の選定も石組みの重要なポイントです。
基本的には、石の種類は合わせたほうが統一感が出てバランスよく仕上がります。石の中には水質に影響を与えるものがあるため、種類を揃えた方が水質が安定して管理もしやすいでしょう。
ただ美的感覚は人それぞれなので、使いたい石があるのであれば複数種類の石を混ぜたレイアウトに挑戦してみるのも、もちろん良いです。
色々な石を入れるとどうしてもレイアウトの難易度は上がりますので、全体的なバランスを見ながら大きさや色味のバランスを微調整していきましょう。
石を混ぜることで水質に与える影響はなかなか予想が難しく、案外問題ないということも多いです。
石組みにおすすめ!レイアウトしやすい石3選

アクアリウム用として販売されている石には数多くの種類があり、それぞれ風合いや水質への影響度が異なります。
ここでは、石組み初心者の方でも取り入れやすい石を3つご紹介します。
風山石
長年風雨にさらされて作られたようなゴツゴツした岩肌が特徴の、アクアリウムでは定番のレイアウト石です。
水質に影響がなく安価なので、初めての石組みにおすすめ。
どっしりとしているので重厚な石組みを作りたいときにも向いています。
茶色が強く出るもの、灰色に白が入るもの、青みがかったものなど色味のバリエーションが豊富なので、お好みのものを選んでレイアウトを組みましょう。
木化石
木化石は別名”珪化木”とも呼ばれる、木の化石です。
軽量ですが安定感があるので、重さをあまり出したくない小型水槽などにも取り入れやすいでしょう。
こちらもpHや硬度に与える影響が少ないので、弱酸性傾向の水槽にも導入できます。
石の色味から緑との相性が良く、水草を豊富に入れた水草水槽や熱帯魚、メダカなどの飼育水槽におすすめです。
溶岩石
溶岩が冷えて固まった溶岩石は、表面にたくさん空いた小さな穴に硝化バクテリアが定着しやすく、水をきれいに保つのに一役買ってくれます。
もちろん水質への影響もあまりないので、様々な水槽で使用可能です。
複数個を組み合わせて高さを出しても安定感があるため、水槽上部が開放されたビオトープやアクアテラリウムにも向いています。
30cm水槽に石を組んでみた

ここからは、東京アクアガーデンのスタッフが既存の30cm水槽の石組みを変更していく様子を交えながら、石組みのコツをご紹介します。
30cm水槽の石組みを変更した実例
まずは、30cm小型水槽に水草を植えこんだ草原レイアウトの水槽に、石組みを施していく様子をご紹介します。
元のレイアウトを確認

今回使用するのは、こちらの30cm小型水槽です。
この水槽を作製した様子は、以前水草を種から育ててみるコラムでレポートさせていただきました。
あれから時間が経ち、水草が成長したことで中央の石が埋まって存在感が薄れてしまったため、石の数を増やしてレイアウトにメリハリをつけていこうと思います。
使用する石
レイアウト変更にあたり用意したのは龍王石です。
“昇龍石”や”青龍石”といった別名でも知られる、青みがかった濃いグレーにランダムに白の筋が入る重厚感が特徴の石で、今回のような草原レイアウトにも良くマッチします。
やや高価な石ではありますが水質に影響がなく使いやすい上に少しの量でも見栄えがするため、効果的に石を取り入れたいときに特におすすめです。
石を2つに増やして組んだ結果

龍王石を2つに増やして水草よりも高さが出るように調整したところ、メリハリのある洗練されたアクアリウムにパワーアップしました。

石周りを比較してみると、違いがはっきりと感じ取れるのではないでしょうか。
元の水槽よりも石に高さが出たことで、レイアウトが引き締まったような印象を受けます。
レイアウトのポイント
今回レイアウトした水槽は小型水槽でスペースが限られるという事情から、生き物の遊泳を邪魔しない最低限の石数でレイアウトをする必要がありました。
石の数を偶数にするとどうしても不自然な規則性が出てしまいやすいのですが、石の大きさに差をつけて、小さいものを前景、大きいものを後景に据えることで、統一感とメリハリを両立したバランスの良いレイアウトになるよう調整しています。

また、底砂に高低差を付けて石のサイズ感をより明確に浮き上がらせたり、水槽に奥行きを持たせるためにあえて石の手前に余白を作ったりといった工夫を凝らすことで、シンプルながら洗練された印象に仕上がるでしょう。
石を選ぶときの注意点

石組みレイアウトに必須の石を選ぶときには、水中に入れたときの雰囲気や水質への影響を考慮する必要があります。
最後に、石を選ぶときの注意点を解説します。
濡れると石の風合いが変わる
ショップなどに並ぶ石は、乾いた状態で販売されているのもが大半です。
しかし、石は水に濡れると風合いが変わってしまうことが多く、実際水槽に入れてみたらイメージと異なっていたということが少なくありません。
石は水に濡れると色が濃く、青や緑がかって見えるようになるため、水に濡れた状態をイメージしながら石を選んでいくと失敗しにくいでしょう。
水質の変化に注意
石の中には水に長期間入れていると、徐々に石の成分が溶け出して水質をゆっくり変化させてしまうものがあります。
変化の仕方は石の種類によって異なりますが、特に水質の変化に敏感な生体を飼育している水槽では、導入後しばらくはこまめに水質検査薬を使って変化を確認すると安心です。
また生体への影響が気になる場合は、水槽に入れる前に石を水を張ったバケツに一週間ほど浸けておき、水質に変化がないかチェックをするのも良い方法でしょう。
まとめ:石のレイアウトを30cm水槽で解説!石組みの基本やポイントを教えます

今回は偶数の石を使ったレイアウトということで、実際に石組みをする様子を交えながらバランスよく仕上げるコツを解説しました。
石組みレイアウトは奇数で組むのが基本とされていますが、偶数でも工夫次第で素敵なアクアリウムを作ることができます。
偶数で石組みをする際のポイントは、使用する石の大きさに差をつけることと、色味や種類を揃えることです。
特に大きさの違いは明確にした方が自然な不規則さを表現できるので、底砂に高低差を付けるなどの工夫をしながらメリハリを出しましょう。
とはいえ石組みに決まりはなく、ご自分が納得できるレイアウトに仕上げるのが一番です。
石の種類や大きさなど、好みのものを揃えてオリジナルのレイアウトに挑戦してみてはいかがでしょうか。
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