水辺から採取・持ち帰ってはいけない危険な生体!水槽飼育がダメな理由

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川や池、湖といった日本の水辺には魅力的な魚がたくさん生息しています。
見た目がきれいだったり、仕草がかわいかったりなど、飼育しがいがある種類も少なくありません。しかし、その一方で「持ち帰ると危険な生体」がいて、扱いを誤るとケガをしたり、法律で罰せられたりなど、知らなかったでは済まされないことも。
今回は、そのような不測の事態にならないために、水辺から採取・持ち帰ってはいけない危険な生体5種類ご紹介します。
ガサガサ(川の中からタモや網で水辺をつつき、生き物を探す行動)や釣りで採取した生体を持ち帰ろうと考えている方は一度目を通してみてください。
目次
飼育NG!水辺から持ち帰ってはいけない生体5選
日本の水辺から持ち帰ってはいけない生体のなかでも、目にする機会や捕獲することが多い種類を5つピックアップしました。
- ブラックバス
- ブルーギル
- カダヤシ
- アメリカナマズ
- オオタナゴ
これらの生体は『特定外来生物』に指定されているため、飼育すると法律で罰せられる危険があります。
それだけではなく、誤って水槽に入れてしまうと、大繁殖したり、大型化したりなど、飼いきれなくなる可能性が高いので、興味本位で飼育しないようにしましょう。
※特定外来生物についての詳細は後述します。また、ここでは仮に飼育した場合に水槽に与える影響をお話ししますが、特定外来生物の飼育を推奨するものではありません
ブラックバス

「ブラックバス」は全国の河川や湖、池などに分布する外来種で、北米原産の魚です。
オオクチバスとコクチバスを総じてブラックバスと呼びますが、生息範囲の広さからオオクチバスを指すことが多いです。(ここでもオオクチバスを中心にお話しします)
獰猛で、口に入る生き物を捕食してしまうことから、在来種を食べてしまい日本の水辺の生態系に悪影響をおよぼしています。
大きなものでは60cmを優に超えるので、仮に飼育したとしても飼いきれなくなる可能性が高いでしょう。また、生体を根こそぎ捕食してしまうため、水槽内のバランスを崩してしまいます。
ブルーギル

「ブルーギル」はブラックバスと同じ、北米原産の外来種です。
全国の水辺に生息する縞模様とエラまわりの青色が美しい魚ですが、もちろん、持ち帰り・飼育ともに厳禁。
20cm以上に成長して、ブラックバスに負けず劣らずなんでも食べてしまうため、水槽内の生体はひとたまりもありません。加えて繁殖力が高く、殖えると手に負えなくなります。
カダヤシ

持って帰って飼育してしまう可能性が一番高いのは「カダヤシ」でしょう。
カダヤシは北米から入ってきた外来種なのですが、大きさと見た目がメダカにそっくりなため、間違えて持ち帰ってしまうケースも珍しくありません。
しかし水槽に入れてしまうと、繁殖力が非常に高いうえに、卵ではなく丈夫な稚魚を産むため、あっという間に大繁殖して飼育スペースを圧迫してしまいます。
知らないうちに持って帰ってしまうと大変なので、こちらの記事も参考にメダカとの違いを確認してみてください。
アメリカナマズ

「アメリカナマズ」はチャネルキャットとも呼ばれる外来種です。
北米原産の魚で、日本では霞ヶ浦(茨城県)や利根川水系で大繁殖して問題となっています。
最大で1m近くまで成長することに加え、死んだものから生きたものまで、なんでも食べてしまうため、誤って水槽に入れると混泳魚が姿を消すのに時間はかかりません。
また、胸びれと背びれに鋭いトゲがあるので、水辺で採取しても不用意に触らないようにしましょう。
オオタナゴ

青く輝く魚体が美しい「オオタナゴ」は、ロシア~中国やベトナムあたりまでに生息する外来種です。日本在来のタナゴに似ているため、気にせず持ち帰ってしまう可能性があります。
霞ヶ浦ではすでに定着していて目にする機会も少なくないので、周辺で魚を採取する場合は要注意です。名前の通り、大きく成長して10cmを超えることも珍しくありません。
その体格は縄張り争いで優位にはたらき、在来のタナゴにとっては脅威です。当然ですが、水槽に入れようものならオオタナゴが他の魚をいじめたり、餌を独占したりする可能性が高いでしょう。
出会ったら通報も!水辺の危険生物
水辺で出会う生物のなかには、鋭い歯(牙)を持っているものがいます。
不用意に触るとケガをする恐れがあるものの、知っていなければ興味本位で近付いてしまうことも少なくありません。
ここでは、水辺で出会う危険生物をご紹介します。見つけたら自分で対処せず自治体に通報するなど、安全を優先するようにしてください。
※どの生物もこちらから近付いたり、手を出したりしなければ襲ってくることはまずありません
カミツキガメ

