熱帯魚を元気にする方法7選!管理の基本から元気な熱帯魚の特徴を解説
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熱帯魚を飼育していると、「最近、魚たちの元気がない気がする」「餌をあまり食べてくれない」このようなことがありますよね。
熱帯魚も人間と同じように、病気や怪我はしていないけれど「何となく元気がない」ことがあるのです。そのまま放置してしまうと、魚たちの健康に悪影響が出てしまうおそれもあります。
そこで今回は、熱帯魚を元気に飼育する方法を7つ紹介します。元気な熱帯魚の特徴も紹介しますので、あわせて参考にしてくださいね。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに熱帯魚を元気にする方法を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
初心者のアクアリストによくあるトラブルとして、「魚の元気がない」というものがあります。
熱帯魚などの生き物たちはストレスや環境変化の影響など、さまざまな理由で体調不調を起こすことがあります。大切なのは魚たちの不調のサインを見逃さず、元気に泳いでもらうための方法を理解しておくことです。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、熱帯魚を元気にする方法や基本的な水槽管理、元気な熱帯魚の特徴を解説します。
熱帯魚を元気にする方法7選!
ここでは、熱帯魚を元気にする7つの方法を紹介します。
魚たちを元気にしてあげられる方法は、日々の管理から水槽環境の整備までさまざまです。
知らないうちに、熱帯魚にストレスを与えるような飼育をしている場合もあります。良かれと思ってやっていたことが、実は生き物にストレスをかけていたというケースも考えられるのです。
熱帯魚たちの元気さを維持するため、ぜひ参考にしてください。
方法1:水換えをする
水換えは、シンプルですが魚の状態を改善するのに最も効果を発揮します。
水換えによって魚の交感神経に刺激を与え、代謝が改善されることによって、怪我や病気からの回復にも期待できます。定期的な水換えをすれば魚が元気になる、というわけです。
しかし、弱りすぎた個体には、水質の変化や注水時の水流がかえってストレスになることもあるので注意してください。
方法2:餌を控える
餌を控えることも、魚の健康を維持するうえで大切です。
餌の与えすぎは消化不良や肥満を招き、病気につながってしまう可能性があります。また、餌が残ったり、大量のフンが発生したりすると、飼育水も汚れてしまうのです。
特に大型魚や肉食魚は、自然下では毎日餌を食べられるのは稀で、空腹に耐えられる体をしています。毎日餌を食べることで、かえって体調を崩しやすくなるのです。小型魚でも成魚であれば、繁殖を狙わないなら毎日餌を与える必要はなく、2~3日に1回の給餌でも調子が良いケースが多いでしょう。
餌をねだる姿をみると、ついたくさんの餌を与えてしまいがちですが、魚たちの健康のためには餌を控えることも大切です。
方法3:食性に合った餌を与える
それぞれ魚の食性にあった餌を与えるのは、とても大切なことです。
魚は口に入るものであれば、何でも食べてしまう習性があります。「食べるから」といって、本来の食性に合わない餌を与えるのではなく、雑食性・肉食性、草食性とそれぞれの性質にあった餌を選びましょう。
コケ対策として飼育している、オトシンクルスやプレコなど草食性の魚は、専用の餌ではなくほかの魚と同じ餌を与えがちです。そのまま食性に合わない餌を与え続けると、気付いたときには体調を崩しているおそれもあります。
肉食性の魚に植物性の餌を、草食性の魚に雑食性の餌を与えることで得られる効果もありますが、あくまで偏った栄養を補うのが目的です。食べるからといって、常用は避けてください。
方法4:適正な水温を維持する
体温を持たない魚にとって、水温は活性やコンディションを決める大切な要素です。魚それぞれの適温に常時保ってあげることで、免疫力などを高め健康状態を維持できます。
熱帯魚は25℃前後が適温である場合が多いですが、より高温を好んだり低温を好んだりする種類もいます。そのため、一概に25℃前後で飼育せず、本来のコンディションを保てるよう調整してあげてください。
また、混泳する場合はそれぞれの魚種に適した水温を調べ、適温が違う場合は混泳しないようにしましょう。
