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夏休みはお子さんたちが自然や生き物に触れる絶好の機会です。
水辺のレジャースポットで釣りを楽しんだり縁日で金魚やメダカすくいに挑戦したりなど、この時期にしか体験できない貴重な遊びに、子供たちも心を躍らせることでしょう。
しかし、遊びの流れで突然魚を家に持ち帰られてしまって頭を悩ませる親御さんが多いのも事実。
魚を飼育する経験もまた、子供の興味関心や情緒を育てる機会ではありますが、お母さんの立場からすると、飼育の準備やお世話のサポートが大変ですし、飽きて途中で投げ出してしまったら自分がお世話をしなければならないのではないか、という不安を抱くのも無理はありません。
そこで今回のコラムでは、魚飼育のメリットとお母さん目線で魚飼育を成功させるポイントについて解説します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに初めての魚飼育ポイントをお母さん目線で解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
生き物を飼育する体験は子供にとってかけがえのない機会となります。しかしいざ魚を飼育するとなると、飼育の準備やフォローなど、結局お母さんが大変な思いをすることも。
子供と飼育を楽しむため、やることのポイントを押さえて負担を軽減しましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、初めての魚飼育ポイントをお母さん目線で解説します。
お母さんが魚を飼育することになったら!ケース別に解説
遊びに行った子供が魚を持って帰ってきてしまって、なし崩し的に飼育を始めることになった…このような下準備なく飼育を始めるケースでは、親御さんは楽しみよりも不安を真っ先に感じてしまいます。
魚の飼育方法や飼育機材の準備、そもそも持ち帰った魚をどうすれば良いのかなど、やることが多く悩みは尽きません。
そこでここでは、魚飼育を始める3つのケースを例に挙げて、飼育の準備やポイントをお母さん目線で解説します。
難しいと思われがちな魚飼育ですが、慌てずポイントを押さえてしっかり飼育環境を整えてあげれば、初めてでも失敗しにくいです。
飼育が軌道に乗ればお子さんにお世話を頼むことも可能ですので、ぜひご覧になってみてください。
ケース1:金魚すくいをやった!
一番多いのが、縁日やイベントで見かけた金魚すくいをきっかけに魚飼育をスタートするケースです。
縁日は夜開催なことも多く、勢いで連れ帰った金魚をどうしたらよいのか困ってしまいがち。
まずは、金魚すくいをきっかけに魚飼育をスタートする場合のメリットや用意するものをご紹介します。
金魚すくいは子供に人気
金魚すくいは、夏祭りやイベントでも特に人気の高い催しです。
最近では金魚を連れて帰るかどうかを選択できる露店も増えていますが、すくったからにはお家に連れて帰りたいねだるお子さんも多いことでしょう。
金魚は比較的飼育が簡単な生き物ですので、ある程度の年齢であればお子さん一人でお世話をすることができます。しかし、まだ小さな子供の場合はお母さんが何かとフォローしなければならない場面も多いので、飼育のポイントを押さえて負担を軽減するのがおすすめです。
金魚すくいで見かける金魚は、一番ポピュラーな真っ赤な流線型の和金のほか、ユニークな出面金や丸い体型が可愛い琉金など多種多様で、子供の感性や好奇心を刺激するのにぴったり。
すぐに死んでしまうからと敬遠されがちですが、実は環境が良ければ10年以上生きることもある長寿な魚です。
大切にお世話をした金魚が大きく育った体験はかけがえのない思い出になりますので、機会があれば飼育に挑戦してみてください。
ちなみに、最近はカラフルなメダカをすくえるメダカすくいも人気です。
まずはバケツを用意しよう
金魚すくいで金魚を持ち帰ったら、できるだけ大きめの容器に移してあげましょう。
水槽が無いときは、ひとまずバケツなど家にあるもので代用して、後日水槽を用意するのでも大丈夫です。
ただ、バケツに洗剤などの成分が残っていると金魚がダメージを受けてしまいますので、良く水洗いをしてから使用してください。
金魚を入れる水にはカルキ抜きをした水道水を使用します。カルキ抜き剤は大きなスーパーやホームセンター、100円ショップなどで購入できるので、帰りに買って帰るとスムーズです。
もし準備ができなかったときは、一度沸騰させた水道水を常温まで冷まし、良くかき混ぜて空気を含ませることで、カルキ抜きができます。
金魚飼育の準備は水槽セットで簡単に!
