アクアリウムコラム

DI水とRO水の違いとは!アクアリウム浄水器を使うべき状態も解説

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生き物の住処となるは、アクアリウムに欠かせない命ともいえる存在です。
特に、水質にデリケートと言われる海水魚やサンゴ、繊細な淡水魚を飼育する水槽では、より良い環境を目指して飼育水作りに力を入れているという方も多いことでしょう。

そんな水にこだわりを持つアクアリストの間で重宝されているのがDI水RO水を作れるアクアリウム浄水器です。
DI水RO水はどちらも限りなく純水に近い水のことで、浄水器で水道水から不純物を取り除いて生成します。
DI水とRO水では生成方法やコストパフォーマンス面が異なるため、ご自分の水槽に合った水を選ぶのがおすすめです。

この記事では、DI水とRO水の違いや、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
アクアリウム浄水器が必要な場面や水槽についてもご紹介しますので、飼育水にお悩みの際はぜひ参考にしてください。

プロアクアリストたちの意見をもとにDI水とRO水の違いとアクアリウム浄水器を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

飼育水にこだわりをお持ちの方は、アクアリウム浄水器で作るDI水やRO水を利用するのがおすすめです。
生成したDI水やRO水にお好みの添加剤を入れれば、水中の細かい栄養バランスまでしっかり管理することができます

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、DI水とRO水の違いとアクアリウム浄水器を解説します。

DI水とRO水の違い


DI水とRO水は、どちらも水道水を浄水して作る不純物がとても少ない水のことです。
水道水に含まれる塩素、硝酸塩などの栄養塩、トリハロメタンなどの物質を除去できるので、限りなくゼロの状態から好みの飼育水を作ることができます

DI水とRO水では生成方法や除去される成分に違いがあるため、用途や飼育する生き物に合わせて使い分けることが大切です。

そこでまずは、DI水とRO水それぞれの水の特徴やメリットなどを解説します。

DI水はイオン交換した精製水


DI水(Deionized Water)は”脱イオン水”とも呼ばれる精製水です。

イオン交換樹脂の働きにより、水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの無機イオンを取り除き、とても純度の高い水を生成します
理論上では99.9~100%の限りなく純水に近い状態を作り出すことができるとされており、TDS(総溶解固形物)も1ppm程度と非常に低く抑えられます。これは実験や医療分野でも使われるほどの純度の高さです。

アクアリウムにおいてはDI水生成後も、水中に溶存酸素やCO2が残りやすく酸欠防止や水草育成に活用しやすいというメリットがあります。
一方イオン交換では有機物や細菌の除去ができないため、DI水を生成する装置内部の衛生状態が悪化すると、逆に雑菌が混入するリスクがある点には注意が必要です。

イオン交換樹脂の定期的な交換や、装置の洗浄を怠らないようにしましょう。

RO水は逆浸透膜ろ過をした精製水

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RO水(Reverse Osmosis Water)は、逆浸透膜(RO膜)を使ってろ過した精製水です。

半透膜に圧力をかけると水分子だけがフィルターを通過する作用を利用し、不純物や細菌、有機物などを物理的に除去します。
TDSは2ppm以上になることが多いものの、生成される水の純度は90~99%と非常に清浄です。
活性炭フィルターを併用すると、より高精度な浄水が可能になります。

有機物や微生物、細菌を除去できることから繊細な生き物を飼育するアクアリウムで重宝されており、特に淡水水槽で幅広く活用されています。

ただし、生成の過程で溶存酸素が減少するため、水槽ではエアレーションオーバーフロー式で酸素を補いましょう。

また、RO水は圧力をかけてゆっくりと水を生成するため浄水にやや時間がかかります。大量の水を一度に用意したい場合は、時間に余裕を持って作業をしましょう。

DI水はアクアリウムに使えるのか


どちらも非常に優れた性質を持つDI水とRO水ですが、アクアリウムでよく耳にするのはRO水です。
では、DI水がアクアリウムに向いていないのかというと、まったくそのようなことはありません

DI水は非常に純度が高く、人工海水との相性が抜群です。特にミドリイシなどの繊細なサンゴ類の飼育においては、そのメリットがいかんなく発揮されます
DI水は水道水に含まれるミネラル分や塩分、リン酸などを完全に除去して、不要な成分を限りなくゼロに近づけられるのが特徴です。これによりコケの原因となる養分を抑え、水質を精密にコントロールすることが可能となります。

ただし先程も触れた通り、イオン交換樹脂の劣化が早く定期的なメンテナンスを怠ると菌の温床になる恐れがあるため、使う際は、こまめなろ材の交換や衛生管理を徹底しましょう。

