
水槽で飼育できる近海魚10選!日本に生息する飼育可能な海水魚たち
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アクアリウムでいう海水魚と聞くと、カラフルな外国産の魚を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
実は、日本の海にも観賞性が高く、丈夫で飼いやすい魚がたくさん生息しています。
近海魚と呼ばれるこれらの魚たちは、日本の水質や気候になじんでいるため、導入時のトラブルが少なく、かつ長期飼育もしやすいです。
このコラムでは、アクアリウム初心者も飼育しやすい「水槽で飼える近海魚」を10種ご紹介します。
色鮮やかで可愛い小型魚から、大型水槽で映える迫力のある魚まで、魅力あふれる近海魚ばかりです。
この機会にぜひ、近海魚の魅力について知ってください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに水槽で飼育できる近海魚を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
アクアリウムで飼育する海水魚は、外国産のイメージが強いですが、日本にもたくさんの海水魚が生息しています。
日本ならではの魅力を持つ種類も数多くいますので、近海魚についての知識を深めてみましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、水槽で飼育できる近海魚を解説します。
近海魚とは
近海魚とは、日本の沿岸や周辺の海域に生息する魚のことです。
海に囲まれた島国である日本は、北海道から沖縄まで、海流や地形の影響を受けて多種多様な魚種が見られます。
アクアリウムの世界では外国産の海水魚が目立ちますが、日本の近海にも観賞用として魅力的な魚は多いです。食用として利用される魚も多い一方で、小型でカラフルな種や温和で飼育しやすい種類もたくさんいます。
観賞性が高いものは、アクアリウムショップでも取り扱われていますよ。
近海魚の最大のメリットは、日本の気候や水質に適応しやすい点です。中でも温帯〜亜熱帯域に分布する魚は、水温の変化にも比較的強く、外国産の魚よりも飼育難易度が低い傾向があります。
また、輸送などのストレスが少なく、環境にもスムーズに慣れ、早くから人工餌を食べてくれる個体が多いです。
このような理由から、近海魚は日本人になじみ深く、海水魚飼育の初心者にもおすすめの魚だと言えるでしょう。
水槽で飼育できる近海魚10選
東京アクアガーデンがおすすめする、水槽で飼育できる近海魚を10種類紹介します。
小型で美しい種類から、落ち着いた色合いながら迫力のある種類までさまざまです。
ぜひ気に入った種類を見つけてください。
カクレクマノミ
海水魚の定番である、『カクレクマノミ』。南洋魚のイメージが強いですが、実は沖縄などにも分布し、近海魚の1つでもあります。映画の影響で知名度が高く、一般的にも有名な種類です。
世界的にも人気があるため、海外でたくさん捕獲された個体の中には、状態が悪い個体が混じっている可能性があります。
それに対し近海産の個体は、1個体ずつ丁寧に捕獲されており、状態が良いものが多いです。
現在はブリード個体が主流になりつつあり、かわいくて丈夫で、病気に強く、人工餌にもよく慣れるため、初心者の方も飼育しやすいでしょう。
イソギンチャクとの共生も見どころですが、イソギンチャクなしでも飼育可能です。水温は24〜27℃が理想で、45〜60cm水槽からでも飼育できます。
カクレクマノミについては、こちらのコラムも参考にしてください。
タテジマキンチャクダイ
『タテジマキンチャクダイ』は、成長とともに姿が劇的に変化するヤッコの仲間です。
幼魚時は青と白の渦模様で、「ウズマキ」の愛称で流通しています。成魚になると黄色地に黒い縞模様に変わっていく過程を楽しめるのも魅力の1つです。
沖縄や奄美大島周辺にも生息しているので、近海産の個体も流通します。近海産の個体は人工餌への順応も早く、飼育しやすいです。
また、大型で成魚は30cmに達するため、最低でも90〜120cmの水槽を用意しましょう。迫力ある姿は大型水槽でよく映え、とてもかっこいいです。
タテジマキンチャクダイについては、こちらのコラムも参考にしてください。
カゴカキダイ
『カゴカキダイ』は、食用としても知られる、黒と黄色の縞模様が特徴的な魚です。本州以南の沿岸に広く生息し、温帯域の魚としてはカラフルな種類と言えるでしょう。
カゴカキダイは堤防や潮だまりでも良く見かけ、採集しやすいので、自分で捕まえて飼育するのもおすすめです。
