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【2021年】水槽のエアレーションとは!メリット・デメリット、おすすめ機種を解説

アクアリウムに必要な機材はいくつかありますが、今回はそのうちの1つであるエアレーションについて考察をします。

エアレーションは、エアポンプを使って水中に酸素を送り込む大切な機材です。

しかし、ろ過フィルターでも酸素を供給することはできるため、あえてエアレーションは設置していないという方も少なくありません。また、エアレーションは振動音がしますから、できれば水槽にエアレーションをつけたくないとお考えの方もいらっしゃるでしょう。

では、水槽にエアレーションは必要なのでしょうか。またあえて設置するメリットはあるのでしょうか。

ここでは、エアレーションのメリット・デメリットを1つずつ解説し、「エアレーションの必要性」について考察します。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロアクアリストたちのアドバイスをもとに解説

このコラムは、東京アクアガーデンに在籍するプロのアクアリストたちの意見や経験をもとに作成しています。

東京アクアガーデンには、いくつもの水槽をレンタル、設置して管理を行ってきた実績とそれに伴うノウハウがあります。
多くの水槽を管理する中で、「水槽設置の際のエアレーションの必要性」を感じることは多いです。

ここでは、多くの経験から得た知識をもとにエアレーションについて解説を行います。

エアレーションの必要性・メリットを動画で解説

この記事の内容は下の動画でもご覧いただけます。

アクアリウムでのエアレーションの大切さを音声付きで解説します。

東京アクアガーデンではYouTubeチャンネル『トロピカチャンネル』を公開しています。

熱帯魚飼育のヒントからレイアウト、おすすめ水槽設備などを動画でわかりやすくご紹介しています。

チャンネル登録をよろしくお願いいたします。

水槽のエアレーションとは?

アクアリウムのエアレーションとは「ポンプを使って水中に空気を送り込むこと」です。ぶくぶくと泡立つ様子から通称『ぶくぶく』と呼ばれることもあります。

エアレーションを行うには

  • エアポンプ
  • エアストーン
  • チューブ

の3つの道具を用意する必要があり、エアポンプの先にチューブでエアストーンを接続して使用すると、非常に細かい気泡を水中に送り出すことができるのです。

エアレーションを設置することで、

  1. 気泡から酸素を供給する
  2. 気泡が上に上がり水面を揺らすことで、外部から酸素を取り込む
  3. 水の流れを発生させて、水槽内の水温差や酸素濃度の差を減らす

といった効果が期待できるため、エアレーションは一般の水槽だけでなく、厳重な水質管理が必要となる水道水の浄化施設や魚の養殖場などでも欠かせない、大切な機材の一つとなっています。

熱帯魚水槽にエアレーションを行うメリット

ここからは、エアレーションのメリットとデメリットを具体的に見ていきましょう。
まずは、エアレーションのメリット7点について詳しくご説明します。

  1. 水中への酸素の供給
  2. 硝化作用の向上
  3. 水の循環効果
  4. 治療効果を高める
  5. 油膜防止
  6. 夏場の高温対策
  7. 演出効果

■メリット1:水中への酸素の供給

エアレーションを行うと、水中の酸素濃度を上げることができます。

水中の酸素濃度が上がると次のような効果が期待できます。

  • 魚の複数飼育を可能にする
  • 硝化バクテリアを活性化する → 水質が悪化しにくくなる
  • 魚の成長を促進する

特に、大型魚を健康的に大きく成長させるためには、エアレーションが大切です。酸素は生物にとってエネルギーの源ですから、酸素を十分与えることで魚はより大きく、健康的に成長してくれます。

また、水草を密に植えた水槽では、夜間に水草の呼吸が原因で酸素不足になることがあります。このような場合には、消灯後にエアレーションをすることで、夜間でも水槽内に酸素を十分行き渡らせることが可能です。

なお、エアレーションは水中の二酸化炭素を奪いますので、CO2を添加している昼間の水草水槽にエアレーションを行うのは避けましょう。

■メリット2:硝化作用の向上(ろ過バクテリアの活性化)

水槽の水を綺麗に維持するためには、濾過槽などに棲みついて、水中の有害なアンモニアや亜硝酸塩を分解してくれる『ろ過バクテリア(好気性バクテリア)』の働きが欠かせません。

しかし、ろ過バクテリアが活動するには酸素が必要です。そこで、エアレーションで水中に酸素を供給してあげると、ろ過バクテリアが活性化しやすい環境を整えることができます。

