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水草を使った水槽レイアウトは、水草の種類やサイズによって前景・中景・後景の3つの配置に分けて植えるのが一般的です。
中でも中景に配置する水草(中景草)は前景や後景の水草をバランスよく引き立てる役割があり、中景がしっかりと作り込まれた水槽は深く印象に残ります。
そこで、このコラムでは中景におすすめな水草の種類や、育成のコツなどについてわかりやすく解説していきます。
水草のレイアウトにお悩みの方はぜひお役立てください。
目次
アクアリウムのプロが監修、おすすめの中景草
東京アクアガーデンには経験や知識の豊富なプロのアクアリストが在籍しています。
このコラムでは、5000件を超す水槽設置の中で、東京アクアガーデンが特に採用することの多いおすすめの中景草をご紹介していきます。
水草の種類や育て方のポイントについて解説しますので、ぜひ参考になさってください。
水槽レイアウトで中景草になる水草ベスト10をご紹介!
中景草に向いている水草は数多く存在します。
今回はその中でも比較的育てやすく、アクアリウム初心者から上級者まで幅広い層に好まれる水草ということで、
- アヌビアス・ナナ
- クリプトコリネ・ウェンティー・グリーン
- アマゾンソード
- ブリクサショートリーフ
- アマゾンチドメグサ
- バコパ・モンニエリ
- ウォーターウィステリア
- ミリオフィラム・ガイアナドワーフ
- ベトナム・スプライト
- テンプルプラント コンパクト
以上の10種類をご紹介していきます。
前景や後景に向いた水草については以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
1位:アヌビアス・ナナ
まずご紹介するのはアヌビアス・ナナ。
初心者でも育てやすく、アクアリウム上級者でも水槽レイアウトで使用する定番の水草です。
アヌビアス・ナナは根を土の中に張らず、岩や流木に活着する性質をもちます。また、CO2の添加が不要で、後景草の影になるような光の弱い所でも育てやすいです。
成長速度は遅くあまり高さは出ないものの、最終的には横に大きく育つため、活着する性質を利用して中腹にボリュームをもたせるようなレイアウトにするのがおすすめです。
ただし、成長しきったアヌビアス・ナナの陰になって光が当たらず、弱る水草がでてくることがありますので、周囲には耐陰性でトリミングに強いウィローモスなどの水草を配置すると良いでしょう。
2位:クリプトコリネ・ウェンティー・グリーン
続いてご紹介するのは、クリプトコリネ・ウェンティー・グリーンです。
こちらもアヌビアス・ナナと同様に低光量でも育ちやすい耐陰性の水草で、CO2の添加も特に必要ありません。
基本的に丈夫な水草ではありますが、水質や水温の急変で葉が溶けやすいので、導入や水換えは慎重に行ないましょう。
クリプトコリネは砂を這うようにツルを伸ばし所々で茎を出す、いわゆる『ランナー』で増える性質をもっています。
そのため、葉にボリュームをもたせたい場合は、いくつかの株を3~5cm間隔で植えるようにすると効果的です。
ただしランナーが伸びすぎて別の水草の領域を侵食してしまうこともありますので、予期せぬところから芽が生えた場合はその都度間引きをしましょう。
3位:アマゾンソード
続いてご紹介するのはアマゾンソード。
こちらもCO2添加不要で育てやすいため、アクアリウム初心者向けの水草としてよく紹介されています。
最終的には全長40cmほどにまで成長するため、中景のボリュームをもたせるのにおすすめの水草です。
小型水槽に導入するとすぐに水槽を圧迫してしまうため、60cm以上の水槽に採用するようにしましょう。
また、葉は成長しきったものから順次トリミングして、5~6枚程度を維持するのがおすすめです。
また、アマゾンソードは茎の中心部から新芽が出てくるという性質をもつため、土の中に深く植え込んでしまうと、新芽の成長が阻害されてしまいます。
新芽を出すことができずに枯れてしまう場合もありますので、土中にあまり深く植え込まないよう注意をしましょう。
4位:ブリクサショートリーフ
ブリクサ・ショートリーフは、全長15cmほどの細い葉をもち、数株まとめて植えると草むらのようなボリューム感を出すことができる水草です。
ブリクサはCO2の添加が無くても光量が高ければ育成させることができますが、黄色く変色しやすいという特徴があります。
青々しさを維持したい場合は、60cm水槽で3秒に1滴程度の二酸化炭素を添加しましょう。
また、底床に植えると根を伸ばして成長していきますが、根張りが強く引き抜きにくいため、あとからレイアウトの変更がしづらいです。
植え込む前に、配置をしっかりと決めておきましょう。
5位:アマゾンチドメグサ
アマゾンチドメグサは可愛らしい丸い葉が特徴的な、成長スピードの早い水草です。
うまく育てれば一株で高さ50cmほどにもなり横にも大きく広がるため、60cm以上の水槽への導入がおすすめです。
