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水槽で育成できる水草にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。
石や流木に活着する水草は初心者の方も育てやすく、迫力ある水景を作るのにおすすめです。しかし、全ての水草が石や流木に活着するわけではありません。
今回のコラムでは、活着に向いている水草8種と、活着水草の魅力をご紹介します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに活着に向いている水草を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
石や流木にしっかりと根を張る水草を選べば、活着させるのは難しくありません。
このような活着しやすい水草は、初心者の方も育てやすい種類が多いのも特徴です。
また、アクアショップでは、すでに水草が活着した流木や石も販売されています。水槽に置くだけで自然なレイアウトを楽しむこともできるでしょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、活着に向いている水草を解説します。
活着に向いている水草8種
ここでは、活着に向いているおすすめの水草を8種紹介します。
どれも育てやすく、レイアウト性の高いものばかりなので、ぜひ参考にしてください。
アヌビアス・ナナ
『アヌビアス・ナナ』は活着水草の定番的種であり、非常に丈夫なのでさまざまな水槽に導入できる点も人気の理由です。
横に這うように根や新芽を伸ばしていくため、流木や石の隙間に押し込むだけで、成長と共に自然に活着してくれます。
上手に活着させるポイントは、成長点を見極めて植えることです。
アヌビアス・ナナは成長点から一定方向に新芽を展開するため、葉の伸びる方向に合わせて活着させることで、水槽全体に自然な流れを生み出せるでしょう。
ただし、アヌビアス・ナナは成長が遅く、硬い葉にはコケが生えやすい性質を持ちます。そのため、ヤマトヌマエビやオトシンクルスなど、コケ取り生体を同じ水槽で飼育するのがおすすめです。
アヌビアス・ナナの深緑の葉は、石や流木との親和性が高く、活着させた石や流木を置くだけで、水槽がグッとおしゃれになりますよ。
アヌビアス・バルテリー
『アヌビアス・バルテリー』は、ナナよりも大型種のアヌビアスで、大きな葉を展開する迫力ある活着水草です。
サイズがあることから中型以上の水槽向きで、存在感がある中型魚との相性がよいでしょう。
例えば90cm以上の水槽で、深い青が特徴的なアーリーや体高が高いキフォティラピア・フロントーサなど、アフリカンシクリッド水槽に植えるとよく映えます。
底床を敷かないベアタンク水槽では、アヌビアス・バルテリーを活着させた流木を置くだけで、自然な雰囲気が楽しめるでしょう。
強い光量やCO2添加をしなくても成長してくれるアヌビアス類は、中型魚・大型魚水槽にも導入しやすい、おすすめの活着水草です。
ブセファランドラ
『ブセファランドラ』は小型でバリエーション豊富な、コレクション性の高い活着水草です。
横に伸びていくタイプのため、流木や石の隙間に活着させることで立体感を演出できます。
ブセファランドラは丈夫で水質変化にも強く、強い照明やCO2添加も必要ありません。成長がゆっくりなので頻繁なトリミングも必要なく、初心者にもおすすめの活着水草です。
また、水中葉でも水上葉でも育成できるため、流木や石を組んだアクアテラリウムの陸上部分でも楽しめます。
ミクロソリウム
『ミクロソリウム』は、アクアガーデンでも定番のシダ科の活着水草です。
細長い葉が特徴のミクロソリウム・ソードリーフが一般的ですが、ほかにもさまざまな種類があるので、草姿で好みのバリエーションを選ぶのも楽しいでしょう。
陰性水草のため強い照明は必要なく、CO2添加を行わなくても成長しますが、高水温や水質の急変には弱い面があります。
また、葉が大きいため、水槽内の光を遮らないためのトリミングが大切です。黒ずみが生じて弱った葉も、こまめに取り除きましょう。
東南アジアに生息する水草のため、グラミーやベタなどのアジアに生息する観賞魚との相性は抜群です。
ボルビティス ヒュディロティ
