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『形あるものいつかは壊れる』という言葉があるように、アクアリウムで使用する水槽や水槽台も、いつかは傷み壊れてしまうものです。
しかし、目安の寿命よりも早く劣化してしまうと感じるときは、もしかしたら設置場所やメンテナンスの仕方に原因があるのかもしれません。
そんな時には、大切な水槽や水槽台を長持ちさせるためにも、今一度、置き場所や掃除方法を見直してみるのはいかがでしょうか。
今回のコラムでは水槽や水槽台の素材別に、劣化を早めてしまう原因について解説をしていきます。
美しいアクアリウムをいつまでも維持したいと考えているかたは、ぜひお役立てください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに水槽や水槽台を劣化させる原因と注意ポイントをを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
アクアリウムで使用する水槽や水槽台は、永遠に使えるものではありません。劣化したら交換しなければなりませんが、メンテナンスや設置場所を気を付けることで寿命を延ばすことが可能です。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、水槽や水槽台を劣化させる原因と注意ポイントを解説します。
水槽や水槽台にも寿命がある?耐用年数について
丈夫に作られている水槽や水槽台ですが、丁寧に使っていても劣化は避けられません。
例えば水槽であれば、紫外線や熱で劣化して、ひび割れやゆがみが発生することがあります。
水槽台は、木製であれば湿気で傷んでしまいますし、鉄製だと錆が出てきて脆くなることがあるでしょう。
どちらも、傷みが出ているものを使い続けると水漏れや倒壊などの事故につながりますので、異変が出てきたら速やかに交換することをおすすめします。
水槽、水槽台のそれぞれの耐用年数の目安は、
- アクリル水槽:3~10年(平均5~7年ほど)
- ガラス水槽:5~10年(平均7~10年ほど)
- 鉄製/木製水槽台:10~20年
です。寿命には幅があるため、使用環境やメンテナンスの仕方によって、劣化を遅らせることができると考えられます。
まずは、劣化の原因となる事象を知り、適切な環境になるよう改善していくことで、水槽や水槽台の寿命を延ばすことが可能です。
アクリル水槽が劣化する原因3個
まずはアクリル水槽が劣化する原因ということで、
- 水槽台が歪んでいる
- 紫外線や温度差
- ヘラで擦る・磨きすぎる
これら3つの要因についてそれぞれ解説していきます。
水槽台が歪んでいる
アクリル水槽が劣化する原因としてまず挙げられるのが、水槽台の歪みです。
水槽を載せている水槽台に少しでも傾斜やグラつきがあると、水槽内での水圧の負荷が偏り、シリコンの剥離や破損の原因になってしまいます。
水槽台の歪みやグラつきは念入りに確認し、傾斜などが無いか十分に検査したうえで水槽を載せましょう。
紫外線や温度差
アクリル水槽が劣化する原因として次に挙げられるのが、紫外線や温度差です。
アクリルという性質上、どうしても紫外線によるダメージを受けやすく、長時間日光に当たると黄ばみを起こしてしまいます。
UVカット加工されてない窓ガラスからは、自然光の約70%もの紫外線が入り込んでしまうため、窓際にアクリル水槽を設置している場合は特に注意が必要です。
また、アクリルは温度変化によって伸び縮みする性質をもちますので、気温差の激しい場所に置かれた水槽は歪みを起こしやすく、劣化が早まる原因となります。
ヘラで擦る・磨きすぎる
アクリル水槽が劣化する原因の3つ目は、ヘラで擦る・磨きすぎることです。
水槽壁面にこびりついたコケや汚れを綺麗に落とそうとして、ごしごしと擦り掃除をした経験はありませんか。
実はアクリルはガラスと比べると柔らかい素材のため、掃除用のヘラやスポンジで力を込めて擦ると、簡単に傷がついてしまうのです。
擦り掃除を繰り返すと小傷の影響でアクリルが曇り、鑑賞性が下がってしまいます。
さらに、壁面についた小傷からコケが生えてしまうこともありますので、アクリル水槽を掃除する際はあまり力を入れずに優しく擦りましょう。
メラミンスポンジやマイクロファイバークロスなど、柔らかい素材の掃除用品を活用するのもおすすめです。
ガラス水槽が劣化する原因3個
続いてはガラス水槽が劣化する原因ということで、
- 直射日光や紫外線
- シリコンが傷ついた・劣化した
- 水垢を放置する
これら3つの要因についてそれぞれ解説していきます。
直射日光や紫外線
ガラス水槽が劣化する原因としてまず挙げられるのが、直射日光や紫外線です。
アクリルと比較するとかなりの耐性があるものの、やはりガラスも直射日光や紫外線によって劣化します。