CO2の添加は無くても育ちますが、強い光と肥料、十分なCO2を与えると大きく成長します。
むしろ光や肥料が足りていないと下葉が黄色く変色し溶けていくことがありますので注意しましょう。
アマゾンチドメグサはさきほどご紹介したブリクサとは反対に、根張り弱く浮きやすいという性質があります。
植え込む際は節2つ分をしっかりと土の中に入れて、浮き上がりにくくしてやりましょう。
やや株元が寂しい印象があるのでしっかりと前景で根元をカバーし、後景へのつなぎとして使用すると、圧迫感を感じにくく見栄え良く仕上がります。
6位:バコパ・モンニエリ
バコパ・モンニエリは古くから熱帯魚水槽で使用されている水草です。
育成はアクアリウム初心者でも簡単で、やや成長が遅めではありますが、CO2を添加しなくても育ちます。
光に向かって真っすぐに育つという性質があり、あまり脇芽を出しません。
水槽に植え込むときは下から1~2つ目の節にある葉をカットし、深めに土へ植えてやると、抜けにくくなります。
バコパ・モンニエリを中景草として使用する際は前景の水草の草丈に合わせつつ、カット部分が見えづらくなるようにトリミングすると、綺麗な状態を保つことができます。
7位:ウォーターウィステリア
ウォーターウィステリアは中景から後景向きの水草です。
CO2の添加がなくても育ち、アクアリウム初心者向けの水草としても知られています。
タンポポの葉のような形状をしており、根張りがしっかりすると葉の大きさが10cmほどにもなることが多いです。
レイアウトで使用する際は、植えっぱなしにするとみるみる葉が大きく成長するため、バランスを見ながら適度にトリミングしましょう。
カットした部分を前景草で隠すようにすると、見た目が綺麗でまとまりもよくなります。
8位:ミリオフィラム・ガイアナドワーフ
ミリオフィラム・ガイアナドワーフはやや上級者向けの水草で、CO2の添加が必要です。
『ミリオフィラム』と名のつく水草はいくつか種類があり、そのほとんどが大型に成長する後景向きの水草なのですが、このガイアナドワーフはミリオフィラムの中では一番小型な品種で、2~3cm程度の細かい葉をもちます。
成長は遅めでコケが付きやすい傾向にあるため、コケ取り生体を導入したり、水質を安定させて対策をしましょう。
水槽レイアウトで使用するときは、後景草の足元を隠すように使うことが多い印象です。
カットしたものを差し戻すと比較的簡単に育つので、こんもりとした綺麗な茂みを作りたい場合は、適宜トリミングをして形を整えましょう。
9位:ベトナム・スプライト
ベトナム・スプライトは細かくねじれた葉姿が特徴の水草で、土に植え込むだけでなく、水に浮かべた状態で育てるとこも可能です。
強い光を必要とせず、CO2添加なしで育てることが可能で、なおかつ成長が早くコケが付きにくいため、初心者向けの水草としても知られています。
ベトナム・スプライトは親株の葉に子株がたくさんついて容易に増えるので、数を増やしたくない場合は葉ごと切り取って子株を取り除く必要があります。
成長してきたらこまめにトリミングをして、株が増えるのを防ぎましょう。
ボリュームのある水草なので、植え込むときはやや広めのスペースを取るのがおすすめです。
10位:テンプルプラント コンパクト
テンプルプラント コンパクトは『ミニテンプルプラント』という名でも知られ、テンプルプラントを品種改良した水草です。
改良種なためか寿命がやや短く、株が古くなってくると葉が落ちるので、それを目安に植え替えを行ないましょう。
CO2は添加してあったほうが調子が良く、強めの光量を好みます。
水槽レイアウトでは前景~中景に使用され、草むらのようなワンポイントを作ることが可能です。
中景や後景の水草の株元を隠すのにも適しているため、水槽全体のバランスを見ながら植える位置を決めましょう。
まとめ:【おすすめの中景草ベスト10】中景草で用いる水草のレイアウトや種類も紹介
今回は水槽レイアウトで中景草として使用することのできる水草を、10種類ご紹介してきました。
中景草は前景草と比較すると、比較的アクアリウム初心者でも育てやすい品種が多いです。
中景草は熱帯魚などの隠れ場所や、産卵床などにも適しているものが多いので、水槽レイアウトで中景草を使用するときは、飼育している生き物との相性なども考えて選ぶのもポイントと言えるでしょう。
中景草は水槽の中ではあまり目立たないことも多いですが、前景~後景への流れをスムーズにして間を埋める大切な水草です。なんとなく水草に隙間ができて寂しい時には、ご紹介した中景草を使用してみてください。
水槽の中景草について良くある質問<
水槽レイアウトの中景草とは?
中景草が大切な理由は?
中景草を維持するポイントは?
成長速度によっては剪定の頻度は変わりますが、密度が上がりすぎると下葉のほうへ照明の光が届きにくくなり、枯れてしまうなどのトラブルが起こります。
魚が泳ぎにくくなるだけでなく、水流を阻害する原因にもなるので、トリミングは必ず行いましょう。
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