水槽メンテナンス回数はなぜ決まっている?その根拠をプロが解説
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水槽レンタル業者の水槽メンテナンスは、メンテナンス回数が決まっています。
多くの場合、水槽サイズというよりは、淡水水槽か海水水槽か、で差が出てきます。
今回は、レンタル水槽のメンテナンス回数の秘密に迫ります!
目次
レンタル水槽のメンテナンス回数
多くの水槽レンタル業者では、「月に〇回メンテナンスを行う」というかたちでメンテ回数をカウントします。
もちろんメンテナンスは少なすぎてもダメですし、逆にやりすぎもダメです。
水槽レンタル業者がおこなう水槽メンテナンス方法とは|アクアリウム情報メディア熱帯魚・金魚の水槽・アクアリウム情報メディアサイト「トロピカ」
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そして、その回数にはもちろん根拠や、プロの経験に基づく自信があります。
それをお伝えしていきましょう!
淡水水槽のメンテナンス回数
私たちアクアガーデンの場合、淡水水槽のメンテナンス回数は、1回/月です。
毎月1回のメンテナンスで綺麗な状態を維持することができます。
水槽レンタル業者によっては月に2回メンテナンスするところもあるようですね。
必要最低限の回数に抑えることで、お客様がお支払いすることになるメンテナンス費を押さえたいという狙いもあります。
必要最低限のメンテナンスにしたいとき、ただ回数を減らせばいいというわけではありません。
水槽設備の仕様をじっくりと検討する必要があります。
淡水水槽の濾過システム
多くの淡水水槽は、外部フィルターで管理しています。
外部フィルターの強力なろ過能力はご存知の方も多いと思います。
さらにろ過能力を高めるために、アクアガーデンではウールマットを外部フィルターに入れません。
ウールマットは大きなゴミを物理的にキャッチするため、ろ材の目詰まりを防ぎます。
しかしその分、流量が落ちてしまうという欠点もあります。
ウールマットがないと確かにろ材は汚れてしまいます。
その分、汚れをしっかりと洗い、ろ材の目詰まりを防ぐようにろ材清掃を行います。
一見手間に見えますが、私たちは外部フィルターの清掃なんて慣れたもの、さほど時間をかけずに清掃できます。
外部フィルターの掃除方法・最適な頻度とタイミングの目安をプロが解説!
外部式フィルターの掃除方法と手順、頻度の目安をエーハイムのクラシックフィルターを例に解説します。 フィルターの汚れは水質悪化につながるので、定期的な掃除が大切です。 掃除のタイミングを判断する方法についてもご紹介します。
ウールマットを入れてウールマットが詰まってしまうより、効果的にろ過できる方が都合がいいのです。
淡水水槽の生体
生体数にも気を付けています。
アクアガーデンの長年の経験から導き出された生体数は、多すぎず少なすぎずの絶妙な匹数です。
もちろん、数が少なければ水も汚しにくいのですが、アクアリウムは鑑賞するものです。少なすぎては意味がありません。
目安として、W1200mm水槽ならば熱帯魚は100匹以上は入ります。
さらに、淡水魚はメタリックな色合いが美しい種類が多く、種類もバリエーション豊富です!
淡水水槽のメンテナンス回数が変わる場合とは
しかし、淡水水槽でも月に2回、4回とメンテナンスしないといけない場合があります。
それは、CO2を添加するような本格水草水槽の時です。
例えば通常レンタルプランでは、もちろん水草はたくさん入っていますが、CO2を必要としない水草たちです。
CO2添加が必要な水草の育成には、高光量、富栄養な環境が必須です。そうなると、やはりコケが発生します。
水草も成長が早いため、こまめなトリミングが必要です。
そのため、メンテナンス回数を増やさなくてはいけないのですね。
海水水槽のメンテナンス回数
アクアガーデンのレンタルプランでは、海水水槽のメンテナンス回数は2回/月です。
淡水水槽よりメンテナンス回数が多いですね。
ここで、月額レンタル費やメンテナンス費の差が出てくるというわけです。
淡水水槽と違い、海水水槽は人工海水を作ったり、ろ過の仕組みが違ったりと、ひと手間かかります。
さて、そんな海水水槽ですが、何故メンテナンス回数が増えるのか?
解説します!
海水水槽の濾過システム
アクアガーデンの海水水槽は、オーバーフローろ過で管理しています。
強力なろ過システムの呼び声高いオーバーフローですが、たくさんの空気を巻き込みながら循環するため、水の蒸発が多いという欠点があります。
水が蒸発し水位が下がってしまうと、ポンプが空転し、故障の原因となります。
さらに、海水が蒸発するとき、水の成分のみが蒸発し、塩分は残ります。そのため、蒸発すると海水の塩分濃度がどんどん上がってしまうのです。
なので、月に2回はメンテナンスに伺い、都度しっかりと蒸発した分の水を補充します。
海水水槽の生体
海水魚は、一般的に淡水魚に比べると水質の変化にデリケートです。硝酸塩など有害物質に蓄積に敏感に反応し、ダメージを受けます。
そのため、飼育水は常に清浄な状態を保つ必要があります。
だからろ過システムはオーバーフロー、メンテナンス回数も2回なのです。
また海水魚は淡水魚より体格の大きい生体が多く、生体数だけで言えば淡水魚水槽の約1/5程度です。
しかし十分に見ごたえのある生体数なので、ご安心ください。
海水水槽のメンテナンス回数が変わる場合とは
そんな海水水槽ですが、メンテナンス回数はいつも2回/月ではありません。
サンゴ水槽の時は2~4回/月のメンテナンスを行います。
サンゴは非常に水質悪化に敏感だからです。
そのため、サンゴ水槽を設置したときは、月に4回のメンテナンスをおすすめしております。
また、海水水槽を月に1回のメンテナンスで管理することは基本的にありません。
理由は上述の通り、デリケートなサンゴや海水魚を守る為です。
水槽メンテナンス回数はなぜ決まっている?まとめ
いかがでしたか?
水槽のメンテナンス回数は、全て理由があって決まっています。そして、長年その仕組みで管理してきた経験と実績もあります。
多すぎず少なすぎない、適切な回数でメンテナンスを行うことが、水槽を一番きれいな状態で維持する秘訣です。
さらに、結果としてコストカットにもつながります。
アクアリウムを一番良い状態で一番省エネで一番ローコストでお客様に楽しんでいただく、それがアクアガーデンの使命です!
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