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水槽の浄水器は、サンゴやエビなど水質に敏感な生き物の飼育にはもちろん、水中で生活するすべての生き物にとってメリットのあるアイテムです。
通常、飼育水を作るためにはカルキ抜き剤を使用しますが、浄水器があれば薬剤を使わずにカルキ抜きを行えます。
また、水道水の質が良くないと感じるときにも浄水器は活躍してくれます。例えば、「鉄分が多く混じり水が茶色くなっている」「水道水のにおいが気になる」という場合です。
今回のコラムは、淡水・海水水槽に役立つ水槽の浄水器ランキングベスト10をご紹介しますので、ぜひ浄水器選びの参考にしてくださいね。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにおすすめの水槽の浄水器を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
日本の水道水はしっかりと管理されており、世界的に見ても水質が安定していると言われます。それでもカルキなど、水中で生活する生き物にとっては危険な物質が含まれているのも事実です。
水槽の浄水器を使用することで、生き物たちにとってより良い環境を用意してあげられるでしょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、おすすめの水槽の浄水器を解説します。
水槽の浄水器ベスト10
アクアリウムで魚やエビ、その他の生き物を健康的に飼育するためには、水がとても重要です。
淡水・海水水槽におすすめの浄水器10選をご紹介します。
1位:マーフィード スタンダードネオ
『マーフィード スタンダードネオ』は、水槽の浄水器を使うのが初めての方におすすめのアイテムです。
持ち運びに便利なリフトハンドルが付いていたり、交換パーツも入手しやすかったりと、嬉しいポイントがたくさんあります。ホースとの接続が楽なクイックジョイントが採用されており、ワンタッチで取り付けられるのもおすすめする点です。
仕組みとしては、ファイバーカーボンフィルターとナチュラルコットンフィルター、2つのフィルターで水道水に含まれるカルキや不純物を強力に除去します。
また、『エキスパートマリン150キット』などの専用キットを取り付けることで、RO浄水器にパワーアップも可能です。
RO浄水器にグレードアップすると、一般的な水道水に含まれる95%の不純物を除去できるため、コケの発生を抑える効果も期待できるでしょう。
フィルター交換時期を知るには、塩素テスターを使います。
塩素が検出されたらフィルターを交換しましょう。
2位:マーフィード スタンダードクラシック
『マーフィード スタンダードクラシック』は、シンプルな機能でエントリーモデルとして知られる、淡水・海水のさまざまな魚種に使用できる浄水器です。
毎分7Lまで通水可能で、水の温度を合わせておくだけで、カルキ抜き剤を使用せず生き物に適した水を水槽に供給できます。
スタンダードネオとの違いは、リフトハンドルやクイックジョイントが付いていない点で、性能としては違いはありません。また、スタンダードネオと同じく、専用キットを取り付けることでRO浄水器にパワーアップできます。
3位:アクアギーク シンプル
『アクアギーク シンプル』は商品名のとおり、カルキを除去するシンプルな浄水器です。
カルキを取り除きながらpHの上昇を抑え、リン酸の放出も極力抑える特殊カーボンを採用しているため、どんな魚種にも安心して使用できます。
作成できる水量が多いためコスパが良く、交換用フィルターなども購入しやすい価格に設定されているのも嬉しいポイントです。大型水槽の水換えや複数台の水槽を管理している方におすすめですよ。
4位:マーフィード シュリンプエキスパート
『マーフィード シュリンプエキスパート』は、水中の不純物に敏感なエビ専用の浄水器です。
マーフィードからは、エビ専用の浄水器として『マーフィードシュリンプスタンダード』も販売されています。エキスパートは、スタンダードよりもさらに微細な汚れや不純物を除去できるRO浄水器も付属されている、グレードアップ製品です。
2段階の浄水をした水は、シュリンプ用水質調整剤の成分の効果を最大限に引き出せるため、エビの飼育や繁殖に適した水作りが簡単に行えます。
5位:マーフィード エキスパートマリンZ
『マーフィード エキスパートマリンZ』はRO浄水器のエントリーモデルに位置づけられる海水用浄水器で、さまざまな種類の海水魚やサンゴの水槽におすすめです。