ろ過バクテリアは、水中のアンモニアを毒性の低い硝酸塩に変化させます。その働きが強まれば、水質の維持や改善に効果が期待できます。

■メリット3:水の循環効果

水は同じ場所で淀んでいると、腐ったり、雑菌が繁殖しやすくなります。エアレーションで水を循環させることで、水槽内で水が淀むことを防止します。

実際、水槽の水を循環させないで放置しておくと、気温にもよりますが数日で腐り始めます。

また、水を循環させると餌の食べ残しなどが一緒に循環するので、フィルターで効率的に除去することができ、水質が安定しやすくなります。

■メリット4:治療効果を高める

魚の隔離治療においてもエアレーションは必須のアイテムです。

水中の溶存酸素量を増やすことで、魚の代謝を活性化させ、治療効果をあげます。また、塩水浴や薬浴を伴う隔離治療は、基本的にろ過フィルターを入れませんので、水を腐らせないためにも有効です。

ただし、隔離治療に使用したエアストーンやチューブの使いまわしは避けたほうが良いでしょう。
器具に病原菌が付着する恐れがあること、色付きの薬(メチレンブルーなど)の場合、エアストーンやチューブも染まってしまうことがあるため、使い捨てと割り切り、使用後は処分することをおすすめします。

■メリット5:油膜防止

エアレーションは水面の油膜防止にも効果があります。

油膜は、余分な有機物が水面に浮いている状態で、見栄えが悪いだけでなく、水面から取り込める酸素量が減ったり、放っておくと水カビ病などの病気の発生に繋がったりすることもあります。
油膜は、水面に動きが無く淀んでいる状態の時に起こりやすいので、エアレーションをして水面を揺らすことで油膜を散らすことが可能です。

また、油膜は有機物がろ過しきれずにいるときに起こりやすい現象ですので、油膜を散らして水中の溶存酸素量を増やしバクテリアを活性化させることで、油膜のできない環境へと近づけることができます。
ただし、エアレーションをしても油膜自体の解決にはならないことがありますので、油膜の根本原因をさぐりしっかり対処することが大切です。

油膜はギラギラと異様に光るため美観も損ねますので、できるだけ防止するように心がけてください。

■メリット6:夏場の高温対策

エアレーションは、夏場の高温対策にも威力を発揮します

気化熱により、何もしない場合に比べて、2~3℃水温を下げることが可能なほどです。

ただし、熱がこもった室内ではいくらエアレーションをしても、温水に温風を送り込む状態になってしまい、水温を下げる効果は効果はあまり期待できません。高温対策にエアレーションを使う場合には、部屋の風通しを良くする、室温の高い状態を避けることがポイントです。

■メリット7:演出効果

細かい気泡が水中をふわふわと上っていく姿は、どこか癒されます。またユニークな形のエアストーンを使った演出は、飽きがこず子どもにも人気です。

エアレーションは演出効果としての能力も高く、涼し気な雰囲気を醸し出すのに最適です。特に細かなエアレーションは、繊細で美しく、癒し効果も期待できます。

熱帯魚水槽にエアレーションを行うデメリット

ここからは、エアレーションのデメリットを考えていきます。
デメリットは下記の5点です。防止対策も併せてご紹介します。

  1. エアポンプが必須
  2. 水はね
  3. 水温低下
  4. 水の音
  5. エアポンプの振動音

■デメリット1:エアポンプが必須

エアレーションをするには、エアポンプが必須です。エアポンプが壊れるとエアレーションが出来なくなりますので、心配な場合は予備を用意しておくと良いでしょう。電源も1つ使用しますので、消費電力が許容範囲内か確認が必要です。

エアレーションとエアストーン、チューブは基本的に別売りであることが多いです。機能が高く静かなエアポンプはお値段も上がりますがかなり静かですので、雑音が苦手な方には特におすすめです。

■デメリット2:水はね

エアレーションの気泡がはじけることで、水槽の蓋や周りに水がはねることがあります。1つ1つは小さかったとしても、水はねが長時間続くことで、かなりの量の水が水槽の外にとび出ることもあります。

そうなると水槽内の水位がさがるため、魚にとっては良くありません。

また、飛び散った水を拭き取らずにいると白い汚れとなってこびりついてしまうこともあります。

こういったことを避けるために、初めてエアレーションをする時には水槽の外に水はねしていないか、時間をかけてチェックしてください。

■デメリット3:冬場の水温低下


メリットのところで「気化熱による夏場の水温対策」を説明しました。それを逆に考えると、エアレーションは、冬場の保温には逆効果となります。ヒーターで加熱している水槽に、冬の冷たい空気を送り込むことになってしまうからです。
冬場にエアレーションをする場合は、水温が下がらないよう、室内温度を暖かくしておくことをおすすめします。
もし、ビオトープや室温が低い環境に水槽を置いている場合は、冬の間エアレーションを止めてしまうのも一つの手です。

