ベタにポンプは必要か!無いほうが良いケースとおすすめポンプ
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ベタはポンプが無くてもで飼育できる魚として有名です。
中にはコップで飼育している人もいるほどですが、「ベタって本当にポンプ無しでも飼えるの?」「ベタにもポンプを付けてあげた方が良いのでは?」などと考える方もいらっしゃるでしょう。
このコラムでは、ベタ飼育でのポンプの必要性の有無やその理由、おすすめのポンプを紹介します。
現在ベタを飼育している方も、これから飼育してみたいという方も、ぜひ参考にしてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにベタにポンプは必要かを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
ベタはラビリンス器官という特殊な呼吸器官をもっており、魚でありながらある程度の空気呼吸できるのです。
そのため、「ベタはポンプ無しでも飼育できる」というイメージがあります。
しかし、ベタにポンプが必要かどうかはケースバイケースであり、一概に不要とは言えないのです。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、ベタにポンプは必要か、無いほうが良いケースも解説します。
ベタにポンプは必要か?
ベタ飼育の際、ポンプが必要なケースとそうでないケースがあります。
ベタはそもそも流れのない湖沼に生息しているため、水流が苦手です。長く薄いヒレからか、強い水流ではヒレ裂けを起こすこともあります。
若い個体は良くても、歳を取ってくると水流に負けて餌を食べにくくなってしまうこともあるのです。ストレスに弱く、水質に神経質なところもあります。
また、ベタの飼育方法としてポピュラーなのが定期的な全換水で飼育する方法ですが、これも状態によってが一概に良いとは言い切れません。
ここでは、ベタの状況や飼育環境に合わせた、ポンプ飼育の必要性の有無について解説していきます。
ポンプが必要な場合
ベタ飼育にポンプが必要な場合は、以下のようなケースです。
- 飼育容器が大きい
- レイアウトをしている
それぞれ解説していきます。
飼育容器が大きい
ポンプの役割は、水中に空気(酸素)を溶け込ませるだけではなく、水槽内に水流を作る役割もあります。水流が苦手なベタですが、水流が全くないのも考えものです。
飼育容器がコップや小さな器ではなく、30cm水槽など大きい場合はエアーポンプや小型のろ過フィルターを使用しましょう。
飼育容器が大きければ、水流が拡散しやすく局所的な強い流れも発生しづらいため、ベタへの負担も少ないです。また、水槽であればポンプの設置場所にも困りません。
飼育容器が大きくてポンプもあれば、攻撃性の低いメスのベタなら、ほかの小型魚との混泳も可能です。
混泳する際は、ベタのヒレを突かない穏やかな性格の種類を選びましょう。
レイアウトをしている
水槽内をレイアウトしている場合も、ポンプが必要になってくるでしょう。
レイアウト水槽でポンプがないと局所的に水が淀む場所が発生しやすいため、ポンプを使って水槽内の隅々まで水を行き渡らせる必要があります。
また、レイアウトしていると、ベタ飼育で良く行われる全換水がしづらいです。フィルターを使用して水質を維持したほうが管理が楽だと言えるでしょう。ポンプを使って溶存酸素が増えると、バクテリアが活性します。この点でも水質維持がしやすくなるのでおすすめです。
ポンプが無い方が良い場合
ポンプが無い方が良い場合は、以下のようなケースです。
- 飼育容器が小さい
- 年老いたベタである
それぞれ解説していきます。
飼育容器が小さい
飼育容器が10L以下の小さなものの場合、水量が少なく重さもないので水質を維持することが多いです。
小まめに全換水すれば、エアレーションやろ過フィルターによる水質維持は必要ありません。
また、狭い容器では、仮に弱いポンプであっても水流が強くなりがちです。使用するためには細かな調整が必要になるので、初心者の方にはハードルが高いでしょう。
全換水できるのであれば、無理にポンプを使わないほうが楽に管理できます。
年老いたベタである
