金魚の飼い方

冷凍餌の最適な解凍方法とは!自然解凍はダメ?与え方の工夫も紹介

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冷凍赤虫やブラインシュリンプを始めとした冷凍餌は、嗜好性と栄養価の高さから、淡水魚、海水魚を問わず多くの魚の飼育に活用されています。

生きた生の餌に比べると扱いが簡単なので、愛用しているアクアリストも多いですが、一方初心者の方からは、「そのまま水槽に入れていいの?」「解凍の仕方は?」といった、疑問の声が上がりやすいのも事実。
実際、解凍方法や与え方を誤ると水質悪化や食いつき低下の原因になることもあるため、正しい使用方法を知っておくと安心でしょう。

そこでこの記事では、冷凍餌の正しい解凍方法と水を汚しにくい与え方の工夫を分かりやすく解説します。
便利な冷凍餌を上手に活用するために、ぜひ参考にしてください。

プロアクアリストたちの意見をもとに冷凍餌の解凍法と与え方を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

栄養満点で便利な冷凍餌は、正しい与え方で飼育に活用しましょう。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、冷凍餌の解凍法と与え方を解説します。

冷凍餌の自然解凍はNG?避けたほうがよい解凍法


一度冷凍されたものは解凍方法によって状態が大きく変わります
冷凍餌の場合、間違った方法で解凍すると餌の劣化や食べた魚の体調不良を招く危険があるため、十分に注意しましょう。

ここでは冷凍餌を解凍するときにやってしまいがちな、

  • 室温での自然解凍
  • 電子レンジで解凍
  • の二つの方法について、NGとされる理由を解説します。

    自然解凍は空気に触れて酸化しやすい

    キョーリン ビタクリンイトミミズ 1枚 (冷凍)

    室内に放置する形で自然解凍すると、冷凍餌が空気に触れている時間が長くなって酸化が進み、餌が劣化してしまうことがあるため注意が必要です。

    解凍後にベタ付き色のくすみ嫌な臭いがするといったいつもと違う異変を感じるときは、餌の劣化を疑います。
    特に脂質を多く含む赤虫やブラインシュリンプは酸化の影響を受けて傷みやすいです。

    酸化が進んだ冷凍餌は、風味が落ちて魚の食いつきが悪くなったり、見た目は変わらなくても栄養価が低下していたりします。
    せっかく栄養満点の冷凍餌を与えているのに、解凍方法一つで効果が薄れてしまっては台無しですので、正しい方法で解凍するよう心がけましょう。

    電子レンジでの解凍は避けよう

    人間用の冷凍食品を温めるならば電子レンジを使うのが一般的ですが、熱帯魚の冷凍餌を解凍する手段としては不向きです。

    電子レンジは食品を内部から温める仕組みのため、どうしても加熱ムラが生じやすくなります。また解凍機能を使っても、部分的に火が通ってしまうことが少なくありません。

    一度加熱された餌は生とは状態や食感が変わり、食いつきが悪くなったり餌の形が崩れて独特の強い匂いが出たりすることも。
    型崩れした冷凍餌は水中で細かな欠片が広がりやすく、水を汚す原因になりますし、火が入った部分の栄養価も失われている可能性が高いです。

    こうした理由から、電子レンジでの解凍は避けたほうが無難でしょう。

    冷凍餌の最適な解凍方法


    ここからは、冷凍餌の適切な解凍方法を解説します。

    安全な冷凍餌を効果的に与えるには、品質を保ちながら正しく解凍することが大切です。
    初心者でも実践しやすい解凍方法を3つご紹介しますので、参考にしてください。

    水に浸けて解凍する

    キョーリン ビタクリンコペポーダー 3枚 (冷凍)

    初心者の方でも失敗が少なくおすすめなのが、水に冷凍餌を入れて解凍する方法です。
    やり方はシンプルで、冷凍餌が入るくらいの小さなカップに飼育水かカルキ抜きをした水を入れて、そこに冷凍餌を浸けておくだけ。5分程度で溶けて餌がばらけてくるので、魚に与えやすくなります。

    また、水中で解凍することで酸化を防ぎ、餌の鮮度と栄養価を維持しやすいです。
    冷凍餌の嗜好性、栄養価を損なうことが無いのは重要なポイントではないでしょうか。

    注意点として、解凍に使った水はなるべく水槽に入れないよう、餌だけをすくって投入するようにしてください。
    解凍水には解凍中に出た汚れや不要な成分が含まれているため、水槽に入ると水質悪化を招く可能性があります。

    水槽にそのまま投入する

    魚の数が多く餌を冷凍餌の塊一つを一度に食べきれる場合は、凍ったまま直接水槽投入するのも一つの方法です。

    魚たちがつついているうちに自然と溶けていくので、量が適性であれば食べ残すようなことはほとんどありませんし、キューブ一つぐらいなら水温や水質への影響もそこまで気にならないでしょう。
    事前準備の手間がかからないため、忙しいときには便利な方法です。

    ただし、餌が固まった状態でフィルターに吸い込まれると内部が汚れて水質悪化に繋がるため、フィルタ―の吸い込み口から離れた位置に投入するようにしてください。

    フィルタ―との位置関係や一回の給餌量から考えると、中型から大型水槽での活用が向いています

    冷蔵庫で解凍する

    時間に余裕がある場合は、冷蔵庫でゆっくり解凍する方法もおすすめです。

    使用する分量を密閉容器に入れて、冷蔵庫へ移します6~8時間ほどかけてじっくりと、低温のまま解凍することで餌が劣化しにくいです。
    急激な温度変化がない分、ドリップが出にくいのもポイント。例えば、翌朝に冷凍餌を与えたいときは、前日の夜から冷蔵庫へ移しておけば、ちょうどよく解凍されます。

