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エアレーションが必要な水槽はどんな状態なのか?濁り・臭いなどから確認しよう

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金魚やメダカなどエアレーションなしで飼育できる水生生物は多いです。しかし、水質の維持管理をするえで、エアレーションが必要になるケースもあります。

例えば、次の5つのような現象が起きたら、エアレーションが必要な状態です。

  • 水面に油膜が張る
  • 飼育水の白濁り
  • 魚が鼻上げをする
  • 飼育水の生臭いにおい
  • 水温が高い状態

こうした状態の水槽にエアレーションがなぜ有効なのかというと、『飼育水の活性化』が行えるからです。
さらに、飼育水に酸素が増えると生き物の発育を促進しやすくなる、というメリットもあります。

エアレーションの必要性とメリットを解説いたします。

エアレーションが必要な水槽のトラブル5つ

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水が濁っている・魚が鼻上げしている水槽は、酸素が足りずにエアレーションが必要な状態であることが多いです。
よく見られる特徴で分けてみると、5つの状態が見えてきます。

トラブル1:油膜が張っている

メダカや熱帯魚などの水槽で、水面にギラギラとした油膜が張ってしまうことがあります。
その主な原因は「餌の与えすぎ」ですが、餌を控えたのになぜか改善できない…ということもあります。

水面に油膜が貼っている場合は、水中のバクテリアが酸素不足に陥ってしまい、酸欠死しているのが原因の場合もあります。

軽度の場合は、水換えをだけで改善できますが、エアレーションを行うことで、溶存酸素不足を解消できます。

ちなみに池や沼でよくみられる油膜は、水槽でみられるものとは異なります。これは土の中に生息している細菌『鉄バクテリア』というもので、鉄バクテリアの作り出している油膜の場合は、油臭いにおいはなく、触ると油膜が割れてしまって元の形状に戻ることがないという特徴があります。

油膜はフィルターの水流の向きを調整することでも、解消できることがあります。
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外部フィルターなら、このようなパイプを取り付けることで、水面をやさしく揺らして油膜を予防できます。

トラブル2:水が白濁りしている

水槽立ち上げ時などによく問題になる『飼育水の白濁り』は、アンモニアが原因としてあげられます。
しかし、飼育してある程度の期間が経過して起きる白濁りは、ゴミまたはバクテリアの死骸が水槽内で舞い上がり、水が白く濁って見えている状態です。

白濁りも、実は油膜と似通った原因と言えます。バクテリアが急に死んでしまう原因は、やはり酸素不足です。

トラブル3:魚が鼻上げしている

水面近くまで魚が上がってきて、口をパクパクさせる姿は可愛らしいです。
餌をおねだりしていることもありますが、水中の酸素が足りず、必死に酸素を採りこもうとしている場合があります。
いわゆる「酸欠」状態です。

魚が水面に顔を出して、口をぱくぱくさせて空気を吸っているように見える状態…水面の酸素を採りこもうとする仕草を「鼻上げ」と呼びます。

見分け方としては、餌のおねだりは動きを止めることがありますが、鼻上げの場合は断続的に行ったり、魚の元気が無かったりします。

ベタのような一部の魚種は、空気中の酸素を取り込む器官を持っていますが、普通の魚種は空気中から酸素を取り込むことができないため、鼻上げ状態が長時間続くと窒息死してしまうこともあります。

もし、鼻上げをしているのであれば、エアレーションを行ったり、ろ過フィルターの水流を調背してやるなど対処をしましょう。

トラブル4:飼育水が生臭い

水質が悪化してくると、飼育水から何ともいえない生臭さを感じるようになることがあります。
水槽の中によどみができてしまい、低酸素でも生息できる『嫌気性バクテリア』が増えているのが主な原因です

水槽の中で水がよどんでいる場所があると、酸素が行き届かず、このような臭いが発生しやすいです。

ろ過フィルターの水流を調整しつつ、エアレーションを追加することで嫌気性バクテリアの増殖を防ぎやすくなります。

どうしても臭いが取れない場合は、活性炭を使用しましょう。

おすすめの活性炭はこちらで特集しています。

トラブル5:水温が高い

夏はどうしても外気温が高くなり、日差しも強いので、飼育水の水温が上がりがちです。
飼育水の高温状態が続くと、水中に含まれる溶存酸素量が下がってしまう傾向になるので、生き物が酸素不足になりやすいです。

エアレーションを使用することで、酸素不足を解消できます。

また、水面が揺れることで、水温を若干下げる効果もあります

エアレーションが水槽に与えるメリット

エアレーションを飼育水槽で使用することの一番のメリットは、『水槽内の酸欠を防ぐ』こと。しかしそれ以外にも2つのメリットがあります。

飼育水の活性化

エアレーションを入れることで酸欠を防ぐと、アンモニアを分解してくれる『好気性の硝化バクテリア』の動きが活発になっていき、水質を改善することが期待できるんですよ。

好気性バクテリアが増えれば、病気を引き起こしやすい嫌気性菌を抑制できますし、実際に良い水のできた水槽の魚は、病気にもなり難いと感じます。

バクテリアについてやその働きについて詳しく知りたい人は、こちらの記事をチェック!

生体の発育促進

水中の酸素量が増えることで、飼育している生き物の動きが活発になり、発育を促す効果も期待できます。
金魚飼育ではよく重視されますが、酸素量の多い飼育水で育成した場合、一回り以上大きく成長することもあります

酸素量の多い水で飼育することで体格がよく丈夫に育ってくれます。

エアレーションについては、こちらのページでも詳しく解説しています。

水草水槽へのエアレーションは注意

生き物にとってメリットが大きいエアレーションですが、水草をメインに育てている水槽での使用は少し注意が必要です。

CO2添加をしている場合、エアレーションで酸素を供給すること水面が揺れ、添加したCO2が逃げてしまうデメリットがあるんです。
そのためCO2添加している水槽には、エアレーションは不向きですが、co2添加を行っていても、夜間はエアレーションが必須になります。

植物である水草は、光合成を行い昼間は酸素を出しますが、光の無い夜間は反対に酸素を吸収し、二酸化炭素を排出します。
つまり、昼は酸素で満たされている水槽も、夜は酸欠状態になりやすいということです。

照明がついている時間帯のみco2添加を行い、照明が消える時間帯はエアレーションが起動するようにタイマーで管理するのが、ベターです。

水草水槽でのエアレーションについては、こちらの記事で解説していますよ。

まとめ:エアレーションが必要な水槽はどんな状態なのか?濁り・臭いなどから確認しよう

油膜が張る・飼育水の白濁り・魚の鼻上げ・飼育水が生臭いなど、さまざまな現象から、エアレーションが必要な理由を解説しました。

どのケースでも、エアレーションを設置するだけでなく、水槽やフィルターの掃除など併せて行うことで水槽内の環境を改善しやすくなります。

飼育水を安定させることこそ、長期飼育のコツです。白濁りや油膜などでお困りの場合は、まずは飼育水の酸素不足を疑ってみてください。

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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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