
ミクロソリウムの魅力!定番の陰性水草をレイアウトするコツも紹介
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流木などに活着できるミクロソリウムは、その美しい葉姿と育てやすさから多くのアクアリストに支持され続けている水草です。
丈夫で手間がかからないので初心者でも気軽に楽しめる一方、種類が多くて様々な水槽環境やレイアウトに導入できるため、本格的な水草水槽でも活躍します。
大きな葉を活かしたボリュームのある水景は見応え抜群。活着できる性質を活かして石や流木と合わせてレイアウトすれば、自然味あふれる癒しのアクアリウムを再現できるでしょう。
今回のコラムでは、アクアリウムでもポピュラーな水草ミクロソリウムの魅力を厳選して解説していきます。
東京アクアガーデンの水槽事例の中からミクロソリウムを使ったレイアウトもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにミクロソリウムの魅力とレイアウトのコツを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
ミクロソリウムはアクアリウムでも定番の陰性水草です。
強い光量やCO2添加を必要とせず誰でも簡単に育てられるため、初心者~ベテランアクアリストまで幅広い層に親しまれています。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、ミクロソリウムの魅力とレイアウトのコツを解説します。
ミクロソリウムとは
ミクロソリウムは、東南アジアを中心に広く分布するシダ植物の仲間です。
葉の形状が異なる品種が多数流通しており、葉の先がギザギザしている一番ポピュラーな”プテロプス”、細長くシャープな葉が特徴の”ソードリーフ”、タンポポのようにギザギザした葉をつける”サンダーリーフ”など、品種によってそれぞれ違った風合いを楽しむことができます。
どの品種も葉が大きくボリュームを出しやすいので、こんもりとした密度のあるレイアウトを作りたいときに重宝するでしょう。
根が立派なのでどんな底砂にも植え付けられますが、活着する性質を活かして、流木や石に張り付けてレイアウトされることが多いです。
低光量でも育つ陰性水草で、CO2添加や肥料も必要ないので、水草育成の入門種としてもおすすめされています。
品種によっては30~40cmまで成長することもありますが、成長スピードがゆっくりなのでトリミングをしていれば、大きくなりすぎるといったことはなく管理がしやすいです。
ミクロソリウムの魅力5つ!
ミクロソリウムが長い間、多くのアクアリストに愛され続けているのは、それだけ多彩な魅力を持った水草だからにほかなりません。
ここでは、そんなミクロソリウムの魅力を5つご紹介します。
どんな水槽に入れても雰囲気を作れる使い勝手の良さは、ミクロソリウムならでは。水槽に入れる水草をお探しの方は、ぜひご覧になってみてください。
魅力1:大きく美しい葉
ミクロソリウム最大の魅力が、存在感のある葉姿です。
ミクロソリウムは地上で見かけるシダの仲間とは異なり、一枚一枚が独立した大きな葉を持っています。スリムながら遊びのある葉姿は、レイアウトするだけで水槽をスタイリッシュに見せてくれるほど印象的です。しかし、決して悪目立ちするわけではなく、濃く鮮やかな緑色は同じ水槽にいる熱帯魚をうまく引き立ててくれるでしょう。
また先ほどもご紹介した通り、種類によって葉の印象が大きく変わるのがミクロソリウムの特徴で、選ぶ品種によって水槽の雰囲気を大きく変えることが可能です。
例えば、細長い葉を持つ種類をレイアウトとすると洗練されたイメージに、幅広の葉を持つ種類はボリューム感のある柔らかい水槽に仕上がりますので、水槽に合わせてお好みの品種を選定できる汎用性の高さがあります。
魅力2:丈夫で育成しやすい
丈夫で初心者でも育てやすいのも、ミクロソリウムの魅力です。
水草の育成というと、光量の強い水草育成用の照明やCO2添加装置、外部フィルターといったやや高価な機材が必須と思われがちですが、ミクロソリウムはこのような専用機材が無くてもきれいに繁茂させることができます。
特に導入のハードルが高いCO2添加装置がいらないというのは、初心者の方にとってかなり嬉しいポイントではないでしょうか。照明も普通の水槽用のライトで問題ないので、一般的な熱帯魚の飼育機材があれば十分に育成できます。
成長がゆっくりで頻繁なトリミングも必要ないので、魚メインの水槽にもおすすめです。
魅力3:活着できる
流木や石に活着する性質のあるミクロソリウムは、レイアウトの自由度が高く、様々な水槽に導入しやすいです。
例えば底砂を敷かないベアタンク式の水槽にも活着したミクロソリウムならば取り入れることができますし、砂を掘り返してしまうコリドラスなどの底物とも相性が良いでしょう。
また、簡単に移動ができるのも活着水草の魅力で、レイアウトを変えたいときや掃除をしたいときに気軽にどかして作業ができます。
底に植え付けるタイプの水草に比べると、格段に水槽の掃除がしやすく清潔に保てるので、アロワナなどの水を汚しやすい大型肉食魚水槽にも安心です。
魅力4:トリミングが簡単
葉が大きいミクロソリウムは、トリミングも簡単です。
葉がしっかりしているのでハサミでカットがしやすいですし、繊細な刈り込みも必要ありません。ボリュームが出てきたらバランスを見ながら余分な葉を取り除くだけで美しい形を保つことが出来るので、初心者の方でもトリミングに挑戦しやすいでしょう。
ただ、ミクロソリウムは一枚一枚の葉が存在感があるため、1枚カットしただけでも思ったよりも密度が下がってしまうことがある点には注意してください。
