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水草の定番種であるアヌビアスは、丈夫で育てやすく、アクアリウム初心者の方にもおすすめです。
しかし、種類も多く「アヌビアスについて良く知らない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このコラムでは、アヌビアスの特徴や魅力をお伝えするとともに、おすすめの種類を5つ紹介します。
また、活着や育成のポイントから実際のレイアウト例も解説していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにアヌビアスについて解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
アヌビアスにはたくさんの魅力があり、多くのアクアリストに愛されています。
「丈夫で育てやすい」というイメージがありますが、種類ごとに差があり、手入れせずに放置してしまうと枯れてしまうこともあるのです。
また、それぞれのアヌビアスの個性を活かしたレイアウトも、知っておきたいポイントでしょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、アヌビアスについて解説します。
アヌビアスとは!特徴と魅力
アヌビアスは、エキゾチックな外見が魅力のサトイモ科の着生植物です。意外に思われるかもしれませんが、花が咲くとしっかりとサトイモ科の花を咲かせます。
水草として有名ですが、水上でも強すぎる日光や乾燥がないなどの環境が合えば、普通に育つ強靭な植物です。
もちろん水草としても非常に丈夫で、多少の水質変化や低温にも負けず、初心者の方でも育てやすい入門種として知られています。コケにひどく覆われるなどしない限り、ほぼ枯れないでしょう。
光量が弱くても育ちますし、CO2の添加も必要ありません。本格的な水草用の設備がなくても育てられるのです。
また、活着する性質をもつので、流木や岩に活着させてのレイアウトもできます。底砂も荒いものからソイルまで、幅広いタイプに根付きますよ。
特別な設備がいらず、環境を選ばずに育てられるのもアヌビアスの魅力です。
アヌビアスの仲間
アヌビアスには、有名なアヌビアスナナをはじめ、さまざまな種類があります。
ここでは、アヌビアスの仲間の中で、定番の5種を紹介します。
最近では品種改良されたものも多いので、気に入った種類を探してみてください。
アヌビアスナナ
アヌビアスナナは、水草全体の中でも定番の種類です。東京アクアガーデンでもよく採用されています。
最大で15cmほどに成長し、卵形で肉厚な葉が特徴です。成長はゆっくりですが、CO2を添加すると少し早く成長し、大きく成長します。
とても丈夫で育てやすく、初心者向けの水草として紹介されることもある種類です。
小型水槽では主役になりますし、流木などに活着させると中~大型水槽でも目立ちます。ミクロソリウムほどではありませんが、葉に存在感があるので広い範囲をカバーできるでしょう。
アヌビアスナナについては、こちらのコラムも参考にしてください。
アヌビアスナナプチ
アヌビアスナナプチは、アヌビアスナナの改良品種です。
「プチ」の名前のとおり原種より小型で、葉は3cmほどにしかなりません。
成長してもそれほどボリュームが出ないので、ほかの水草をたくさんレイアウトしたい場合や、小型水槽のレイアウト時に重宝します。
小さめの石に活着させておくと移動が簡単で、ちょっとしたすき間にも配置できておすすめです。なお、育て方は原種のナナと変わりません。
アヌビアスナナプチは成長速度が遅く、ワンポイントにもなる使い勝手の良い水草ではないでしょうか。
アヌビアスバルテリー
アヌビアスバルテリーはやや大型になる種類で、葉の幅が3〜4cm、長さは7〜8cmほどに育ちます。成長すると株全体で20~25cmほどになり、ボリュームが出るので、90cmなど中型水槽以上におすすめです。
ベアタンクで飼育することが多い大型魚の水槽でも、流木に活着させたバルテリーであれば簡単にレイアウトできるでしょう。
流木に活着させていれば、排せつ物が多い大型魚の水槽でも移動させながら水換えできるので、その点でもおすすめです。
強い光量もCO2も必要ありませんが、CO2を添加するとより密に茂ります。大きく成長し、密に茂った株は存在感と迫力があり、シルエットを楽しむようにレイアウトすると、ほかの水草にはない雰囲気を作り出せるでしょう。
アヌビアス ナナ ミルキー
アヌビアスナナミルキーは、アヌビアスナナの改良品種です。
「ミルキー」という名前のとおり乳白色の葉に、緑色の葉脈模様が入る美しい品種で人気があります。乳白色をした水草はほとんど存在しないので、水槽内のアクセントに最適です。
似たような品種に『スターダスト』がありますが、こちらは葉緑素が少なく、育てる難易度がやや高いです。ミルキーは適度な葉緑素を持ち丈夫なため、初心者の方でも育てやすいでしょう。
ただし、水槽に導入した直後は、特徴的な乳白色の葉を出さず、緑がかった葉を展開することが多いです。 環境に慣れて落ち着いてくると、徐々に乳白色の葉を出すようになるので気長に育てましょう。
