エラの色で魚の健康が分かる!状態ごとの色と対処法を紹介します

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魚のエラは水中から酸素を取り込み二酸化炭素を排出する呼吸器です。
普段はエラ蓋の下に隠れているので、あえて中を覗き込むようにしないと見ることができません。
少し生々しい見た目なこともあって、あえて観察したことがないという方も多いと思いますが、実はエラは魚の健康状態を探る一つの指針となる重要な器官。
水質や環境の悪化、寄生虫や病気による不調がエラに出ると色や見た目が変化することがあるため、普段から時折エラをチェックしておくといち早く異変に気付くことができるでしょう。
今回のコラムでは、エラの色で見分ける健康状態や異常のサインをご紹介します。
不調時の具体的な対処法や日常管理でエラを守るためのコツも合わせて解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにエラの色で見分ける魚の異常を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
重要な呼吸器官であるエラは、魚の健康状態や寄生虫感染、病気などが原因で色や見た目が変化することがあります。
普段のエラの状態や原因ごとのエラの変化を知っておけば、異常を見つやすくあんるでしょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、エラの色で見分ける魚の異常を解説します。
エラの色で見分けられる!魚の健康状態

エラの色は魚の健康の鏡。通常は鮮やかな赤色をしていますが、病気や中毒、酸欠などの症状がエラに出ると色が変色することから、不調を見極める指針として役立ちます。
このことから、普段の状態と色ごとの原因を知っておくと、トラブルを防ぎやすくなるでしょう。
ここでは、魚の健康状態を探るヒントとなるエラの色とその意味を解説します。
鮮やかな赤色のエラ:健康な魚

※色をわかりやすくするため、エラ蓋を開いた図になっています。
魚のエラが濃く鮮やかな赤色をしているのは、健康の証です。
血行が良く酸素を取り込む力が十分にあり、呼吸も落ち着いているでしょう。水槽の水質や水温も安定しているとても良い状態です。
正常なエラを覚えておけば、異常があったときにすぐに気づけるため、特に初心者の方はこの状態を基準に日々観察を続けていくことを意識してみてください。
ピンク・白色っぽいエラ:病気を発症している

エラの色が薄くなりピンクや白色に見えるときにまず疑われるのが、寄生虫によるエラ病やエラ腐れ病です。
粘液の過剰分泌や腫れで色が薄くなり、進行するとエラの組織が溶けて白化します。
また、塩素中毒や急激な水質変化で血流が弱まり、酸素が取り込めなくなった時にも同様に白っぽくなることが多いです。
いずれにしても魚が健康を害している危険なサインであり、エラの変化以外にも、
- 呼吸が早く苦しそう
- 鼻上げのような動作を繰りかえす
- 元気がなくなる、泳ぎに異常が出る
といった症状が現れるため、総合的に見て原因を特定し、適切な治療を行いましょう。
ちなみに、うっすらとピンク色に変わっている状態も病気の初期段階の可能性があるため、その後の容態を注意深く観察してください。
赤みが強いエラ:炎症を起こしている

エラの赤みが強い場合は炎症を起こしている可能性が高いです。
酸欠や水質の急激な悪化が原因で、アンモニアや亜硝酸の上昇、CO2過多などの刺激を受けると血管が拡張して充血し、赤みが増します。
この手の異常はエラ蓋越しに見ても普段より赤みが強いのがわかりやすいため、初心者でも気づきやすいでしょう。
魚が水面で口を開けて酸素を取り込もうとする鼻上げを繰り返す場合も多く、放っておくと様々な病気に発展する可能性があるため、原因を探り早期に解決することが大切です。
赤黒い・チョコレート色のエラ:中毒症状を起こしている

エラが赤黒い、あるいはチョコレート色になっている場合は中毒症状が疑われます。
特に亜硝酸中毒では、血液中のヘモグロビンが正常に働けず酸素を運べなくなり、血液が変色してエラも赤黒く見えるケースが多いです。
特に水槽を立ち上げて2~3週目はバクテリアがまだ十分に働いておらず、亜硝酸濃度が急上昇しやすいためこの症状が出やすいでしょう。
中毒症状が進むと魚は水底でぐったりしたり、呼吸が極端に荒くなります。
早急に水質を改善しなければ命に関わるので、すぐに対応しましょう。
黒ずんだ色のエラ:回復途中のエラ

炎症や中毒から回復している途中のエラは、黒ずんで見えることがあります。損傷した組織が修復される過程で色素沈着が起こり、黒っぽく見えるのです。
これは必ずしも悪いサインではなく、一時的なものならば体調が回復している過程なのであまり心配はいりません。
一方、長期的に黒ずんだまま変化がない場合は、慢性的なダメージや薬剤の過剰使用の影響が疑われるので注意が必要です。
回復の途中というケースがあることも理解しておくと、過剰に心配せず落ち着いて観察できます。まずは水換えをして、養生しながら観察を続けましょう。
飼育魚のエラが変色してしまったら!対処法を紹介

