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魚のエラとは!機能からアクアリウムで気を付けたいこと、病気まで解説

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魚を飼育する上で、日頃の観察はとても大切です。
体のどこかに異常がないか、細かくチェックすることで、魚の不調にもいち早く気が付けます。

そんな中でも、特に注意して観察してもらいたいのがエラです。エラは魚が水中から酸素を取り込むための大切な呼吸器官で、ここに不調があると酸欠といった深刻な症状を引き起こすことも。

エラはエラ蓋の下に隠されているため、体表のように簡単にチェックできる器官ではありませんが、しっかりポイントを押さえておけば誰でも調子を見ることが可能です

そこで今回は、魚のエラについて解説していきます。
エラの機能エラに不調が現れる病気エラを守るための飼育ポイントなどをご紹介しますので、ぜひ魚の健康チェックにお役立てください。

プロアクアリストたちの意見をもとに魚のエラの機能や病気を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

魚の体の中でも特に重要な器官であるエラ
人間でいう肺のような役割を果たす呼吸器で、ここを損傷すると酸欠などの深刻な症状を呈する事もあるため、確認ポイントを押さえて異変がないかしっかり確認しましょう。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、魚のエラの機能や病気を解説します。

魚のエラとは


エラは水中の酸素を体内に取り込んだり、二酸化炭素を排出したりする大切な呼吸器です。魚の種類によっては、エラで餌のプランクトンをこしとるザルのような使い方をするものもいます。

体表から見えるのはエラ蓋と呼ばれるエラを守る部分で、本体はめくった中にある”鰓葉(さいよう)”という櫛状の器官。ここで酸素と二酸化炭素の交換を行います。
ちなみに鰓葉が赤くみえるのは、たくさんの毛細血管の中の血液が透けて見えるからです。

魚は呼吸器であるエラに不調が起こると、酸素を取り込めなくなって酸欠などの重篤な症状を起こします。
エラ蓋に守られていて確認しづらい器官ですが、病気になると命を落とす可能性もある重要な場所なので、注意深く観察していち早く異変を見つけましょう

また、日頃からエラに良いケアをしっかり行うことも大切です。

魚のエラを守る!アクアリウムで気を付けたいこと


エラは、魚を健康に飼育するために欠かせない重要な器官です。
日頃からエラを守る対策を徹底しましょう。また、異変が起こった時にすぐに気づけるよう、エラに症状が出る病気などの知識も身に着けておくことが大切です。

ここでは、魚のエラを守るためにアクアリウムで気を付けたいことをご紹介しますので、参考にしてみてください。

魚のエラを守るために、アクアリウムで気を付けたいことを紹介するので、ぜひ実施してみてください。

カルキ抜きは必ず行おう!

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水道水に含まれるカルキは、濃度によってはエラの細胞にダメージを与える可能性があります。そのため、飼育水を作るときは必ずカルキ抜きをしましょう。

カルキを抜くには、専用のカルキ抜き剤を使用する方法や日光にあてる方法など、いくつかやり方がありますが、基本的にはどの方法でも大丈夫です。
水道水のカルキは地域や季節によって濃度が変動することがあるため、心配なときは水質検査薬で塩素の濃度を測定してから、飼育水に使用すると良いでしょう。

ただし、カルキをしっかり抜きたいからと、規定量以上のカルキ抜き剤を入れるのは良くありません。カルキ抜きも薬剤ですので、正しい容量を守ることが大切です。

不調を見つけたらすぐに治療!

魚の不調や病気の中には、エラに異常をきたすものがあります。
ここでは、エラに出る不調の主な症状と対策をご紹介します。

エラに不調が現れたら、基本的には見つけ次第症状に合った治療が必要です。
エラの動きや色、状態など、普段の状態を知っておくことで気づける異常が多いので、日頃からエラをチェックする習慣をつけておくことをおすすめします。

エラの動きが速い場合

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いつもと比べてエラの動きが異常に速いときは、上手に呼吸ができてない可能性があります。私たち人間も酸素が足りなくなって苦しいと呼吸が速くなりますが、基本的にはこれと同じ症状です。

このような呼吸に異常をきたす原因としては、

  • カラムナリス菌由来のエラ病
  • 寄生虫感染によるエラ病
  • 水中の酸素不足・アンモニア中毒

の三つが考えられます。

カラムナリス菌の場合は、エラ以外にもヒレ充血して溶ける尾ぐされ病や、口の周辺がただれる口腐れ病の症状がみられることが多いので、エラ以外の部分に異変が起きていないか確認しましょう。
カラムナリス菌由来のエラ病だと確定したら、『グリーンFゴールド顆粒』を使った薬浴を行います。

エラ以外に異変が見られないときは寄生虫感染を疑います。この場合は市販の寄生虫駆除剤が有効です。

また、単純に水中の酸素量が不足していたり、アンモニアの濃度が高くなっていたりといった水質の問題で、エラの動きが速くなっている可能性もあるため、水質検査も同時に行いましょう。
水が臭い、濁っている、水温が高いなど水に異変があるときは、大幅な水換えやエアレーションで対応します。

