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おうち時間を充実させる趣味として、注目を集めているアクアリウムですが、生き物を飼育する上で欠かせないのが餌です。
飼育する生き物のニーズによって、魚用餌の種類は増えており、「どの餌を購入すれば良いのか…」と悩んでしまうケースも少なくありません。
飼育に慣れていても、新製品が発売されると試したくなってしまうものなので、初心者の方だと、さらに良い餌の判断基準があいまいになってしまうのではないでしょうか。
そこで、初心者におすすめしたい、魚が食いつきやすく扱いやすい餌12選を飼育する魚種別にカテゴリーを分けてご紹介いたします。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに魚用の餌を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
熱帯魚の体を作るために欠かせない要素が餌です。魚にも食性があるため、飼育している生き物の好みに合わせた栄養バランスの良い餌を探っていきましょう。
この記事では実務で得た知識を元に、初心者におすすめの餌12選を良い餌を選ぶ基準と合わせてご紹介します。
熱帯魚の飼い方をすべて解説!餌やりを含めたお世話の方法や病気対策についてはこちら。
初心者におすすめの魚用餌12選
ここからは、初心者でも扱いやすいおすすめの魚用餌12選をご紹介していきます。
- 淡水熱帯魚用の餌
- 観賞魚・川魚の餌
- 海水魚・肉食魚・その他の餌
にカテゴリーを分けてご紹介していきますので、ご自宅で飼育している熱帯魚の種類に合わせてご覧になってみてください。
淡水熱帯魚用の餌
淡水魚編では、ネオンテトラやグッピー、ベタなどのポピュラーな淡水熱帯魚が好む餌4選+1をご紹介します。
魚種が豊富な淡水魚はそれぞれ体長や遊泳層が異なりますので、体長差のある魚種を混泳している場合は、いくつかの餌を混ぜて与えるのがおすすめです。
■テトラミン
餌の特徴 |
フレーク状 |
水面に浮いたあと沈降する。様々な魚種が食べやすく消化が良い。 |
---|---|---|
この餌に向いている生体 |
小型~中型熱帯魚(約3~12cmほどの種類) |
プラティ、グラミー、グッピー、エンゼルフィッシュ など |
ほとんどの淡水熱帯魚が食べられるフレークフードです。
徐々に沈んでいくため、動きの素早い魚たちに食い尽くされづらく、すべての魚たちに餌が行き渡りやすいというメリットがあります。
多くのアクアリウムショップやホームセンター、通販サイトで取り扱いがあり購入しやすい点からも、熱帯魚フードの定番となっています。
■テトラ プランクトン
餌の特徴 |
細粒状 |
細かい粒状。沈んでいくため、小型魚が食べやすい。 |
---|---|---|
この餌に向いている生体 |
小型熱帯魚、観賞魚(約2~5cmほどの種類) |
ネオンテトラ、アカヒレ、プラティ、メダカ など |
フレークタイプのテトラミンよりも小粒で、小型魚が食べやすいサイズ感の総合フードです。
少し浮くテトラミンよりも早めに沈降するため、集まってきたけれど、水面に登れなかった小型魚に行き渡りやすいです。
小型淡水熱帯魚だけでなくメダカや、底に沈んだ食べ残しは底面に生息するヌマエビなどが食べますので、エビ類を同時に飼育している場合にもおすすめです。
■ウェハーミニミックス
餌の特徴 |
タブレット状 |
沈下性の餌で、底層の魚種に与えられる。 |
---|---|---|
この餌に向いている生体 |
小型熱帯魚、観賞魚、エビ類(約3~5cmほどの種類) |
コリドラス、オトシンクルス、ドジョウ、ヤマトヌマエビ、ミナミヌマエビ など |
沈下するタイプの餌で、コリドラスなどの底面付近で生活する熱帯魚に向いた餌です。