    一方で、時間をかけて解凍するぶん、雑菌が繁殖するリスクはゼロではありません。衛生面を考慮すると、解凍後は保管せずに当日中に使い切ることを心がけます。
    余ったからと言って次の日に持ち越したり、翌々日分まで多めに解凍したりすることは避けて、必要な分だけを解凍するようにしてください。

    冷凍餌を与える工夫


    冷凍餌は栄養価が高い反面、与え方を間違えると水を汚しやすいです。
    与え方にも気を配ることで、水質への影響を少なく安全に給餌ができます。

    ここでは、冷凍餌を上手に与える方法をご紹介します。

    水を極力汚さない方法で与える

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    冷凍餌を与えるときに最も気を付けたいのが、水質への影響です。

    冷凍餌を解凍した際に出るドリップには、餌から溶け出したたんぱく質や脂質が含まれており、水槽にそのまま投入すると、水質の急変やコケの発生を誘発する原因になりかねません。
    そのため、基本的には水槽の外で解凍し、網やざるで餌だけを漉しとって与えるのが良いでしょう。量が多い場合は、軽く流水ですすいでから与えるとより安全です 

    赤虫などある程度大きいものであれば、ピンセットで摘まんで与える方法もあります。
    特に水量の少ない小型水槽ではドリップの影響が大きいため、水槽の大きさや魚の量、餌の量などのバランスをみて、与え方を選択しましょう

    また、もし食べ残しがあった時は、スポイトやピンセットを使って速やかに回収してください。水の濁りが気になる場合は、給餌から数時間後に軽く水換えをするのもおすすめです。特にコペポーダなど小さな冷凍餌は食べ残しが分かりにくいので、水換えをすることで確実に除去できます。

    冷凍餌は無理に崩さない

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    冷凍餌を解凍前後に無理につぶしたり、手で崩したりすると、細かな欠片が出やすいです。

    微細な破片は魚が食べ残しやすく、水槽内に散らばって水質を悪化させる原因になるので注意しましょう。
    細かいものは見た目にも分かりにくく、スポイトなどでも取り逃がしやすいです。完全に除去するには結局水換えをするしかないので、手間を考えても無理に崩す必要はないでしょう。

    小分けにして使いたいときは、潰すのではなく冷凍のままカットすると、きれいに分割できます。残りはすぐに冷凍庫へ戻せば、品質にも影響ありません

    また、一回の使用量が少なめな水槽では、最初から小分けになっているミニキューブタイプの冷凍餌を選ぶのも方法です。
    多少コストは上がりますが、カットの手間も省けるので、忙しい方や初心者の方には使いやすいでしょう。

    スポイトを使った与え方

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    解凍した冷凍餌を、スポイトですくって与えるのもおすすめの方法です。

    スポイトを使うことで以下のようなメリットを得られます。

    • 餌量を調整しやすく食べ残しが出にくい
    • 餌が散りにくい
    • 狙った場所・個体にピンポイントで給餌ができる

    スポイトを使えば食べている様子を見ながら少しずつ餌を追加していけるので、食べ残しを減らせますし、食い荒らされて餌が散り散りになってしまうようなこともありません

    また、狙った場所に餌を落とせるというのもポイントで、例えばコリドラスなどの底生魚や、弱った個体に向けてピンポイントで給餌ができます。特に混泳水槽では、餌を横取りされて上手く食べられない個体が出ることがありますが、このような餌量差の問題もスポイト一つで解消できるのは嬉しいのではないでしょうか。

    ただし、スポイトで餌をすくう時に含む解凍水の量は少なめになるよう注意してください。
    なるべく餌だけを吸うようにすると、水質悪化を防げます。

    まとめ:冷凍餌の最適な解凍方法とは!自然解凍はダメ?与え方の工夫も紹介


    冷凍餌の解凍方法や与え方について解説しました。

    冷凍餌は栄養価が高く嗜好性にも優れた優秀な餌です。
    しかし、解凍方法や与え方を誤ると、その良さを十分に活かせないばかりか、水質を悪化させてしまうこともあります。

    おすすめの解凍方法は、水に浸ける、水槽に直接投入する、冷蔵庫で解凍するの3つです。
    それぞれにメリットと注意点があるため、水槽のサイズや飼育スタイルに合わせて選びましょう。

    また与える際には、解凍水を極力入れない食べ残しを速やかに回収することなどを意識すると、水質を維持しやすいです。

    正しい解凍や与え方を心がけることで、より安全に冷凍餌を活用できます。
    ぜひ今回ご紹介した方法を実践して、魚たちの健康ときれいな水槽環境を維持してください

    ほかにもさまざまなコラムがありますので、ぜひ参考にしてください。

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執筆者 のべじ

幼少の頃より生き物が大好きです。身近な川魚から熱帯魚、両生・爬虫類までさまざまな生き物を飼育してきました。大学で海洋生物学を学び、水族館で働いた経験も併せて、アクアリウムが楽しくなるようなコラムを紹介していきます

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