ミクロソリウムのページ

ミクロソリウム

No.
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水草図鑑 ミクロソリウム

ミクロソリウムは細長い草姿から、中景に多く使われる水草で、強い照明やCO2、肥料をあまり必要とせず、初心者から育成しやすいです。

長い草丈を上手に利用すれば、迫力ある水槽レイアウトに仕上げることができます。

また、ミクロソリウムは株分けして増やしやすい水草としても有名です。葉が成熟しきるとやがて新芽(子株)をつけます。葉にできる茶色い粒(胞子のう)から根が出て、新しい芽が生え始めますので、この新芽が4cm程度まで育ったところで切り取って植え付ければ、株分け完了です。

この作業を繰り返すことでどんどん増やしていくことができます。

ミクロソリウムの基本情報や特徴、向いているレイアウトについて、スタッフのコメントを交えつつご紹介します!

ミクロソリウムの基本情報

水草図鑑 ミクロソリウム メインイメージ

水質GH6程度まで、pHは7.5ほどまで対応できる
水温は20~28度の範囲で、30度付近の高水温には弱い
サイズ最大約30~40cmほど。シダ科で長い葉が特徴。
底床材ソイル、大磯砂、田砂。流木に活着させても育成可能!
Co2陰性水草。CO2添加はなくても良い。照明は強くなくて良いが、水草育成用がおすすめ。
混泳生体小型魚~中型魚まで。丈夫なため、標準的な熱帯魚飼育の環境で育成可能。
特徴

ミクロソリウムはシダ科の水草で、育成が容易です。
東南アジアや日本の限られた地域に分布しています。
底床材は大磯砂・ソイル・礫・田砂など材質問わずに植えつけることができ、大型に育つ水草のなかでは、CO2添加量や肥料にそれほど気を使わなくても育成できるため、初心者にもおすすめできる種類です。

活着できる水草としても知られており、特に流木への活着に向いています。その特性から、コリドラスやクーリーローチなど底層で生活する魚種の飼育水槽で活用できる点も魅力です。

さらに、水上化させることも可能でテラリウムなどでも活躍します。

幅広い水質と水温に対応できるので、標準的な熱帯魚飼育の環境で十分に育成可能です。
ただし、30度などの高水温下では病気(シダ病)にかかってしまうため、水槽用クーラーを使用するなど、水温に気をつけましょう。

葉が固いためエビの食害に遭いにくく、エビ水槽のレイアウトもおすすめです。

成長が遅いのでトリミングはあまり行いませんが、黒ずみなどの痛みがある葉は適宜カットしていきましょう。

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東京アクアガーデンスタッフの一言コメント

スタッフのコメント

ミクロソリウムは葉の形状によって多くの品種に細分化されている水草です。

『プテロプス』『ナローリーフ』『クレイジーリーフ』『ソードリーフ』『サンダーリーフ』『リンクルリーフ』『ウェンディローブ』『ギガンティア』『クレオパトラ』『トライデント』『トールズハンマー』『ドラゴンクロウ』『リバーストロピカ』…

などなど、まるで神話の世界のような素敵な品種名も多いです。

レイアウト用水草としてのミクロソリウムは、強健でさまざまな水槽に導入しやすいです!
陰性植物なので強い水草用照明やCO2添加などが無くても育つので、気軽にとりいれやすく水草レイアウト初心者の方にもおすすめですね。

活着する水草なので、密度を出したいところにピンポイントでレイアウトできる便利な種類でもあります!
根から養分をほとんど吸収しないので、肥料はなくても問題ないですが液肥を入れてやると美しく育ちますよ

このようにミクロソリウムは育てやすいですが、CO2添加や水草育成用の照明などを備えた水草水槽では大型化しやすいという難点があります。
プテロプスの最大草丈はなんと30~40cmほど。小型水槽では収まりません!
大きく育てないポイントは、照明とCO2添加を控えめにすること。特にCO2を絞ることで抑制できます。
反対に、大型水槽で大きく育てたい場合はこれらをしっかりと行うと良いですよ。

ところで、ミクロソリウムの葉裏に茶色い粒ができることがあります
これは『胞子のう』と呼ばれる、種のようなものです。胞子のうから根が生え、やがて新芽が出てきます。
「ミクロソリウムが増やせる!」と嬉しいこともありますが、実は葉が古くなる・傷むなどすると胞子のうができることが多いです。

ミクロソリウムは強靭な水草ですが水質の変化に弱いところがあるので、胞子のうが増え始めたらトリミングや水換えの頻度などを確認すると良いですね!

新芽が生えて傷んだ古い葉はトリミングをすると良いですが、古い葉をすべてカットしてしまうと、水槽レイアウトのバランスが崩れることがあります。
またトリミングしすぎるとミクロソリウム自体の元気がなくなってしまうことも…。
新芽が生えてきても「自然の姿を楽しむ」というイメージで、必要な部分のみトリミングして維持するのがおすすめですよ。

ミクロソリウムがある水槽事例

ミクロソリウムは、それほど強い照明が必要ないことからさまざまな飼育水槽・レイアウトで育成できます

もともと陰性水草なので、少し照明が陰になってしまうような場所でも根付くことから、レイアウトできる場所が多く重宝します。大型化しやすい難点も、大型水槽では有利なポイントとなり、水槽内で存在感を発揮します。

コリドラスのような底ものから、ネオンテトラゴールデンハニードワーフグラミーなどの小型熱帯魚に向いています。
同じく、活着できる陰性水草のアヌビアス・ナナとともに、レイアウトの幅が広い定番種です。

ミクロソリウムの育て方を動画でご紹介!

ミクロソリウムの育て方や活着方法をご紹介しています。

レイアウトポイントや枯れてしまう原因と対処法も解説しておりますので、ぜひご参考になさってください。

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読みもの

ミクロソリウムについてはこちらでも詳しくご紹介しています!
東京アクアガーデン公式サイトのコラムと、アクアリウム情報サイト・トロピカにて、情報をご提供しています。

コラム

ミクロソリウムの活着に欠かせない流木のアク抜きについてや、おすすめのレイアウト方法などを解説したコラムです。トロピカに掲載した記事をさらにパワーアップした内容になっています。

アクアリウム情報サイト・トロピカ

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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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