水槽の正しい水位とは!システム別の適正水位と一定に保つ管理方法を教えます
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皆さんは、水槽の水位を意識していますか。
そして、美しいアクアリウム水槽を鑑賞する秘訣に適正水位を保つことが大切だということを知っていますか。
SNSなどで目にすることがある、きれいに管理されたアクアリウム水槽は、水位が適正に調整されている水槽が多いです。
しかしその逆もあり、水槽の水位が乱れていて勿体無い水槽もチラホラ見受けられます。
水槽の適正水位は、水槽のろ過システムや水槽仕様から適正な場所を決めます。
ここでは、皆さん水槽をより綺麗、そして安全に管理できる水槽の適正水位について解説していきます。
目次
水槽の適正: ろ過システム別
はじめに、水槽のろ過システム別に解説していきます。
外部フィルター
外部フィルターを使用する場合の適正水位は、水槽のトップから10cm以内、低い水位にする場合は、排水口より10cm高い位置あたりに設定しましょう。
外部フィルターの一番の懸念点は、水位が下がり過ぎてしまいストレーナーである吸水口まで下がると空気を噛みフィルターが空転して故障してしまいます。
それを防ぐためには、最低でも排水口であるストレーナーよりも、10cmほど余裕を持った水位にしましょう。
そのため、水の蒸発には注意が必要です。
上部フィルター
上部フィルターは、ポンプからフィルターに繋がる配管に水位線を示すテープや文字が刻まれていますので、その水位に設定します。
市販の上部フィルターは、水位の許容範囲が狭いためこまめに水位を確認し、水の蒸発に気を付けましょう。
底面フィルター
底面フィルターは、水槽トップから底床上1cm程度までと、簡易ろ過システムにも関わらず水位の許容範囲が広い優れものです。
ただし、底床1cm程度の水位だとすぐに蒸発してポンプが空転する可能性もあるため、最低でも底床から10cmよりも上をキープすると良いでしょう。
オーバーフローろ過
オーバーフロー水槽は、適正水位を自由に設定可能です。
水の落ちる給水管を希望水位の箇所でカットするだけです。
オーバーフロー水槽セットの場合、はじめから水位が適正値にセットされていますから基本的にアクアリウムを楽しむ上では調整の必要は少ないでしょう。
水槽の適正水位: 水槽仕様別
ガラス水槽
ガラス水槽の適正水位は、水槽のフタを乗せない場合は水槽トップから3cm下あたり、水槽フタを乗せる場合は、水槽のフタ受けから1cm下あたりが理想です。
とくに、水槽のフタを乗せる場合は、水槽フタ受け水位がかぶらないように注意が必要です。
水槽フタ受けに水が達してしまうと、毛細管現象という事象が発生し水がフタ受けをつたい水槽外までポタポタ垂れてしまいます。
また、水槽にフランジが付いている場合は、フランジ下1cm程度にします、
フランジに水が当たってしまうことで水槽内が滞留し水質悪化の原因となります。
必ず、フランジに水が触れないように注意しましょう。
アクリル水槽
多くのアクリル水槽は、フランジが水槽に接着されていますので、フランジより下1cm程度に水位を調整しましょう。
なお、水槽フチ周りのフランジより一段下がっているセンターフランジには要注意です。
センターフランジに水が当たると、水が滞留してしまうため必ずセンターフランジには水が触れないようにしましょう。
水槽の適正水位:番外編
アクアテラリウム水槽
アクアテラリウム水槽で前面ガラスが低く背面ガラスが高い水槽があります。
このような水槽の水位線目安ですが、前面ガラスの水槽トップから1cm下くらいが理想的です。
前面ガラスの水槽トップギリギリまで水位を上げても良いのですが、水槽上部を泳ぐ魚が飛び出しやすいので注意が必要です。
ネイチャーアクアリウム水槽
ネイチャーアクアリウム水槽は、水槽トップギリギリまで水を張ります。
その理由は、水槽トップギリギリまで入れることでより水槽が綺麗に見えるからです。
ネイチャーアクアリウム水槽は、ガラスフタを設置しませんので水槽トップまで水を張っても毛細管現象のリスクはありません。
ただし、水槽フタがないことで地震発生時の水が漏れる量は多くなってしまいます。
水槽水漏れについてはこちらのページをご覧ください。
強力な光が必要な水槽
サンゴのなかでもとくに照度が必要と言われるミドリイシなどの場合、水位をあえて低く設定してサンゴに与える照度を上げることをします。
水位が高くなればなるほど水槽底へ照射される光は弱くなるため、水位を下げて水槽内に照射される光量を多くするといった方法です。
ミドリイシ以外でも、例えば水草のグロッソスティグマなども、水槽設置したばかりで育成を急ぎたい時は水位を低くし鑑賞より育成を重視する場合もあり、非常に有効な手法です。
まとめ: 水槽の正しい水位とは!システム別の適正水位と一定に保つ管理方法を教えます
いかがでしたか。
ここでは、水槽の適正水位について解説しました。
私も、いろいろな水槽を見てきましたが、水槽内の状況については皆さん気にかけているのですが水位については余程はっきり水が減ったと感じない限り関心が薄いように感じました。
しかし、水位が下がりバシャバシャ水が跳ねればなれば水槽内の二酸化炭素は放出され水草の育成に支障が出ますし、魚の泳ぐスペースも減りストレスとなります。
適正水位を守り安全で美しいアクアリウム水槽を楽しみましょう。
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