採取した水草の使い方!身近にある水草をアクアリウムに入れる方法と注意点
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アクアリウムでおなじみの水草。
水草はショップで購入して水槽でレイアウトしたりしますが、いざ購入しようとすると、意外にも高価なものも少なくありません。
しかし、水草は日本の河川など身近な場所でも手に入ることが出来ます!
水草を採取する方法や注意点、実際に採取した水草のレイアウト方法を写真付きで解説します。
目次
水草の採集は必ず許可を得て行おう
田んぼや池などでは、多様な水草を見つけることができます。
しかし、そうした場所は私有地ですので、採集は必ず許可を得てから行いましょう。
地方の田んぼなどでは、ごく普通に許可なく採集が行われていることもありますが、本来は個人の土地であることを考え許可を得るのがベストです。また、採集の際には必要以上に水辺を掘り返すなどの、生き物や環境を脅かす行動は控えることが大前提です。
珍しい生き物や水草などが気になっても、手順を踏まえてから適切に採集を行いましょう。
まずは水草をみつけてみよう
都心を離れ、少し田舎のほうへ足を運んでみると河川や水田、ため池などで以外に簡単に日本産の水草をみつけることができます。
ため池や田んぼ用の用水路(農業用水路)も、個人の所有地である場合があるため、確認や許可を忘れないようにしましょう。
主な日本で採取できる水草の種類
マツモ
日本を含め、世界中に生息する水草でカボンバと同じように金魚やメダカの水槽でよく使われています。
ウキクサ
上の写真の小さいウキクサに紛れている少し大きめの浮き草。
アオウキクサ
同じく上の写真の小さいほうの浮き草。
オモダカ
主に水田、水田の近くの用水路などにも見れる葉の形状が独特の矢じり型の水草です。
カボンバ
日本ではよく見かける水草ですが、もとは北米が原産の外来種です。金魚やメダカを飼育する水槽のによく使われています。
アナカリス
こちらもカボンバと同じくらいによく見かける水草、元々は南米原産の外来種ではありますがなかなか丈夫で日本にも生息していて、初心者の方でも扱いやすい水草です。
水草の採集方法
水草を採取するときは水草の”根”をいたわってあげましょう。
採取した水草はショップで販売している水草とは違い、貝や小さな水生昆虫が付着している場合がほとんどです。
それらの生物はなるべく採集した時点で取り除いておきましょう。
水草を採集するときは素手で直接行うのがオススメです。
ただし、サイズが大きく、根がしっかり張っているような水草は抜けにくい場合もありますので、その場合は無理に引き抜こうとせずスコップなどで深く掘って採取しましょう。
採集してきた水草は、田んぼや川から採ってきた水草には農薬がついていたり、雑菌がついている場合があります。
必ず水道水などでしっかり洗うなど、水草のトリートメントをしてから水槽にいれるようにしましょう。
採取した水草を使ってレイアウトをしてみよう!
水草のトリートメント
野生の水草にはスネールや虫、魚や虫の卵などがついています。また、田んぼで採取させてもらった場合は田んぼで使用した農薬がついていることも。
そういった有害生物・有害物質を除去するために、水草のトリートメントをおこないましょう。
- バケツに水を入れ、水草を洗う
バケツなどの容器の中に水道水を張り、その中に水草を入れて洗います。その時、ゴミや枯れ葉、害虫をみつけたら手で取り除きます。強い力で洗うと水草を傷つけてしまうので気をつけましょう。
- きれいな水に水草を1週間ほどつける
洗った水を捨て、新しく水を張りなおしてから水草をつけます。大体1週間ほど水草をつけた状態で保管し、その間も1日おきに水を入れ換えましょう。害虫やごみが浮いてきたら都度取り除いてください。
1週間ほどして、害虫やごみが浮いてこなくなったら完了です。
水草表面についた付着生物、雑菌などを取り除く水草用のコンディショナーもあります。
流木もこの水草トリートメントのように、水につけてアクを抜く作業があります。
水草と一緒に流木も採取したときは、こちらの記事を参考にしてください。
水草水槽レイアウト
実際に水草を採取してきたので、写真と合わせて採取した水草のレイアウト方法を解説します。
こちらの小型のガラス水槽でレイアウトしていきます。
水草を植える部分と植えない部分で高低差を作るため大きめの石を入れます。
このように境目を作ることが出来ます。
今回はこちらの水草を使っていきます。
ヒエという田んぼに生えていて稲が吸収するはずの養分を取ってしまう水田界の雑草です。
雑草でもレイアウトに組み込んでしまえば素晴らしい素材になりますから!
ソイルを入れて水草も植えていきました。
水位を低くして水田に生えていた環境になるべき近づけるようにしました。
真上から見るとまた違う景色になります。
浮草も入れればまた良い雰囲気になりますね。
今後の成長も観察していきます。
水草を採取する上での注意点
最近は農薬の散布などで場所によって水草の種類が異なることが多いので、色々な場所を探したほうが良い結果が望めるかもしれません。
もし水田に入る場合は2人で行ったほうが良いです。
理由は泥沼にはまって抜けられなくなるなどのトラブルも起こりえるからです。
そしで水田や用水路で採取する際は、必ず所有者に許可をいただいてから入りましょう。
水草も田んぼを構成する、大切な存在です。その水草があるからこそ土地が良い状態で保たれていることもありますし、生き物たちの生態系に影響を及ぼすこともあります。
また、保護地や国立公園などの水草は採らないように注意が必要です。
これらをご留意のうえで、にはなりますが散策は楽しいものです。
ぜひ、自然の中の水草を観察してみてください。
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