
コリドラス・シュワルツィの飼育方法!特徴から餌・混泳まで解説します
コラムでは各社アフィリエイトプログラムを利用した商品広告を掲載しています。
コリドラス・シュワルツィは、南アメリカ原産の小さなナマズです。
ピンと張った長く特徴的な背びれや、黒い愛バンドなどの模様が印象的なコリドラスの仲間です。
3匹以上の群れで飼うと、活発な泳ぎや可愛らしい動きを楽しむことができます。
シュワルツィは野生から採取された魚のなかでも水槽に馴染みやすく、飼育が容易なことから、ワイルドの入門種としても人気です。
このコラムでは、コリドラス・シュワルツィの特徴や寿命から、飼育方法から混泳までをご紹介します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにコリドラス・シュワルツィを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
シュワルツィはコリドラスの野生種のなかで、最も飼育しやすい種類です。
繁殖は出来ませんがそこそこ長生きもしますし、飼いこむほどに伸びる背ビレなど多くの魅力があります。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、コリドラス・シュワルツィの特徴や飼育についてを解説します。
コリドラス・シュワルツィとは?
コリドラス・シュワルツィは、カリクティス科コリドラス属に属する魚で、南アメリカのプルス川流域原産の小型ナマズです。
基本的には野生から採取したワイルド個体が流通しています。
コリドラスのワイルド種としては価格が安めで、餌食いが良く飼育も容易なことから、不動の人気を持つ定番種です。
品種名の「シュワルツィ」とは、熱帯魚を輸出していた「ウィリー・シュワルツィ(シュワルツ)氏」が由来とされています。
コリドラス・シュワルツィの特徴・体長・寿命
白ベースにブラックのアイバンドと体のドット模様がかわいらしいく、どことなく上品な印象のコリドラスです。
シュワルツィの一番の特徴は「ピンと張った背びれ」ですが、この背びれは飼いこむことで伸ばすことができます。遊泳スペースに余裕がある、大きめの水槽で飼育すると、立派になります。
以下のように名前や外見がそっくりなコリドラスが複数種いますが、よく似た別種です。
- ウルトラシュワルツィ
- スーパーシュワルツィ
- タパジョスシュワルツィ など
コリドラスには現在でも未登録の新種がいるなど、非常にバリエーション豊かな熱帯魚です。
似ているけれど、どこか違う…というような「種類ごとの差・特徴」や、コレクション性の高さも、愛好者が増え続ける理由と言えるでしょう。
適切な飼育環境を整えると、シュワルツィは約5年ほど飼育できます。
後述しますが、飼育下での繁殖は極めて困難な魚種ですので長生きしてくれると、とても嬉しいです。
コリドラス・シュワルツィの飼育方法
コリドラス・シュワルツィの飼育に必要な設備
コリドラスは底砂を探りながら餌を探す通称「モフモフ」という行動を行いますので、飼育容器は底床スペースを十分に確保できる45cm水槽以上が望ましいです。
コリドラス・シュワルツィは、群れを作る性質があるため、少なくとも3匹以上の個体で飼育すると落ち着きます。
底床には「ボトムサンド」などの細かい砂や「大磯砂細目」などを敷いて、モフモフの際に傷つかないようにしましょう。
また、土管などのシェルターや活着水草とも相性が良く、水槽の彩りとして導入するのがおすすめです。
こうした環境は、コリドラス・シュワルツィが自然界で生息する環境を再現したもので、魚がストレスなく生活できるようにするために必要です。
コリドラス・シュワルツィの得意な水質・水温・水草
コリドラス・シュワルツィは弱酸性から中性程度の水質を好み、pHは6.5から7.0、水温は22~25°Cが理想的です。
この水質と水温は、コリドラス・シュワルツィが自然界で生息するブラジルの川の環境に近いです。
飼育環境的には南米原産の水草とも相性が良いですが、コリドラスは底砂を掘る習性があるため、植えつけるタイプの水草は向きません。
ソイルも崩してしまいますので、植えつけずに育てることができる、以下のような『活着水草』がおすすめです。
- ミクロソリウム
- ウィローモス
- アヌビアスナナ
- ボルビティス
- ブセファランドラ など
こうした水草を活着させた流木を立体的に組み合わせて、コリドラスがくぐれるアーチを作ると水槽の見どころになりますよ。
コリドラス・シュワルツィの餌
※上の写真はコリドラス ステルバイです。
コリドラスは底床付近で生活する底生魚なので、沈下性の人工飼料やタブレット状のコリドラス専用フード(通称:コリタブ)が推奨されます。
タブレット状のフードは少しずつ崩れ、コリドラスが楽にエサを食べることができます。
コリドラスは温和で他の魚やエビにエサをとられてしまうこともありますが、沈下性の餌を与えることで餌が行き渡る確率が大幅にアップします。
ワイルド種のコリドラスは、体型が大きな場合が多いので、しっかりと給餌しましょう。
たんぱく質が豊富なので、体格を良くするにはぴったりの餌です。飼育水を汚しやすいので頻繁には与えられませんが、たまに与えると餌食いが良くなりますよ。
コリドラス・シュワルツィの混泳について
シュワルツィはワイルド個体のなかでは、温和で様々な魚・生き物と混泳させやすい魚種です。
- ネオンテトラやグローライトテトラなどの小型カラシン
- コンゴテトラなどの中型程度の熱帯魚
- モーリー、プラティ
- エンゼルフィッシュ
- ラミレジィ
- コリドラス
- ミナミヌマエビ など
しかし、混泳には注意点があります。
温和なので他種のコリドラスとも混泳できますが、他種のコリドラスと生活して、同種で群れなくなる場合がある点には注意しましょう。
そして、ワイルドのコリドラスは、痩せやすい傾向があります。
稀にヤマトヌマエビなどに餌を奪われることがあるため、行き届いているか確認しましょう。
コリドラス・シュワルツィの繁殖について
コリドラス・シュワルツィの繁殖は、水槽飼育では極めて困難です。
シュワルツィは基本的にワイルド種ですので、飼育下で繁殖させられることはほとんどありません。
産卵に成功した飼育者の情報もありますがそれはレアケースで、人気のある定番種なのに、ブリードが難しくワイルド個体のみが流通している、というのが現状です。
シュワルツィは成魚の飼育を楽しむ種類として、割り切りましょう。
まとめ:コリドラス・シュワルツィの飼育方法!特徴から餌・混泳まで解説します
コリドラス・シュワルツィの飼育は以下のポイントを押さえると行いやすくなります。
- 少なくとも3匹以上で飼育する
- 45cm水槽以上の、余裕あるサイズの水槽で飼育する
- pHは6.5から7.0、水温は22~25°Cが理想的
- 沈下性の顆粒フードやコリドラス専用フードを与える
- 混泳は様々な魚種と可能だが大型魚には注意
- 飼育下では繁殖しない
ワイルド種でありながら、アクアリウムショップでも目にする機会が多いコリドラスです。
特徴的な白黒模様や背ビレは、どこか上品な印象さえ感じさえます。
ちょっと変わったコリドラスをお求めの場合には、ぜひシュワルツィもご検討ください。
お問い合わせ
水槽や機材、熱帯魚のレンタル・設置・メンテナンスがセットになった水槽レンタル・リースサービス、
お手持ちの水槽をプロのアクアリストがメンテナンスしてくれる水槽メンテナンスサービス、
水槽リニューアルサービスや水槽引っ越しサービスなど様々なサービスがございます。
お見積りは無料となっておりますのでお気軽にお問い合わせください。