チンアナゴの魅力とは!水族館の人気魚!チンアナゴが楽しめる施設も紹介

投稿日:2025.10.22|
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日本にはたくさんの記念日が制定されており、アクアリウムに関連した記念日も豊富に存在します。
例えば、11月11日は水族館の人気者、チンアナゴの日です。
これは、チンアナゴが巣穴から水面に向かって真っすぐに体を伸ばす姿が数字の1に似ていること、群れで生活する習性があることから一年で最もたくさん1が付く日ということに由来して制定されました。
少し前までは地味でマイナーなイメージのあったチンアナゴですが、みんなで顔を出すユニークな姿が話題となり、今では記念日が日本記念日協会に正式認定されるほど知名度が上昇したと考えると、感慨深いものです。
今回のコラムではそんなチンアナゴの魅力とチンアナゴを観察できる施設をご紹介します。
記事の後半では、チンアナゴが活発になるタイミングや撮影のコツなど、チンアナゴ観察をもっと楽しむためのポイントも解説しますので、ぜひご覧ください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにチンアナゴの魅力を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
蛇のようなニョロニョロとした体をまっすぐ伸ばす姿が可愛らしいチンアナゴは、水族館の人気者として定着しています。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、チンアナゴの魅力を解説します。
チンアナゴの魅力を5つご紹介

ちょっと変わった見た目や巣穴から顔を出す習性が注目されるチンアナゴは、実は種類が豊富で興味深い生態を多数持つ奥深い生き物です。
ここでは、多くの人を惹き付けるチンアナゴの5つの魅力について解説します。
集団で顔を出す姿がユニークで可愛い!
チンアナゴと言えば、群れになって砂から顔を出している姿を思い浮かべることでしょう。底砂から頭だけを出してゆらゆらと細長い体を揺らしている様子はインパクト抜群で、一体何をしているのか気になってしまいます。
チンアナゴが砂からニョロっと頭を出すのは、水流に乗ってくるプランクトンを捕食するためと言われており、みんなが同じ方向を向くのも、水流がくる方角に口を向けているから。
ユニークな姿には、他の魚では味わえない可愛らしさがあります。
一目見ただけで分かりやすく覚えやすいので、小さなお子様にもとても人気です。
全身をみせてくれない!不思議な生態

チンアナゴは警戒心が強い性格で、何かあるとすぐに巣穴の中に引っ込んでしまうため、全身を見せてくれることは滅多にありません。
実は全長30cmほどある魚なのですが、そんな体の大きさは感じさせないミニマルな佇まいが、なんとも不思議な雰囲気を醸し出しています。
理由があれば時折巣穴から出てきて、長い体をくねらせて泳ぐことがあるので、運が良ければ目撃できるかもしれません。
また、砂地に尾ビレの部分をくねらせて穴を掘って潜ることができるなど、意外な身体能力の高さを秘めている点にも、きっと驚かされるでしょう。
仲間が豊富!
チンアナゴ属には数種類の仲間がおり、実は多くの水族館で複数の仲間が同一の水槽で混泳されています。
白い体に細かなドット模様が入るベーシックなチンアナゴ、オレンジと白のボーダー模様が可愛らしいニシキアナゴ辺りがポピュラーな品種ですが、その他にも少し茶色っぽいアキアナゴや、黒の模様がないシンジュアナゴなどを水族館で見かけることがあります。

それぞれ顔立ちや体長、模様などに違いがあるため、チンアナゴとの違いを探して見比べてみると面白いでしょう。
観察が楽しい!

一見地味な印象を受けるチンアナゴですが、よくよく観察してみると半透明な背ビレやちょこんとついた胸ビレがあることに気づきます。
また、仲良く寄り添っていたかと思ったら隣り合った個体同士が口を広げて喧嘩をしていたり、一匹だけ違う方を向いているおちゃめな個体がいたりと、個性豊かな一面を垣間見れると嬉しくなるもの。
時間帯や照明によって、頭を出しているチンアナゴの数が変わりますし、頭上を他の魚が泳ぐと引っ込む姿は見ていて飽きることがありません。
基本的に定位置かつ低い場所にいる魚なので、小さなお子様でも観察しやすいのも魅力。見るほどに新たな発見がある観察しがいのある魚です。
水族館でしか見られない特別感!
チンアナゴは個人で飼育するにはややハードルが高く、水族館などでしか見られないレア感があります。
そもそも、鑑賞用のチンアナゴが出回ること自体が少ないのですが、仮に個人の水槽で飼育するならば、底砂を最低でも20cmの厚さで敷けるだけの高さのある水槽を用意しなければなりません。
餌はアルテミアなどのプランクトンがメインな上に、食べさせるには水流に乗せて流すといった工夫が必要です。
さらに音や光などのストレスに弱いことから、飼育環境にもかなり気を使う必要があります。
個人レベルでは飼育が難しい魚種だからこそ、水族館に会いに行く楽しさがありますし、特別感も感じられる魚と言えるでしょう。
チンアナゴが見れる水族館5選

