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水漏れに注意!熱帯魚水槽から水が漏れた!原因と対策方法とは

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水を入れるものである以上、水槽も水漏れを起こすことがあります。
接着部が劣化した、強い衝撃が当たったなど原因はさまざまですが、大量の水が入っているわけですので、すぐに処置をしないと惨事になりかねません。

水槽の水漏れが怖い理由や、ありがちな要因・劣化原因と対策方法をご紹介します。

水槽の水漏れが怖い理由

熱帯魚や水棲生物を飼育している方なら、「水槽の水漏れ」という問題を一度は考えたことがあるかと思います。

  • 「水槽が水漏れを起こしたらどうしよう?」
  • 「賃貸物件に住んでいるけれど、階下に水漏れしたらどうなるのかな?」
  • 「この水槽、7年目だけれど…大丈夫かな?」

60センチ水槽なら約50リットル以上の水が入っていますし、30センチ水槽でも25リットル近い水が入っています。

部屋の中にバケツ3杯~7杯分の水がこぼれたとしたら…どうなる?」
「床に置いた延長コードのコンセントが水浸しになったとしたら…どうなる?」
「気付かないうちにじわじわと水が漏れて、床が腐ってしまったら…どうなる?」

など、不安が尽きないのも事実です。
水槽からの水漏れも大抵は「じわじわ漏れる程度」なので、いきなり大きな被害をだすことは少ないです。しかし、長時間放置されていたら相当な量の水が抜けてしまいます。
水槽用ヒーターは、空焚き防止機能という安全装置が標準で付いていますが、水面に露出すれば高温になるため、危険性はあります。

「外出から帰宅したら部屋が水浸し」とか「気付いたら部屋の床が腐っていた」とか「階下の住人に被害を出してしまった」とか言うのは、アクアリウムを続けるうえで大変、辛いトラブルです。

掃除は大変ですし、壊れた家具の買い替えにお金もかかります。
他人に被害を出した場合には、補償するのも大変です。

特に、賃貸物件の2階以上の部屋に住んでいる方は、何も対策を取らずに「万が一」が起こると大きな問題になってしまいますから、60センチ以上の水槽を置くことを躊躇している方も少なくないかと思います。

水漏れで、下の階の住人のテレビやパソコンを壊してしまったら、想い出のアルバムを濡らしてしまったら、クローゼットを丸ごと水浸しにしたら…。想像するだけでも眩暈がしそうです。

そこで今回の記事では「水槽の水漏れについて原因と対策について」考えていきたいと思います。水槽の水漏れに対して正確な知識を身に付ければ、大きな被害が発生する前に防ぐことができる可能性も高くなります。


水槽水漏れについて相談したい方はこちらのページをご覧ください。

水槽の水漏れ対策万全ですか?別窓表示

水槽の寿命について

水槽の寿命は数年~十数年と言われています。

これは、水槽が「水と魚を入れる容器」として使用できる年数のことです。かなり大雑把な値ですが、私の家にも18年物の現役60センチ水槽(NISSOのスティングレー)が有ったりしますし、寿命が短かった水槽は4年程度で水漏れを起こした経験もあります。

水槽の寿命を踏まえた上で、水槽が水槽として使えなくなる原因と対策について見ていきたいと思います。

詳しくはこちらの記事も参考にしてみてください。

長年の使用でシリコンやアクリルの接合部が劣化している

水槽の寿命は先ほど述べました。水槽はガラスの板やアクリルの板を接合して作られているので、その接合部分が劣化するとどうしても水漏れを起こしてしまいます

なお、次のような条件に当てはまる水槽は注意が必要です。

  • 7年以上使用している。
  • 屋外で使用していた。
  • 中古で購入した。
  • 水を抜いて乾燥した状態で2週間以上放置していた。
  • 水槽の水面が斜めに傾いている。

いずれも、接合部の劣化が進んでいる可能性があります。

ガラス水槽の場合は、シリコンが浮き上がって剥がれていたり、汚れて茶色っぽくなっていたりしたら要注意です。
アクリル水槽の場合は、アクリルのつなぎ目に空気が入ったように気泡が出てきたら注意サインです。
気泡が大きくなって水槽内部と水槽外部がつながると、水がぽたぽたと漏れてしまいます。

また、一度使用した水槽を空にした状態で長期間放置していると、シリコンの水分が飛んでしまってガラスから剥離していることもあります。
その場合も水漏れが起こりますので、再使用する前に水漏れが無いか、水が漏れても大丈夫な場所でチェックすることが大切です。

このように接合部の劣化に気付いたら、水槽を買い替えることを検討してみてください。

水槽の置き場所が傾いている

接合部の劣化の条件にも出てきましたが、水槽の置き場所が傾いていると、なぜ水漏れが起こるのでしょうか。
その根拠はシンプルで「水槽の置き場所が傾いている→水槽内部の水が斜めに偏る→水槽の一部に水の重さが偏る→水槽本体が歪んでしまう→接合面が傷んだり、割れたりして水が漏れる」ということです。