印旛沼水系(千葉県)で繁殖が確認されている「カミツキガメ」は鋭い歯と強靭な顎を持つ外来種です。
大きなものでは50cm近い大きさに成長するため、噛まれたら大ケガにつながります。
しかし、積極的に人を攻撃する生物ではないので、こちらから手を出さずに距離を取れば問題ありません。出会った際は近付かず、自治体に通報した方が良いです。
ワニガメ

「ワニガメ」はカミツキガメよりも大型化するうえに、顎の力が非常に強力です。
基本的に大人しく、危害を加えない限り襲ってくることはありません。しかし、噛まれると危険なので、見つけたら自治体や専門機関に連絡して指示を仰ぎましょう。繁殖は確認されていないものの、ペットの遺棄により全国の水辺で見つかっているため、注意が必要です。
アリゲーターガー

1mを優に超える巨体と鋭い牙を持つ「アリゲーターガー」。
原産は北米ですが、ペットとして飼育されていたものが放流され、多摩川など関東を中心に日本各地で見つかっている外来生物です。
ワニのような見た目に反して大人しく、人間を襲うことは滅多にありません。それでも、暴れた拍子に歯が当たればケガをしてしまうので、近付くことは避けましょう。
アリゲーターガーは少し前までは、個人でも飼育することができましたが、2018年4月1日から特定外来生物に指定され、新規に購入することができなくなりました。詳しい経緯については、こちらの記事も参考にしてみてください。
ピラニア

熱帯魚として有名な「ピラニア」ですが、関東の多摩川や厚木川などで捕獲された事例があります。
鋭利な歯を持っているため、触れればスパッと切れてしまいます。
とはいえ、臆病な魚なので、血の臭いに刺激されたり、不用意に捕まえたりしなければ襲われる危険性は低いでしょう。出会った場合は、触らず専門機関に通報した方が良いです。
ピラニアの飼育については、こちらの記事も参考にしてみてください。
特定外来生物の飼育はNG
冒頭でも少しお話ししましたが、特定外来生物の飼育は法律で罰せられる可能性があります。
今回ご紹介した生物では次の7種が特定外来生物です。
- ブラックバス
- ブルーギル
- カダヤシ
- アメリカナマズ
- オオタナゴ
- カミツキガメ
- アリゲーターガー
許可なく水辺から持ち帰って飼育すると、「外来生物法」に違反して「3年以下の懲役または300万円以下の罰金(個人の場合)」が科せられることもあるので、軽い気持ちで連れて帰らないようにしてください。
飼育しないことが前提ですが、もし持ち帰ってしまった場合は、当然再放流できないので殺処分するしかありません。
ワニガメは特定外来生物ではありませんが、特定動物に指定されており、飼育には許可が必要です。
特定外来生物に限らず、飼育していた生き物を川や海に放流するのは大変なリスクを伴います。以下の記事でも解説していますので一度確認してみてください。
基本的に釣ったその場で放流するキャッチ&リリースや、釣った外来種を死んだ状態で持ち帰るのならば問題ないとされていますが、自治体や生き物によっては禁止されている場合もあります。釣りをするときには必ず各自治体や環境省のホームページなどで外来種の取り扱いについて確認しておくと安心です。
特定外来生物については、こちらのコラムも参考にしてみてください。
まとめ:水辺から採取・持ち帰ってはいけない危険な生体5選!水槽飼育がダメな理由

今回は、水辺から連れて帰ってはいけない危険な生体をご紹介しました。
- 法律で罰せられる可能性がある
- 同じ水槽の魚に危害を加える
- 繁殖力が高く飼いきれなくなる
- 鋭い歯(牙)でケガをする
といったように、さまざまな危険がありますが、種類とその特徴、そして扱い方を知っていればリスクを最小限に抑えることができます。
水辺から生体を持ち帰る場合は、事前に調べて問題がないか確認してから挑戦するようにしましょう。
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