
金魚は表情が豊かなので、体調の良し悪しがわかりやすいお魚の一種です。
体もそこまで小さくはないため、色味やヒレの調子なども見て確認しやすいです。
しかし、金魚は消化不良を起こしやすく、何かと病気になりやすい魚種とも言えます。
そこで金魚の健康を見極める8つのポイントについて、解説いたします。
あまり元気がないときの対処法についてもご紹介していますので、金魚の健康が気になる方や飼育し始めの初心者の方などはこちらのページを参考にしてみてください。
目次
金魚の健康チェックポイント8つ
それでは金魚の健康を見極める8つのポイントは下記の通りです。
- ヒレがしっかり動いている
- 上から見て太っている
- 体色が強い・美しい
- ヒレが切れていない
- 餌にすぐ反応する
- 人に寄ってくる
- 水槽の底に沈んでいない
- 水槽の中央を泳いでいる
ご自宅の金魚をよく観察しながら、一つひとつ確認していきましょう。
チェック1:ヒレがしっかり動いている
まずはじめに確認しておきたいのが、ヒレの動き。
健康な金魚はヒレをしっかりと動かして泳ぐのに対し、弱っている金魚はヒレの動きが少なく力なく泳ぎます。
なんとなく、ぼーっとしているように見えます。
背ビレをピンと張っていれば問題ありませんが、背ビレをたたんで弱々しく泳いでいるときは、多くの場合でトラブルを抱えています。
隔離して、治療を開始しましょう。
チェック2:上から見て太っている
金魚を水槽飼育していると、正面や横から観賞することが多いですが、上からも観察してみましょう。
朱文金やコメットといった線の細い和金タイプの金魚であっても、健康な個体はそれなりに太さが出ます。
逆に細すぎると栄養不足の可能性が考えられますので、栄養価の高い赤虫などの生餌を与えて様子を見ましょう。
金魚が痩せてしまったときの対処法については、こちらの記事もご覧になってみてください。
チェック3:体色が強い・美しい
品評会に出るような金魚はどれも、体色が強く出ていて美しいです。
つまり、健康な金魚は濃く鮮やかな発色をしているといえます。体色の変化も、健康かどうかの目安になるのです。
一方、水質の悪化や体調不良などによりストレスを感じている金魚は、たとえ色揚げの餌を与えていても体色が急に薄くなります。
健康な金魚でも白っぽい底砂を使用していると体色が抜けてくることがありますが、急に薄くなるような場合は照明の強さや水槽周りの振動や騒音、水質などをしっかりと見直してみましょう。
チェック4:ヒレが切れていない
健康な金魚であればヒレは美しくきれいな状態を保っていることがほとんどですし、万が一切れてしまっても1週間程度で自然治癒します。
つまり、数日経ってもヒレの状態が回復してこない場合は、何かしらのトラブルを抱えている可能性が高いということです。
水槽内のアイテムに引っ掛けてしまったり、金魚同士のケンカなど、ヒレが切れてしまう要因はいろいろとあります。
もちろん病気やストレスによる免疫低下でボロボロになってしまうこともあるので、まずはヒレが切れた原因を特定し、必要に応じて治療をしましょう。
チェック5:餌にすぐ反応する
わたしたち人間も体調が悪いと食欲がわかなかったりするように、金魚も病気になると餌への反応が悪くなります。
たとえ少し体調を崩していたとしても、餌を欲しがるうちはまだ回復の余地があります。
金魚は消化機能が未熟ですが、基本的には食欲が強い魚です。
餌のやりすぎには注意しつつ、餌への反応が良いかどうかよく観察してみましょう。
チェック6:人に寄ってくる
金魚は他の魚と比べると感情表現が豊かなため、人が近付くとこちらへ寄って、餌をねだるような仕草を見せます。
いつもは飼い主の方へ近付いてくる金魚が姿を見せない場合は、病気の可能性を疑った方が良さそうです。
チェック7:水槽の底に沈んでいない
健康な金魚は中層域を泳いでいることが多いため、底に沈んでいることはほとんどありません。
あっても就寝時間に眠るときぐらいで、大体の時間は元気に泳ぎ回っています。
しかし、まだ水槽の照明が点いていたり就寝時間ではないのにも関わらず底に沈んでいる場合は、体調不良で泳ぐ体力がない状態だと言えます。
水槽の底や水流の弱いところで長時間じっとしているようなときは金魚の体をよく観察し、症状に合わせて塩浴や薬浴を開始しましょう。
チェック8:水槽の中央を泳いでいる
水流を気にすることもなく、水槽の中央付近を優雅に泳ぎ回っていることは、当たり前のようですが、これも金魚が健康である何よりの証拠です。
飼育初期の頃には緊張して物陰に隠れていることが多いですが、特に病気もしていない健康な金魚であれば5~7日程度で新しい環境に慣れてきます。
だんだんと人にも近付いてくるようになるので、金魚の緊張が解けるまでしばらく待ってやりましょう。
金魚の元気がないときは
- ヒレの動きが弱々しく、切れている箇所もある
- 痩せたように見える
- 餌や人に寄って来ない
- 長時間、底の方でじっとしている
これはあくまでも一例ですが、金魚は元気がないとこのような様子を見せることがあります。
体調不良の疑いがあるときは、塩水浴をして治癒力を高めてやりましょう。
どんな病気でも軽症のときであれば、治癒力を高めることで薬を使わずに回復できる可能性があります。
まずは3~5日絶食させて消化不良を防ぎ、エアレーションをつけた隔離水槽で塩浴させる方法がおすすめです。
また、金魚でも泳ぎが苦手な個体が多く存在します。
水流の強さや餌の量、酸素の量や水質など、飼育環境を改めて見直し改善をしてみましょう。
金魚は弱アルカリ性程度の水質を好みますが、フンをたくさんすることから水質が酸性に傾きやすいです。
水質を安定させるために、カキガラを入れて調節してやりましょう。
ただし、カキガラは硝酸塩などの酸性傾向を促す物質を吸着するわけではありません。
そのため、長期飼育している場合は、定期的に大幅な換水を行うことをおすすめします。
金魚は、日本の水道水に適した魚ですので、大幅な水換えがむしろプラスに働くことが多いです。
塩水浴の詳しい方法や水質調整の方法については、こちらの記事もお役立てください。
まとめ:あなたの金魚は本当に元気ですか?8つのポイントで健康をチェックしよう
金魚は何かと体調を崩しやすいお魚ですが、早い段階で不調に気が付けば薬を使わなくても回復させられることも多いです。
今回ご紹介した8つのポイントを参考に、日々の健康チェックを忘れずに行ないましょう。
金魚があまりにも頻繁に調子を悪くするような場合は、飼育環境を見直してみることも大切です。
水流の強さや餌の量、酸素の量などもよく確認して、金魚に合った環境を整えましょう。
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