チョウチョウウオの飼育方法!飼育ポイント7個とおすすめの種類を解説
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鮮やかなイエローが特徴的な海水魚のチョウチョウウオは、その姿を見ると誰もが南国のイメージを抱くほど美しい魚です。
ポピュラーな魚である反面、口が小さく海水魚のなかでも人工飼料に餌付かない確率が高いことから飼育は難しめです。
しかし、ポイントさえ抑えれば飼育することも可能です。
このコラムでは、チョウチョウウオの飼育ポイント、餌や混泳などの注意点からおすすめの種類についてを解説します。
憧れの海水魚チョウチョウウオにぜひチャレンジしてみてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにチョウチョウウオ飼育についてを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
チョウチョウウオはユニークなフォルムと鮮やかなイエローカラーで多くの人の目を惹く存在感抜群な海水魚です。
しかし、水質悪化に弱く、餌食いもあまり良くない場合が多いなど、神経質な面を持ちます。
ここでは、チョウチョウウオを飼育する上で押さえたいポイントやおすすめの種類などをご紹介します。
チョウチョウウオ飼育ポイント7個!
チョウチョウウオ飼育で抑えておきたいポイントはどんなことがあるでしょうか。
飼育の基本となるポイント7個をご紹介します。
ポイント1:水槽サイズは90センチ
チョウチョウウオは最大で20~25cmほどに成長する海水魚です。
小型の種類も存在しますが、チョウチョウウオは縦にもサイズアップすることから、縦幅と横幅も大き目な水槽での飼育に向いています。
そのため、水槽のサイズは最低でもW90×D45×H45cmのものを用意してください。
90cm水槽だと200kg~300㎏ほどになりますので、購入する前に設置できる場所を確保しておきましょう。
ポイント2:殺菌灯は必須アイテム
チョウチョウウオは「白点病」という病気にかかりやすい種類として知られています。
白点病は寄生虫によってかかる病気で、殺菌灯を導入することで予防することができます。
極端な話ですが、殺菌灯が無いとチョウチョウウオの長期飼育は難しい、と言われるほどです。
そのため、ろ過方式は必然的にオーバーフロー式か外部式になります。
殺菌灯はアクアリウムの厄介者のコケも抑止してくれますので、あると便利です。
ポイント3:チョウチョウウオはアサリが大好物!
チョウチョウウオは良く飼育を始めたものの、餌付かずに弱ることが多くあります。
チョウチョウウオの好物はアサリです。
殻付きのものを好むため、冷凍品をストックしておくと便利です。
その際に近くに人工飼料を投入すると、つられて食べてくれることも。
人工飼料は保存性が高い・栄養バランスに優れている・取り扱いが楽とメリットの多いアイテムですが、チョウチョウウオにとってはアサリよりは魅力的ではありません。
最初は人工飼料を食べてくれたらラッキーくらいに考えて、回数をこなして次第に人工飼料にも慣らしていくのが良いです。
ポイント4:プランクトンの冷凍餌もおすすめ
「アサリを用意するのは大変だな・・・」という方におすすめなのが冷凍餌です。
「ベビーブラインシュリンプ」や「コペポーダ」「イサザアミ」の冷凍餌を購入しておくと便利です。
これらはプランクトンの一種なので、特に幼魚の飼育に向いている餌ですが、成魚でも気に入ればよく食べてくれますので、給餌で困っている場合は一度チャレンジしていただきたいです。
ポイント5:ベアタンク飼育が向いている
チョウチョウウオは生餌を好む魚ですので、清掃効率を考えるならベアタンクが向いています。
理由は食べ残した餌を取り除きやすいからです。
生餌の食べ残しが水槽中にあると水質はどんどん悪化していきます。それが理由で病気を引き起こしたり、死因になることもあります。
掃除しやすい環境を作り出すのがチョウチョウウオ飼育のポイントです。
「ベアタンクは殺風景だし、どうしても何か底に敷きたい」という方は、パウダー状の砂や粗目砂を薄く敷き、掃除しやすいように工夫しましょう。
ポイント6:プロテインスキマーを設置しよう
チョウチョウウオの飼育では『プロテインスキマー』を設置するのがおすすめです。
チョウチョウウオは生餌を好みますが水質悪化・変化に弱い魚種ですので、有機的な汚れを集められるプロテインスキマーを活用するのがベストと言えます。
機種の選択基準は適合水量だけで良いですが、ろ過槽に余裕がない場合は外掛け式タイプもおすすめです。
ポイント7:同種と混泳は不可!
似たシルエットの魚がいると攻撃を行うことがあるため注意しましょう。
また、サンゴも食べてしまうためサンゴ水槽には導入できません。
他の魚種とは普通に混泳可能ですので、温和な魚種と混泳させましょう。
おすすめのチョウチョウウオ5選
チョウチョウウオは海水魚のなかでは飼育難易度が高い部類に入る魚種ですが、丈夫な種類もいます。
ここでは、飼育しやすいチョウチョウウオをご紹介します。
トゲチョウチョウウオ
白地に黒ストライプが印象的なチョウチョウウオです。
アクアショップでは3000円程度で販売されていることが多く、手軽に購入できる種類です。
チョウチョウウオの仲間は水質変化に弱く病気にかかりやすいですが、このトゲチョウチョウウオは病気に強めな種類なので、はじめてチョウチョウウオ飼育に挑戦する方にも向いています。
アミチョウチョウウオ
アミチョウチョウウオは、最大でも15cmほどと比較的小型なことで知られる種類です。
また、餌付けがしやすい種類なので、初めて飼育するチョウチョウウオに向いているとされています。
性格も比較的穏やかなので他の魚種と混泳させやすいですが、喧嘩する可能性もありますので注意しましょう。
チョウハン
黄色のボディに白と黒のライン、しっぽのところの黒い丸が印象的なチョウチョウウオです。
丈夫で餌付けしやすいことから、初心者向けのチョウチョウウオとして有名です。人工餌も食べてくれるようになります!
お値段は若干お高めで3000円くらいから販売されていることが多いでしょう。
リーフバタフライフィッシュ
体長約12cmと小型のチョウチョウウオです。
別名「クロオビチョウチョウウオ」と呼ばれており、日本に生息はしていないものの知名度があります。
雑食性が強いので人工飼料にも餌付きやすい種類です。
ハタタテダイ
伸びたヒレと白黒模様、黄色いアクセントのある体色が美しいチョウチョウウオです。
背ビレはその形状から欠けやすいため、ショップで直接選ぶのが理想的です。
体長は最大で約25cmほどと大型なため、奥行・高さは45~60cm以上の水槽が向いています。
他の魚をつつく習性があるため、喧嘩にならないように隠れ家となるアイテムを水槽内に入れてあげると安心です。
まとめ:チョウチョウウオの飼育方法!飼育ポイント7個とおすすめの種類を解説
チョウチョウウオの飼育者は、近年では減少傾向にあります。
その理由は90cm以上の水槽が必要なことと、病気にかかりやすいこと、餌付きにくいことなどが挙げられます。
しかし、他に類を見ない美しさを持つため、一度は飼育してみたい憧れの海水魚です。
プロテインスキマーや殺菌灯の導入はややハードルを感じますが、飼育ポイントさえ気を付ければ自宅でも楽しめる魚なので、飼育にチャレンジしてみてくださいね。
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