
ウーパールーパーの飼い方!簡単に飼うポイントを考える
のほほんとした表情がチャームポイントのウーパールーパーは、1980年代に一大ブームとなった水生生物です。
最近では、ウーパールーパーを水槽で飼育できるようになり、かわいいペットとして人気を集めています。
今回は、癒し系アクアリウムアニマルとして知られる、ウーパールーパーの飼い方や飼育に必要な物について、ご紹介したいと思います。
目次
ウーパールーパーの飼い方 簡単に飼う方法
ウーパールーパーは『メキシコサンショウウオ』という両生類で、別名「アホロートル」や「メキシコサラマンダー」とも呼ばれます。
体長はおおよそ25cmほどまで成長し、45cm水槽~60cm水槽での飼育が望ましいです。
体色は白や黒がいますが、なかでも白い体色で黒目を持つ『リューシー』というタイプが人気です。
ろ過フィルターを設置する
両生類を飼ったことのある方ならご存知かとは思いますが、ウーパールーパーやイモリなどの両生類は、ふんを大量にするため水を汚しやすく、換水の手間が魚系のペットよりも多くかかります。
そこで必要なのが、「ロカボーイ」などの簡単に設置できる、水槽用のろ過フィルターです。ろ過フィルターに住み着くバクテリアの効果については、コラムでも多く解説されています。
ろ過フィルターは、水質の安定には欠かせない道具の一つです。
ろ過フィルターと適切な水換え・お掃除でウーパールーパーにとって快適な環境を維持してあげましょう。
餌の量を調整する
ウーパールーパーの餌は、栄養バランスが良い人工餌がおすすめです。
個体によって、餌の種類で食いつきが違ったりするので、観察しながら生餌も取り混ぜて与えましょう。ウーパールーパーの体長が小さいうちは1日に1回を目安に与え、大きくなるにつれて、餌の頻度を減らしてあげてください。
水温管理を行う
ウーパールーパーの水温管理 夏編
ウーパールーパーは、意外なことに、暑さに弱い生物です。適応水温は10~20℃と比較的低い水温を好みます。
夏時期は、水温が25℃以上にならないようにしなければいけません。
ですので水槽用クーラーを使用して飼育します。
こちらの製品のように、冷却と保温が同時にできるタイプもおすすめです。
とはいえ、水槽用のクーラーは高価なものが多く、購入を悩むこともあります。
そんな時は冷却ファンがおすすめです。
冷却ファンは水槽用クーラーに比べて冷却能力は劣りますが、エアコンなどで室温管理された部屋であれば効果が高まります。
水槽用のクーラーは中古で購入することもできますので、費用を抑えたい場合はご検討されると良いです。
ウーパールーパーの水温管理 冬編
水温は低くても18℃に維持します。水温が5℃を下回ると、ウーパールーパーは冬眠してしまいます。
このような、18度固定の省エネヒーターを使用するのが良いです。
また、先ほど紹介した『TEGARU2』のような、一定水温に保温できる機材を使えば管理が楽になる、と言えるでしょう。
ウーパールーパーの飼い方 簡単に飼うためのポイント7つ
ポイント1:45cm以上の水槽を準備する
ウーパールーパーは成長に伴い、体長が25㎝程にまで大きくなります。
大きく成長したウーパールーパーが、体を折り曲げることなく、自由に動き回れる45cm水槽がおすすめです。
まだ幼体の頃でも、30cmサイズの水槽は用意しておきたいです。
ポイント2:餌を準備する
両生類用の人工餌だけでなく生餌もウーパールーパーは喜んで食べてくれます。
ただ、飼い始めのうちは、人工餌の方が消化が良く、栄養バランスも配慮されて作られているので消化不良を起こしにくいです。
飼育に慣れてきたら、冷凍餌もおすすめです。
■ウーパールーパーに餌を与える際の注意点
ウーパールーパーは、飼いなれてくると、手やピンセットからも餌を食べてくれるようになります。
ついつい、可愛くて餌をあげがちになってしまいやすいのですが、餌の頻度は1~3日に1回で十分です。ウーパールーパーに餌をあげすぎると、消化不良を起こしてしまいます。
人工餌よりも、冷凍赤虫などに消化不良の傾向が強いので、餌の与え過ぎには注意してください。