また、コケが目立つので、コケ取り生体は多めに導入するのがおすすめです。
アヌビアスナナ ゴールデン
ヌビアスナナゴールデンは、アヌビアスナナを原種とした改良品種の一つです。
ゴールデンと名前はつきますが、どちらかというとライトグリーンといったような、淡い色合いの葉色をしています。原種と並べてレイアウトすると、色の濃淡ができるのでおすすめです。
アヌビアスナナ ゴールデンは、基本的には丈夫で育てやすいですが、原種と比べるとやや弱い面があります。
急激な水質変化や水温変化、長期間にわたる光量不足によって、急に溶けるように枯れてしまうことがあるので注意してください。
とはいえ、水草全体の中では育てやすい種類なので、初心者の方にもおすすめできます。
また、流木とのコントラストが美しく、岩を使用したレイアウトでも柔らかさを出せるなど相性が良いです。
アヌビアスナナゴールデンについては、こちらのコラムも参考にしてください。
活着・育成ポイント
丈夫なアヌビアスとはいえ、間違った育て方をすれば枯れてしまったり、思うように育たなかったりするかもしれません。
ここでは、アヌビアスの育成や活着のポイントをご紹介します。
成長方向を確認する
アヌビアスナナは、成長点から一定方向に伸びていきます。
そのため、レイアウトする場合は成長点の向き、つまり伸びる方向を確認することが大切です。
アヌビアスの仲間の成長は早くありませんが、数か月後の成長をイメージすると良いでしょう。
流木などに活着させる場合は特に、成長する方向のスペースに余裕を持たせてあげてください。
最初は根切りをしよう
アヌビアスをポットで購入した場合、最初に生えている根は切り落としましょう。茎と葉だけの状態になっても問題ありません。
活着させて育てる場合は、新しい根が出てくるまで、活着用のビニタイやテグスなどで固定します。
ビニタイよりテグスは目立ちにくいですが、ナナ本体に食い込みがちなので根付いてきたらすぐに取り除きましょう。
コケ取り生体は必須!
アヌビアスは成長が遅いので、葉にコケが生えることがあります。そのため、ヌマエビやオトシンクルスなど、コケ取り生体の飼育は必須です。
指先でこするようにして、こまめにコケを落としても良いですが、手間もかかるうえに余計なダメージも与えかねません。
コケを放置すると、アヌビアス全体をコケが覆って成長できなくなるので注意してください。
また、調子の悪い葉はカットしましょう。
コケ取り生体については、こちらのコラムも参考にしてください。
アヌビアスのレイアウト事例
実際にアヌビアスを使用したレイアウトの事例を、3つご紹介します。
ご自宅や職場でレイアウトする際に、ぜひ参考にしてみてください。
4種のアヌビアスを使った事例
90cm水槽に、アヌビアスナナ・アヌビアスバルテリー・アヌビアスナナゴールデン・アヌビアスナナミルキーの4種類を使ってレイアウトしています。
それぞれのアヌビアスにしっかり特徴があるので、複数の種類でレイアウトすれば単調なレイアウトになりません。
十分な光量の確保やCO2の添加ができない場合など、特別な設備が用意できない水槽でもアヌビアス中心であれば育てやすいです。
成長がゆっくりなので、トリミングなどに時間がさけない場合にもおすすめですよ。
中層で広がりを演出するアヌビアスナナの事例
ハイタイプの水槽に、アヌビアスナナを含む数種類の水草、枝の長い流木でレイアウトした水槽です。
スリムでハイタイプの水槽は、レイアウトのバランスを取るのがやや難しいです。そこで、流木に活着させたアヌビアスナナを中層付近に配置し、中層の広がりを演出しています。
アヌビアスは流木に活着でき、前景から後景までどこにでも配置できるので、上手に活用すると水槽内のバランスが整いやすいです。
バルテリーのシルエットが美しい事例
120cmの大型水槽に、アヌビアスバルテリーやミクロソリウムを中心にレイアウトした例です。
大型のバルテリーを配置することで、大型水槽ならではの迫力あるレイアウトに仕上がっています。また、バルテリーのシルエットがはっきりと分かるレイアウトになっており、遠目から見ても美しい水槽です。
繊細さを意識したレイアウトも美しいですが、存在感のあるバルテリーを導入すれば、また一味違った雰囲気を作り出せます。
まとめ:アヌビアスの魅力!種類から活着や育成ポイント・レイアウト事例を解説
このコラムでは、アヌビアスの特徴と魅力、代表種、活着や育成ポイントからレイアウト事例まで幅広くご紹介しました。
アヌビアスの仲間はとても丈夫で育てやすく、初心者の方にもおすすめの水草です。最近では品種改良された種類も多く流通し、アヌビアスのみでのレイアウトも楽しいのではないでしょうか。
種類を選べば小型水槽から大型水槽まで幅広い水槽に導入でき、特別な設備もいりません。
魅力たっぷりのアヌビアスを、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。
ほかにも水草関連のコラムが多数ありますので、こちらも参考にしてください。
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