群れで泳ぐ習性があるため、数匹まとめて飼育すると落ち着きやすく、自然な雰囲気を演出できます。体長は最大で15cmほどで、同サイズの魚であれば混泳も可能です。
カゴカキダイは軟体動物を好んで食べるので、水槽内で発生するカーリー退治にも役立ちます。ただし、サンゴとの相性が悪いので気を付けてください。
クロユリハゼ
『クロユリハゼ』は千葉県以南〜沖縄に生息する、青みがかった体と長い背びれが特徴的な遊泳性のハゼです。人工餌にもすぐ餌付きます。
遊泳性のため底砂を掘らないので、岩を組んだサンゴ水槽でも飼育しやすいでしょう。
性格も温和で混泳も容易ですが、臆病な面もあるので、気の強い種類とは混泳を避けてください。
体長は約10cmで、60cmクラスの水槽で複数匹の飼育も楽しめます。ただし、驚いた拍子にジャンプすることがあるため、水槽はフタをしっかり閉めましょう。
派手すぎず、地味すぎない体色で、落ち着いた雰囲気の水槽にしたい場合におすすめです。
キンギョハナダイ
『キンギョハナダイ』は、オレンジレッド~ピンクの体色が美しいハナダイの仲間です。相模湾から沖縄まで広範囲に分布し、オスとメスで色彩が異なります。
体長は約10cmで、90cm以上の水槽で群泳飼育すると見応えが出るでしょう。
丈夫で飼育しやすく、人工餌料にも餌付きやすいです。サンゴに悪さをすることもないので、サンゴ水槽の中層に泳がせると華やかな水槽に仕上がります。
チリメンヤッコ
『チリメンヤッコ』は奄美以南に生息する中型のヤッコで、ちりめん状の模様が味わい深いです。
最大で15cmほどに育ち、チョウチョウウオに似たシルエットを持ちますが、チリメンヤッコのほうが餌付けが簡単で飼育しやすいです。
同じサイズの魚同士であれば混泳できます。なお、サンゴを突くことがあるため、サンゴ水槽よりも魚中心の水槽のほうが飼育しやすいでしょう。
ヒメアイゴ
『ヒメアイゴ』は琉球列島などに分布するアイゴの仲間で、黄色がかった体に黒い斑点模様が特徴です。丸みを帯びた体型がかわいらしく、適度なサイズと色合いで水槽映えする魚として人気があります。
草食傾向があり、コケを食べてくれるのも嬉しいです。ただし、いわゆる「コケ取り生体」ほどは食べないので、あくまで補助的に考えましょう。
成長すると25cm程度になるため、最低でも90〜120cmの水槽が必要です。また、背びれに毒棘があるので、取り扱いには十分注意しましょう。
ヒメアイゴについては、こちらのコラムも参考にしてください。
キンセンイシモチ
『キンセンイシモチ』は体に金色の縦線が入り、光の加減でキラキラと輝くイシモチの仲間です。
千葉以南に分布し、性格が温和なため混泳にも適しています。小型で群れを作る習性があり、複数匹で飼育したほうが落ち着くうえ、見ごたえのある水槽になるでしょう。
体長は最大でも6cmほどのため、小型水槽でも飼育しやすいです。サンゴ水槽や、大人しい魚種同士の混泳に向いています。
キンセンイシモチは、口内保育をする魚としても有名です。水槽内での繁殖は難易度が高いですが、ぜひチャレンジしてみてください。
チゴベニハゼ
『チゴベニハゼ』は、沖縄や小笠原のサンゴ礁に生息する小型のハゼです。体長は約4cmと非常に小さく、赤い体色が目を惹きます。
その大きさから、30cmキューブなどの小型水槽から飼育できますし、サンゴとの相性も良いです。
岩の隙間や壁面に隠れる習性があるため、レイアウトには隠れ家となるような場所を多めに用意すると、安心して暮らせるでしょう。
性格は臆病ですが、同サイズの大人しい魚であれば混泳可能です。
ミナミクロダイ
『ミナミクロダイ』は体長45cmにもなる大型魚ですが、120cm以上の水槽を用意すれば飼育できます。
性格はおおらかで人工餌にも慣れやすく、大型魚が好きなアクアリストにはおすすめの近海魚です。
また、好奇心が旺盛で、人にも良く馴れるので、ペットフィッシュとしても良いでしょう。
身体が大きな分、飼育水を汚しやすいので、ろ過フィルターは能力が高いものを用意してください。
十分なスペースを確保すれば、堂々とした泳ぎを楽しめるでしょう。
まとめ:水槽で飼育できる近海魚10選!日本に生息する飼育可能な海水魚たち
日本に生息し、水槽で飼育できる近海魚を紹介しました。
日本の海に生息する近海魚には、実は美しい種類も多く、観賞性の高い種類も多いです。
外国産の魚に比べて環境への適応力も高く、人工餌に慣れやすいことから、初心者の方も安心して飼育を始められるでしょう。
今回紹介した10種類の近海魚は、それぞれが異なる魅力を持ち、水槽スタイルや飼育環境に合わせて選ぶ楽しみもあります。
ぜひお気に入りの魚を見つけて、日本の海の豊かさを自宅のアクアリウムで楽しんでみてください。
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