丈夫で水温の変化に強い金魚は、標準的な機材で飼育が可能です。
- 水槽
- ろ過フィルター、エアレーション
- 餌
- カルキ抜き
金魚飼育用のアイテムがセットになった水槽セットが各社から販売されているので、初めての金魚飼育ならばそちらを購入すると手間なく必要なものを揃えられます。
飼育に慣れて余裕が出てきたら、水槽内を飾る人工水草やオブジェを入れて素敵なアクアリウムに仕上げるのも楽しいでしょう。
ケース2:子供が魚を連れ帰ってきた!
夏休みには川遊びや魚釣りなどで、子供が魚を家に持ち帰ってくることも少なくありません。
自然で採取してきた魚を飼育する場合、養殖ものとは違った点の配慮が必要なことも。
自然の生き物を飼育するメリットや用意すべきものを確認して、飼育環境を整えましょう。
野生の生き物を観察するチャンス
川遊びや渓流釣りは、野生の生き物に触れ合う絶好の機会となります。
飼育用に養殖された生き物とは異なる、シンプルながら自然に溶け込む工夫がなされた体色や、機敏に動くための体のつくりなどは野生動物ならではの特徴です。
また、ザリガニやサワガニなど魚と共に様々な生き物が共存し、独自の役割を担う姿は知的好奇心を刺激されます。
川に生息する生き物の多様性を知ることは、楽しいだけでなく学習面でも多くのメリットがあるはずです。
野生の生き物を連れ帰る上での注意点
川遊びなどで生き物を採取してくるときは、まずその地域の条例を必ず確認してください。
場所によっては持ち帰れる生き物に制限があったり、生き物の持ち帰り自体が規制されていたりする場合があります。
次に家に持ち帰った後の対処についてです。
環境が整備された水槽の中で育った養殖魚とは異なり、自然の魚や生き物は寄生虫や病気を持っている可能性がありますので、水槽に入れる前にしばらく様子を見るトリートメント期間を設けることをおすすめします。
バケツなどにカルキを抜いた水をはり1~2週間程度隔離したのち、問題なければ水槽に移して本格的な飼育を始めましょう。
野生の魚は最初は人工餌を食べないことも多いので、魚の食性を確認したうえで活餌や柔らかい葉物野菜を与えながら少しずつ人工餌に慣らしていきます。
野生の魚を水槽で飼育するメリットは、外では見切れなかった細かい部分まで存分に観察できる点です。日々の体調チェックをかねて、こまめに魚を観察してみてください。
生き物に合った飼育セットを用意しよう
川で採取できる生き物は多種多様で特性もそれぞれ異なりますので、連れ帰った生き物に合った飼育セットを用意する必要があります。
メダカや小さなフナなどの魚は、遊泳するために水深とある程度の水量が必要ですので、メダカ用の水槽セットが最適です。
ドジョウもメダカ用水槽セットで飼育ができますが、底を掘り返す習性があるため必ず柔らかい砂を敷いてあげてください。
一方ザリガニやサワガニの場合は水位が低い方が環境が維持しやすいため、カメ用の飼育セットが向いています。
それぞれの生き物の生態を知り好みの環境を用意することで、スムーズに飼育を始めることができるでしょう。
ケース3:子供の情操教育のために魚を飼育!