特にガラスの場合は、成分が紫外線に当たることで化学反応を起こし、白っぽく透明度の下がった見た目になってしまうのです。
シリコンが傷ついた・劣化した
ガラス水槽が劣化する原因として次に挙げられるのが、シリコンの傷や劣化です。
ガラス水槽の場合、ガラス板よりも接着部のシリコンの劣化のほうが問題を起こしやすいと言えます。
紫外線や温度変化の繰り返しでシリコンが硬くなると、水圧を受けた際に隙間が生じやすくなってしまうのです。
アクリル水槽ほどは気にしなくても良いのですが、ガラス水槽もできる限り、窓辺への設置は控えておきましょう。
水垢を放置する
ガラス水槽が劣化する原因の3つ目は、水垢を放置することです。
水槽からの水はねなどを放置すると、水中に含まれるミネラル分が固まり、水垢となってしまいます。
水垢を放置すると見た目が悪いだけでなく除去が困難になってしまいますので、水槽壁面についた水はねはこまめに拭き取りましょう。
固着した水垢は、専用のスポンジやクエン酸を使って除去するのがおすすめです。
木製水槽台が劣化する原因3個
続いては木製水槽台が劣化する原因ということで、
- 濡れたまま放置する
- 水平な場所に設置していない
- 内部に湿気が溜まっている
これら3つの要因についてそれぞれ解説していきます。
濡れたまま放置する
木製水槽台が劣化する原因としてまず挙げられるのが、濡れたままの放置です。
水換えやメンテナンス時にはどうしても水槽台に水が溢れてしまいがちですが、濡れたまま放置するのは絶対にNGです。
特に海水は木製素材をすぐに腐らせてしまうため、すぐに拭き取りましょう。
水平な場所に設置していない
木製水槽台が劣化する原因として次に挙げられるのが、水平な場所に設置していない場合です。
水槽台の設置場所が少しでも傾いていると、上に載せた水槽による荷重も偏ってしまい、結果的に水槽台の寿命を縮めてしまいます。
床に歪みや傾きが無いかどうか、事前にしっかりと確認してから設置をしましょう。
内部に湿気が溜まっている
木製水槽台が劣化する原因3つ目は、内部に湿気が溜まっているというケースです。
水槽台内にろ過槽などを設置し湿気が溜まると、カビや侵食が起こり劣化を早めてしまいます。
これを考慮し、市販されている水槽台のほとんどは背面が解放されているものが多いのですが、もし両面仕様のものを購入した場合は、通気口を必ずつけるようにしましょう。
内部に設置した機材などにも悪影響なので、早急な対策が必要です。
鉄製水槽台が劣化する原因3個
最後は鉄製水槽台が劣化する原因ということで、
- 錆びや腐食
- 接地面が歪んでいる
- 水槽サイズと合っていない
これら3つの要因についてそれぞれ解説していきます。
鉄製水槽台の構造とオーダーメイドについて|東京アクアガーデン
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錆びや腐食
鉄製水槽台が劣化する原因としてまず挙げられるのが、錆びや腐食です。
木製の場合も同様ですが、鉄製水槽台の場合も、海水での腐食には特に注意が必要です。
鉄製水槽台を購入する際は、錆止め加工が施されているかどうかきちんと確認してから使用しましょう。
接地面が歪んでいる
鉄製水槽台が劣化する原因として次に挙げられるのが、接地面の歪みです。
脚部ごとに高さを調節できるアジャスター加工が施された鉄製水槽台であれば、多少の段差がある場所にも水槽台を設置することは可能です。
しかし接地面そのものが歪んでいる場合は、アジャスターで調節したとしても荷重が偏ってしまいます。
接地面に歪みや大きな凹凸がある場合は、別の場所への設置を検討しましょう。
水槽サイズと合っていない
鉄製水槽台が劣化する原因3つ目は、水槽サイズと合っていないというケースです。
これに関しては意外に思う方も多いかもしれませんが、水槽サイズが水槽台の天板よりも極端に小さいと、均等に荷重がかからず天板の歪みを招いてしまうことがあります。
基本的には、水槽台は水槽と同様のサイズのものを選択しましょう。
まとめ:水槽・水槽台を劣化させる原因!素材別に注意ポイントを解説します
今回は水槽や水槽台の素材別に、劣化を早めてしまう原因について解説してきました。
アクリル製かガラス製かに関わらず、水槽は紫外線や温度差によって劣化が早まるケースが多いです。
掃除の仕方によっても傷をつけてしまうことがあるため、メンテナンスの際は十分に注意しましょう。
水槽台に関しては、溢れた水を放置したことによる錆や腐食で劣化することが多いです。
接地面の傾きがある場合も、荷重が偏り傷みの原因になりますので、必ず水平な場所に設置しましょう。
水槽も水槽台も買い替えとなると設置に手間がかかります。できるだけ長く使えるよう、適切な管理を心がけましょう。
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