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魚の不調を予防する餌5選!どんなときに必要なのかも解説します!

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魚の飼育に欠かせない人工飼料は、続々と新しい商品が登場しており、嗜好性が高いもの、栄養バランスに優れたもの、繁殖用など、用途によって餌を使い分けるのも今や珍しいことではありません。

そんな進歩を続ける人工飼料で、今注目されているのが体調不良を予防する餌です。

餌から寄生虫が嫌うハーブの成分や免疫力を増強させる栄養を取り込み、病気を予防するという仕組みのこの餌は、魚達の日々の体調管理をサポートしてくれる心強い存在となります。
病気に弱い傾向が強い海水魚や、病気のリスクにさらされやすい混泳水槽では、このような餌を活用して不調を予防しましょう。

このコラムでは、魚の不調を予防する効果が期待できる餌を5つ、それぞれの特徴や効果ともにご紹介します。

プロアクアリストたちの意見をもとに魚の不調を予防する餌5選を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

近頃注目されている魚の不調を予防する餌は、魚の免疫力を高めたり寄生虫に寄生されるリスクを減らしたりするのに効果的と言われています。
餌だけで完全に病気を予防できるわけではありませんが、必要なタイミングを見極めて与えていけば一定の効果が期待できるでしょう。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、魚の不調を予防する餌5選を解説します。

魚の不調を予防する餌5選!


魚の免疫力を高め、不調を予防する効果が期待できる餌を解説します。
今回ご紹介するのは、以下の5種類の餌についてです。

  • キョーリン パラクリア
  • ニチドウ 粘膜増強
  • ニチドウ メディゴールドIGP
  • ニチドウ メディマリン
  • マリンテック シュアー

淡水魚用、金魚などの観賞魚用、海水魚用の餌からそれぞれ厳選しました。
飼育している魚の種類や状態に合わせて、適切な餌を選びましょう。

キョーリン パラクリア シリーズ

キョーリン エラ・体表ケア用配合飼料 パラクリア 顆粒 35g 緩慢沈下 粒サイズ:0.21~0.37mm

金魚や小型熱帯魚などの淡水魚に与えられる、キョーリンの『パラクリア』シリーズは、寄生虫を予防することに視点を向けた新しいタイプの餌です。

オレガノ・ガーリック・シナモンなど7種のハーブの力で、エラやヒレなどの体表に付着するダクチロギルスやギロダクチルスなどの寄生虫を予防する働きがあります。
ハーブの独特なニオイがある製品ですが、与え続けることでより効果を実感できるようになるでしょう。

また、生きた善玉菌の働きにより魚の腸内が活性化されて、排泄物が分解されやすい状態になるのもポイントです。
パラクリアシリーズには、対象魚種や粒の大きさによって様々なラインナップがあり、飼育している魚に合わせて選ぶことができます。

中でもパウダータイプは、小さな稚魚にも与えられるので、稚魚の免疫力を高めて生存率をあげるのにも効果的です。

パラクリアシリーズは寄生虫対策に重点を置いた餌ですが、総合栄養食でもあるため、メインの餌としても使用することができます。

ニチドウ 粘膜増強 シリーズ

ニチドウ 金魚膳 粘膜増強 浮上性 220グラム (x 1)

メダカ専用餌の『メダカ膳』と、金魚専用餌の『金魚膳』にそれぞれラインナップされているのが粘膜増強シリーズです。

粘膜増強という名前の通り、魚の体表の粘膜を強化することを目的とした餌で、他の一般的な基礎フードに比べて高たんぱく(45%以上)、高脂肪(7%以上)に設計されています。
食欲低下が見られるタイミングで与えると免疫力を高めることが可能です。

また、善玉菌のトヨセリンが配合されており、腸内の消化をサポートし、排泄物の分解を助けます。

ニチドウ メディゴールドIGP

ニチドウ メディゴールドIGP 沈下性 300グラム (x 1)

主に金魚用の餌として販売されている、ニチドウの『メディゴールドIGP』。
その大きな特徴は、グロビゲンという鶏卵粉末成分が配合されている点です。

グロビゲンは、特に免疫力を高めるのに効果的とされる成分で、同社の他の”メディゴールド”シリーズには含まれていません。
また、メディゴールドIGPには免疫維持に効果があるマクロチャージや腸内環境を整えるトヨセリンも配合されており、シリーズの中でも免疫力を高めるのに重点を置いた製品となっています。

粒はやや硬めですが、便通が良くなることで「排泄物の量が増える」というユーザーの声もあります。
消化不良を起こしやすい、オランダ獅子頭やらんちゅうなどの金魚に与えると効果的です。

メディゴールドIGPには、沈下性と浮上性の2タイプがありますので、金魚の品種に合わせて食べやすいものを与えてみてください。


ニチドウ メディマリン

ニチドウ メディマリン 小型海水魚用 50グラム (x 1)

ニチドウのメディマリンは、海水魚愛好家の間で「白点病に効果がある」と話題になった人工飼料です。
その効果の秘密は、成分の一つとして配合されているラクトフェリンにあります。