設置場所が傾いているだけで、水槽も歪むのか?と軽く考えてしまいそうになりますが、60センチ水槽は成人男性一人分くらいの重さを持ちますし、30センチキューブ水槽でさえ小学生くらいの重さです。
そんな重量物が傾いていると、力の偏りも大きくなってしまいます。

数ミリ程度のガラス板に、数十キロの重さが偏って掛かったら、ひとたまりもありません。

こちらから水槽の重さを『自動計算』できますので、ご自身の水槽でお試しください。

なお、水槽の傾きを防止する対策としては、「水槽専用の台を使用する」というのが一番です。重い水槽を置くために専用の設計がされているので、安心感を得るという意味でも購入をおすすめします。

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また、水槽の専用台によっては、金属製のフレームのみで作られている水槽台もありますので、そのような時には「8ミリ以上の厚みを持ったコンパネ板などを、水槽と水槽台の間に敷く」のも大切です。水槽の底にかかる重さを、板で分散させるのです。

ちなみに、自分で組み立てするタイプの水槽台も販売されておりますが、水槽台の組み立ては慎重に行いましょう。
ネジを片方だけ締めすぎたり、仮締めをせずにいきなり本締めをしてしまったりすると、水槽台自体が傾き、本来の安定性能を引き出すことができなくなります
ご注意ください。

屋外で使用していた水槽を再使用する

屋外で使用していた水槽を再使用するのにも、トラブルが付きまといます。
では、何が原因なのでしょうか。

実は、日光やそれに含まれる紫外線が原因で、ガラス水槽のシリコンやアクリル水槽の素材は劣化します。
特に、アクリルの劣化は水槽がいきなり割れる原因になりますので、アクリル水槽は屋外では使用しない方が良いです。

個人的には、屋外で使用していた水槽を室内に持ち込むのはおすすめできません。

余談:毛細管現象などに注意しましょう

ここからは、水槽本体に問題が無くても起こる水漏れについて紹介します。水槽の周りに水が落ちていた時には、慌てずに下の事柄が原因でないか確認してみてください。

毛細管現象

フチなしの水槽を使用している時に、水槽の上部ギリギリまで水を入れると「水槽のシリコンを伝って、水が水面よりも上に上がり、水が漏れること」「水垢や固まった海水成分などの汚れを伝って、水が水面より上に上がり、水漏れを起こすこと」があります。

いずれも毛細管現象と呼ばれる自然現象が原因です。対策としては、水量の上限ラインを守って使用することや、水槽の汚れを綺麗に落としておくことが大切です。

エアポンプやフィルターの飛沫

これは経験されたことがある方も多いと思います。エアポンプを使用した時の飛沫やフィルターからの排水が、ガラス蓋などに集まって伝い漏れをするのです。

対策としては、エアストーンの置き場所を調整したり、排水口の位置を調整したりすることで対処できます。

結露した水が付いている

冬場のガラス蓋や夏場に水槽用クーラーを使用している水槽など、水槽が結露することも季節によってはあります。結露した水が、水槽本体の水漏れと誤解しやすいので注意が必要です。

対策としては、結露した水が外部に流れ出ないようにガラス蓋の位置を調整する方法があります。

フィルターなどの設置ミス

オーバーフロー水槽や外部式フィルターのホースなど、フィルターの設置ミスによって水漏れを起こすことがあります。初めて設置する時はもちろん、掃除などでホースを外した時には、水漏れがないかしっかりと確認してください。

配管からの水漏れは、大量の水漏れになりやすいので、要注意です。

まとめ:水漏れに注意!熱帯魚水槽から水が漏れた!原因と対策方法とは

ここまで、水槽の水漏れの原因と対策について考えてきました。

いずれにしても、水槽の接合部の劣化や破損に気を付けることが大切で、そのためには水平な台の上に設置することが重要です。なお、水槽の下に小さな木片や大磯砂などの小石が挟まっているだけでも、水槽の寿命が縮んでしまうことがあります。水槽を設置する時には、下に物が挟まっていないか必ず確認するようにしてください。

ちなみに、賃貸物件などで水槽の水漏れが起こって他の住人に迷惑をかけた場合、自動車保険や生命保険に追加で入れる「個人賠償責任保険」で相手の損害を補償することが可能な場合もあります。


水槽水漏れや個人賠償責任保険について相談したい方はこちら。

水槽の水漏れ対策万全ですか?別窓表示
https://t-aquagarden.com/landing/aquarium_water_troubles


賃貸物件で60センチ以上の水槽を設置している方は「万が一」が起こる前に、ご自身やご家族が加入している保険を一度チェックしてみてください。知っているだけでも、安心材料になりますよ。
もちろん、定期的な水槽のチェックも行いましょう。

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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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