エラの色が悪い場合

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エラの色が黒っぽく変色している、色が抜けたように白いといった症状も、カラムナリス菌や寄生虫によるエラ病の可能性が高いです。
この場合も、『グリーンFゴールド顆粒』や寄生虫駆除剤による薬浴で治癒を目指します。

寄生虫性のエラ病はダクチロギルスという繊毛虫が原因で、少し前までは有効な治療薬がなく治癒は困難とされてきました。しかし、最近はキョーリンの『パラクリア』というハーブの力で寄生虫を駆除する餌が登場し、治療することができるようになってきています。

エラがめくれた場合


アロワナに多い症状として知られるエラめくれですが、実は他の魚種でも時折見かける病気です。

エラがめくれてしまう原因は特定されていませんが、一説では細菌感染やストレスが原因ではないかと言われています。
アロワナなどの大型魚~中型魚までであれば、エラをカットする手術で治療が可能です。ある程度慣れた方ならば、麻酔が無くても自宅でカットすることもできます。

しかしエラが小さな小型魚が罹患した場合は手術が難しく治療が困難なので、とにかく発症させないことが何より大切です。

まずは過密飼育や水質の悪化といったストレスを受ける要因を減らし、適切な飼育環境を整えましょう。

まれに、先天的にエラめくれの症状を持った個体もいますが、この場合は特に治療は必要ありません。ただ、このような先天性の奇形を持つ個体はとてもデリケートなので、なるべくストレスを減らして、心地よい環境を維持してあげてください。

水換え・掃除をこまめに行う

エラ病の原因となるカラムナリス菌は、水中の常在菌で健康な魚ならば基本的に感染することはありません
つまり、エラ病になる魚はそもそも水質悪化やストレスで体調を崩していたと考えられます。

このことから、エラ病の予防には適切な飼育環境を整えることが有効です。
特に、水換え掃除が不足していて水質が悪くなっているとカラムナリス菌などの常在菌に感染しやすくなるので、メンテナンスはしっかり行うようにしましょう。

水温が高くなる暖かい季節は細菌も増えやすいので、気温に合わせて水換え頻度を変えるのも良い方法です。底砂を敷いている場合は、水換えのタイミングで底砂もしっかり掃除してください。

また、ろ材の目詰まりにも注意が必要です。ろ過槽内は普段目につかないのでつい後回しにしがちですが、ろ材が詰まると目に見えてろ過能力が落ちるので、定期的に確認し掃除や交換を行いましょう。

粘膜保護剤を使用する

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水質調整剤や粘膜保護剤の中には、エラや粘膜に有効なコロイドなどの成分が配合されているものがあります。
エラの粘膜を保護する効果が期待できるので、こういった調整剤を普段から添加しておくのもエラを守るのに有効です。

ただ、水質調整剤や粘膜保護剤も添加しすぎると酸素が溶け込みにくくなるなどの影響が出るため、注意してください。

また治療薬ではないので、すでにエラに不調がある場合は適切な薬を使った薬浴を行います
あくまでエラを保護するサポート用品として、健康な魚を対象に使用するのがおすすめです。

過密飼育しない

飼育容器の容量に対して魚の数が多すぎる過密飼育は、熱帯魚のあらゆる不調を招きます
魚が多いことで水質が悪化しやすく酸欠も起こりやすいです。

また思うように泳げないこと、縄張り争いが起きやすいことなどからストレスを抱えやすくなり、通常ならばかからないようなエラ病などの病気を発症して命を落とすこともあります。

このような負の連鎖を避けるため、飼育数はしっかり管理するようにしてください
目安としては体長1cmにつき水1Lと言われていますが、飼育する魚種の特性や水槽設備によるところも大きいので、総合的に見て数を判断するのが良いです。

飼育数が多めの時は、ろ過フィルターのパワーを上げるか、1週間に1~2回程度のこまめな水換えやメンテナンスで水質を維持しましょう

まとめ:魚のエラとは!機能からアクアリウムで気を付けたいこと、病気まで解説


魚のエラについて解説しました。

エラは水中から酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する重要な呼吸器官です。
損傷すると命を落とすこともありますので、日頃からエラの動きや色をしっかり観察して、異変に気づける土台を築きましょう。

エラに発症する代表的な病気は、カラムナリス菌によるエラ病です。病気を見つけたら、症状に合わせた薬を使って薬浴をしましょう。
また、カラムナリス菌は水質の悪化などで体調を崩している個体が感染する病気なので、定期的な水換え底砂掃除で水質を維持するのが、一番の感染予防になります。

飼育してる熱帯魚の健康を守るため、ぜひこのコラムを参考にエラの調子を確認してみてください。

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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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