水槽用ヒーターの正しい使い方!プロが経験で伝授!壊れる使い方とは
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水槽用ヒーターは熱帯魚飼育に欠かせない保温機材です。しかし、稀に危険な設置方法をしてしまうケースも。
水槽用ヒーターは、適正な設置方法をすることで、安全に使用できるほか、長持ちさせることもできます。
発熱機材ですし、消耗品であるため安全に使用したいところです。
メーカーの推奨W数を守って機種を選定しつつ、設置環境によって最適な設置を行いましょう。
ここでは、実務経験をもとに、水槽用ヒーターの誤った使用方法から、長持ちさせるためのコツをご紹介していきます。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに水槽用ヒーターの正しい使い方を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
水槽用ヒーターは身近なアクアリウム用品ですが、発熱する機材のため、使い方を誤ると事故になってしまうことがあります。
そこで、水槽用ヒーターが故障しやすくなる使い方から、正しい使い方・コツまでを解説します。
水槽用ヒーターの正しい使い方を動画で解説!
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水槽用ヒーターの効果的な正しい設置方法を音声付きで解説します。
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水槽用ヒーターの悪い使用例
水槽用ヒーターは誤った使い方をすると大変危険です。
そもそも、ほとんどのヒーターはメーカー保証期間も2年ほどで、常に必要なアクアリウム用機材としては短めなため、通常は故障前の交換を推奨されます。
ここでは、使い方の悪い例を3つほどか紹介していきます。
悪い使用例1:水槽用ヒーター周辺に障害物がある
例えば、水槽の背面底部分に水槽用ヒーターを設置し、ヒーターすぐ上に流木などのレイアウト用品が覆いかぶさっている状況です。
サーモセンサーがヒーターと遠い場所に設置してある場合は、サーモセンサーが低水温を感知しヒーターへ伝えて作動し温めたとしても、障害物によりヒーター周りに熱がこもってしまい適正に作動しなくなることも。
水槽全体に暖められた水が回らず水槽内の生き物にも悪影響のほか、水槽用ヒーターの作動時間が長くなるため、劣化が早まります。
必ず水槽ヒーター周辺には障害物が無く、水槽用ヒーターによって温められた水がすぐに水槽全体に回るような場所に設置しましょう。
悪い使用例2:ヒーターセンサーとヒーターが近い
ヒーターとサーモセンサーが近い場合、とくにヒーターの熱源のすぐ近くにサーモセンサーを設置している場合は危険です。
サーモセンサーが近くにあるとすぐに水温上昇を感知して作動を停止しやすくなり、ヒーターまわりだけ暖かく、ヒーターから距離のある場所の水温が下がりやすい傾向になることがあります。
また、サーモセンサーも熱源近いことで故障しやすくなりますし、水槽内が適正水温になりにくくなってしまいます。
必ず、サーモセンサーと水槽ヒーターの距離は離して設置するようにしましょう。
悪い使用例3:容量が足りていない
メーカー推奨の規定W数、容量に足りていない場合は非常に危険です。
容量が足りていないことで、作動時間が長くなり劣化が早まってしまいます。
さらに、水槽全体が温まるまで時間がかかること、水槽全体の水温が温まらず24時間水槽ヒーターが作動している状況になる可能性が高いです。
必ず、メーカーの推奨水量に合わせて水槽用ヒーターを選定し設置しましょう。
水槽用ヒーターの良い設置方法とは
水槽用ヒーターをより安全に安心に管理する方法があります。
初期導入コストがかかる場合もありますが、長い目でみるとじつはお得なこと、何といっても水槽内の生き物を大切に育てるためには、必要経費とも言えます。
水流の当たる場所に設置しよう
水槽の水流は、水をきれいにするだけではなく飼育水を淀みなく動かす効果があります。
水流が当たることで、暖められた飼育水が水槽やろ過装置内に広がり、一定の水温を維持することができるため、とても大切な要素です。
そのため、水槽用ヒーターを設置する際の基本として、設置場所を決めるときには水流が当たる場所を意識しましょう。
その際、もう一つ肝心なのが、水槽用ヒーターが水上に出てしまわないことです。
最近では縦置きできる水槽用ヒーターも増えていますが、水位が低いと蒸発した時にヒーター部分が水上に露出することがあります。
すると空焚きになってしまうことがあるので、縦置きの場合は必ず水位を気を付けるようにしましょう。
水槽用ヒーター設置のコツ
水槽用ヒーターを設置に関する、ワンランク上の設置ポイントをご紹介します。
W数を大きいものにする
メーカー推奨水量より、ワンランク大きいものを選定することをおすすめします。
W数が大きいと作動時間が減るため、長持ちしやすくなるからです。
150Wが適正なら200Wもヒーターを選定、200Wが適正なら300Wを選定するようにしてみてはいかがでしょうか。
また、気温が低く暖房設備が24時間かからない場所では、メーカー推奨W数のヒーターを2つ設置するなどの対策をすると安心です。
ただし、水槽の水温が上がらない場合の対策方法ですので、現状で問題なく保温できている場合は、そのままでも大丈夫です。
ヒーターとサーモセンサーが分かれているものを使う
オートヒーターと呼ばれるサーモセンサーとヒーターが一体型となっているヒーターより、分かれている分離型のヒーターが壊れにくくおすすめです。
使い方や設置環境により異なる場合がありますが、たくさんの水槽を設置した経験上、分かれている水槽用ヒーターは長持ちしているのは事実です。
オートヒーターの多くは26度と固定となっていますが、サーモセンサーが付いているものだと自由に設定できるため、例えば24度に設定すれば26度固定式のオートヒーターより作動時間が短くなるため長持ちするでしょう。
まとめ: 水槽用ヒーターの正しい使い方! プロが経験で伝授! 壊れる使い方とは!
水槽用ヒーターの使い方について解説しました。
気軽に設置できるため利用しているアクアリストの方が多いかとおもいますが、簡単に設置できる故に誤った使い方をしている方が多いのも現状です。
水が蒸発して空気中に出てしまえば、発火し火事の危険もありますので必ず正しい使い方をすることはとても重要です。
そして、正しい使い方を踏まえたうえでアレンジした使い方ができれば、水槽を安全に安心管理することができます。
今、水槽用ヒーターの選定に迷っている人、または水槽用ヒーターを設置している方の参考になれば幸いです。
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