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アクアリウムを始めるには、水槽やろ過フィルタ―、水槽用ヒーターなど揃えなければならないものがたくさんあります。
そんな中どうしても後回しになりがちなのが、水槽を置く専用の水槽台やキャビネットです。
水槽台は満水の水槽を置くことを想定した丈夫さと、機材や消耗品を収納できるキャビネットを備えた、水槽を設置する上で無くてはならないアイテムの一つですが、少々高額で設置するのに場所を取るため、出来れば購入を控えたいという意見は少なくありません。
また、家にあるテーブルやスチールラック、下駄箱などを水槽台として活用できないかと考えている方もいるでしょう。
そこで今回のコラムでは、専用の水槽台の必要性とキャビネットを設置するメリットをご紹介します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに水槽台・キャビネットの必要性とメリットを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
水槽台は水槽を設置するのに欠かせないアイテムと言われますが、それにはちゃんとした理由があります。
重い水槽を安全に設置できてデザイン性も高い水槽台を、アクアリウムで活用しましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、水槽台・キャビネットの必要性とメリットを解説します。
水槽に水槽台が必要な理由3つ
水槽を置くだけならばわざわざ専用の水槽台を用意しなくても良いのでは…と考える方もいるかもしれませんが、長く安全に水槽を設置するならば水槽台も合わせて用意することをおすすめします。
ここでは、水槽に水槽台が必要とされる主な理由として、
- 水を入れた水槽は想像以上に重い
- 海水水槽は腐食の危険がある
- 通気性や振動の問題
の3点について解説します。
水を入れた水槽は想像以上に重い
水槽台が必要な一番の理由として、台の耐荷重の問題が挙げられます。
水を入れた水槽は見た目以上に重量があるもので、例えば標準的なサイズである60cm水槽の場合、満水まで水を入れた上に砂利やレイアウトを設置すると70~100kgを超えることも少なくありません。
実は、家庭にある棚でこれだけの重さを乗せられるものはあまりなく、一般的なウッドラックの耐荷重が大体40kg、スチールラックでも80kg程度のものがほとんど。満水の水槽を置くには耐荷重が足りないため、無理に設置すると台が歪んでしまったり、水槽に負担がかかって破損してしまったりといった危険が伴います。
その点水槽台ならば、当然水槽の重さを支えられる耐荷重を備えているため、安全に水槽を設置することが可能です。ちなみに水槽台の耐荷重は、60cm水槽用で150kg程とかなり余裕があります。
海水水槽は腐食の危険がある
特に海水水槽で心配なのが、塩水で台が腐食(サビ)してしまうことです。
頑丈な鉄製の台でも腐食加工がされていないと、塩水にさらされているうちにボロボロになってしまいます。
また、木製も水跳ねや湿気によって少しずつ棚板がたわんでしまうことがあるのです。
このような腐食についても、水槽台はしっかり対策がされています。
そもそも水槽を置くことを想定しているので、ステンレスなどのサビや水に強い素材をメインに作られていますし、鉄部分にはサビ止め加工、木製の部分には塩ビパネルなどを貼って防水処理が施されているので、水をこぼしてしまっても簡単に傷んでしまうようなことはありません。
長く安全に使用を続けられるのは、水槽台ならではです。
通気性や振動の問題
水槽用クーラーや外部フィルターなどの放熱も問題になりやすいです。
これらの機材や配線は表に出しておくとごちゃごちゃして見えるため、扉付きのキャビネットに収納するのが一般的ですが、排気用の穴がないと中に熱がこもって、機材の故障を引き起こす原因となります。
メタルラックなどの四方が開放された棚ならば排熱問題は解消できますが、このようなタイプのラックは安定性に乏しく、モーターの振動でガタガタ揺れたり、地震で倒れてしまったりといった心配があるでしょう。
そんな通気性や振動の問題も水槽台ならば解消できます。
水槽台には背面に通気孔があるので、中に熱がこもる心配がありません。
また揺れに強く設計されていて、地震がきても簡単に倒れてしまうようなことがないのも安心ポイント。さらに安全性を高めたいときは”落とし込み”と呼ばれる、水槽の回りにフチを作って落下を防ぐ加工がされているタイプを選ぶのがおすすめです。
水槽台を使うメリット
水槽台には水槽を安全に設置できる以外にも、様々なメリットがあります。
ここでは、水槽台を使うメリットということで、
- 長く安全に水槽を運用できる
- 機材や消耗品の収納に最適
- デザイン性が高くインテリアとしてもおすすめ
の3点をご紹介します。
長く安全に水槽を運用できる
前項でもお伝えした通り、水槽台には安全に水槽の運用を続けられる工夫が随所になされています。
