アクアテラリウムに使う底砂、陸地、滝、植物とは!素材を画像で解説のページ
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アクアテラリウムに使う底砂、陸地、滝、植物とは!素材を画像で解説

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アクアテラリウムに使用する、おすすめの底砂や植物などの素材をご紹介します。

水槽、機材の選定が終了したら、水槽のレイアウト素材を選んでいきましょう。
アクアテラリウムは、いろいろな方法やレイアウトスタイルがあるため、自然のレイアウト素材しか使わないケースもあれば、人工物も織り交ぜながら作ることもあります。

ちなみに、このコラムでは『滝のあるアクアテラリウム』というテーマをで制作しています

ここでは、はじめてアクアテラリウム水槽を制作する方が、迷わずにレイアウト素材を選べる参考記事となるよう、おすすめの素材の選び方をご紹介していきます。

アクテラリウム水槽の底砂の選び方について

アクアテラリウムの底砂を選ぶにあたり、特別な決まりはありませんが、2つのことを念頭に置いて選定すると良いでしょう。

  1. サンゴ砂などpHをアルカリ性に傾けてしまうものは、水槽内で飼育できる生体が限られてしまいますので注意しましょう。
  2. アクアテラリウム水槽は、流木や植物により水中に影ができやすいため、 底砂は明るい色を用いると、より水中を美しく鑑賞することができます。

今回は、オススメの2種類の底砂をご紹介しましょう。

田砂

エイエフジャパンから発売されている田砂は、田んぼの土から粘土質だけを取り除き、砂粒だけを精製した天然の砂です。

砂の色も明るいためアクアテラリウムによく使用されることが多く、初心者向けの底砂です。
水質への影響もほとんどなく中性を保つこと、また、粒子が細かいため、コリドラスやドジョウなどの底性の魚に傷をつけることがなく、理想的な砂と言えます。

エイエフジャパン 田砂 3kg

水槽へ入れる前はに、水道水でよく注ぎ、注ぎ終えた水が透明になるまで洗浄してください。

砂の目安量は、60センチ水槽で10キロ程度です。

ソイル

ジュン (JUN) プラチナソイル パウダー ブラック 8リットル

こちらも田砂と同様、アクアテラリウム水槽にはよく使用される底砂です。
色は黒色が一般的ですが、アクアテラリウムの場合は明るいブラウン系をおすすめいたします。

ソイルの特徴は、田砂より水中の植物を育てやすいことです。

ソイルは、元々水草の栄養分を含んでいるためです。
また、洗浄の必要も無いため、すぐに水槽に入れることができます。

しかし、使用していく中で栄養分が水草に吸収され失われていくうちに、ソイルの粒子が劣化し崩れていきます。
そのため、数年に一度ソイルを交換する必要があります。

アクアテラリウム水槽の場合、流木や石などを組み上げ、美しく成長したコケや植物でレイアウト構成されているため、ソイルを交換するためには、全て崩さなければならず大変な手間となり、初心者にとって1日がかりの作業となります。
これが、ソイルを使用する際の最大のデメリットです。

そのため、田砂とソイルを比較した際は、初心者には田砂をおすすめします。

底砂を選定し終えたら、次はレイアウト資材を選びましょう。

レイアウト資材の選び方について

レイアウト資材は、 主に石と流木を組み合わせるか、流木のみで組み上げるかがほとんどです、
しかし、それ以外に発泡スチロールを使用し作るテラリウムも存在します。
今回は、発泡スチロールを使ったレイアウトもご紹介していきます。

流木の選び方について

アクアテラリウム水槽の流木を選ぶ際は、水の流れを意識した流木を選ぶことが大切です。
つまり、水草水槽の場合は、枝ぶりを意識して選びますが、アクアテラリウム水槽の場合は水の流れを意識して平たい流木を選びましょう。

しかし、枝ぶりの良い流木を選んだらアクアテラリウム水槽レイアウトはできない、ということではありません。
今回のタイトルである、滝を作る場合は、平たい流木がないと水を流して見せる面積が少なくなり、滝を作ることは非常に難しくなります。

そのため、アクアテラリウム水槽には平たい流木を選んで組み上げていきましょう。

石の選び方について

アクアテラリウム水槽では、石は土台として使用します。

水上で使用する場合もありますが、レイアウトが崩れた場合、水槽に石が当たり水槽が傷ついたり、ガラス水槽の場合割れる可能性もあります。
そのため、水上に石を置くことはおすすめはしません。

もし、どうしても石を置きたい場合は、安全を考慮し小さい石を配置しましょう。

発泡スチロールの使用方法について

専門店に足を運んでも、発砲スチロールで作成したアクアテラリウム水槽はあまり見る機会がないと思います。

では、発砲スチロールでアクアテラリウム水槽を作るメリットを、今からご説明いたします。

メリット1:費用が安い

流木や石を購入するより費用を抑えることができます。

アクアテラリウム水槽の場合、流木や石を多用し組み上げていきますので、一般的な水草水槽と比較し数が必要となりますので、当然費用もかかります。

しかし、発砲スチロールなら、2つ重ねただけでもボリュームが出ますので、とてもお財布に優しいです。

メリット2:重量が軽い

アクアテラリウム水槽は、流木や石を多用するため、レイアウト資材だけでも重量が重くなります。

しかし、発砲スチロールなら非常に軽いため、レイアウト資材の重さを考える必要がありません。

メリット3:自由に加工できる

これが発砲スチロールで作る最大のメリットでもあり、面白いところです。

流木や石だと、自然の形状を利用し水の流れを作りますが、発砲スチロールは自分の手で加工し水の流れを自由に作ることができます。

発砲スチロールは、ハンダ熱で溶かしながら作りあげるのですが、初めての方でも割と簡単に岩山みたいに作ることができます。

水の流したい部分をハンダで溶かしながら、思い描く岩山を作っていきましょう。

発泡スチロールにもデメリットはある

さて、ここまでは発砲スチロールのメリットを書きましたが、当然物事にはデメリットもあります。

発砲スチロールを使用するデメリットは、手間がかかることと、辞める時の水槽再利用が難しいことです。
発砲スチロールを加工することは、想像以上に時間がかかります。

筆者でさえ、30センチ水槽テラリウム水槽を発砲スチロールで作る場合、2日程度かかります。
そのため、時間に余裕を持ちながら楽しくコツコツやっていける人向けです。

また、水槽の再利用が難しい理由として、発砲スチロールを浮かないよう、水槽と発砲スチロールをアクアリウム用ボンドで固定します。
しかし、アクアリウム用ボンドで固定することで、辞める時はボンド跡がどうしても残ります。

以上のデメリットも踏まえて、発砲スチロールはレイアウトを検討してみてください。

アクアテラリウムは、普通の熱帯魚水槽よりも様々な資材を使うため、素材の取り扱いが少し特殊です。
そして重量も、枝ぶりの良い流木・岩などを使用すると水槽に負担をかけやすくなる傾向があります。

そんな時は、発泡スチロールなどの軽量資材を使うこともベターな解決策です。

どんな素材がなぜ向いているのか、という理由を考慮しながら、ぜひ、アクアテラリウムにご挑戦ください。

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執筆者 木下 裕人

熱帯魚業界歴もうすぐ20年!
海水やアクアテラリウムなど、さまざまな水槽を担当してるアクアリストです。
アクアリウム専門のYouTubeチャンネル『アクアリウム大学』も配信中!よろしくお願いいたします!

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