また、ウーパールーパーは、成長に伴い金魚やエビ、メダカなども餌として食べられるようになります。
しかし、ウーパールーパーのえらの部分が生餌たちに餌と認識されることがあり、食べ残した生餌が反対にウーパールーパーのえらをつつくということがあります。
生餌に限らず、食べ残した餌は、網やピンセットなどで取り出してあげてください。
ウーパールーパーが小さいうちは、1日に1回を目安に、少量でも栄養バランスのよい人工餌を与えてあげてください。ウーパールーパーが大きくなってくるにつれて、餌の頻度は数日おきに伸ばしてかまいません。
個体によって、お腹の減り具合が違うので、お腹の大きさや張り具合などを観て、餌の量を調整してください。
ポイント3:水温を管理する
水槽の温度を下げるためには、水槽用クーラーや冷却ファンを利用しますが、直射日光の当たる場所にウーパールーパー水槽を置くと適水温が維持できないことがあるためご注意ください。
ポイント4:水換えを行う
- 水槽にろ過フィルターを使わない場合は、1日に1回は水換えを行う。
- ろ過フィルターを使用している場合でも、水の汚れ具合をみて1/2~8割程度の水量を目安に、水換えを行う
ウーパールーパーは水を汚しやすいので、汚れ具合は随時チェックが望ましいです。
ポイント5:隠れ場所を準備する
ウーパールーパーは、暗い場所を好むので、隠れ場所を作ってあげたり、水槽を暗い場所に置くと喜びます。
ご自宅にある割れた鉢などの廃材でも、ウーパールーパーの隠れ場所として代用できますよ。
廃材を隠れ場所に利用する際は、きれいに洗うなどのトリートメントを行い、ウーパールーパーがケガをしないように、鋭い部分は取り除いてあげてください。
底砂を敷く場合は、ウーパールーパーが呑み込めないくらい大きなサイズの玉砂利などがおすすめです。
ウーパールーパーは、自分より小さいものはなんでも口に入れてしまいます。
逆に、細かい砂の粒のような底砂でも大丈夫です。ウーパールーパーに向かない底砂は、角のある砂利と覚えておいてください。
ポイント6:水流の強さに注意する
ウーパールーパーは、強い水流が苦手なので、エアレーションを使用する場合は空気の量を少なめにしたり、隠れ場所用のレイアウトで止水域を作るなどして、緩やかな水流で飼育してあげてください。
ポイント7:単独飼育が基本
ウーパールーパーの多頭飼いは、個体の体長に差があると「共食い」をしやすくなります。
特にアルビノ種は、目が悪いため、自分より小さいものはなんでも餌だと勘違いしやすいです。ウーパールーパー同士の共食いを避けるためにも、一匹で飼うことが良いです。
まとめ:ウーパールーパーの飼い方!簡単に飼うポイントを考える
可愛い風貌のウーパールーパーではありますが、飼育するには注意する点がいくつかあります。
ウーパールーパーは水を汚しやすいため、こまめな水換えが必要です。
その中でも、水換えの頻度と餌の量、そして水温のコントロールを重点的に行えば、比較的簡単に飼育できると思います。
特に水槽の水換えは、ろ過器を使用しないと頻繁に行う必要がある為、水質の悪化を防ぐためにも、投げ込み式フィルターなどの手軽なろ過装置で良いので、導入しましょう。
熱帯魚水槽のようにバクテリアの繁殖を促したり、水槽内の汚れをろ過材に吸収させるようにすると管理が楽になりますよ。
手を抜くことと簡単に飼うことはまた違うことなので、必要な時にこまめな管理と、愛情をもってウーパールーパーを育ててあげてください。
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このコラムへのコメント
エサは食べますが3日ほど便が出ていません。対処法をアドバイス願います。
よろしくお願いいたします。
ウーパールーパーの便秘解消は、水温をあげると効果的です。
23~25度程度など普段より高めに保ちつつ、排便するまで絶食するのが良いです。
水槽用ヒーターについてはこちらをご覧ください。
・2021年【完全版】水槽用ヒーターのすべて!おすすめ商品、電気代、置き方も解説
https://t-aquagarden.com/column/aquarium_heater
よろしくお願いいたします。