ミクロソリウムは葉の形状によって多くの品種に細分化されている水草です。
『プテロプス』『ナローリーフ』『クレイジーリーフ』『ソードリーフ』『サンダーリーフ』『リンクルリーフ』『ウェンディローブ』『ギガンティア』『クレオパトラ』『トライデント』『トールズハンマー』『ドラゴンクロウ』『リバーストロピカ』…
などなど、まるで神話の世界のような素敵な品種名も多いです。
レイアウト用水草としてのミクロソリウムは、強健でさまざまな水槽に導入しやすいです!
陰性植物なので強い水草用照明やCO2添加などが無くても育つので、気軽にとりいれやすく水草レイアウト初心者の方にもおすすめですね。
活着する水草なので、密度を出したいところにピンポイントでレイアウトできる便利な種類でもあります!
根から養分をほとんど吸収しないので、肥料はなくても問題ないですが液肥を入れてやると美しく育ちますよ。
このようにミクロソリウムは育てやすいですが、CO2添加や水草育成用の照明などを備えた水草水槽では大型化しやすいという難点があります。
プテロプスの最大草丈はなんと30~40cmほど。小型水槽では収まりません!
大きく育てないポイントは、照明とCO2添加を控えめにすること。特にCO2を絞ることで抑制できます。
反対に、大型水槽で大きく育てたい場合はこれらをしっかりと行うと良いですよ。
ところで、ミクロソリウムの葉裏に茶色い粒ができることがあります。
これは『胞子のう』と呼ばれる、種のようなものです。胞子のうから根が生え、やがて新芽が出てきます。
「ミクロソリウムが増やせる!」と嬉しいこともありますが、実は葉が古くなる・傷むなどすると胞子のうができることが多いです。
ミクロソリウムは強靭な水草ですが水質の変化に弱いところがあるので、胞子のうが増え始めたらトリミングや水換えの頻度などを確認すると良いですね!
新芽が生えて傷んだ古い葉はトリミングをすると良いですが、古い葉をすべてカットしてしまうと、水槽レイアウトのバランスが崩れることがあります。
またトリミングしすぎるとミクロソリウム自体の元気がなくなってしまうことも…。
新芽が生えてきても「自然の姿を楽しむ」というイメージで、必要な部分のみトリミングして維持するのがおすすめですよ。