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子供の頃に、近所の川で魚を捕った経験をされた方は多いです。
昔から浅い川にはメダカやドジョウ、タナゴやザリガニ等が生息しています。
そうした生き物を採集して自宅の水槽で飼育することも可能です。
まずは川にどんな生物が住んでいるのかご紹介いたします。
川にいる水生生物たち
川には、魚だけでなく、貝やエビ、両生類や爬虫類など、色々な生物がすんでいます。
川の場所によって住んでいる生き物は違うので、場所ごとに生息する魚を見ていきましょう。
浅い川に生息している魚たち
- メダカ
- ドジョウ
- タナゴ
- アブラハヤ
- カワムツ
- 小フナなど
浅い川や池には、小型魚たちが住んでいます。
自宅で飼育する場合には、小型魚用の餌を与えると良いです。
一緒に飼育できる生き物は、こちらのコラムを目安にしてください。
また、野生のメダカは絶滅危惧種です。むやみに採取したり、生息地をSNSなどにアップして広めるのはやめましょう。
川の中流から下流に生息している魚たち
- ウグイ
- コイ
- オイカワ など
水量やエサが豊富なため、体格の良い魚種が多いです。
泳ぎは早いため、中型以上の水槽での飼育がおすすめです。
田んぼの用水路や池などに生息している生き物たち
- カエル
- イモリ等の両生類
- カワエビ
- ザリガニ など
田んぼ周辺には、さまざまな種類のカエルが住んでいます。
アマガエルのような小さなカエルは捕獲が簡単ですが、飼育には昆虫などの生餌やそれなりの設備が必要です。
そして、イモリもですが皮膚には毒があるため、触ったら必ず手を洗いましょう。
泥の中に生息している貝たち
- イシガイ
- カラス貝
- シジミ等の貝類
砂を掘るとたまに貝を見つけることもできます。
しかし、田んぼなどは私有地です。
採集には許可が必要ですし、貝類は減少傾向にあるため特にシビアで、著者も子供の頃に叱られたことがあります。
採集禁止の場所も数多く存在するため、必ず確認をしましょう。
川の水が綺麗な所に生息している魚たち
- アユ
- サワガニ など
水質の良い清流に生息している生き物は、基本的には捕獲禁止の場合が多いです。
珍しい種類でないサワガニは特に規制されておらず、川や沢のそばの道に現れることもあるので、そこで捕獲する方法もあります。
カニの餌についてはこちらをご覧ください。
川の上流に生息している魚たち
- イワナ
- ヤマメ
- カジカ など
動きが素早く、採集の難易度は非常に高いです。
採集できても、飼育には水槽用クーラーや水流の強いろ過フィルターやポンプなどが必要であるなど、設備が揃っていないと飼育も難しいグループです。
このように同じ川でも上流・中流・下流で採取できる生物が変わってきます。
川での生き物採集に必要な道具
小型魚であればアミとバケツを用意すれば簡単に捕ることができます。
その他には、釣り用のバケツがあると便利です。
著者も子供の時は、地元の大きな池や川で毎週魚捕りを楽しんだ記憶が残っています。
川にいた時はイキイキと泳いでいた魚も、夕方に自宅の水槽に入れるものの、すぐに状態が悪くなったり、翌日には死んでしまった記憶が残っています。
子供の頃は悲しむことしかできずにいて、「なぜ死んでしまったのか?」という疑問も、インターネットがまだ普及していなかったのもあり、原因を調べるすべがありませんでした。
そこで、川で採集した生き物が弱ってしまう原因を次の項で解説いたします。
採集した魚が死んでしまう原因5つ
魚が死んでしまった原因は沢山ありますが、主な原因はこの5つです。
原因1:バケツの中で酸欠を起こしている
魚は水中に含まれる酸素で呼吸をしています。そのため、長時間同じ水のままでいると酸欠になってしまいます。
対策としては 持ち運び用エアーポンプを用意しましょう。
原因2:相性の悪い魚を一緒の所に入れていた
魚にも相性の善し悪しがあります。肉食魚と小魚を一緒にいれていたら、当然襲われてしまいます。
様々な生き物を採集する場合はバケツを複数個用意し、同じ種類ごとにバケツにいれてあげましょう。
原因3:魚にストレスを与えていた