『ボルビティス ヒュディロティ』は水生シダで、独特の形状と深い緑の葉が印象的な活着水草です。
ボルビティスの葉には透明感と柔らかさがあり、同じシダの仲間であるミクロソリウムとは、また違った魅力があります。葉はよく繁茂し、大型化しやすいため、定期的なトリミングでボリュームを調整しましょう。
成長が遅いため活着するまで時間がかかりますが、ボルビティスが活着した流木を水槽内に配置すれば、落ち着いたおしゃれなレイアウトが作りやすいです。
また、シダ科の陰性水草のため強い光量やCO2添加を必要としないので、初心者の方も育てやすい水草だと言えます。
ウィローモス
『ウィローモス』は苔の仲間で、葉形によってさまざまな種類がある活着水草です。
草丈の短さから、流木や石に活着させた時に、好きな形状に調整しやすい特徴を持ちます。
強い光量を必要としないため、ミクロソリウムやボルビティスなど、ほかの活着水草の下草として活着させ、ボリューム感を演出するのもおすすめの使い方です。
アクアテラリウムの陸上部分でも活用でき、流木や石の表面にウィローモスを活着させることで、水滴が滴る様子を演出できます。
ハイグロフィラ ピンナティフィダ
『ハイグロフィラ ピンナティフィダ』は、ライトグリーンの柔らかい葉が印象的な、活着できる有茎草です。
細く長い草姿から、ほかの活着水草とは違った魅力があり、組み合わせて活着させる面白さもあります。
強い光量やCO2添加が無くても育成しやすく、活着水草としては珍しく上に向かって伸長していくため、高さのある水槽におすすめです。また、わざと水の養分を減らし、強い光量で育てると赤くなる特徴を持ちます。
有茎草としては珍しい活着水草なので、水槽にアクセントを加えたいときに使いたい水草の1つです。
スキスマトグロッティス
『スキスマトグロッティス』は、アヌビアスと同じく水中育成が可能なサトイモ科の水草です。
小ぶりな草姿なので、さまざまな水槽のポイントとして活用できるでしょう。
水中葉はアヌビアス・ナナプチに似ていますが、より密生して、折り重なるように成長していきます。流木や石に活着する力はやや弱いため、導入当初はしっかりと固定することが大切です。
水質にうるさい面は無く、強い光量も必要としませんが、成長が遅いためCO2を添加した方が活着しやすく安定します。
スキスマトグロッティスは小型で丸い葉を展開するので、柔らかい印象を演出したい場合におすすめです。
活着水草の魅力
流木や石に活着して成長する水草は、育てやすく丈夫な種類がほとんどです。
アクアリウムの初心者から上級者まで、レイアウト水槽に欠かせない活着水草の魅力を解説します。
手軽にレイアウトできる
底床に植え付ける水草とは異なり、活着水草は手軽に設置・移動できるメリットがあります。
しっかりと活着した水草は、水槽の雰囲気を変えたい場合にも追加や移動が楽なので、手軽にレイアウトの変更ができるでしょう。
また、レイアウトに高さを作り出したい場合にも、活着水草はおすすめです。
流木や石を積み上げて高さを生み出し、隙間に活着水草を配置することで、さまざまなレイアウトを楽しめます。
強い照明が必要ない
流木や石に活着する水草の多くは、陰性水草で強い照明を必要としません。
CO2を添加しなくても美しく成長してくれる、丈夫な活着水草が多いのも大きなメリットです。
強い光量やCO2添加を必要としないため、水槽内のコケの繁茂を防ぎやすい利点もあります。
また、さまざまな水草を組み合わせてレイアウトする場合でも、低い位置に活着水草を配置すれば、光量が足らずに水草が枯れてしまうことを防げるでしょう。
まとめ:活着に向いている水草とは!おすすめ8種と活着水草の魅力をご紹介
流木や石に活着するおすすめの水草8種と、活着水草の魅力を紹介しました。
どの活着水草も、水槽内に置くだけで魅力的なレイアウトが作れるでしょう。
また、活着水草の多くは強い光量やCO2添加が必須ではないため、大掛かりな設備を用意する必要もありません。
活着水草は、水草レイアウトの初心者から上級者まで幅広く活用されており、アクアショップでもさまざまなラインナップが展開されています。
それぞれの活着水草の魅力や特徴を理解して、素敵なレイアウトにチャレンジしてみましょう。
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