■デメリット4:水の音

エアレーションは、水の音がします。具体的には、気泡がはじける「シャー」という音や、水中を空気の泡が移動する「コポコポ」という音です。

分岐コックなどを使用してエアレーションを弱めれば、音の軽減はできますが、エアレーションの効果が薄くなってしまいますので、本末転倒です。

水音が気になる場合は、水槽にフタを設置することで音は軽減されます。以下のようなフタが販売されていますので、購入を検討してみるとよいでしょう。フタがあれば上で述べた水はねを防止する効果も期待できます。

■デメリット5:エアポンプの振動音

水の音よりも不快な存在が、エアポンプの振動音です。「ブーーーー」という重低音が延々と部屋に響くのは、正直あまり気持ちの良いものではありません。寝室に設置している場合は睡眠の妨げになってしまう事もあります。

エアポンプの振動音が気になる場合は、本体を床や棚に置くのではなく、S字フックやひもなどで吊り下げると振動音が軽減されます。また、静音設計がされた製品を購入するのも大切です。

なお、エアポンプに布やタオルなどを巻くことでも音の軽減が可能なのでは?と思ってしまいますが、これは発熱の原因となり危険ですので避けてください。

振動音がどうしても気になる場合は、設置からすべてプロに任せてしまえるレンタル水槽を利用するのも1つの手です。

東京アクアガーデンにも「音がうるさいのではないか」という質問が寄せられますが

  • 水槽台の扉をきちんと開閉する
  • 静音性の実績が高いメーカーのポンプを採用する
  • 専用のキャノピー(天蓋)を設置することで音を抑える

という工夫を行っています。

東京アクアガーデンでのレンタル水槽について、具体的な内容は以下のリンクからご覧いただけます。

サービス内容

アクアガーデンのサービス水槽レンタル・リース、水槽のメンテナンスや引っ越しなどアクアガーデングループのサービスをご紹介します 東京アクアガーデンは水槽のレンタルサービスやメンテナンス、水槽のオーダーメイド販売など様々なサービスをご提供してい…

https://t-aquagarden.com/service/

おすすめの水槽用エアポンプベスト3

エアレーションのデメリットとして振動音が出てきましたが、静音性の高いエアポンプを使用することで音は軽減できます。ここでは、静音性が高いおすすめのエアポンプベスト3をご紹介いたします。

■ベスト1:「水心」シリーズ

最もおすすめのエアポンプです。吐出量が少ない小型の製品は、特に動作音が静かに感じます。

ただし、本体を直接底に置いてしまうと、振動がダイレクトに広がって共振音が気になりやすいです。S字フックなどで吊り下げると振動音がかなり低減されますので、置き場所を工夫してみてください。

■ベスト2:「ノンノイズ」シリーズ

こだわりの「サイレントボックス」を内蔵した静音設計のエアポンプです。こちらも、S字フックなどで吊り下げると振動音がかなり低減されます。

■ベスト3:「MUTE」シリーズ

ダイヤフラムではなく「ピエゾ素子」を使用した超消音設計が売りの製品です。静音性はかなり高い製品なので、エアポンプの振動音が苦手な人は試してみると良いでしょう。
ただし、一部では壊れやすさにバラつきがあり、製品としての寿命もあまり長くはないとの意見もあるため、今後の改善に期待したい製品でもあります。

エアストーンのおすすめベスト3

エアレーションはポンプから空気を送り出し、エアストーンを介して水中に空気を放出する仕組みです。よって、エアレーションに期待できる効果は先端に付けるエアストーンによって大幅に変わります。

泡が細かいもの、大量の酸素を送り込むもの、広い範囲に対応しているものなど、エアストーンの効果はさまざまですので、お持ちの水槽に適したエアストーンを探してみましょう。