ヤマトヌマエビ、チェリーシュリンプなどのエビ類も食べやすく、熱帯魚と同時に飼育している場合は、浮上性の餌と合わせてこうした沈むタイプの餌を少し混ぜて与えるのも良いです。
似たタイプではコリドラス用の餌(通称:コリタブ)もおすすめです。
■ベタ アドバンス
餌の特徴 |
顆粒状 |
ベタが食べやすい浮上性の餌で、水を汚しにくい。 |
---|---|---|
この餌に向いている生体 |
ベタ |
ベタ・トラディショナル、プラガット、ハーフムーン など各種ベタ |
ベタ専用に開発された、嗜好性の高い餌です。
ベタは口が上向きになっているため、浮いている餌を食べるのに向いています。
ヒカリベタアドバンスは、時間が経ってもほとんど沈まない餌です。
泳ぎがゆっくりなベタが、マイペースに食べられる点も優れていると感じています。
観賞魚・川魚の餌
続いて、メダカや金魚などの観賞魚、タナゴなどの川魚が好む餌5選+1です。
これらの観賞魚は雑食性で、どんな餌でも比較的よく食べる傾向にあります。そのため、餌の与え過ぎには注意してください。
栄養バランスの良い人工飼料を中心に、たまにアカムシなどの生餌を与えていくと、健康で丈夫な個体に成長します。
■ヒカリ メダカのエサ
餌の特徴 |
細粒状 |
細かいクランブル状。メダカの繁殖を考慮したハイカロリーな餌。 |
---|---|---|
この餌に向いている生体 |
小型観賞魚(約2~4cmほどの種類) |
メダカ(楊貴妃、黒メダカ、青メダカ、ヒメダカ など) |
メダカの定番餌です。
リーズナブルな価格と流通の多さから手に取りやすい製品ですが、栄養面や食いつきの良さにも定評があります。
さらに、シンプルなパッケージで扱いやすいです。
初めてメダカ飼育で餌に悩んだら、まずはこの餌をおすすめします。
■メダカ元気 パウダーフード
餌の特徴 |
パウダー状 |
細かなパウダーでメダカの稚魚が食べやすい。 |
---|---|---|
この餌に向いている生体 |
メダカ |
メダカの稚魚、体の小さな幼魚 など |
メダカの稚魚や、まだ成魚と同じサイズの餌が食べられない幼魚も食べられる餌です。
細かな粉末なので体長に関係なく与えられます。
泳ぎがゆっくりだったり、消化不良気味の成魚に与えることもできる、用途の広い餌です。
■咲ひかり 沈下 育成用
餌の特徴 |
顆粒状 |
沈下性。生菌剤入りで消化不良を防ぎやすい。 |
---|---|---|
この餌に向いている生体 |
金魚 |
琉金、出目金、東錦 など、丸い体型の金魚 |
リュウキンなどの丸い体型で、泳ぎが苦手な品種の金魚に向いています。
消化を促す生菌剤入りで、金魚の健康トラブルに繋がりやすい消化不良を防ぎやすくします。
どんな生き物も同じですが、食べすぎは病気のもとです。消化が良い餌でも、調整しながら適量を与えましょう。
ちなみに、沈下性の餌は丸い金魚用ですが、体の長い和金も問題なく食べます。
■ゴールドプロス
餌の特徴 |
フレーク状 |
浮上性。消化がとにかく良い。 |
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この餌に向いている生体 |
金魚 |
和金、コメット、朱文金 など、長い体型の金魚 |
コメットなどの長いフナ型の金魚に向いている浮上性の餌で、なかでも消化が非常に良いと感じている製品です。
嗜好性が高いので金魚なら品種関係なく、リュウキンのような丸い体型の金魚も食べますが、浮いている餌は水面まで食べに泳がなくてはいけないため、泳ぎの得意な魚種に向いています。
泳ぎの得意な金魚には浮上性、泳ぎがゆっくりな金魚には先ほどご紹介した『咲ひかり 沈下 育成用』のような沈下性の餌と使い分けると良いでしょう。
ちなみに、金魚飼育のトラブルに多い消化不良には、こちらの餌がリーズナブルでおすすめです。
■コメット 川魚の主食
餌の特徴 |
細粒状 |
沈降性。クランブルタイプで川魚が食べやすい。 |
---|---|---|