エラの色が普段と違うことに気が付いたら、原因を特定し早急に対処することが重要です。
たとえ軽傷だとしても、放置しておくことで状況が悪化してしまう危険もあります。
ここではエラに異常が出たときの対処法を、エラの色別に解説します。
ピンクや白色の場合
エラがピンクや白色に変色しているときは、まずエアレーションと水換えをして酸欠や水質を改善します。
エアレーションはもちろん、緊急の場合はろ過フィルターの吐き出し口を水面に向けるなどの方法でも一時的に溶存酸素量を回復させることができるでしょう。
同時に1/3~2/3の換水を行い、塩素や有害物質を取り除きます。
寄生虫感染によるエラ病が疑われるときは病魚を別の容器に隔離し、魚病薬を使った薬浴で治療をしてください。
エラ病の原因となる寄生虫はダクチロギルスやギロダクチルスの他、白点虫がエラに寄生して起こることもあります。
白点虫由来の症状であれば『アグテン』などの薬が有効です。
一方ダクチロギルスやギロダクチルスに対しては、現在有効な日本製の薬が販売されていないため、必要に応じて海外製の薬を使用して治療を進めます。
エラ病は一度発症すると治療が困難なことから、最近はハーブの力で体内から寄生虫対策ができる餌、キョーリン『パラクリア』を使った予防治療も盛んです。
また新魚の場合、導入時の水合わせ不足が原因となるため、導入までの手順を見直してみましょう。
赤みが強い・赤黒い場合
赤みや赤黒さが強く出ているときは、中毒や炎症に対する治療が有効です。
中毒は亜硝酸・CO2・アンモニアなどの有害な物質の濃度が高くなっている状態で起こるため、まずは水質検査薬を使って中毒の原因となる物質が検出されるかどうかを確認しましょう。
異常が見られたら水質改善に着手しますが、物質の種類に関わらず基本的な対処法は水換えです。早急に2/3程度の大幅な水換えを行います。
CO2添加をしている水槽では、CO2の濃度が上がって中毒を起こすことがあるため、添加を停止し、エアレーションをしてCO2の濃度を下げます。
いずれにしても、数日間は水質検査薬を使いながら状態を観察し、呼吸数や行動の改善を確認してください。
また、再発防止に向けて、ろ過フィルターのスペックは足りているか、過密飼育になっていないか今一度確認することも重要です。
立ち上げ初期の水槽では特に水質が不安定なため、こまめな水質チェックと換水を徹底しましょう。
魚のエラを健康に保つコツ

エラの異常は、水質の管理や新魚導入時の対応など、基本的なお世話を徹底することで予防できます。
ここでは、魚のエラを守る魚基本的な飼育管理のコツをご紹介します。
安定した水質・水温を維持する
水質の安定はエラの健康を守るうえで欠かせません。
一般的に水換えは1~2週間に一度、1/3程度を交換するのが目安とされていますが、水槽の大きさやろ過フィルターのスペック、飼育している魚の数や種類など様々な要因で適切な水換えの頻度は変化します。
水質がなかなか安定しないときは水質検査薬を活用しながら、ご自分の水槽に合った水換えのペースをつかむところから始めてみてください。
水換えと一緒にクリーナーポンプで底砂を掃除したり、ろ過フィルターやろ材の点検をしたりといったメンテナンスも忘れずに行いましょう。
また、基本ですが水道水は必ずカルキ抜きをして、水槽に入れるときは水温合わせをします。カルキ抜き剤も薬剤なので用法用量を守って使用してください。
新魚の導入前には必ずトリートメントを行う
新しい魚を買ってきたら、水槽に入れる前にトリートメント期間を設けると、寄生虫の蔓延を予防できます。
隔離水槽に新魚を移し、1~2週間程度様子を観察してください。トリートメント用の飼育水はカルキを抜いた水道水か、念のため『グリーンFゴールド顆粒』などを使って薬浴をすることもあります。
特にエラ病は導入魚が原因で広がることが多いため、トリートメントを怠らないことが大切です。
観察中に呼吸やエラの色に異常が見られた場合は、そのまま治療に移行します。
トリートメントは手間がかかる作業ですが、水槽の生き物を守るためにも新魚導入時の習慣にしておくことが大切です。
まとめ:エラの色で魚の健康が分かる!状態ごとの色と対処法を紹介します

魚のエラの色で健康状態を見分ける方法や、対処法について解説しました。
エラは魚の生命を維持する重要な器官であり、その色は健康状態を示すサインです。
鮮やかな赤色なら健康、白やピンクは病気、赤みが強ければ炎症、赤黒ければ中毒、黒ずんでいれば回復途中と、それぞれに意味があります。
異常を確認したら、原因に応じて水換えやエアレーション、病気の治療を行い回復に努めましょう。
また、再発防止には水質管理と日々の観察が有効です。
魚は声を発せませんが、エラの色を通して今の状態を伝えてくれています。
小さな変化を見逃さず観察する習慣を身につけることが、健康に長生きさせる秘訣です。
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