ここでは、熱帯魚飼育におすすめのエアストーンを、特色を踏まえてご紹介します。

■ベスト1:いぶきエアストーンシリーズ


エアストーンの中でもオールマイティーなのは、いぶきエアストーンシリーズです。

1200度で焼成されたストーンは硬く、耐久性が高いのが特徴です。
サイズや形状も豊富で、使いやすさからアクアリストの間でも安定した人気を誇ります。

エアストーンで迷ったらまず、いぶきエアストーンの使用をおすすめします。

■ベスト2:スドー バブルメイトシリーズ


溶存酸素量をとにかく増やしたい場合には、スドーのバブルメイトシリーズがおすすめです。サイズも比較的大きなものが揃っており、大型水槽でも使用することができます。

形崩れや、ポロポロと取れてしまうことはなく耐久性にも定評があります。

大型水槽をお持ちの方に、特におすすめしたいエアストーンです。

■ベスト3:ライフホールディングス スーパーバブラーVシリーズ


泡の細かさにこだわるなら、こちらのスーパーバブラーVシリーズがおすすめです。

マイクロバブルナノバブルを含む細かな気泡は、ゆっくりと上昇するため水流を生まず、魚に優しいエアレーションを実現します。そのため、小型魚や水流が苦手な金魚などの生体にも安心して使用できます。

その他、エアストーンのご紹介はこちらですので参考になさってください。

チューブも忘れずに用意しよう

エアポンプとエアレーションを接続するには、チューブが必要です。使用の際には忘れずに用意してください。

チューブは汚れたり、バクテリアのバイオフィルムが付いたりします。細い部分を完全に洗浄するのは不可能なので、定期的な交換をおすすめします。

チューブはシリコン製などの柔らかいものの方が、水槽の壁に沿わせやすいなどのメリットがあり扱いやすいです。

外部フィルターにエアレーションは必要か

見るからに酸素に触れる面積が広い上部フィルターなどに対し、外部フィルターは密閉されています。

水槽の中に棲んでいるろ過バクテリア活動には、豊富な酸素は不可欠です。エアレーションを行えば酸素が多く行き渡りますので、ろ過材が密閉されている外部フィルターではエアレーションを併用することでバクテリアが活性化し、より高いろ過能力を発揮させることができます。

シャワーパイプを水面より上にセットすれば、問題ない程度に酸素は供給されますが、生体の数がやや多めだったり、大型魚だったりする場合は、その方法では酸素が不足しますので、エアレーションで解決します。

ただし、水草水槽の場合は、育成に必要なCO2(二酸化炭素)を逃がしやすくしてしまうため、エアレーションはおすすめできません
魚の数やサイズを確認しつつ、導入しましょう。

まとめ:【2021年】水槽のエアレーションとは!メリット・デメリットやおすすめ機種

エアレーションのメリットやデメリットを解説しました。

エアレーションを行うことでたくさんのメリットが期待できますが、やはりデメリットも生じます。

飼育している魚の種類、水槽の飼育密度、水槽の設置場所によって、今回紹介したメリット・デメリットなども変わってきます。

お持ちのアクアリウムに適した形で、エアレーションを行うのが最も効果的です。エアレーションをうまく飼育に取り入れることで、より健康で安定したアクアリウムの運営が実現できます。

【関連記事】

水槽のエアレーションについて良くあるご質問

水槽のエアレーションとは何ですか?

水槽内の水に酸素を送る装置です。気泡が登る様子から「ぶくぶく」と呼ばれることもあります。
水面を揺らして酸素を取り込みやすくする効果があり、熱帯魚やエビなどの生き物の酸欠を防ぎ活性化させます。
気泡の視覚効果から、エアーカーテンとして利用されるなど、使い道は多彩です。

水槽のエアレーションの効果とは?

エアレーションには酸素供給による効果があります。

  • 魚や生き物の活性化
  • バクテリアの活性化
  • 油膜などの解消・予防 など

程よい水流が生まれるため、水の劣化を遅らせることから隔離水槽や、魚の病気治療でも利用されます。

エアレーションを水槽にする方法とは?

エアレーションは下記3点のアイテムで機能します。

  1. エアーポンプ
  2. エアストーン
  3. シリコンチューブ

エアーポンプは、水槽よりも高い位置に配置しましょう。エアーポンプ+エアーチューブに投げ込み式フィルターを接続し、ろ過を行うこともできます。

水槽にエアレーションは必ずしたほうが良いですか?

大型魚・複数の魚を飼育している場合にエアレーションは有効ですが、必ず設置しなくてはならないものではありません。
ろ過フィルターの水流により酸素が供給されるからです。
水草水槽の場合はエアレーションを行うと二酸化炭素が逃げやすくなるため、通常は使用しないです。

 

遺伝子学が専門分野で、高校の理科教師として、日々、生徒たちに自然の偉大さを教えています。アクアリウム全般が好きで、現在はアベニーパファーのトリコ。ピンセットでアベニーにアカムシを食べさせるのが日々の癒しです。

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