バリスネリアの育て方!伸びない・枯れる原因を知って長生きさせよう!
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水槽で育つ水草にはいろいろな種類がありますが、今回は細長いテープ状の葉が特徴的な「バリスネリア」の育て方を紹介します。背の高いほっそりした草姿は水槽内の後景草としてぴったりです。
基本的には手軽に育てられる種類なのですが、生き物ですので調子を崩して枯れてしまうこともあります。
バリスネリアの育て方や植え方のポイントを解説します。
目次
バリスネリアとは
バリスネリアは緑色のリボンのような、テープ状の草姿が人気の水草です。最長で60cmとかなり背が高く成長しますので水槽の後景草として活用されています。
葉がしなやかで、長く伸びても水流にたなびくように曲がるため、水面に露出してしまうことはありません。
■バリスネリアの主な品種
- バリスネリア・スピラリス
- スクリュー・バリスネリア
- バリスネリアナナ
- ジャイアント・バリスネリア
- タイガー・バリスネリア
水温は16度~28度程度まで適応できるので、レイアウトできる水槽も幅広いです。独特の形状からかじられにくく、うまく育てれば金魚水槽でもレイアウトすることができます。
■バリスネリアがレイアウトできる水槽
- 熱帯魚水槽
- 金魚水槽
- 日本淡水魚水槽 など
水草育成用照明が良いとはいえ、それほど強い光やCO2添加がなくても問題ないため、手軽に育成できる水草と言えるでしょう。
増殖方法は「ランナー」と呼ばれるツルを伸ばして行われます。根のあたりから伸ばすランナーの先についた、小さな新しい株を切り離して差し戻して増やしていきます。
このように増殖も簡単で手軽に育てられるとは言え、ポイントを抑えないとうまく育たないこともありますので、バリスネリアが伸びない、枯れる原因についてご紹介していきましょう。
バリスネリアが伸びない・枯れる原因
バリスネリアが伸びない、枯れる原因は以下のようなものがあります。
- 水質が酸性に傾いている
- 植えつけ方が深すぎる
- 近くに複数の株を植えすぎている
- 根を傷つけてしまった
- 栄養が足りていない
それぞれの項目について、その理由を説明します。
水質が酸性に傾いている
水槽内の植物は、それぞれ好む水質が異なります。バリスネリアは弱酸性~中性の水質を好むため、酸性に傾きすぎている水槽では枯れてしまうことがあります。一般にバリスネリアはpH6~7.5くらいを好むとされています。
新しいソイルを使用したり、水換えが足りていない・CO2を添加しすぎると水質が酸性に傾くので注意しましょう。
水槽のpHを調べるには、試験紙やpHチェッカーを使うと簡単に目視できます。
植え付け方が深すぎる
バリスネリアは根と茎がわかれるところに新芽をつけるという性質を持っています。
そのため、新芽をつける部分に底砂がかぶさってしまうと、通水性が損なわれて腐ってしまうことがあります。
根と茎の分かれ目を底砂やソイルで埋めてしまわないように、少し浅めを意識して植え付けのがおすすめです。
近くに複数の株を植えすぎた
バリスネリアを栽培するコツは、根を適切に保つことです。
バリスネリアの草姿はほとんどが長い葉ですから、根で体を支えていますし養分も根から吸収するため、根張りを阻害するものがあると、うまく成長できなくなります。
近くにたくさん植えすぎると、それぞれの株が根を張る場所が確保できずに株が弱ってしまうので、バリスネリアは4~5cmほどの間隔で植え付けるのが理想的です。
大型ですしランナーで増えやすい水草なので、間隔は広いほど良いです。
根を傷つけてしまった
上記の通りに、バリスネリアは根周辺が大事です。
植物にとっての根は「肥料を吸収するための大切な部位」なので、育成中に極力傷つけないように扱ってください。
とはいえ、かなり根張りのよい水草ですので、植え付ける際には適宜カットを行います。
先述の通りにバリスネリアは、深く植え付けるのに向いている水草ではないため、浅めに植えられるように根の長さ調節して配置しましょう。
育成中に傷つけてしまうと溶ける原因にもなりますので、ご注意ください。