DI水とRO水はどちらが良い?メリットから見る選び方


DI水とRO水はどちらもアクアリウムで役立つメリットが豊富ですが、使う目的や環境によって向き不向きがあります

ここでは、DI水とRO水のそれぞれのメリットを比較しながらぴったりな精製水の選び方をご紹介します。

時短ならDI水


DI水はイオン交換で生成されるため、RO水に比べて処理スピードがとても速いです。ろ材を通すだけで純水が得られるので、スピーディに水換えをしたいときに重宝します。

また、ミネラルなどの無機物がほとんど含まれないため、人工海水の比重や濃度を正確にコントロールできるのも強みです。
サンゴの色揚げや成長を目的としたハイレベルなリーフタンクでは、DI水は大きなアドバンテージとなります。

こだわりの水質を再現したい方には、DI水がおすすめです

コスパならRO水


コストパフォーマンスを重視するのであれば、RO水がおすすめです。
ROフィルターは比較的寿命が長く、1回あたりの浄水コストが抑えられています

初期費用はやや高めですが、長期的にクオリティの高い飼育水を維持していくならばRO水の方がお得でしょう。
さらに、有機物や微生物の除去性能が高いため、水草水槽や淡水魚の飼育にも安心して使えます。様々な水槽で汎用的に使用できるのもRO水の魅力です。

どれを購入したらよいのかお悩みの方は、まずはRO水からの導入を検討してみてください。

アクアリウム浄水器が効果的な水槽とは


DI水やRO水を作る浄水器は、飼育に必須のアイテムというわけではなく、どちらかといえばアクアリウムの贅沢品です。
高価なこともあり、自分の水槽に本当に必要なのか導入をためらうこともあるのではないでしょうか

そこで、ここからはアクアリウム用浄水器の導入が効果的と考えられる状況をご紹介します。
もし、ご自分の水槽に当てはまる状態があるならば、ぜひアクアリウム浄水器の導入を検討してみてください。

コケが多いとき

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アクアリウムにつきもののコケ。どんなに気を付けて管理していても生えてきてしまうものですが、異常と考えられるほどにコケが繁茂するときはアクアリウム浄水器の導入が効果的です。

コケは水中に含まれるリン酸や窒素などの栄養分が原因で増殖します。

浄水器ではこれらのコケの栄養分を除去できるため、コケの繁茂を抑制できる可能性があるのです。水換えのたびに精製水を使い続けていけば、いずれ水槽全体の栄養塩濃度が下がり、さらに高い効果が期待できるでしょう。

導入コストはかかりますが、コケによる鑑賞性の低下や掃除の手間が減らせるのは嬉しいポイントです。

水道水の水質が生体に合っていないとき

日本の水道水は世界的に見てもかなり安全性が高く水質も安定していますが、地域によっては硬度やpHが高めだったり、古い水道管の影響で重金属が混入していたりするケースもゼロではありません。
特に軟水を好む魚種や水質に敏感なサンゴ・無脊椎動物を飼育している場合、水道水のままでは体質に合わないことがあります。

このような時、浄水器を使えば水質のブレを抑えて、より安定した飼育環境が整えられるでしょう
生体の調子が何となく上がらないと感じるときも、アクアリウム浄水器を使うことで改善する可能性があります。

複数・大型の水槽を管理しているとき

大型水槽や複数の水槽を管理していると、水換えのたびにカルキ抜きや水質調整をした水を用意しなければならず、かなり時間を取られます。

その点、アクアリウム浄水器があれば、必要な量の水をスムーズに準備できるため、メンテナンスが効率的です。
蛇口に接続してすぐに精製水を生成できるため、手間が大幅に軽減できるでしょう。

また、新水垂れ流し式と呼ばれる水道水を常時かけ流すような飼育スタイルも、浄水器を使えば生体への負担を抑えながら運用できます

まとめ:DI水とRO水の違いとは!アクアリウム浄水器を使うべき状態も解説


DI水とRO水の違いや、アクアリウム浄水器について解説しました

DI水とRO水は、どちらもアクアリウムにおいて非常に役立つ純度の高い精製水で、それぞれ以下のような特徴があります。

  • DI水は人工海水に最適で、スピーディに使える高純度の水
  • RO水は有機物除去に優れ、淡水やコスパ重視の水槽におすすめ

それぞれ生成方法や向いている用途が異なるため、飼育スタイルに合わせて選びましょう

アクアリウム浄水器は高価な機材ですが、コケの繁茂を抑制したいときや水質にこだわりがあるとき、大型水槽や複数の水槽を管理している場合は、特に有用です。
生体の健康やメンテナンスの手間を考えれば導入する価値は十分にあるので、これを機にぜひアクアリウム浄水器の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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執筆者 アクアガーデン

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