この餌に向いている生体 |
川魚 |
タナゴ、モロコ、ドジョウ など |
タナゴやドジョウなどの川魚のための人工飼料です。
赤虫などの動物性の餌と植物性の餌が配合されているため、栄養バランスが良い餌と言えるでしょう。
川魚の餌は肉食性に偏りやすいため、こうした人工飼料で栄養面を強化するのがおすすめです。
沈降性なので、底層で生活しているドジョウやヌマエビにも行き届きます。
海水魚・肉食魚・その他の餌
最後にカクレクマノミなどの海水魚やアロワナなどの肉食魚、フグ類が好む餌3選をご紹介します。
魚種にもよりますが、海水魚や肉食魚は餌付けがしにくいとされており、人工飼料を食べないことも多いです。
必ず生餌や冷凍餌を常備しながら、無理のない範囲で人工飼料にも慣らしていきましょう。
■メガバイトレッドS
餌の特徴 |
顆粒状 |
沈降性。さまざまな海水魚や生き物が食べる。 |
---|---|---|
この餌に向いている生体 |
海水熱帯魚(約12cmほどまで) |
カクレクマノミ、ハタタテハゼ、デバスズメダイ など |
海水魚用のポピュラーな餌です。カクレクマノミなどの雑食性の海水魚に向いています。
Sサイズはほどよい大きさの顆粒で食いつきが良く、食べられる魚種や生き物が多いのが特徴です。
価格はやや高めですが、餌付けでトラブルが起きやすい海水魚飼育では、食いつきが良い餌は重宝します。
植物性の餌を好む魚種には、同じシリーズの『メガバイトグリーン』や『海藻70』を与えましょう。
■ひかりクレスト カーニバル
餌の特徴 |
ペレット状 |
肉食魚の栄養バランスを整える。餌の管理が楽。 |
---|---|---|
この餌に向いている生体 |
肉食性淡水魚 |
アロワナ、オスカー、ポリプテルス など |
肉食性のある熱帯魚向けの人工飼料のなかでも代表的な製品です。
肉食魚は餌付けが難しい反面、生餌だけでは栄養の偏りが心配でなんとか人工飼料に慣れさせたいという飼育者さんは多いと思います。
『ひかりクレスト カーニバル』はそんな肉食魚の食いつきが良いと評判の人工飼料で、高いリピート率が特徴です。
生餌はストックするのにも手間や場所が必要ですので、少しずつ人工飼料を混ぜて慣れさせていくことで、肉食魚の餌やりが飛躍的に楽になります。
■ミドリフグのごちそうエビ
餌の特徴 |
乾燥餌 |
小型の乾燥エビ。エビを好むフグの生餌代わりとして使える。 |
---|---|---|
この餌に向いている生体 |
小型フグ類 |
ミドリフグ、南米淡水フグ、アベニー・パファー など |
小型のフグに向いている乾燥餌です。
比較的柔らかな餌なので、エビを好む種類なら食いついてくれる確率が高いです。
しかし、フグは肉食性の強い魚です。個体によっては生餌にしか見向きをしないケースもありますので、フグを飼育する場合は冷凍飼料を同時に準備しておくのがおすすめです。
ハリセンボンのような中~大型のフグに乾燥タイプの餌を与える場合は『クリル』がベストです。
飼育する魚が食べやすいエサを選ぼう
まずは、種類豊富な魚用の餌の中から最適な餌を選ぶ基準についてですが、これは特に難しい知識は必要ありません。
第一に飼育する魚が食べやすい餌を選ぶことが大切です。
- 食べやすい大きさ
- 好む栄養や食性(味)のもの
この2点を念頭に、製品を購入してみるのが良いでしょう。
ネオンテトラやメダカなどの小型魚は口も小さいため、細粒やパウダータイプの餌を与えるようにします。
反対に、金魚のように口が大きな魚の場合は、2mm以上の顆粒タイプなどが向いています。
ドジョウやコリドラスのように水槽の底面部分(底層)で生活する魚たちには、水中に沈む沈下性タイプを与えましょう。
また、魚には種類によってさまざまな好み・食性があります。
- 肉食性:生餌や動物性の餌を好む。アベニー・パファーなどのフグ類、シクリッド、アロワナなど
- 草食性:水草などの植物性の餌を好む。プレコ、サイアミーズ・フライングフォックス、オトシンクルス など