栄養が足りていない
他の水草にくらべて、多くの肥料や栄養を必要としない水草ですが、他の水草が多く植えられていたり、成長しすぎるなどして底砂に養分が足りなくなると、枯れてしまうことがあります。
水草にとっては熱帯魚などの排泄物が栄養分になりますので、根の周辺の掃除は控えめにしましょう。
それでも他の水草などの枯れが目立つ場合は、底床材に養分が足りていない状態の可能性が高いです。
水草用の固形肥料で追肥を行うと、バリスネリアが吸収しやすく、調子を取り戻しやすいです。
バリスネリアを育成するコツ
葉の伸びすぎに注意しよう
バリスネリアは30cmを超えて成長する、とても長い水草です。
テープ状で柔らかいため水上に葉を伸ばすことはないですが、水面を漂うように折り返るため伸びすぎると他の水草に日陰を作ってしまい、成長を妨げることがあります。
伸びすぎ以外にも、コケが生えてしまった・変色している・枯れ始めているなどの不調を感じた部分はカットしてしまっても問題はありません。
バリスネリアは葉の長さが魅力ですが、コケが生えてしまうと光合成がうまくできずに枯れることがあります。
コケに覆われてしまった個所などは、思い切ってトリミングを行いましょう。
カット面は斜めに切ることで自然な雰囲気を損なわずに再度育成できます。
底砂は細かいものを使おう
バリスネリアは根から養分を吸収するため、植え付けるのに向いている底床材は『ソイル』です。しかし新しく敷いたばかりのソイルは、水を酸性に傾ける場合がありますので、水質を慎重にチェックしながら水換えなどを行い、水質を管理します。
大磯砂でも生育は可能です。その場合は根の張りがうまくできるよう、細粒の大磯砂を選ぶと根が張りやすく育成もしやすいです。
抜けやすいので植え付けはピンセットで行おう
バリスネリアは浅く植えるのがポイントなので、やや抜けやすくなることがあります。
根を痛めやすい種類でもあるので、植え付けるときはピンセットを使うのが良いです。アクアリウム用の長さがしっかりとある製品を使うと上手に植え付けられます。
一度植え付けた株を移動させたり、植えたり抜いたりすることを繰り返すと根が傷ついてしまうことがあります。できるだけ移動は避け、位置を決めて植え付けてください。
他の場所にバリスネリアが欲しい場合は、ランナーで増えた子株を植え付ける方法がおすすめです。
肥料は固形タイプを使おう
バリスネリアは葉ではなく根から栄養分を吸収するタイプなので、液体肥料よりも固形肥料と相性がいいです。
ソイルだと最初から肥料が配合されているものも多いので、そういった場合に肥料は必要ありませんが、大磯砂で育成する場合は植え付け前に固形肥料を混ぜ込むと育ちが良くなります。
ランナーをトリミングするときの注意点
バリスネリアはランナーを横に伸ばして増えていく植物です。
子株が増えるのはうれしいですが、栄養分が分散しますし、思いもよらない場所で子株が根を張ってしまうこともあります。
「1つの株を大きく生育させたい」「水槽内の風景を今の状態で保ちたい」と考える場合はランナーをこまめに切り取って管理します。
ランナーをトリミングする時のポイントは、よく切れるハサミでスパッと切り取ることです。カットがうまくいかないと細胞が中途半端につぶれてしまい、そこから腐っていくこともありますのでご注意ください。
水草育成の専用グッズは、熱帯魚水槽を運用する際の様々なことに活用できるため、揃えておいて損はないです。
まとめ:バリスネリアの育て方!伸びない・枯れる原因を知って長生きさせよう!
大きく育ったバリスネリアは、水槽の中でもひときわ存在感を放つ水草になります。
水質や育成環境にはそれほどうるさくはないのですが、条件が1つ足りないと溶けてしまうこともありますので、育成ポイントを考慮して植え付けましょう。
バリスネリアは成長が速いですが草姿が長いため、コケが生えやすい点も注意です。
しかし成長しやすい水草でもあるので、汚れた部分は思い切ってカットしても問題なく育ちます。
水草のトリミングにも、ぜひご挑戦ください。
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