水槽に活性炭を使うタイミングとは!使い時5つと使用ポイントを紹介
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活性炭は、飼育水の黄ばみや流木のアク、飼育水の臭いなどを吸着する能力に優れています。
しかし、普通のろ材とは異なり少し特殊な雰囲気がするもので「どんな時に使用するのが最適なのか?」とアクアリウムを始めたばかりの頃は考えがちです。
活性炭を水槽に使用するタイミングはおおまかに5つあります。
- 水が黄ばんだとき
- コケが多いとき
- 水が濁ったとき
- 水槽が臭いとき
- 魚が死んでしまったとき
活性炭は、使用前に水ですすぐ、水槽内ではなくろ材として使用するというポイントを守ることで、能力を最大限に引き出すことが可能です。
今回はアクアリウム初心者向けに、水槽の活性炭について、使用のタイミングや効果的な使い方を解説します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに活性炭を使うタイミング解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
水槽で使用する活性炭は様々なメーカーから発売されていますが、水槽を始めたばかりの頃は、「いつ入れるのが最適なのか?」などささやかな疑問がわいてくるものです。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、水槽に活性炭を使うタイミングなどについて解説します。
活性炭の使い時を動画でもご紹介!
この記事の内容は動画でもご覧いただけます。活性炭を水槽に使うべき状況を音声付きで解説します。
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活性炭の使いどき!5つのタイミング
活性炭は不純物を吸着する能力に優れていることから、私たちの生活の中では水道原水の浄化やマスクなど、さまざまな商品に使用されています。
アクアリウムでも活性炭の吸着能力で、飼育水の状態を改善する際に活用しています。
具体的には、流木からにじみ出るアクや魚病薬などの薬品を吸着できるなど、飼育水中の余分な成分を取り除いて透明度や安全性をアップさせるのです。
活性炭を投入するタイミングは決まっていませんが、その効果を強く実感するタイミングをご紹介します。
水が黄ばんだとき
透明だった飼育水が、だんだんと黄色く濁ってくることがあります。
この黄ばみは「流木のアク」と「生き物のフンなどの排泄物」がおもな原因です。
ろ過フィルターを使用していても、生物ろ過や物理ろ過で処理しきれない成分が水槽内にあふれているために水の色が変化してしまうのです。
ちなみに流木のアクについては、使用前にあく抜きをすることである程度なくすことが可能なので、水槽レイアウトなどで使用するときはしっかりとアク抜きをしましょう。
流木のあく抜きについては、こちらのコラムをご覧ください。
コケが多いとき
アクアリウムでどうしても避けることができないのが「コケの発生」です。
水槽の置き場所が直射日光の当たりやすい場所だったり、水槽用の照明の使用時間が長いとコケが発生しやすくなります。
また、それだけでなく、餌の食べ残しなどによる水中の養分過多が原因で繁茂してしまうことも。
栄養吸収力の高いアナカリスなど、成長の早い水草を入れていても処理が追い付かないこともありますが、そんなときは、活性炭を使ってみましょう。
活性炭が水中に含まれている余分な栄養分を吸着してくれ、コケの繁殖力を抑えやすくなります。
もちろん、完全に生えなくなるわけではないので、コケ掃除を行いながら、コケが生えてしまう原因=汚れなども掃除するなど、飼育環境を改善することが大切です。
コケが発生する原因やコケの対処法などについてはこちらのコラムをご覧ください。
水が濁ったとき
水槽の水が黄色くはないけれど、なんとなく濁っている感じがする場合にも、活性炭は有効です。
水の濁りの原因は、主に水中に微細なゴミなどが漂うことですが、活性炭は多孔質なため、そうした汚れをキャッチしやすく効果があります。
通常のセラミックろ材やウールマットだけでは濁りが気になる場合には、活性炭をろ過槽に入れるのがおすすめです。
水槽が臭いとき
活性炭は私たちの生活の中でも「脱臭効果」があることでも知られています。
飲料水はもちろん、クローゼットや室内だけでなく冷蔵庫などの消臭剤にも使用されているほど。
飼育水の臭いを抑えることにも高い効果を発揮してくれます。気になる臭いの元となる有機的な成分をしっかりと吸着してくれるのです。
もちろん臭いの原因原因に対する対策も行うことで、よりよい水槽環境を作ることができます。
水槽の臭いについてはこちらのコラムをご覧ください。
魚が死んでしまったとき
飼育している生物は水質の悪化や病気・寿命などで、突然死んでしまうことも珍しくありません。
最近姿を見なくなったと思ったら、掃除のときに水槽用ヒーターや水草、シェルターの裏などで死んでいたなんてことも。
原則として、死んでしまった生体はすぐに回収するのですが、外出時などですぐに対応できないこともありますよね。
すぐに取り出さずに水槽内に放置しておくと、有機的な養分やアンモニアなどがでてしまうだけでなく、臭ってしまうことがあります。
魚が死んでしまって水中に溶け込んだ臭いの元となる成分を、活性炭がある程度は吸着できるので、臭いが気になる場合などにはぜひ使用しましょう。
活性炭の効果的な使い方
飼育水の水質改善や臭い・汚れ除去などに大きな効果を発揮してくれる活性炭ですが、その効果をより高める2つのポイントがあります。
活性炭は水ですすいでから使おう
活性炭を砕いたりする過程で生まれる微細な粉がついていることがあります。
そのままセットしてしまうと水が黒くなることも。セット前に一度、軽くすすぎ洗いしましょう。
また、吸着力のなくなった活性炭を入れたままにしておくと、活性炭で得ていた清浄効果がなくなり、水槽環境が一時的に悪くなることがあるので、約1~2か月ほどで定期的に交換しましょう。
ろ過フィルター・ろ過槽内にいれよう
活性炭を底材として使用することもありますが、活性炭の効果をきちんと引き出すためには必ずろ過フィルター内にろ材として設置しましょう。
これは水流がある場所でないと、飼育水に含まれている成分をしっかりと濾すことができないためです。
定期的に交換する必要があるので、ろ過フィルター内に設置したほうが交換が楽です。
まとめ:水槽に活性炭を使うタイミングとは!使い時5つと使用ポイントを紹介
市販のろ材は各メーカーからいろいろなものが販売されていますが、活性炭は水質改善効果があるので、飼育水に透明感がないなど、水質で悩んでいる人におすすめなアイテムです。
しかし活性炭に頼り過ぎても、根本的な原因を改善しないと意味はありません。
活性炭の使用するタイミングや、効果を出すためのポイントを覚えて水質を改善しつつ、原因となることもしっかりと対処してきれいな水質維持を目指しましょう。
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