アマゾンチドメグサ

テーブルやコインを連想させるような、ユニークな形状が人気の水草です。
丸みのある草姿は、どんな水槽に入れても目を惹く存在感があります！
ただ、強いインパクトは他の水草やレイアウト物の印象を薄めてしまうことがあるため、アマゾンチドメグサをメインに据えたレイアウトでないならば、トリミングでほどほどの草丈に保つと他となじみやすくなります。

レイアウトのなかでもポイントになる水草ですが、葉や根は柔らかく見た目以上に扱いやすいですよ。
テトラ系だけでなくヒレが傷つきやすいベタなどの魚種にもおすすめです。

アマゾンチドメグサは少ない養分でも育ちます。魚を飼育していれば、肥料はほぼ必要ないでしょう。
成長が速い＝養分の吸収が速いため、水質安定効果も見込めます。
ただし、光合成が盛んに行われないと葉が小さくなる・枯れやすいので、強力な水草育成用照明があると安心です。
CO2はなくても育ちますが、添加するとより立派に繁茂します。もしも元気がなくなった場合は、液肥が有効ですよ。

ところで、水草として紹介されることの多いアマゾンチドメグサですが、実は水草ではなく、本来は地上に生えているセリ科の植物です。
しかし、元々、水中でも育てられるポテンシャルを持っており、なおかつ、雨や冬のある日本では照明があり保温された水中のほうが育成に適していることから、水草として扱われている経緯があります。
冬は枯れてしまいますが、水上葉としても育成できるのでビオトープにも向いており、メダカとも好相性です。

改良メダカは急激なブームだけで終わらず定着したので、ビオトープを始める方もより増えていくでしょう。
それに伴って、アマゾンチドメグサも目にする機会が増えていく水草ではないかな、と考えています！