生き物の飼育で学べることは非常に多く、お子さんの情操教育のために魚の飼育を検討しているという方もいるでしょう。
この場合は事前に下調べができるので、お子さんと相談しながらお好みの生き物を選定し、必要なアイテムを揃えて環境を整えてから飼育ができるのが魅力です。
お母さんも心構えができるので、比較的スムーズに飼育を始めることができます。
魚はアレルギーの心配が少ない生き物
犬や猫、鳥などとは異なり、魚はアレルギーに悩まされることがほとんどない生き物です。
鳴き声をあげたり部屋を汚したりする心配がないので、賃貸物件でも飼育がしやすいのもポイント。また毎日の散歩といった体力や時間のかかるお世話が少なく、水槽を設置するスペースのみで完結するので、お子さんの情操教育のために何か飼育してみたいという方に選ばれることが増えています。
実際、多くの幼稚園や保育園ではアレルギーの原因となるハムスターやモルモットなどの代わりに、アクアリウムが取り入れられるケースが増加中です。
魚は少数から飼育を始めよう
計画的に魚の飼育を始める場合は、まず、飼育する魚の特性や必要なアイテムなどを下調べをしっかりすることが大切です。
同じ魚でも水質・水温への適応力が高い国産のメダカと外国産の熱帯魚では、適した環境や必要な機材が異なります。食べる餌や水質管理のしやすさなどで飼育難易度が変わるため、最初は飼育が簡単な初心者向けの魚を選ぶと、長期飼育につなげやすいです。
また、初めて魚飼育に挑戦するときは、少ない匹数から開始することも重要なポイント。
魚の数が少なければ水が汚れるスピードが緩やかになるので、トラブルが起きやすい最初の一ヵ月を乗り越えやすくなります。
水換えの頻度を1~2週間に1回程度に抑えられれば、お世話にじっくり慣れていくことができますし、余裕が生まれてお子さんと一緒に取り組みやすくなるでしょう。
魚飼育を成功させるポイント
魚飼育では、飼育を軌道に乗せるためのポイントがいくつかあります。
ここでは、初めてでも魚を健康的に長期的に飼育することができるポイントを3つご紹介します。
これさえ押さえておけば、お母さんとお子さんが一緒に魚飼育を楽しむことができるでしょう。
水換えは大切なお掃除
魚の飼育で一番重要なお世話が水換えです。
小さな水槽の中は、魚のフンや餌の食べ残しで少しずつ水が汚れていきます。汚れた水は魚の体調に直結しますので、定期的に水換えをして水質を保ちましょう。
水槽の大きさや魚の飼育数によって異なりますが、基本的には1~2週間に一回、全体の1/3程度の水を新しいものに交換します。
水槽全部の水を交換してしまうと水質が急変して魚がショックを起こしてしまう危険があるため、換水量は守るようにしてください。
水換えは大変な作業に感じるかもしれませんが、『プロホース』などのクリーナーポンプで底砂のゴミと一緒に水を吸い出すと、効率よく短時間で行うことが可能です。
餌は少なめに与えよう
子供と一緒に飼育をしていると、つい餌をあげ過ぎてしまうことが多いのですが、食べ過ぎは万病の元。魚も餌を食べ過ぎると消化不良から体調を崩してしまいます。また、水の汚れの原因にもなりますので、餌は控えめを心がけましょう。
目安としては、1日1~2回、朝と夕方など時間を決めて与えます。量は1分以内に食べきれる程度の量がベストです。
餌のパッケージには給餌量の目安が書かれていますので、そちらも参考にしてみてください。
もし食べ残しがあるときは、網などを使ってすくい出すと水の汚れを最小限に抑えられます。
お子さんと一緒に、量やタイミングを声掛けしながら行う餌やりは、楽しいコミュニケーションの時間になること間違いなしです。
魚に最適な水量とは
水槽の大きさは、魚の飼育数に応じて決めるのが最適です。
大体魚の体長1cmにつき1Lの水量を確保できれば問題なく飼育できるでしょう。
もし、水量を守っているのに水が汚れやすい、目安よりも多めに魚を飼育しているというようなときは、水換えの頻度を増やしたりろ過フィルターやエアレーションのパワーを高めたりといった方法で対応します。
いずれにしろ、魚が体調を崩すときは何らかの予兆があることが多いです。
日頃からよく水槽を観察し、魚たちのわずかな変化を見逃さないようにしましょう。
まとめ:お母さんの魚飼育!魚を飼うことになったら!初めての飼育ポイント
初めての魚飼育のポイントをお母さん目線で解説しました。
金魚すくいや川遊びに行った流れで、突然魚を持ち帰られるとお母さんは不安を感じることでしょう。
しかし、お家で魚を飼育することは、お子さんたちにとってかけがえのない経験となりますので、状況が許す限り、飼育にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
魚を持ち帰ったら、まずは水量の多いバケツに移して様子を見ます。
その間に水槽などの機材を揃えて、本格的な魚飼育の準備を整えましょう。
アレルギーの心配が少なく、どんなお子さんでもお世話がしやすい魚達。
定期的な水換え・少なめの餌・適切な水量の確保を意識して、ぜひお子さんとの魚飼育を楽しんでみてください。
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