
水草用品10選!水槽・育成スタイル別におすすめしたい水草アイテムを紹介
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緑豊かな水草の中を可愛らしい小型熱帯魚が行きかう光景は、なんとも癒される美しいもの。
そんな水草水槽に憧れを抱いてアクアリウムを始めたという方も少なくないのではないでしょうか。
最近は家庭用の水草育成アイテムが充実しており、一昔前は再現が難しかった水族館のような水草レイアウトにもチャレンジできる環境が整いつつあります。
CO2添加装置など少々マニアックな機材はありますが、使いこなせれば誰でもこんもりと水草を繁茂させることが可能です。
今回のコラムでは、水草水槽を始める際に用意しておきたい、おすすめの水草用品10選をご紹介します。
これから水草水槽を立ち上げたいと思っている方から、水草をもっと美しく育てたいという方まで、ぜひご覧になってみてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに水草水槽作りに欠かせない水草用品10選を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
水草が豊かに生い茂る水草水槽を作るには、専用の育成ライトやCO2添加装置、CO2を逃がさないろ過フィルターなど、熱帯魚を飼育するのとはまた違った観点で機材を選ぶ必要があります。
また、水草のコンディションを保つための肥料やトリミングアイテムなどもしっかり確認しておきましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、水草水槽作りに欠かせない水草用品10選を解説します。
水草用品10選!水槽・育成ケース別に紹介
水草を繁茂させたり、より美しい状態に育成したりするには、水草の種類に合わせた機材を使用するのはもちろんのこと、水槽の環境やレイアウト、育成スタイルを考えながらアイテムを選定する必要があります。
ここでは、初めて水草水槽に挑戦する方でも取り入れやすい水草用品10選を、おすすめの水槽スタイルと合わせてご紹介します。
水槽用照明:すべての水草水槽に!
■おすすめの水槽スタイル
淡水魚を飼育している水槽、水草水槽、アクアテラリウム水槽、ネイチャーアクアリウム、ミスト式で育成中の水草水槽 など
水槽用照明は、水草を配置しているすべての水槽で設置していただきたい、水草育成の必須アイテムです。
植物である水草を健康に育成するには太陽光による光合成が必要不可欠ですが、室内水槽ではどうしても太陽光を十分に当てることができません。
そこで、太陽の代わりに水槽用照明を設置して光合成をします。
さらに水草のことを考えるならば、水草育成用と謳われている照明がおすすめで、一般的な熱帯魚用の照明よりも光量が強く、より光合成が活発になるため、水草が元気に育ちやすいです。
ただし、水草育成用照明は光量が多い分、当てすぎるとコケが生えやすくなるため、タイマーなどを使って点灯時間はしっかり管理するようにしましょう。
ろ過フィルター:外部式がおすすめ
■おすすめの水槽スタイル
淡水魚を飼育している水槽、水草水槽、アクアテラリウム水槽、ネイチャーアクアリウム など
水草が光合成をするには水中のCO2が必要なため、ろ過フィルターはCO2を逃がしづらい構造のものがベスト。このことから、水草水槽では外部式フィルターが多く採用されています。
外部式フィルターは、ろ過フィルターの中でも特にろ過能力が高く、水草水槽はもちろん水質に敏感な熱帯魚の飼育にも最適です。
ろ過能力の高さを基準に選ぶのであれば、ろ材の容量が豊富なエーハイム社製のものが人気ですが、他のメーカーの外部式フィルターもどんどんろ材の容量が大きくなってきています。
呼び水不要で簡単に使用できる初心者でも扱いやすいタイプや、水槽の横に並列に設置できるものなど、これまでの外部式フィルターの弱点をカバーできる機能を備えた製品も続々登場していますので、予算や水槽の規模に合わせてお好みのものを選定してみてください。
CO2添加装置:幅広い種類の水草に
■おすすめの水槽スタイル
水草水槽、ネイチャーアクアリウム など
ロタラやパールグラスなど、密度のある陽性水草の育成に欠かせないのがCO2添加装置です。
