タイリクバラタナゴは、美しい虹色のような光沢をもつ小型のタナゴです。
タナゴとしては飼育難易度が低く、川魚飼育の初心者から挑戦できます。
川遊びで採集することもできるタイリクバラタナゴについて、スタッフのコメントを交えつつご紹介します!
タイリクバラタナゴの基本情報
水質 | 淡水魚。pH7.0あたりの中性でOK。 適応可能な水温は20~28度ほどだが、快適に過ごせるのは22~25度。 |
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サイズ | 約5~8cm。小型の淡水魚! |
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寿命 | 約2~4年ほど。 |
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餌 | 小型淡水魚用の餌、生餌(冷凍赤虫、ブラインシュリンプなど) |
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混泳 | 同種・メダカなどの小型~同サイズほどの魚種と混泳可能。貝類・エビとも可能。 |
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特徴 | タイリクバラタナゴは美しい体色と高さのある体高が美しい小型淡水魚で、約5~8cm程度と飼育や混泳させやすい体長も魅力的です。
名前のタイリクは大陸=中国のことで、その名の通りに中国原産の魚種で、虹色のように鮮やかな光沢は鑑賞性抜群でしょう。
アクアリウムの飼育生体としては、飼育難易度が低く初心者から飼育可能なタナゴ入門種といった位置づけです。
水質は日本の水道水に適応しており、特に水質調整などを行うことなく飼育できます。
水草やメダカなどの小型魚、ミナミヌマエビ、貝類とも相性が良く、混泳で困ることはないでしょう。
飼育水槽は45~60cmほどが最適です。高水温が苦手で水槽用クーラーの使用が必要なため、ろ過装置は外部フィルターがおすすめです。
飛び出すことが多いので、フタは必ずしましょう。
気が強い魚種が多い川魚の中では、かなり飼い易いと言えます。
しかし現在では要注意外来生物に指定され、しっかりした管理と終生飼育が必須です。
タイリクバラタナゴは、その丈夫さと定着力で日本全国に広まっており、今後規制が厳しくなる可能性も高い魚と言えます。
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タイリクバラタナゴを購入する
東京アクアガーデンスタッフの一言コメント
地方によって呼び名が異なり、別名「オカメ」「タランコ」「ボテ」「センパラ」とも呼ばれています。
このように様々な呼び名があるのは、それだけ日本各地に分布しているということです。
実は、このタイリクバラタナゴは外来種としても警戒されています。
その理由として
- ニッポンバラタナゴと交雑する
- 在来タナゴの産卵床を先に使ってしまう
- 環境適応力が高く、繁殖しやすい など
などが挙げられます。
ニッポンバラタナゴと交雑すると、タイリクバラタナゴの形質を色濃く受け継いだ子世代が生まれ、純粋なニッポンバラタナゴの減少に拍車をかけている状況です。
しかし、タイリクバラタナゴ自体は、もともと、食用魚として「ハクレン」が輸入された際に交じって日本に入ってきて、そのまま定着してしまったにすぎません。
飼育魚としては、様々な魚種とも混泳可能な、比較的温和なタナゴです。
アクアリウムショップや通販サイトでも販売されていることがあり、普通に購入できます。
要注意外来生物であることには変わりありませんが、飼育する際には必ず最後まで可愛がりましょう。
また、どんな事情があっても放流は絶対に行わないことが、生き物飼育者としてのマナーです!
タイリクバラタナゴが泳いでいる水槽事例
タイリクバラタナゴは小型~中型水槽での飼育がおすすめの淡水魚です。
飼育環境としては、メダカなどが泳ぐ日本淡水魚水槽に向いています。
混泳相手はメダカなどの小型魚、ドジョウなどの底棲魚や貝類がおすすめです。
水槽用クーラーベスト10!選定方法を動画でご紹介!
タナゴ飼育に欠かせないのが冷たい水温を維持する水槽用クーラーです。
この動画では、おすすめの水槽用クーラーをランキング形式で紹介しています。
ぜひ参考になさってください。
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