トリミングを行う時は全体のバランスを確認して、本当に不要な部分を見極めて少しずつカットしていくのがおすすめです。
ミクロソリウムは成長がゆっくりなので、失敗すると復活するまでに少し時間がかかってしまいます。適度なトリミングを心がけることで、ミクロソリウムの美しい姿を長く楽しめるでしょう。
魅力5:適応できる環境が幅広い
幅広い環境に適応しやすいというのもミクロソリウムの魅力。
水草の中には、水質や光量の変化に敏感で育成が難しいものも少なくありませんが、ミクロソリウムはその点で非常に優れています。
淡水ならば弱酸性から弱アルカリ性までの幅広い水質に対応でき、上記の通り、比較的低光量でも栽培が可能です。
また低水温にも比較的強く、20~28℃での範囲ならば問題なく育てられます。
このことから幅広い環境の水槽で採用しやすく、特にやや特殊な環境を好む熱帯魚の飼育水槽ではレイアウトの要として重宝するでしょう。
流通している水草全体の中でも、育成のしやすさはトップクラスです。
ミクロソリウムの魅力を活かすレイアウト例
ここからは、東京アクアガーデンの水槽設置事例からミクロソリウムの使い方が印象的な水槽を4例ご紹介します。
水槽サイズやレイアウトスタイル別に厳選した事例ですので、レイアウトの参考にぜひご覧ください。
小型水槽
こちらは45cmの小型水槽にミクロソリウムをレイアウトした事例です。
小型水槽でミクロソリウムをレイアウトするならば、後景草として取り入れるのが最適。ミクロソリウムのような背丈やボリュームがある水草を後景に配置すると、見る人の目線が自然と奥へ誘導されるので、スペースが限られる小型水槽でも奥行きを感じやすくなります。
また、大きく広がる葉がレイアウト全体をまとめる背景のような役割を果たすのも、おすすめポイントです。
こちらの水槽でも、ミクロソリウムを一番後ろに配置し、放射状に広がる葉が水槽全体を包み込むようなイメージの温かみのある雰囲気に仕上げました。
中型水槽
流木と組み合わせたミクロソリウムをレイアウトのメインに据えた、60cm中型水槽の事例です。
流木の尖った形状を活かしながら、周りにミクロソリウムを配置し立体感を演出しました。
後景から中景に向かって傾けるように活着させたミクロソリウムの葉の広がりが、レイアウト全体に自然な流れを生み出します。
また、ミクロソリウムの間に流木を埋め込むことで、まるで一つの木の枝葉のような一体感のあるレイアウトに仕上がるでしょう。
水草の葉の向きや配置でレイアウトに動きを付けると視線が水槽内を巡るため、見る人にダイナミックな印象を与えることができます。
このようなレイアウトは、限られた空間の中で広がりのある水景を作り上げることができるため、特に中型水槽で見応えを出したいときにおすすめです。
大型水槽
ミクロソリウムの草丈やボリュームを最大限に活かして、自然豊かな優しい水景を作り上げた150cmの大型水槽の事例です。
こちらの水槽はご依頼時にいただいた「森のような印象の水槽を、できるだけメンテナンスを少なく維持したい」というご要望に沿うように、レイアウト施しています。
流木で作った骨組みに肉付けするようにあえて同じ高さでミクロソリウムを活着させることで、まるで森の中にいるようなボリューム感のある景観を再現しました。
大きな水槽だからこそ実現できるスケール感がとても魅力的です。
また、メンテナンス頻度を下げたいというご希望にもミクロソリウムはぴったり。成長がゆっくりなため、頻繁なトリミングやレイアウトの調整が必要なく、こちらの事例でも月に一度程度のメンテナンスで美しい状態を維持できています。
あまり頻繁に水槽に手を掛けることができない方でも管理がしやすく、長期間楽しめるレイアウトが組めるのもミクロソリウムの魅力です。
アクアテラリウム水槽
ミクロソリウムは、アクアテラリウムなどの少し変わった形態の水槽にもおすすめです。
こちらのアクアテラリウム水槽では、水中部分のポイントにミクロソリウムを取り入れました。クリプトコリネやアヌビアスナナといった高さの違う水草と組み合わせて、シンプルながら動きのある水景を作り上げています。
アクアテラリウムは水中だけでなく水上にも植物を配置して、自然のままの情景を作り上げるレイアウトスタイルなため、水中にインパクトがあり過ぎる水草を配置してしまうと全体のバランスが取りづらくなってしまいます。
その点ミクロソリウムならば、情景と上手く調和しながらちょうど良いメリハリをつけることが可能です。
また低光量で育成できることから、アクアテラリウムのような光量が限られる水槽でも美しい葉姿を保てる点も、ミクロソリウムが選ばれるポイントでしょう。
まとめ:ミクロソリウムの魅力!定番の陰性水草をレイアウトするコツも紹介
ミクロソリウムの魅力を解説しました。
ミクロソリウムは、古くから多くのアクアリストに愛され続けている魅力にあふれた水草です。
CO2添加装置や高光量の照明がなくても育成ができて、水質や水温の変化にも柔軟に対応できるため、初心者の方でも気軽に育てられます。
流木などに活着させれば底物をたくさん飼育する水槽やベアタンク式の水槽にもレイアウトできるなど、水槽のスタイルを問わず取り入れられるのも魅力です。
葉が大きいので水槽の中景から後景にレイアウトすると立体感のある仕上がりになるでしょう。シンプルな緑色は熱帯魚や他のレイアウトを引き立てたいときにもおすすめです。
ポピュラーな水草ながら、使い方次第でレイアウトの幅を広げることができるミクロソリウム。魅力を活かしてぜひ水槽に取り入れてみてください。
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