クリプトコリネを育てよう!種類や光量、肥料や水槽での増やし方とは
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種類が豊富なクリプトコリネは、アクアリウム初心者でも育てやすい水草です。店頭はもちろん通販でも購入しやすいので、誰でも気軽に育てることができます。溶けやすいという性質がありますが、ちょっとしたコツをつかむことで丈夫に育てられるため、水草レイアウトが初めて、という方でも取り入れやすい種類です。
今回はアクアリウム初心者や水草育成初心者に向けて、クリプトコリネの種類の紹介や、育て方・増やし方やトリミング方法などをご紹介していきます。
目次
クリプトコリネとはどんな水草?
クリプトコリネは東南アジアの植物で、現地では河川の上流から下流、また湿地や小川など水場周辺に生えています。雨季・乾季のある地域に生えている種類も多いため、水中葉・水上葉を切り替えていくことで上手く環境に適応している植物です。
アクアリウム初心者から上級者まで、また水草専門で育てている人などさまざまな人たちの間で、なくてはならない水草とまで言われています。水槽レイアウトで使用されることが多く、水上葉を利用してボトリウムやネイチャーアクアリウムを作る人などたくさんの楽しみ方が可能です。
またクリプトコリネは種類が豊富なことでも知られており、グリーンだけでなく茶色がかっているような色のものもあります。このように少し色が変わっている種類は水槽レイアウトのワンポイントに使われることが多いです。
クリプトコリネの種類
クリプトコリネは種類が豊富ですが、それぞれの種類ごとに特徴があります。同じクリプトコリネでも育てにくい傾向にあるもの存在するので、購入する際はそれぞれの特徴を把握しておく必要があります。
ウェンティーグリーン
たくさんあるクリプトコリネの種類の中でもこの「ウェンティーグリーン」は比較的育てやすいと言われています。20cm以上と大型に成長することから水槽レイアウトでは中景~後景に使用されることが多いです。光量が強いと葉の色が茶色がかってしまうため、照明を弱めにして育てるのに向いていることから、陰性水草とのレイアウトに向いています。
ウェンティーグリーンの中でもさらに細分化されていて、「ブラウン」は葉の色が茶色い品種です。
「グリーンゲッコー」はウェンティグリーンよりも葉の色が明るいという特徴があります。
「ミオヤ」はウェンティーの変種で、スリランカの川で採取された品種で葉が少し波立つという特徴がります。
「トロピカ」はウェンティを品種改良したもので、葉の幅が広く茶色がかっており凹凸感が特徴な品種です。
パルヴァ
「パルヴァ」は「パルバ」ともいわれており、クリプトコリネの中でも最小と言われている品種えす。サイズが小さいため、小型水槽でも育成しやすく、水槽レイアウトでは前景から中景に使用されることが多いです。また流木などと周囲の水草のつなぎなどで使用されることもあります。
アクセルロディ
「アクセルロディ」は、渋めの色合いが特徴な品種で、流木と組み合わせると、ごく自然なレイアウトになりやすく、中景に向いています。
ルーケンス
「ルーケンス」は水上葉は大型になりますが、水中葉になるとサイズが小さくなる傾向があり、水槽レイアウトによっては前景で使用することも可能になります。
ベケッティ
「ベケッティ」はクリプトコリネの中でも、非常に丈夫な品種なのでアクアリウム初心者向きです。葉の表面にツヤがあるので、他の品種と見分けがつきやすく、ライトグリーンや赤茶色・ピンク・茶色がかった緑など葉の色も多いです。
ルテア
「ルテア」は水槽レイアウトで使いやすい水草で、光量が強いと茶色みが濃くなってくる品種です。新しい水槽に入れても溶けにくいという特徴があります。
バランサエ
「バランサエ」は、凸凹感のある細長い葉が特徴の品種で比較的育てやすいと言われています。草丈が30cm~80cmとかなり大型になるので、小型水槽での育成は難しく水槽レイアウトでは中景から後景に使用されます。
クリプトコリネの基本的な育て方
それではここからは、実際にクリプトコリネの育て方や、クリプトコリネの植え方について解説していきます。
水草全般の基本的な育て方などについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
水質・水温
クリプトコリネは弱酸性から中性で軟水~中硬水を好み、水温は20℃~28℃に設定しょう。水槽レイアウトに使用する場合は飼育する生き物や、水槽レイアウトに使用するほかの水草の育成環境にあうかを考えましょう。
底床
底床に使用するのはソイルや大磯砂で大丈夫ですが、肥料が含まれている成分なら植え込んでから肥料の効果があらわれるため、追肥が少なくて済みます。
CO2や肥料・光量について
CO2はなくても育ちますが、早く大きくしたい、安定させたいというのであれば、CO2添加をしたほうが光合成が促進され育ちやすいです。
クリプトコリネは強い光を必要としないので、水草用の強い照明でなくても育ちやすいです。照明が強すぎると葉の色が変色してしまうことがあります。
肥料は植え込むときに底床に固形肥料を入れますが、根元に肥料があると「根焼け」を起こしやすくなるので、根から離れた位置に固形肥料を設置します。また有機肥料が含まれている底材は、じわじわと効いてくるため液肥はそれほど使う必要はありません。
CO2に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。
クリプトコリネの植え方
クリプトコリネの植え方は次の手順で行いましょう。
- ショップなどで購入したときに入っているポットや、重りは全て外します。根が絡んでいる場合は水を流しかけながらピンセットで丁寧に外します。
- 根を適度な長さにカットします。しかし短すぎると枯れてしまうことがあるので5cmくらい残しましょう。溶けている根はそのままにしておくと枯れる原因になるので、根元からカットします。
- 株元から根の部分を指ではさんで、底床に差し込みます。このとき掴みにくいようなら根を傷つけないよう、ピンセットで植え込みます。
植え込むときいあまり過密気味にしてしまうと、成長したときに密生しすぎて通水性が悪くなったり、下の葉に光が当たらないといた悪影響が出るので、3cm~5cm間隔で植えたほうがよいです。
根のカットや根張りをよくする方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
水上葉は水中に入れると溶ける?
