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水槽用浄水器のエキスパートである株式会社マーフィード。
その中でも、アクアリウム初心者から扱いやすいモデルとして人気なのが『スタンダード・クラシック』です。
夏などの暑い季節は、水道水の塩素濃度も濃くなりがちです。
さらに、通年でもトリハロメタンやPFAS(ピーファス)などの有害物質への懸念が高まっています。
それに伴い、水槽用浄水器は魚やエビなどの水生生物たちの健康を守る大切な機材として、関心を集めているのです。
そこで、アクアガーデン編集部がマーフィードの担当者様へ『スタンダード・クラシック』について取材をしました。
特長から開発のきっかけ、フィルターのこと、使用が向いている生き物から、担当者の想い・メッセージなど、スタンダード・クラシックについて詳しくご紹介します。
目次
マーフィードの水槽用浄水器、スタンダード・クラシックとは
スタンダード・クラシックとは、株式会社マーフィード様が製造・販売している国産の水槽用浄水器です。
同社は、もともと家庭用の浄水器を手掛ける専門メーカーでした。1994年に観賞魚用浄水器を発案し、現在では本格的なアクアリウムには欠かせない浄水器のパイオニアとして不動の人気を確立しています。
アクアリウムに使用する、RO水の概念を日本に定着させた企業でしょう。
スタンダード・クラシックは、アクアリウム浄水器のなかでも比較的初期に開発された機種であり、シンプルな構造から扱いやすいエントリーモデルです。
水道水中のカルキや有機物質を取り除く淡水向きの浄水器であり、熱帯魚やメダカ・金魚、エビや水草など、淡水生体飼育のシェアが大きな日本では、非常に有用な機材と言えます。
スタンダード・クラシックで生成した水には、余計な養分や物質が含まれていません。そのため、コケの生えにくい環境を維持できたり、液肥などを使用して好みの水質にカスタマイズしやすかったりと、メリットがたくさんあります。
なにより、カルキを安全に短時間で取り除けることから、稚魚やエビなど、水質に敏感な生体の飼育もおすすめしたい水槽用浄水器です。
今回は、マーフィードの担当者様に、スタンダード・クラシックについて詳しく取材させていただきました。
スタンダード・クラシック開発の背景
まずは、スタンダード・クラシックが開発された背景について伺ってみました。
90年代はまだ、熱帯魚飼育に関する情報が少なく「アクアリウムはちょっと高級な趣味」といった位置づけの時代。
取材を行ったコラム著者も、友人が飼育しているハイグレードなグッピーなどに憧れつつも、当時は飼育ハードルを感じていたのを覚えています。
世間での熱帯魚の注目度が高かったため、アクアリウムショップは順調に増えていました。一方、多くの飼育者が手探りの中、「熱帯魚が長生きしない!」という悩みも増えていたのです。
そんな折に登場したマーフィードの安全な飼育水を作れる浄水器は、革新的なアクアリウム機材でした。
そのころの日本には、観賞魚用の浄水器がなく、スタンダード・クラシックがパイオニア機となったのです。
ディスカスも含めた、中型水槽以上で飼育する魚も人気で、迅速にカルキが抜ける浄水器は注目の的に。
カルキ抜きといえば、汲み置きかハイポ(たまに液体タイプ)が一般的だった時代です。
マーフィードのスタンダード・クラシックは、日本のアクアリウムを大きく前進させた存在と言えるでしょう。
スタンダード・クラシックの特長と機能!カルキなどを安全に除去
大きな特長として、『ナチュラルコットンフィルター』と『ファイバーカーボンフィルター』という2つのろ材を備えています。
ナチュラルコットンフィルター | 綿素材のフィルター。水道管の微細な鉄サビなど、物理的な不純物を取り除く。約30~50tの浄水が可能。 |
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ファイバーカーボンフィルター | 活性炭を使用したフィルター。水道水のpHを変えることなく、残留塩素や微粒子を取り除く。約30~50tの浄水が可能。 |
この2つの効果で、安全な飼育水作りを行えるのです。
フィルターが機能しているか、必ず試薬でチェックしましょう。
専用の『塩素テスター』が、スタンダード・クラシックのパッケージ内にも同梱されているのは嬉しいですね。
担当者様はカルキ抜きの作用についても、次のようにご説明くださいました。
水道水に成分を追加して、塩素の害が出ないような物質に化学変化させるのです。
言い換えれば、薬剤を使用すればカルキは無害になるものの、魚飼育に必要がない物質として残存してしまう、ということ。
これに対してスタンダード・クラシックは、カルキなど不純物を取り除くことができるのです。