- 水槽を置くのに充分な耐荷重
- 長期使用でも歪んだり破損したりすることがない丈夫さ
- 防サビ加工・防水加工済みで腐食する心配がない
- 地震がきても安心の耐震設計
水槽の置き場所は、水槽の安全や魚たちの健康に直結します。
水槽はとにかく重いのでほんの少し台が傾いているだけでも、水槽の一部分に負荷がかかって破損や水漏れを起こす危険がありますし、人間にとってはわずかな振動や傾きが、魚に大きなストレスをかけることもあるのです。
水槽を長く使い続けるのはもちろん、魚の健康を保つ意味でも水槽台を正しく使うことをおすすめします。
機材や消耗品の収納に最適
水槽用機材や消耗品を収納できるのも水槽台のメリット。
水槽用機材は一つ一つが想像以上に場所を取る上に、水槽の仕様によっては水槽用クーラーやろ過槽、プロテインスキマーなど様々な機材が必要になります。また、機材が増えた分配線も複雑になりがちなのですが、専用の水槽台ならばたくさんの機材をきっちり収めることができますし、配線用の穴も確保されていてまとめやすいです。
消耗品をストックしておくのにも、通気性が良い水槽台のキャビネットが最適でしょう。
デザイン性が高くインテリアとしてもおすすめ
デザイン性の高い水槽台は、素敵なアクアリウムのインテリアになります。
例えば白を基調とした水槽台に海水魚水槽を設置すれば、爽やかな海の情景とカラフルな海水魚が良く引き立ちますし、木目調の水槽台と熱帯魚が泳ぐ水草水槽の組み合わせは、温かみのあるナチュラルな雰囲気が家族が集まるダイニングやリビングにぴったりです。
さらにこだわりたい方には、パネルの色や種類を変更できるオーダーメイドがおすすめ。武骨でシックな架台タイプや高級感漂う大理石調など、お部屋や水槽の雰囲気に合わせたオリジナルの水槽台を実現できます。
水槽台以外に水槽を置くなら強度を高めよう
ここまで、水槽台の必要性やメリットをお伝えしてきましたが、予算やスペースの都合で水槽台を設置するのが難しいという場合もあるでしょう。
もし、どうしても家にある家具に水槽を置きたいときは、棚板や床との接地面を補強することで水槽を置ける可能性があります。
まず水槽を置く棚板は、薄いと水槽の重みに耐えきれず破損してしまう可能性がありますので、最低でも2cm以上の板厚があるものを選ぶのがおすすめです。元からある棚を補強する場合は、丈夫で厚みのある板を重ねるだけでもかなり強度が上がります。
続いて床と棚の接地面について。
特にスチールラックのような脚の部分が面ではなく4点で支えるタイプの棚は、床への圧力が高くなりやすいです。
床が脚の形にへこんでしまったり、最悪抜けてしまったりする危険がありますので、必ずコンパネ板などの硬くてフラットな板を敷いた上に棚を設置してください。
また、どのような棚でも水槽の下に滑り止めシートを敷く、棚を壁に固定するなどの耐震性を上げる工夫も忘れず行いましょう。
学習机が水槽台になる?
家にあるもので一番水槽を置くのに向いていると言われるのが、学習机です。
特に昔ながらのどっしりとした木製タイプが最適で、椅子を入れる足元部分に機材を置いたり、引き出しに消耗品をストックしたりと、収納面でも水槽台に劣らない使い勝手の良さを発揮します。
またコンセントの挿し口が付いているので、電源の確保がしやすいのもメリットです。
水槽を置ける学習机の条件
学習机に水槽を置くときは、
- 脚が点で支えるタイプではない(パネルタイプやコの字型)
- 天板が厚い(30mm以上)
- 天板の耐荷重が80kg以上
の3つの条件をクリアしているかを確認してください。
学習机は横幅があるので、重量に気を付ければ比較的大きめの水槽も設置しやすいです。60cm規格水槽(幅60×奥行き30×高さ36cm/総重量70kg前後)や、90cmスリム水槽(幅90×奥行き22×高さ30cm/総重量70kg前後)程度までは問題な運用できることが多いでしょう。
水槽台に比べて耐荷重が劣るので、水量や底砂の量を控えめにするなど重量を減らす工夫をすることが長く運用を続けるポイントです。
ただし学習机は本来、水槽を置くためのものではなく、経年劣化による影響など計り知れない部分がある点はご留意ください。水槽台代わりに使用するならば、必ず耐荷重や安全性を確認した上で、自己責任で行うことが大切です。
まとめ:水槽に水槽台が必要な理由!水槽を支えるキャビネットのメリットを解説
水槽に水槽台が必要な理由や、水槽台を設置するメリットを解説しました。
水を入れた水槽はかなり重量があるため、一般的な家具では破損してしまう危険があります。また、収納面でも通気性や排熱に問題が出やすいです。
その点水槽台ならば、重量のある水槽をしっかり支えることができますし、アクアリウムを運用しやすくなる工夫が随所に施されています。
長期運用を考えるならば水槽台の導入を検討してみてください。
安全な水槽運用は生き物の命を守ることに繋がります。美しいアクアリウムを維持するためにも水槽台を活用しましょう。
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