クリプトコリネは水上葉の状態で販売されていることも多いです。水上葉は水中に沈められると、環境に適応した葉を出すために、一旦溶けてなくなってしまいます。そして新しく水中葉が出てくるので、植え込んで溶けてしまってもしばらくは放置して、新しい葉が出てくるかを待ちましょう。
水中葉のものであっても、以前と水質などが異なる場合は環境に適した葉を出すために溶けることがあります。
溶け落ちた葉をそのままにしておくと、水質悪化の原因になるので、溶け落ちた葉はすぐに除去しましょう。
クリプトコリネのトリミングと増やし方
クリプトコリネのトリミングと増やし方は、比較的簡単です。
クリプトコリネのトリミング方法
トリミングのときにはハサミを使用しますが、一般的な紙を切るようなハサミではなく、アクアリウム専用のハサミを使用します。
トリミングはまず大きくなりすぎてしまった葉や、古い葉、コケが生えているもの、溶けだしたり傷んでいる葉を優先的にカットしていきます。さらに過密になっている部分の葉を間引くようにカットしていくのがポイントです。
カットの方法ですが、クリプトコリネは根茎が残っていれば新しい葉を出してくれるので、思い切って根茎の部分からカットします。
クリプトコリネの増やし方
クリプトコリネの増やし方はとても簡単です。クリプトコリネはランナーで増えるので、株を切り取って底床に植えなおすだけで加担に増えていきます。ただし切り分けて底床から取り出すと葉が溶けてしまうことがあるため、根を傷めないように切り分ける必要があります。
クリプトコリネの水上葉栽培方法
クリプトコリネは水上葉の状態で楽しむこともできます。育て方はとても簡単なので水中葉に飽きたという人は、水上葉を楽しんでみてはいかがでしょうか。
必要な道具
クリプトコリネを水上で楽しむにはまず次の道具を用意しましょう。
- 素焼きの鉢
- 土
- 水槽
素焼きの鉢の代わりにペットボトルを半分に切ったものなどでも大丈夫です。土も特別なものでなく、水槽で使用しているソイルでOKです。湿度を保つために素焼きの鉢に植えた状態で水槽内に入れます。
水上葉育成の注意点
クリプトコリネは湿気を好むので、毎日こまめに霧吹きなどで湿気を与えましょう。また水槽の上部にフタをする、サランラップで覆うなどして水が蒸発するのを防ぐ必要があります。
気温は15℃を下回らないようにしましょう。15℃以下になると葉の成長が遅くなり、枯れてくるようになります。
そのため冬は屋内に入れておいたほうがよいですし、ヒーターなどを使用することをおすすめします。心配なら水槽内に温度計を入れておくと管理しやすくなります。
まとめ:クリプトコリネは育て方や増やし方が簡単で水槽レイアウトに向いている!
今回はクリプトコリネの種類の紹介や、育て方、増やし方、そして水上葉の育て方についてご説明しました。クリプトコリネは種類が豊富で、クリプトコリネだけを集めているコレクターもいます。
水槽レイアウトに使用するととても映える水草なので、異なる種類を組み合わせてみるのも面白いです。流木などには活着しませんが、ポットなどを上手く利用することで、流木や岩との自然なレイアウトを楽しむこともできます。
さまざまな種類のクリプトコリネを育てて、自分のオリジナルなレイアウト水槽を作ってみましょう。
アクアリウム初心者向きの他の水草を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
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