ベタと一緒に飼える魚や生き物は何がいる?混泳は可能かも解説!
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縄張り意識が強く、気性が荒いことで知られるベタ。
基本的には単独飼育が推奨されていますが、ベタの飼育に慣れてくると、他の生き物との混泳を試したくなることもあるかと思います。
実は、水槽の大きさやレイアウトを工夫したり、魚同士の相性を考えることができれば、ベタと他の魚を混泳させることは不可能ではありません。
そこで今回は、ベタを混泳させる際に注意したいポイントや、混泳可能な生き物についてご紹介をしていきます。
目次
ベタと同じ水槽で飼育できる魚や生き物を動画で紹介!
この記事の内容は動画でもご覧いただけます。
自宅で楽しいひと時を過ごすため、ますます人気になってきた『アクアリウム』の中でも特に人気急上昇中のベタ。
他の魚、生き物と混泳するのは難しいといわれていますが、条件が揃えば混泳できる生体もいます。
こちらの動画ではベタと同じ水槽で飼育できる生体と混泳のコツ、ポイントを解説しています。
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ベタは他の生き物を攻撃しやすい
ベタのオスとメスとで比較した場合、攻撃性がより高いのは、オスの方です。
オスのベタは縄張り意識がかなり強いので、他の生き物が視界に入ると攻撃を仕掛けることがほとんどです。
この習性を利用したのが、ベタのヒレを美しく保つのに不可欠な『フレアリング』です。
オスベタに鏡を見せたり、水槽越しに別のベタを見せたりすると、ヒレを大きく広げします。
これは「体を大きく見せて相手を威嚇する」という攻撃性が由来の行動と言えるでしょう。
他の生き物をすぐに攻撃することはありません。
混泳させる場合は、メスのベタを選択しましょう。
ただしメスのベタも熱帯魚としては気が強めな部類に入るので、混泳後にいじめられている魚などがいましたら、速やかに隔離をしましょう。
ベタの性格には個体差がある
ベタの気性の荒さには個体差がありますので、おとなしい個体であれば、混泳がうまくいく場合があります。
しかし、オスベタの場合は、おとなしめの個体であっても単独飼育が基本です。
もし他の生き物との混泳を視野に入れている場合は、まずは飼育しているベタの性格をよく観察してみましょう。
肉食魚との混泳は厳禁!
ピラニアやスネークヘッドなど、肉食傾向の強い熱帯魚との混泳は絶対にNGです。
肉食魚のほとんどは、口に入るサイズの魚を餌だと認識してしまいます。
ベタは気性こそ激しいものの、泳ぐスピードが遅いため、肉食魚には襲われてしまいます。
アベニーパファーなどベタよりも小さな肉食魚も、ベタ体に噛みついたりヒレをかじったりしてしまいますので、同じ水槽内で飼育するのはやめておきましょう。
ベタはエビが好物
温和な性格の熱帯魚を混泳させた水槽では、コケ取り生体としてエビを入れるのが定番ですよね。
しかし残念ながら、エビはベタの大好物なので、同じ水槽で飼育するとつついてしまうことが多いです。
どうしてもエビと混泳させたい場合には、なるべく広い水槽を用意し、ウィローモスなどの水草で隠れ家を作ってあげましょう。
同じような理由で貝類も、ベタの混泳は避けた方が無難です。
ベタと他熱帯魚を混泳させる6つの条件
ここからは、ベタと他の魚を混泳させる際に成功しやすい条件を紹介していきます。
ポイントとなるのは、以下の6点です。
- 混泳は45センチ以上の水槽がおすすめ
- 最初は隔離ケースを使って様子を見る
- 尖った岩や流木のレイアウトは避ける
- 隠れ場所を作る
- フィルターの水流を調節する
- 餌がいきわたるようにする
ほんの少し気を付けるだけなので、しっかりと心に留めておきましょう。
条件1:混泳は45センチ以上の水槽がおすすめ
ベタはラビリンス器官と呼ばれる、空気中から直接酸素を取り込むことができる器官をもつ魚です。
そのため、水中に酸素を供給するためのエアレーションやフィルターなどが必要なく、小さな容器でも飼育できることが知られています。
ただしこれは、ベタを単独飼育する場合です。
ベタと他の魚を混泳させる際は、最低でも幅45cm以上の水槽を用意してやりましょう。
小さな水槽にベタと小型熱帯魚を数匹入れると、それだけでも窮屈な環境になってしまいます。
ベタが攻撃的な姿勢を見せたときに、他の魚たちの逃げ場所や隠れ家が確保できるよう、なるべく広い水槽を用意しておくのがおすすめです。
条件2:最初は隔離ケースを使って様子を見る
広い水槽を用意したとしても、他の熱帯魚がいる中にいきなりベタを放つのはNGです。
まずは隔離ケース(産卵ボックスなど)にベタを入れて様子を見ましょう。
ケースの近くを通った熱帯魚に対して攻撃的な姿勢を見せる場合は、残念ですが混泳はやめておいたほうが無難です。