人気者のチンアナゴは、日本全国の多くの水族館で展示されています。
今回は、その中からチンアナゴの展示に力を入れている水族館や大型の水族館を5つ、厳選してご紹介します。
すみだ水族館
東京都にあるすみだ水族館は、チンアナゴの展示に特に力を入れていることで知られています。
11月11日=チンアナゴの日を日本記念日協会に申請したのがこのすみだ水族館であり、現在のチンアナゴブームの火付け役とも言える存在です。
毎年チンアナゴの日にはイベントを行っており、12回目の2025年は12にかけて”そこらじゅうに(12)チンアナゴ”というイベントを、10月16日から開催予定。
チンアナゴのごはんタイムや、日本全国のチンアナゴを飼育している水族館MAPの展示など、チンアナゴ好きにはたまらない企画が満載です。
東京スカイツリータウン®にあるすみだ水族館のニュース詳細。水のいきものたちと親しむバラエティ豊富なプログラムやイベントが盛りだくさん。東京の下町の観光や子連れのお出かけにも最適。近距離の展示空間では、ペンギンたちの行動や表情を間近にお楽しみ…
サンシャイン水族館
東京池袋にあるサンシャイン水族館では、サンゴ礁の海コーナーにチンアナゴが常設展示されています。
カラフルな海水魚やサンゴが多数いる中でも、チンアナゴは抜群の存在感を発揮しており、このコーナーの人気者。
他の魚たちと混泳するチンアナゴの自然な様子を観察することができるでしょう。
サンシャイン水族館は、都心の中にありながらしっかりとした生き物を展示に定評があります。アクセスも良好なので、アクアリウム好きならば一度は足を運んでみたい水族館です。
細長い体を砂底から出して揺れているチンアナゴ。実は表情豊かで、縄張り争いのケンカをすることも。サンシャイン水族館ではチンアナゴとニシキアナゴに出会えます。都会のオアシス、サンシャイン水族館。ご家族で、デートで、楽しいひとときをお過ごしくださ…
海遊館
ジンベイザメの展示で知られる大阪の海遊館では、企画展示室”ぎゅぎゅっとキュート”のコーナーに、チンアナゴが展示されています。
このコーナーではチンアナゴの他にもカクレクマノミやナンヨウハギなどの可愛いをテーマにした馴染み深い魚たちが集められているので、アクアリウムにあまり詳しくない方でも、気負うことなく楽しめるでしょう。
ファミリーやデートのお出かけスポットとしてもおすすめです。
ぎゅぎゅっとキュート。生き物たちカタチやモヨウにスポットを当てた企画展示。かわいくてキュートないきものを”ぎゅぎゅっと”集めました。
京都水族館
関西地方にある水族館の中で特にチンアナゴの展示に力を入れているのが、京都水族館です。
一年を通して常設で展示がされているのはもちろん、11月11日付近にはチンアナゴの日にちなんだ特別なイベントが盛りだくさん。
実は11月11日は細長い魚仲間のヘコアユの日でもあるため、こちらの水族館ではチンアナゴとヘコアユを比較して学べる座談会や展示が多数企画されています。
京都の梅小路公園にある「京都水族館」。水のいきものたちと親しむ豊富なプログラムやイベントが体験でき、観光や子連れのお出かけにも最適。京の川の展示エリアは、特別天然記念物のオオサンショウウオのリアルな生態をお楽しみいただけます。JR「京都」駅…
沖縄美ら海水族館
沖縄にある美ら海水族館では、混泳水槽の”熱帯の海”や円柱水槽の”サンゴ礁の小さな生き物”コーナーなどでチンアナゴが展示されています。
公式サイトではチンアナゴの全身や幼生の写真も見ることができるので、家にいながらチンアナゴを知ることができるのもポイント。
お土産コーナーにはチンアナゴのグッズが多数販売されているので、チンアナゴ好きの方は是非一度訪れてみて欲しいスポットです。
高知県、琉球列島からインド洋、西部太平洋に分布する。サンゴ礁外縁部の潮通しのよい砂底に群れをなして生息する。後半身は砂に入り、...
チンアナゴをもっと楽しむポイント

チンアナゴ目当てで水族館を訪れたものの、あまり姿を見れなかった、うまく写真にとれなかったという声も少なくありません。
チンアナゴは繊細で、タイミングが合わないとすぐに砂の中に隠れてしまうからです。
そこで、最後にチンアナゴの観察をもっと楽しむ2つのポイントを解説します。
活発になるタイミングを知ろう

チンアナゴを観察したいときは、確実に活動している時間帯を狙って訪れるのがおすすめです。
水族館で、チンアナゴが最も活発に砂から顔を出してくれるのは給餌の時間で、プランクトンが水槽に撒かれると、一斉に砂から顔を出して一生懸命に餌を探す姿が観察できるでしょう。
例えば、餌やりをイベントとして開催しているすみだ水族館では、多くの場合午前中や午後の早い時間帯にフィーディングタイムが実施されています。
どの水族館でも給餌は1日2回程度、チンアナゴが活発になる時間帯に行われることが多いので、公式サイトなどで情報をチェックしてみましょう。
チンアナゴを撮影するコツ

警戒心がチンアナゴは人の気配を感じるとすぐに砂に潜ってしまうため、撮影する時は遠くから驚かさないようにゆっくり近づくのが良いです。
水槽の反射も考慮して、やや斜めから撮影するときれいにチンアナゴの姿を撮影することができます。
また動画を撮る場合は、複数匹が顔を出している・一緒に移動している・小競り合いをしているなど、動きのある瞬間を狙うと魅力的なシーンになりやすいでしょう。
まとめ:チンアナゴの魅力とは!水族館の人気魚!チンアナゴが楽しめる施設も紹介

チンアナゴの日である11月11日は、各地でチンアナゴにフィーチャーしたイベントが開催されます。
ユニークな姿に目が行きがちなチンアナゴですが、よく観察してみると実は種類が豊富で、興味深い生態を持っていることがわかるでしょう。
可愛らしい魚なので自宅で飼育してみたいと考える方もいるかもしれませんが、食性や習性がやや特殊な点から、個人で飼育するには少し難易度が高めの魚です。
観察したいときはぜひ、お近くの水族館に足を運んでみてはいかがでしょうか。
じっくり見てみると、きっとこれまで知らなかったチンアナゴの新たな魅力に気付くことができるはずです。
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