もともと水流を好まないベタですが、年老いたり病気のベタの場合はさらに水流に弱くなっているので、ポンプはない方が安静に飼育できます。
ポンプをすでにつけている場合は、ベタの様子を見て辛そうなら外してやりましょう。
また、ヒレの大きな品種の場合、強い水流によってヒレが裂ける可能性も考えられます。
ただし、年老いたベタも調子を崩したベタも、全換水による水質の変化もストレスになりやすいです。
ベタの年齢や体調を考慮し、ポンプ飼育するかどうか考えてあげましょう。
ベタにおすすめポンプ3選
ベタ飼育におすすめのポンプを3つ紹介します。
強い水流は好まないので、必ず水槽サイズに合ったものを選びしましょう。ベタに強い水流は良くないので、水質を安定させるための、ワンランク大きな水槽用の製品の使用は避けてください。
GEX メダカ元気 メダカを育てるフィルターセット
『GEX メダカ元気 メダカを育てるフィルターセット』は、エアーポンプとスポンジフィルターがセットになっているので、使いやすく初心者の方にもおすすめです。
メダカ用ですが、穏やかで優しい弱めの水流を作るため、若いベタも耐えられます。
ワイドな吐出口で水流を拡散させ、エアー調整バルブが付いているので、ベタの様子を見ながら調整可能です。
スポンジフィルターは高密度でバクテリアが繁殖しやすく、水質維持にも役立ちます。
ニチドウ ノンノイズS100
『ニチドウ ノンノイズS100』は45cm以下の小型水槽用ですが、付属のクランプで流量調整可能なエアーポンプです。
ベタの様子を見ながら水流調整できるので、安定感があります。スポンジフィルターや投げ込みフィルターと接続して使用しましょう。
サイレントボックスが内蔵されており、名前のとおり静穏性が高い点も魅力です。
また、コンパクト設計でポンプの置き場所にも困りません。
コトブキ工芸 エアポンプ Ei
『コトブキ工芸 エアポンプ Ei』は小型水槽向きの機種で、安価で購入しやすく初心者の方におすすめです。
スポンジフィルターや投げ込み式フィルターと接続して使用しますが、小さな容器にエアーストンと接続して使うのも良いでしょう。
また、可愛らしい見た目をしており、ほかの製品のように「いかにもポンプ」には見えません。そのため、見た目を重要視する方にもおすすめです。
高性能カートリッジを採用し、音も静かで気になりません。
ただし、水流調整ができないので、水流が気になる方は『ニチドウ ノンノイズS100』を使用してください。
飼育機材はケースバイケース
ベタの飼育でのポンプの有無は、どちらが良い・悪いわけではなく、ベタの大きさや年齢、飼育環境によってケースバイケースです。
「ベタの飼育には設備がいらない」という認識は間違ってはいませんが、正しいとも言い切れません。飼育する個体や水槽容器だけでなく、飼育環境によってもポンプの有無を検討しましょう。
例えば、夏場に熱くなりやすい場所であれば、ポンプがあった方が水が循環することで水温を低く保ちやすいです。
また、全換水できる大きさの水槽でも、水場まで遠い場合などは小まめに水換えをする場合は手間に感じる方もいるでしょう。このような場合、ポンプを使用して水質を安定させたほうが楽なこともあります。
ポンプ使用の有無を考える際は、ベタの様子をしっかりと観察して、ベタが心地よく過ごせる環境作りを心掛けることが大切です。
ベタの基本的な飼育方法については、こちらのコラムも参考にしてください。
まとめ:ベタにポンプは必要か!無いほうが良いケースとおすすめポンプ
今回のコラムは、「ベタにポンプは必要か」というテーマで、ベタの飼育でのポンプの有無や、おすすめポンプ3選について紹介しました。
「ベタの飼育にはポンプがいらない」という先入観だけで飼育すると、上手に飼育することはできません。
ポンプの必要性の有無は、ベタの体長や年齢、飼育環境によってケースバイケースです。コラムを参考に、状況に応じたベタ飼育の参考にしてください。
また、ベタは初心者の方でも飼育がしやすく、見た目がとても華やかです。1匹でも十分絵になりますし、複数匹をコレクションするのも楽しいでしょう。この機会に、ぜひベタの飼育をしてみてはいかがでしょうか。
ベタに関して、ほかのコラムも参考にしてください。
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