条件3:尖った岩や流木のレイアウトは避ける
ヒレの長いオスベタの場合、尖った岩や枝ぶりの良い流木を設置してしまうと、ヒレを引っ掛けてしまう場合があります。
混泳水槽ではレイアウトにこだわるかたも多いと思うのですが、岩や流木、複雑な形状のオーナメントなどはベタのヒレを傷つけてしまう可能性があるため、十分に注意しましょう。
ベタは上層部を泳ぐことが多いので、レイアウトアイテムは低めに設置しておくのが安心です。
条件4:隠れ場所を作る
万が一水槽内で喧嘩が始まった際に隠れ家が無いと、どちらかが命を落としてしまったり、ヒレがボロボロに傷付いてしまうことがあります。
被害を最小限に抑え、熱帯魚のストレスを軽減させるためにも、柔らかい水草や、ヒレの引っかかりにくそうな形状のシェルターを用意してあげましょう。
条件5:フィルターの水流を調節する
ベタは自然界だと、水流の弱い場所に生息しています。
大きなヒレを持つオスは、そのヒレのせいで泳ぎが苦手なため、水流の強い場所だと疲れて体調を崩すことも少なくありません。
通常の熱帯魚水槽ではろ過装置やエアレーションを作動して水を循環させますが、ベタにとってはその水流ですらも強く感じる場合があります。
ベタと他の魚を混泳させる場合は、ろ過フィルターからの水流はなるべく弱めに設定してあげましょう。
条件6:餌がいきわたるようにする
ベタはどちらかと言うと動きがゆっくりめのお魚なので、餌を見つけてから食べるまでのスピードがとても遅いです。
一方、多くの小型熱帯魚は動きが俊敏なため、ものすごい速さで餌を食べつくします。
この両者を混泳させると、ベタは他の魚に餌を取られてしまいますので、ベタにもきちんと餌が行き渡るように工夫をしましょう。
ベタから離れた位置に沈降性の餌を投下した直後、ベタのそばに浮上性の餌を落としてやるのがおすすめです。
餌やりの際は、ベタがきちんと餌を食べているかどうか、しっかりと観察してあげましょう。
ベタと混泳可能な生き物
ここからは比較的性格がおとなしく、ベタと混泳可能な熱帯魚をご紹介していきます。
ただし、ベタの性格によっては混泳相手を攻撃してしまう可能性があります。
はじめは問題なく混泳できていたとしても、何かのきっかけで小競り合いが発生することもあるでしょう。
魚同士の喧嘩が絶えないようでしたら、すぐに隔離をしたり、別々の水槽で飼育をしてあげてください。
また、何度もお伝えしていますように、基本的には混泳可能なのはメスベタです。
オスはおとなしい個体であっても単独飼育が推奨されていますので、その点をきちんと留意しておきましょう。
ネオンテトラ
美しい体色のため、水槽の引き立て役としても人気のネオンテトラ。
比較的温和な性格のため、大抵の魚とはうまく混泳できますし、泳ぎが素早いので逃げるのもうまいです。
群れで泳ぐことを好む魚なので、単独ではなく、複数匹を同時に飼育してあげましょう。
水槽環境に慣れてくると、ベタに興味をもって追いかけ回すことがあります。
餌を食べるのも早いため、ベタがきちんと餌にありつけているかどうか、注意深く観察してください。
オトシンクルス
ベタのタンクメイトとしてもっとも定番なのが、オトシンクルスです。
オトシンは水槽内に繁茂したコケを食べるため、水槽の掃除屋さんとしても重宝されています。
なにより、オトシンクルスは夜行性のため、ベタが活発に動き回る昼間にはあまり活動しません。
日中は物陰に体を隠して休み、消灯後に水槽内を泳ぎ回るため、そもそもベタと顔を合わせる機会が少ないというのがポイントと言えます。
オトシン自身は非常に温和で控えめな性格をしているため、ベタの餌を横取りすることもありません。
コリドラス
水槽内の掃除屋として知られるコリドラスは、水槽の底層を泳ぐ熱帯魚です。
一方ベタは主に上層を泳ぐため、お互い遊泳域がかぶらず、喧嘩になりにくいと言われています。
ただし、稀にベタがコリドラスを突っついてしまうことがあるので、コリドラスの隠れ場所は必ず用意しておきましょう。
クーリーローチ
クーリーローチは、コリドラスと同じく水槽内の掃除屋として知られている、ドジョウ科の熱帯魚です。
砂に潜る習性があるため、田砂のような粒が小さな底砂を厚めに敷いて飼育しましょう。
こちらの魚もベタと遊泳域がかぶらないため、喧嘩になることが少ないです。
まとめ:ベタと一緒に飼える魚や生き物は何がいる?混泳は可能かも解説!
ベタは気性が荒く混泳の難しい魚として知られていますが、ベタの習性を理解したり、飼育環境を工夫することができれば、他の魚と同じ水槽で飼うことも不可能ではありません。
特にメスのベタであれば、混泳が成功する可能性が高いです。
まずは広めの水槽や隔離ケース、隠れ家などを用意して、様子を見ながら徐々に混泳環境へ慣れさせていきましょう。
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