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たこつぼや土管、シェルターなど熱帯魚用の隠れ家は、いろいろな種類が売られています。
でも観賞者としては『隠れないで元気に泳いでいてほしい…』と思います。
熱帯魚の隠れ家のメリット、デメリットを考えます。
目次
熱帯魚の隠れ家の必要性
熱帯魚たちにも、リラックスタイムは必要です。
明るいLEDライトの光からちょっと離れたい、気の強いタンクメイトから隠れたい、など気の抜ける場所が必要です。
人間も、ふとしたときに照明をおとしたり、人気のないところへ行きたい気持ちになります。
隠れ家は、熱帯魚たちの防衛本能をまもり、ストレスを減らす存在です。
しかし、魚によっては邪魔になってしまうこともあります。
熱帯魚の隠れ家のメリット
隠れ家のメリット1 魚の防衛本能を満たす!
熱帯魚は、基本的に物音や人影、照明に敏感です。
慣れてくれば、人影を見るだけで近寄ってきますが、地震のような急な振動やいきなり近寄ってきた人影には驚いてしまいます。
魚たちは身を守ろうと各々の隠れ場所へ逃れますが、隠れ家が無かった場合、魚は混乱して逃げ回ります。
その時、強いストレスがかかっているのは、見ていて明らかです。
ストレスが多すぎると魚も免疫力が下がり、病気を発症しやすくなります。
また、逃げ回ることで体に擦り傷を負ったりしてしまうことも。それらを防ぐうえで、隠れ家は有効と言えるでしょう。
隠れ家のメリット2 熱帯魚の繁殖に役立つ!
隠れ家は、形状や熱帯魚との相性にもよりますが、『産卵筒』の役割も果たします。
例えばプレコは、土管のような形状のシェルターを非常に好み、産卵場所としても利用します。
普段から、流木の隙間などを好むため、プレコを飼う場合は繁殖に関係なく、隠れ家はあったほうが良いでしょう。
こうしたシェルターは稚魚の隠れ家としても役立ちます。水草を茂らせるのが最もおすすめですが、隠れ場所は多い方が良いです。
種類にかかわらず身体の小さな稚魚は、他の大きな魚からいじめられたり、食べられたりしてしまいます。
通常、稚魚は見つけ次第隔離してあげるのが一番なのですが、例えばグッピーなどの繁殖しやすい熱帯魚は、いつの間にか子供を産んでいた!ということも良くあります。
そんなとき、隠れ場所があれば生存確率が上がります。
もちろん、みつけたら救出してあげましょう。
隠れ家のメリット3 ライトのストレスから護る!
熱帯魚には明るい場所を好む魚と、夜行性のようにちょっと暗い場所を好む魚がいます。
LEDライトなどの照明は、1日8時間程度の照射が望ましいため、照明タイマーがあれば万全です。
とはいえ、熱帯魚にも体内リズムがあり、常に明るいと体内時計か乱れ、体調不良を起こすことがあります。
結局はストレスが原因なので、一息つける木陰のような感覚で、隠れ家を設置してやるのも良いです。
熱帯魚の隠れ家のデメリット
熱帯魚の隠れ家にもデメリットはあります。
隠れ家のデメリット1 意外と場所をとる
隠れ家(シェルター、土管、たこつぼなど)は水槽に入れてみると、意外と大きかったりします。
60cm水槽ならまだしも、30cmや45cm水槽だと、隠れ家で占められる割合が予定より多かった…ということもあります。水草を植えていたりすると、底砂だけのスペースが完全に埋まってしまうことも。
そして、隠れ家は主に陶器や焼き物です。底砂の上にのせると蓋をする形となり、隙間にフンなどのゴミが溜まりますので、掃除はしっかりしましょう。
隠れ家のデメリット2 縄張りができ、隠れ家の取り合いになる
隠れ家がお気に入りになると、魚はその周辺を自分の『縄張り』として意識し始めることがあります。
そうなると、近づく他の熱帯魚を攻撃します。
また、隠れ家の居心地がいいと、隠れ家を狙う魚同士で、取り合いに発展することがあります。
ケンカをしてしまうと、ストレスがかかるだけでなく、身体も傷ついてしまいます。
取り合いが発生した場合は、新たにもう一つ隠れ家を入れてやるか、隠れ家を撤去するしかありません。
隠れ家のデメリット3 怪我をする、成長に響くことも
身体が大きかったり、ヒレが長い魚は、稀に隠れ家にぶつかり怪我をすることがあります。
なるべく、角の丸いひっかかりのないような形状の隠れ家を選定してやるべきです。販売されている熱帯魚用の隠れ家は、角の丸いものばかりです。
また、大きすぎる隠れ家は、障害物となり、魚の成長を妨げる場合があります。
魚は、泳げる環境に合わせて体の成長が変わる生き物です。
必要以上に遊泳域を狭くしてしまうような隠れ家やアクセサリーは、避けましょう。
まとめ:隠れ家は状況に応じて必要!
隠れ家(シェルターなど)は無くても、水草や流木がある場合は、それらが自然と、隠れ家の役割を持ちます。
熱帯魚飼育は、魚たちにどれだけ『ストレスを感じさせないか』がポイントです。ストレスが無く、健やかな熱帯魚は逃げることはあまりありません。
逆にいえば、魚はストレスを感じると、隠れてしまいます。
病気になった金魚が、何日も怯えて隠れ家から出てこないことがありました。
調子が悪く、ストレスを感じていたんです。
体調が戻ると、その金魚は隠れ家には入らず、泳ぎ始めました。
このように、魚の調子を見る道具としても、隠れ家を利用することができます。
単純に隠れ家が気に入って出てこない場合もありますが、餌の時間でも反応しなくなるのは、体調不良の証です。
隠れ家を水槽内に設置するかは、完全にお好みです。
飼育魚の種類や周囲の環境にあわせて用意してあげると良いでしょう。
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