2つのフィルターで、カルキや鉄サビ、イオン化したミネラル、重金属などを除去します。さらに、コケの栄養素となるリン酸も除去してくれるため、海水水槽のガラス面やライブロックに発生しやすい茶色いコケを抑える効果も期待できるでしょう。
不純物を95%除去した純水に人工海水を混ぜれば、海水水槽初心者の方も海水魚やサンゴに最適な水を作り出しやすくなりますよ。
6位:マーフィード エキスパートフレッシュZ
『マーフィード エキスパートフレッシュZ』は淡水専用のRO浄水器で、淡水熱帯魚が好む軟水作りに適した浄水器のエントリーモデルです。
水道水に含まれるカルキや鉄分の除去をはじめ、カルシウムやマグネシウムなど水質の硬度を上げる成分も除去することによって、軟水を作り出します。硬度を上げる成分は除去しつつ、淡水熱帯魚やエビが必要とするミネラルは30〜50%残すように設計されており、生体に最適な水質を簡単に作れる仕組みです。
コンパクトな水圧計も付属されているため、浄水器を使うのが初めてでも安心して使えます。
7位:マーフィード ダイレクト ビー
『マーフィード ダイレクト ビー』は、マーフィードで販売している浄水器の中で最も小さい、コンパクトモデルの浄水器で淡水専用です。
4L/minの速度でカルキを抜いた水を生成できるので、スピードも申し分ありません。
外掛け式のため、フレームレス水槽から40mmの枠付き水槽まで、幅広い水槽に引っ掛けて浄水できます。
フロートバルブが付属しているので、浄水中に水槽が満水になれば、バルブが感知して給水が自動で止まります。また、耐圧性のハードチューブ5mと蛇口につなげるマルチコックも付属されており、水道の蛇口から直接水槽へ接続可能です。
小型水槽でも浄水器を使用したい方におすすめですよ。
8位:PURELITY リーフマスター
『PURELITY リーフマスター』は、プロ向けの高性能RO浄水器です。
コットンやカーボンのフィルターで不純物を除去するだけでなく、イオン交換も行い純水を作り出します。また、コットンフィルター・カーボンフィルターに加え、不純物95%除去のメンブレン・コケを抑えるDIフィルターと、全部で4段階のフィルターによって強力に浄水する仕組みです。
専用のDIフィルターで、水槽内のコケの原因となるリン酸・ケイ酸を極限まで除去できるため、海水水槽を美しくキープするのに役立つでしょう。
なお、高い浄水性能とともに生産能力にも優れており、12時間で340L、3時間で85Lの純水を生産できます。
海水魚やサンゴの海水水槽だけでなく、水質に敏感なビーシュリンプなどの淡水水槽にもおすすめです。
9位:アクアギーク クロノスレイン
『アクアギーク クロノスレイン』は、日本の水圧の低さに着目したRO浄水器で、大量の水を浄水したい方におすすめです。
日本の水道水のような低い水圧下では、RO浸透膜の効果を十分に発揮できません。そこで、専用加圧ポンプを使うことで、浄水器の性能を最大限に引き出せるように設計されています。最適な運用ができるよう、専用の加圧ポンプや水圧計も付属しており、水圧の調整が可能です。
純水の生産能力は8位のリーフマスターと同程度で、12時間で340L、3時間で85Lの純水を確保できます。また、交換用パーツなども充実しているため、安心して長い間使用できる製品でしょう。
10位:マーフィード ロングスタンダード
『マーフィード ロングスタンダード』も、一度に大量の水道水を浄水するのに最適な浄水器です。
スタンダードクラシックの2倍サイズのフィルターを採用しているため、通水量・最大処理水量も2倍で、浄水の生産能力は最大毎分約14L・最大処理水量は100トンにもなります。
一度に大量の飼育水を作り出せるため、アロワナなど大型魚を飼育している場合におすすめです。
まとめ:水槽の浄水器ランキング10!淡水・海水水槽に使用する浄水フィルター
今回は、おすすめの水槽の浄水器をランキング形式でご紹介しました。
観賞魚やエビ、サンゴなど水中で生きる生き物たちにとって、飼育水の水質はとても重要です。
日本の水道水は比較的安定していますが、それでも不純物が残留しています。浄水器を使用すれば、水質に敏感な生き物にも最適な飼育水を用意でき、生体に合わせた水作りもしやすくなるのです。
アクアリウムショップではさまざまな浄水器が販売されているため、比較的購入しやすい価格のエントリーモデルから高性能のプロ向けモデルまで、自分に合った浄水器が見つかるでしょう。
現在の飼育スタイルからさらに一段階レベルアップしたいと考えている方は、ぜひ今回のコラムを参考にしてください。
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