魚はストレスに敏感な生き物です。
捕ってから自宅まで帰宅する間に魚をいれているバケツや袋を揺らしたり、振ったりすることは厳禁です。人間でおきかえれば常に地震が起きている様なものです。
移動させる場合は、揺れを最小限に抑えながら運びましょう。
そして、やりがちではありますが、魚を素手で捕まえたり触ることは絶対にしてはいけません。
魚は人間が素手で触っただけでストレスにもなりますし、火傷をしてしまいます。
何気なく人間が魚を触る行為は、魚にとっては怖いし痛いです。
もしも触らなければいけない場合は、自身の手を水でしっかり冷やしてから触るようにしましょう。
原因4:用意していた水槽の水温が適水温でない
川の水温と、自宅の水槽の水温があっていないため、その水温差で魚にダメージを与えることもあります。
魚は水温の急変に大変弱いです。
すんでいた川の水温に合わせて飼育を開始しましょう。
こちらの記事で一時的な対策を行なった後に、水槽用クーラーなどを取り付けるのが良いです。
原因5:水道水を直接入れていたためカルキが抜けていない
水道水には塩素(カルキ)が含まれています。
塩素は魚にとっては毒性があります。
また、移動や環境の変化で魚たちは疲れ切っています。
必ず、調整した飼育水をやさしく注いであげるようにしましょう。
カルキ抜きの方法は何個かあるので、ぜひお試しください。
採取した魚を一つの水槽で飼育することについて
子供の頃は、同じ池や川にいた魚たちなら一緒の水槽に直接入れても問題がないだろう、と思い深くは考えませんでした。
しかし、魚を大事に飼うならもっと長生きする方法を大人が教えてあげなければなりません。
採取した魚を水槽に入れてあげる手順
採取時の注意ポイントをまとめました。
- 魚を採ったらすぐエアーポンプを設置し酸欠を防ぐ
- バケツの中の水温も気にしてあげる(直射日光が当たるところに置かない)
- 魚のヒレをすべて見て病気になっていないか確認する(病気の魚がいると他の魚に移る可能性がある)
- 袋の水を1/3捨てて同量の水を水槽から入れる(10分~15分目安)
- 4の工程を3~5回行う。
採取した後、自宅に連れ帰ったら水槽に入れる前には必ず『水合わせ』を行います。
水合わせの基本的な手順は下記の通りです。
■川から採取した魚の水合わせポイント
- とってきた池の水はあらかじめ少なめにしていた方が、水温が馴染みやすく、水合わせが早くなる
- 水槽の水を少しづつ取ってきた魚に入れて水を合わせる
- 川の水は寄生虫がいる可能性も,水合わせ後は川の水は水槽に入れない
- 井戸の水はPHが違うため水槽に適さない。
- 病気の魚がいたら住んでいた川にすぐ放流しよう
- もともと弱っている魚ならば水質の変化ですぐ死んでしまう可能性がある
こちらのコラムは熱帯魚の水合わせについてですが、川魚も同じです。ぜひご覧ください。
魚の餌について
上でも少し紹介しましたが、魚の種類によって餌の種類が変わってきます。
特に採集する機会が多い、フナやドジョウなどの餌についてご紹介します。
フナの場合
金魚やメダカの餌を食べますが、臆病な性質なので最初は食べないことが多いです。
その場合は、食いつきが良い冷凍アカムシがよいでしょう。
ドジョウの場合
雑食性なので基本的に何でも食べます。餌は人工飼料やイトミミズ、アカムシなどで大丈夫です。
タナゴの場合
タナゴ用の餌が便利です。
とはいえ、メダカの餌も食べるのであまり神経質に考えなくても大丈夫です。
それでもフナ同様に食いつきが悪い場合は、赤虫がおすすめです。
まとめ:川遊びで捕った魚を自宅で飼ってみよう!
魚は横からの人の視線が苦手です。
観察するときはそーっと覗き込み、水槽のガラスは決して叩かないようにしてあげましょう。
魚の種類にもよりますが、ペアで飼っていると環境が良い場合は、いつかは卵を産むかもしれません。
ちなみにタナゴについてはドブガイやカラスガイに卵を産みつけますが、貝が近年減少傾向にあります。
それの影響でタナゴの数が減少しているのが事実です。
水槽を通して、自然の摂理を次の世代の子供達に教えてあげたいです。
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