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クリルとは!熱帯魚・海水魚の色揚げにおすすめなクリル5選も紹介

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熱帯魚のおやつとして定番のクリル

オキアミをそのまま乾燥しているので、見た目はエビそのものです。そして封を開ければ、人間が食べても美味しそうなエビの香りがします。

魚たちにとっても、普段食べているものに近い見た目や香りをしている餌だと言えるでしょう。

今回はそんなクリルについて、特徴や注意点も交えて解説していきます。

クリルを食べる魚種や生き物、おすすめのクリルも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

プロアクアリストたちの意見をもとにクリルを解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

クリルは、大型魚の餌として与えられることが多いですが、小型の魚種やカメなどの水生生物にもおすすめの餌です。

小さく砕けば小型の魚でも食べられますし、なにより香りと嗜好性の高さによって多くの魚の食欲をそそります。上手に活用して、魚たちを喜ばせてあげましょう。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、クリルを解説します。

クリルとは

クリルとはどんな餌なのかを解説します。

何となく名前は知っていても、実はどんな餌なのか知らない方も多いのではないでしょうか。

注意点もありますので、クリルを与える際の参考にしてください。

クリルの特徴

クリルとは、乾燥したオキアミのことです。見た目はエビにそっくりですが、厳密にいうと動物プランクトンになります。

クリルにはカルシウムやアスタキサンチンなどが豊富です。さらに嗜好性や吸収性が高いことから、さまざまな肉食魚の餌として使用されています。また、ビタミンが添加されていたり、顆粒状に加工されていたりするものもあり、肉食魚以外にも人気です。

どちらかと言えばオヤツとして与えることの多いクリルですが、食いつきがよいことから、導入直後の餌付けにも活用できます。

クリルの注意点

オキアミは海の生き物なので、塩分を多く含んでいます。そのため、金魚などの淡水魚種には食べてもらえないこともあるでしょう。

とはいえ、もともとエビなどの甲殻類を好むアベニーパーファーやディスカスなどはよく食べます。ただし、同じ種類の中でもクリルを食べる個体と食べない個体がいることもあるのです。

そのため、飼育している魚種の嗜好性を調べたうえで購入するのがよいでしょう。クリルを初めて購入する場合は、お試しサイズのものがおすすめです。また、オキアミではなく、イサザアミを使用した製品もあるので試してみてください。

色揚げのためにクリルを与えたいと考える方もいますが、ほかにも色揚げ用の餌はあるため、食べない場合は無理に与える必要はありませんよ。

クリルを食べる魚種・生き物

クリルを好んで食べる魚種や生き物を紹介します。

クリルは嗜好性が高く、好んで食べる魚も多いです。その中でも、クリルが特に好きな魚種や積極的に活用したい魚種を紹介していきます。

アロワナ、ナマズなどの肉食淡水魚

アロワナやキャットフィッシュ、大型ナマズ、シクリッドなどはクリルを好んで食べます。もともと肉食性が強い魚種の、活き餌から人工餌料への餌付けの第一歩としてクリルを与える方も多いです。

また、アスタキサンチンによって色揚げの効果もあるので、紅龍やスーパーレッドといったアロワナの育成には欠かせません。
ほかにも、赤い体色を色揚げしたい場合にクリルを与えると効果的です。小型魚の場合は、顆粒状のクリルを与えるとよいでしょう。

こちらのコラムでは、アロワナにおすすめの餌を紹介していますので、あわせて参考にしてください。

フグ、ヤッコなどの海水魚

海水魚は基本的にクリルが大好きです。クリルはもともと海のプランクトンなので当然ですが、草食性を除くほとんどの魚が食べるといってもよいでしょう。

海水魚の中でも、フグやヤッコは特にクリルを好みますし、ウツボやハタなどの肉食魚も大好きです。また、餌付けが難しいとされるチョウチョウウオの仲間も、比較的好んで食べます。

そのままでもよいのですが、指先で砕いて与えるととても多くの種類が食べるので、海水魚飼育には欠かせない餌とも言えるでしょう。

こちらのコラムでは、海水魚におすすめの餌を紹介しています。

水生カメ

ミドリガメやクサガメなどの水生カメもクリルが好きです。雑食性なので何でも選り好みせずに食べますが、クリルは嗜好性も高く、もともとエビ好きなのもあり喜んで食べます。