先程も触れた通り水草の光合成を促すには、光とCO2が必須。特に陽性水草は水草育成用照明とCO2添加装置を設置することで、活き活きと状態良く育成できます。
リシアやグロッソスティグマなど一部の水草は、CO2添加で光合成が活発になると、葉に気泡を付けるとても幻想的な姿を見せてくれるため、ぜひ挑戦してみていただきたいです。
ただ、CO2添加は水草育成に必須と思われがちですが、アヌビアスナナを始めとした陰性水草は、CO2を添加してもあまり大きな効果はないので、水草の種類によっては無理に添加する必要はありません。熱帯魚を飼育している水槽もCO2の濃度が上がって酸欠の危険があるため、注意が必要です。
CO2添加装置は、定期的にボンベを交換する必要があるなどランニングコストもある程度かかるので、植栽する水草に合わせて設置するかどうかを検討しましょう。
液肥・固形肥料:水草の特性で選ぼう
■おすすめの水槽スタイル
淡水魚を飼育している水槽、水草水槽、アクアテラリウム水槽、ネイチャーアクアリウム、ミスト式で育成中の水草水槽 など
花を育てるときに肥料が必要なのと同じように、水草育成でも成長に必要な三大栄養素である窒素・カリウム・リンを始めとした栄養を肥料で補います。
水草育成で使う肥料は固形肥料と液体肥料の2タイプです。
固形肥料は底砂に埋め込んで使うもので持続性が高く、ゆっくりと水草に栄養を供給できます。根から養分を良く吸収できる根張りがより水草は、固形肥料が効果的です。
また、液肥と異なりピンポイントに狙った場所に栄養を供給できるので、栄養を強化したい水草の根元に簡単に追肥することができます。
一方液体肥料は、飼育水に添加して使用するもので即効性があります。上でご紹介している『カミハタ トロピカ 水草用液体栄養剤 茶液』は、根よりも葉からたくさん養分を吸収するロタラやモス系の水草に特におすすめです。
根が強いバリスネリアやロゼット型の水草に液肥を与えるならば、根の成長を促す効果がある『テトラ フローラプライド』が使いやすいでしょう。
ピンセット:水草の植え付けや調整に
■おすすめの水槽スタイル
淡水魚を飼育している水槽、水草水槽、アクアテラリウム水槽、ネイチャーアクアリウム、ミスト式で育成中の水草水槽 など
ピンセットは、水草を植え付けたりトリミングなどのメンテナンスをしたりするときにあると便利です。
普通のピンセットでも良いですが、水槽は水深があって手が届きづらい上に細かい作業が要求されるため、水草用の先が細くて長いものを用意することをおすすめします。
アクアリウム用のピンセットは、流木や石などのレイアウトアイテムの隙間にも入りやすいように設計されており、レイアウトを崩さずに植栽できるのが大きなメリットです。
ピンセットも各社から長さや形状が違う様々なタイプが販売されていますので、植え付けにはストレートタイプ、調整には先が曲がったL字タイプのピンセットと使い分けると良いでしょう。
ハサミ:トリミングに欠かせない用品
■おすすめの水槽スタイル
淡水魚を飼育している水槽、水草水槽、アクアテラリウム水槽、ネイチャーアクアリウム など
水草を状態良く管理するためには適度なトリミングが必須。水草のトリミングには一般的な文具のハサミも使用できますが、高さのある水槽や密度の高い水草レイアウトの場合には、やはり専用の細長いハサミがおすすめです。
ピンセットと同じくハサミについても、アクアリウム用に様々なタイプの製品が販売されています。
ハサミの刃の大きさやカーブの角度など、用途に合わせて使いやすいものを探してみてください。
文具用ハサミを水草水槽で使用するならば、錆びにくく刃が薄めのハサミを選ぶと水中でも扱いやすいでしょう。
ちなみに、アヌビアスナナやミクロソリウムなどの陰性水草はハサミでカットするよりも手でちぎるほうが適切な場合もありますので、水草に合わせて手入れの方法を変えることも大切です。
水草その前に:水草導入前のトリートメント
■おすすめの水槽スタイル
淡水魚を飼育している水槽、水草水槽、アクアテラリウム水槽、ネイチャーアクアリウム など
水草にはまれに害虫やスネールの卵などが付着していることがあり、水槽内に予定外の生物を持ち込む原因になります。また、エビ類などの薬品に敏感な生き物を飼育している水槽では、水草に付着したわずかな農薬の成分で体調を崩してしまうことも。