水温が固定式の水槽用ヒーターもありますが、サーモスタット付きの水槽用ヒーターを使用すると、細かな設定ができるのでおすすめです。水温については、こちらのコラムも参考にしてください。
方法5:水質管理を徹底する
水の中で生活する熱帯魚にとって、水質は健康維持にとって重要です。pHをはじめアンモニアや亜硝酸、硬度などさまざまな指標で水質を整えあげる必要があります。
アクアリウムで飼育できるほとんどの生き物は、pH7.0の中性で飼育できますが、飼育水が汚れてくると酸性傾向にpHが傾いていきます。また、餌の残りやフンで、アンモニアや亜硝酸の濃度が濃くなりやすいです。
水質を改善するためには、小まめな水換えをしましょう。水換え時には、テスターを使った水質チェックも欠かせません。各数値が悪い場合は、コンディショナーや水質調整剤を使用するのもよいでしょう。
水質管理については、こちらのコラムも参考にしてください。
方法6:水流や酸素供給を行う
水槽内で水流が滞った場所があると淀みが生まれ、コケや藍藻が生えやすくなったり、酸素供給が減ったりしてしまいます。
酸素が減るとバクテリアの活性が下がり、白濁りの原因になることもあるので注意しましょう。また、バクテリアが減って水質が悪化し、生き物のコンディションも悪くなります。
水流を滞らせないためには、フィルターの吐出の向きや形状を変えるなど、工夫してみましょう。特に水槽が横に長い場合などは、エアレーションを設置すると効果的です。水流をせき止めないようなレイアウトを目指してください。
方法7:ストレスを与えないようにする
魚たちを含めどんな生き物も、ストレスを感じると免疫力やコンディションが下がります。
熱帯魚にとってのストレスとは主に、
- 照明時間が長すぎる
- 餌が多すぎる
- 飼育数が多すぎる
などがあげられます。
照明時間が長すぎると、魚たちの休まる時間が減ってしまいます。コケも生えやすくなるので、1日8時間程度に抑えましょう。
餌が多すぎる場合も体調や水質の悪化につながり、ストレスや病気の原因となってしまいます。餌のあげすぎで便秘になると、見るからに苦しそうです。良かれと思って与えすぎないようにしてください。
また、水槽内の個体数が多すぎると過密状態となり、餌が取れない・テリトリーが作れない・水質が悪化しやすい、などのストレスにつながります。群れを好む魚種もいますが、水槽や魚種に適した個体数で飼育しましょう。
元気な熱帯魚の特徴
元気な熱帯魚の特徴も把握しておけば、魚たちの健康管理により役立ちます。元気がない場合も含め、熱帯魚たちの出すサインに対しての理解を深めておきましょう。
こちらでは、元気な熱帯魚の特徴を2つ紹介します。
過剰に隠れない
魚が人影を感知して水草や流木などの陰に隠れたり、逃げたりすることは一般的な習性です。もともと巣穴に隠れる魚種もいます。
ただし、ずっと出てこなかったり、過剰なスピードで隠れる場合は体調不良が考えられます。
「逃げられるけど、程よく姿を現すくらい」が健康のサインです。近寄ってきたり、餌をねだってきたりするようであれば、なおさら元気だと言えるでしょう。
餌をよく食べる
餌をよく食べるのは、熱帯魚が元気だということです。餌を与えた際、我先にと飛びつく個体はとても調子がよいと言えるでしょう。
しかし、体調を崩した魚は餌に反応せず、そのまま拒食になってしまうこともあります。尾ぐされ病などの病気にかかっても、餌を食べるうちは体力があり、不調からも回復できる段階です。餌を食べているうちに、病気の対策をしてあげてください。
ただし、よく食べるからといって、餌の与えすぎには注意しましょう。
まとめ:熱帯魚を元気にする方法7選!管理の基本から元気な熱帯魚の特徴を解説
このコラムでは、熱帯魚を元気にする方法や、元気な熱帯魚の特徴を紹介しました。
日々の管理から飼育環境の調整・改善まで、さまざまな方法で熱帯魚を元気にできます。また、元気がある場合とない場合、どちらも把握しておくことで、魚たちの健康管理に役立つのです。
生き物たちが元気でいてくれれば、その様子を見た私たちも元気になりますよね。
熱帯魚は自ら環境を選ぶことはできません。飼育者がしっかり環境を整え、日々観察したうえで管理してあげましょう。
熱帯魚飼育に関するさまざまなコラムがありますので、こちらもぜひ参考にしてください。
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