- 雑食性:比較的なんでも食べる。プラティ、エンゼルフィッシュ、金魚 など
基本的にはこのように区分けできますが、草食性でも生餌を食べる魚種もいるなど、自宅で飼育できる熱帯魚の多くは雑食性の傾向を持つことが多いです。
また、それぞれの魚種によって必要とする栄養素が異なりますので、いくら食いつきが良いからといって生餌ばかり与えてしまっては必要な栄養素を補いきることができなくなってしまいます。そんな栄養バランスが考えられている完全食なのが、皆さんがよく目にする人工餌です。
肉食性が強くて餌付かない魚でない限りは、食性に合わせて作られた専用の人工餌を中心に、たまに生餌をオヤツとして与えるのが理想的な食事と言えるでしょう。
それから、海水魚のなかには『プランクトン食』という、微生物をメインに食べる魚種もいます。
カテゴリーとしては肉食性ですが、非常に微細な生餌しか食べない場合があるので、人工飼料を食べる魚種なのかを確認してお迎えするようにしましょう。
魚の餌を購入したら!失敗しないポイント
魚の餌にも、消費期限があります。
一見すると分りにくいですが、人間の食べ物と同じように、開封後から湿気りはじめたり、酸化したりしていくため何年も与えることは控えましょう。
一度開けて余ってしまった古い餌も、熱帯魚の健康を損なう恐れがあるため避けたほうが無難です。
著者としては、半年に1度程度での買い替えをおすすめしています。
餌の消費量を考慮して購入すると、無駄を抑えることができます。
はじめて飼育する場合や新しい餌を試すときは、多少単価が高くてもまずは小袋を購入して様子を見ると失敗しにくいです。
まとめ:初心者向けの魚用餌12選!はじめてのエサ選びで失敗しないポイント
初心者が扱いやすい、熱帯魚やメダカなどの観賞魚・海水魚・フグなどの餌を紹介しました。
アクアリウム人気に伴い、さまざまな魚用の餌が販売されています。
魚の嗜好性や種類によって食べる餌は異なりますので、まずは飼育する魚種がどんな餌を好むのかを調べつつ、餌の候補を絞りましょう。
食べるか心配な場合は、はじめは少量サイズから購入して、様子を見るのが良いでしょう。
悩んだときは、最終手段としてパッケージに描かれている魚の種類で選ぶのもおすすめです。メーカーは、製品の効果が視覚的にわかりやすいデザインを採用しているからです。
魚の餌は少なめを心掛けながら与えると、健康的に育てやすくなります。
このコラムが餌選びの参考になれば幸いです。
魚の餌について良くあるご質問
熱帯魚の餌を選ぶ基準とは?
- 魚の口に入る大きさ
- 飼育している魚の食性に合っている
- 与えやすいか など
まず魚が食べやすい餌のサイズであることが前提です。そして草食魚には植物性の餌、というように食性にあわせて選びます。
また、継続して与えやすいものがおすすめです。顆粒状で保存しやすい餌は、与える量を調節できるので扱いやすいです。
メダカのエサを選ぶには?
メダカは人気の魚で餌の種類も豊富で『繁殖用』『育成用』『色揚げ用』など、さまざまな効果を持つ製品が発売されています。
メダカを増やしたい場合は産卵・繁殖用、稚魚を育てる場合はパウダータイプの餌といったように、飼育状況で選択しましょう。
金魚の餌はどんなタイプが良い?
体色を鮮やかにする『色揚げ用の餌』は、寒い季節などの低水温時には消化しにくいケースが多いため、与える量を調節します。
どんな生き物でも同じですが、餌の与えすぎには注意しましょう。
大型魚は生餌以外でも飼育できますか?
大型魚は肉食性の魚種が多いため、小魚などの生餌を与える場合もありますが、人工飼料に餌付けを行うことで栄養バランスを取りやすくなります。
はじめて人工飼料を与える場合は、生餌と交互に与えて「食べられる」と認識させ、慣れさせましょう。
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