このような事態を防ぐため、水槽の導入前には必ず水草をトリートメントしましょう。
大抵の場合は水道水でよくすすぎ洗いすれば問題ありませんが、一度に大量の水草を導入する場合や、新たに水草水槽を立ち上げる場合には専用のトリートメント剤を使用すると安心です。
『水草その前に…』はアクアリウムでも定番の水草トリートメント剤で、上記のような水槽に影響のあるものを除去できます。
使い方は簡単で、トリートメント剤を溶かした水に10分ほど水草を浸した後、しっかり水洗いをするだけです。
マツモやバリスネリアなどの透明系の葉を持つ水草は、長時間薬剤に浸けておくと葉が溶けてしまうことがあるので、注意してください。
また、ウィローモスなどのモス系に使用する場合も長時間は浸さずに、様子を見ながら使用するのがおすすめです。
ソイル:定番の底床材
■おすすめの水槽スタイル
水草水槽、アクアテラリウム水槽、ネイチャーアクアリウム、ミスト式で育成中の水草水槽、メダカ水槽 など
水草を育てる定番の底床材といえばやはりソイルです。ソイルには、大きく分けて栄養系と吸着系の2種類があります。
『水草一番サンド』や『アマゾニア』などの栄養系のソイルは、ソイル自体に栄養分が含まれているのが特徴で、水草への養分供給を重視したい時に最適です。
一方、『プラチナソイル』などの吸着系ソイルは、水槽内の有害物質を吸着して水質を維持しやすくする働きがあります。また、ほかのソイルに比べて水草の根張りが良いので、水草育成の場面でも活躍するでしょう。
テグス・ボンド:水草を固定する用品
■おすすめの水槽スタイル
淡水魚を飼育している水槽、水草水槽、アクアテラリウム水槽、ネイチャーアクアリウム など
ウィローモスを始めとしたモス類や陰性水草を活着させるときに活躍するのが、テグスやボンドです。
活着水草は底床に植え付けないため、コリドラスなどの砂やソイルを掘り起こしてしまう底物を多く飼育している水槽にもレイアウトしやすいのが魅力。
流木や石にテグスなどで水草を固定して水槽に配置しましょう。
水草を活着するためのアイテムは、テグス以外にもビニタイや木綿糸、接着剤などがあります。
最近では、巻き付けた後に時間が経過すると自然に溶ける素材のテグスや水中で白く目立たないモス用のボンドなども販売されていますので、水草の種類や用途に合わせて使い分けるのがおすすめです。
重り:植え付けない水草に
■おすすめの水槽スタイル
淡水魚を飼育している水槽、金魚水槽、メダカ水槽 など
マツモなどの根を出さない浮き草や、アナカリスのように根張りが弱く浮いてしまいやすい水草を底に固定したいときには、重りを使用します。
水草専用の重りはポット状のものやロール状のものなど、形状がいくつかありますので、使用しやすいものを選びましょう。
また、大型のリングろ材に水草を通して隙間にスポンジなどを詰めれば重りの代用品になります。
リングろ材は水質に影響が出る心配がない上に、見た目が小さな鉢植えのようで可愛らしく、レイアウト素材としてとても優秀です。
重りを付けるのが難しいと感じるときは、リングろ材でまとめ済みの水草が”ライフマルチ”などの名称で流通していますので、こちらを使用してみてください。
まとめ:水草用品10選!水槽・育成スタイル別におすすめしたい水草アイテムを紹介
今回は水草水槽にもおすすめの水草用品10選をご紹介しました。
水草をより美しい状態で育成したいときは、専用のアクアリウム用品を活用しましょう。
例えば照明の場合、熱帯魚用のものでももちろん育成は可能ですが、水草育成用の光量の多いタイプを選ぶとさらに生き生きとした葉姿を楽しめます。
CO2添加装置を設置するならば、水中のCO2を逃がしづらい外部式フィルターと組み合わせるのが良いです。
その他にも、液体・固形肥料やソイルなどを水草の種類・状態に合わせて使用することで、初心者でも水草を健康的に育成することができます。
アクアリウム用でなくても代用できるピンセットやハサミもありますが、水草用に開発された製品はやはり使いやすく感じるはずです。
本格的な水草水槽を楽しみたい方は、ぜひこのコラムを参考にお好みの水草用品を探してみてください。
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