水道水をより不純物の少ない水にして、飼育に最適な状態にしてくれるため、全ての水生生物に使用していただきたいです。
水道管からの鉄錆やゴムなどの物理的なゴミも取り除けるため、安全度を飛躍的に高められるでしょう。
なお、カルキを除去するため、浄水は保存できず使い切りです。
機内に残った浄水を排出するため、2回目以降の使用時は、15Lほどの捨て水を行いましょう。
スタンダード・クラシックの安全性とフィルターについて
画像提供:株式会社マーフィード
水道につなげて使用するため、耐圧性を重視して製造されているとのことで、安心できますね。
ファイバーカーボンフィルターはヤシ殻活性炭を使用しており、飲料水用よりも水質変化が少なく、通水性の良いものを特注しているそうです。
フィルターは、飲料水用よりもさらに通水性の良い素材を採用するなど、魚が生活する水質への強いこだわりを感じます。
画像提供:株式会社マーフィード
実際に、飲料水と魚に適した飼育水は、全く異なるものです。
水がおいしく感じられるのは、水以外の物質(主にミネラルなど)が豊富に含まれているためであり、精密にろ過された水が飲用に適しているわけではありません。
しかし、アクアリウムでは飼育水を「作り上げる」ため、不純物は極力少ないほうが良いのです。
安全な飼育水を作り出すために、2つのフィルターは約6か月に1回ほどのペースで交換を行います。また、浄水器は基本的に水道専用であり、井戸水は浄水できませんので注意しましょう。
フィルターの交換時にも、スタンダード・クラシックが作る水の安全性を維持するために、次のような注意点があると伺いました。
ヤシ殻活性炭がメインでも、ヤシ殻を炭にする際にリンをかけて燃やしたものだとPHが下がり、リンが原因でコケが出やすくなる可能性が高いです。
つまり、フィルターは純正品の使用が最も良いということが言えます。
このような理由から、必ずマーフィードの純正フィルターを使用しましょう。
スタンダード・クラシックの使用が向いている生き物
中和剤では取り除くことができない有害物質を、専用の浄水器であれば取り除けます。
今回取材したスタンダード・クラシックは、特に淡水の生き物たちにおすすめです。
- 淡水熱帯魚
- メダカ
- 金魚
- 日本淡水魚
- 小型シュリンプ
- 古代魚
- 水草
- ウーパールーパー
- カエル
- サワガニ
- アカハライモリ
- 淡水の貝類 など
スタンダード・クラシックは淡水用の浄水器なので、海水生体の場合は『エキスパート マリンZ』や『エキスパート150』を使用しましょう。
『マーフィード 逆浸透膜 エキスパートマリンZ 50』は、人工海水を溶かすのに最適な水を生成してくれます。
なお、担当者様は浄水器を導入してすぐにわかるメリットもお話しくださいました。
これは当たり前のことのようで、非常に重要なポイントでしょう。
アクアリウムで最も労力を必要とするのは、10L以上の飼育水を運ぶ「水換え」だと言えるからです。
浄水器ならこの手間が省けるため、手軽に水換えできます。
水槽が大型であったり、飼育水槽が多かったりするほど、その恩恵は大きいでしょう。
今後の展開と担当者からのメッセージ
最後に、今後の展開とメッセージをご紹介します。
ユーザーアンケートをもとに、便利な機能を詰め込んだ製品です。小型化に特にこだわり、500mlペットボトルほどの大きさにサイズダウンを実現しました。
スタンダードシリーズのなかで最小のハンディサイズで登場したEVOは、小型水槽ユーザーも使用しやすい水槽用浄水器でしょう。
ビオトープやメダカ鉢にも使いやすく、多くの飼育者に注目されています。
また、消毒用の塩素も以前と比べると、非常に高濃度な地域もあるほどです。
これらは、小さな水生生物にとっては命に関わる大問題です。
近年問題になっている水道水汚染への対策としても、水槽用浄水器の有用性は高いと言えます。
浄水器は、水生生物にとっての有害物質を除去、または軽減できるのです。
水生生物への思いやりが、新製品開発につながっています。
浄水器の導入は、より安全な飼育環境を整えるための、良い選択の一つと言えるでしょう。
まとめ:マーフィードのスタンダード・クラシックとは!水槽用浄水器について取材
マーフィードのスタンダード・クラシックは、すべての淡水生体におすすめしたい水槽用浄水器です。
近年問題になっているPFAS(有機フッ素化合物など)への対応や、水道管の老朽化による水質への影響を減らすため、欠かせない機材になりつつある浄水器。
きれいな水質が前提のアクアリウムにおいて、これからますます重要性が増していく機材だと言えるでしょう。
アクアリウム用の浄水器をご検討の場合は、マーフィードの浄水器をおすすめします。
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