ラクトフェリンは、母乳にも含まれる成分で、魚に与えることによって免疫力を向上させる働きがあると考えられており、メディマリンを与えることで、粘膜の分泌が活発になって、クリプトカリオン・イリタンス(白点虫)が体表から剝がれやすくなるようです。

ただ免疫力アップには効果的な餌ですが、メディマリンの成分表を見ると、粗タンパク40.0%以上で嗜好性がそれほど高くないというユーザーの声もあります。
免疫力を高める目的でメディマリンを使用する場合は、メインに使用するよりも、他の餌と併用で与えるのがおすすめです。

マリンテック シュアー

マリン・テック シュアー typeS 浮遊性・小型魚用 50g

マリンテックから販売されている海水魚用の餌『シュアー』は、バクテリアやウイルス感染症の予防に重点を置いて開発された餌です。
魚の抵抗力向上に効果が期待できるグルカン・甘草エキス・溶菌酵素が配合されています。

また、人工飼料としての鮮度にもこだわっており、鮮度を保った状態で使い切ることのできる量を一缶に詰めて販売しています。
シュアーは粒が水中で柔らかくなり、魚の嗜好性も高い餌です。

また、柔らかく食べやすいため、海水魚が消化不良気味の時には、特におすすめです。

不調を予防する餌はこんなときにおすすめ!

今回のコラムでご紹介した不調を予防する餌は、体調を崩しやすい環境やタイミングで与えると最大の効果を発揮します。

餌の成分によってはメインの餌として使用することもできますが、特に魚が体調を崩しやすい状況を見極めることが大切です。

水槽の様子を毎日観察して、適切なタイミングで不調を予防する餌を与えましょう。

多くの匹数を飼育している場合

不調を予防する餌は、様々な種類の魚を混泳させていたり、複数匹で飼育していたりする場合に特におすすめです。
バクテリアやウイルスによる感染症は、新たに水槽に魚を追加した場合に広がることが多く、混泳水槽は単独飼育よりも病気の危険性が高まります

そこで水槽に新しい魚を導入する前に、先住の魚に前もって不調を予防する餌を与えておくと、免疫力が高まり、万が一病気を持ち込まれてしまった場合も感染症の拡大を最小限に食い止めることが可能です。

体調維持が難しい魚種の場合

白点病などの病気にかかりやすい海水魚飼育や、金魚の中ではかなりデリケートならんちゅうなど、日々の体調維持が難しい魚種を飼育する場合には、不調を予防する餌が特におすすめです。

らんちゅうをはじめとする丸みを帯びた体形の金魚は、消化不良を起こしやすく、病気にかかりやすい傾向があります
また、海水魚のように体調不良から餌食いが悪くなり、そのまま死んでしまうケースが多い魚もいます。

体調維持が難しい魚種の場合には、日頃からメインで与える餌と不調を予防する餌を併用することで、免疫力を高めることが可能です。

また、季節の変わり目や水換えのタイミングでは、前もって不調を予防する餌を与えることで、気温や水質変化によるダメージを最小限に抑えることができます。

ただ、体調管理が難しい魚種の飼育では、餌の種類を選ぶことも大切ですが、なによりも毎日魚の健康状態を観察し小さな変化も見逃さないことが重要です。

魚の体調不良が続く場合には餌の量を見直そう

免疫力を高める餌は健康維持に重宝しますが、与えすぎは逆効果です。

魚は餌を消化するのにも体力を使うため、餌の種類を問わず、餌の与えすぎは魚の体調不良の原因になります。
また、不調を予防する餌ですので、体調を本格的に崩してから与えたのでは、本来の効果は得られません。

明確に体調不良のような症状が出ているときは、餌から栄養を摂取させるのではなく、むしろ2~3日程度絶食させて、魚の体力回復を促す方が効果的です。
少し元気が出てきて餌を探す様子が見られたら、給餌量を控え目にして不調を予防する餌を中心にして与えるようにしましょう。

まとめ:魚の不調を予防する餌5選!どんなときに必要なのかも解説します!

観賞魚の人工飼料開発は年々進歩しており、魚の不調を予防する餌が各メーカーから販売されています。

今回のコラムでは、その中から以下の5種類の餌について詳しくご紹介しました。

  • キョーリン パラクリア
  • ニチドウ 粘膜増強
  • ニチドウ メディゴールドIGP
  • ニチドウ メディマリン
  • マリンテック シュアー

体表の粘膜を強化する餌や腸内環境を整える餌など、各人工飼料によって効果も様々です。

これらの餌は、混泳水槽に新たに魚を導入する場合や体調維持が難しい魚種を飼育する場合に、特におすすめです。

水槽の様子を毎日よく観察し、魚の状態に合わせて、適切な餌を選んで与えましょう。

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執筆者 Hara.kazu

子どもの頃から魚や昆虫を飼育し、アクアリウム歴は約30年になります。
グッピーやプラティ、ネオンテトラなどの入門魚飼育から始まり、シクリッドのブリーディングなどを経て、最近ではアクアテラリウムのレイアウトを楽しんでいます。

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