主食というよりはおやつに向いているため、餌のバリエーションの1つとしておすすめです。また、餌やりのコミュニケーションを楽しめるのもよい点でしょう。

クリルはカルシウムが豊富なので、カメの甲羅を健康的に維持するのに役立ちます。

クリルのおすすめ5選

クリルは各メーカーから、さまざまな製品が販売されています。

その中でも特におすすめの商品を5つ紹介しますので、飼育している生き物に合わせて選んでください。

テトラ クリル E

テトラ (Tetra) クリル-E 100グラム 色揚げ 餌付け用天然餌 オキアミ 乾燥フード 熱帯魚 海水魚

『テトラ クリル E』は、定番でおなじみの商品です。

天然のオキアミの風味を壊さず凍結乾燥されているので、嗜好性が高く、多くの魚が食べてくれます。導入直後の餌付けや、食欲の落ちた魚にも効果的です。

また、ビタミンEが配合され、病気に対する抵抗力が付きます。健康を維持するため、餌のバリエーションの1つとして取り入れるとよいでしょう。

大容量でコスパがよく、大型魚を飼育している方や、たくさんの水槽を管理している方におすすめです。

JUN プレミアムクリル セレクト

ジュン (JUN) プレミアムクリル セレクト 82グラム (x 1)

『JUN プレミアムクリル セレクト』は、天然のオキアミを冷凍乾燥させた商品です。

粒は大きめですが、吸水性がよく柔らかくなります。そのため、魚たちの食いつきがよく、ほかのクリルを食べない個体も食べることも多いです。

大型の肉食魚はもちろん、小型の淡水魚や海水魚、カメなど幅広い生き物に与えられます。

また、トレハースを使用しているため、タンパク質の変性防止力など保存性もよいです。飼育する個体数が少ない場合など、使い切れないこともあるでしょう。そのため、保存性が高いのは嬉しいポイントの1つです。

JUN プレミアムドライシュリンプ タートル

ジュン (JUN) プレミアムドライシュリンプ タートル 35g

『JUN プレミアムドライシュリンプ タートル』は、商品名どおり水生カメ向けのクリルです。とはいえ、カメ以外にも小型魚から大型魚まで、一般的なクリルと変わらず与えられます。

こちらのクリルは、オキアミではなく、イサザアミが原料となっているのが特徴です。
オキアミが原料のものは、どうしても大きさがネックになることがあります。サイズの小さいイサザアミを原料としているので、小型の生き物にも与えやすいのです。

栄養価もオキアミのものと変わらず、カルシウムやアスタキサンチンが豊富に含まれています。

こちらのコラムでは、水生カメにおすすめの餌を紹介していますので、参考にしてください。

JUN NEWクリルグラニュール パッファー

NEWクリルグラニュール パッファ― 20g

『JUN NEWクリルグラニュール パッファー』は、オキアミを原料に、顆粒状に乾燥した商品です。

アベニーパッファーなど、南米産の小型のフグはクリルが大好きですが、口が小さく食べづらいのがネックでした。しかし、顆粒状になったことで、口の小さな魚種でも食べやすくなったのです。嗜好性や栄養価はそのままなので、餌付けが難しい魚もよく食べます。

従来あまりクリルを与えなかったような、小型魚の餌のバリエーションの1つとしてもおすすめです。

こちらのコラムでは、フグにおすすめの餌を紹介しています。

冷凍生クリル(塩抜き)


乾燥クリルは嗜好性が高い餌ですが、食べない個体もいるでしょう。乾燥クリルでは食いつきがイマイチな場合には、『冷凍生クリル(塩抜き)』がおすすめです。

冷凍生クリルは、生のオキアミを塩抜きして冷凍されています。生の状態なので、当然食感もオキアミそのものです。そのため、乾燥クリルでは食いつきが悪い個体もよく食べてくれます。

また、塩抜きしてあるので、淡水魚にも安心して与えられるでしょう。チョウチョウウオやウツボなど、餌付けにくい魚種にもおすすめです。

乾燥クリルをなかなか食べてくれない場合は、こちらを試してみてはいかがでしょうか。

まとめ:クリルとは!熱帯魚・海水魚の色揚げにおすすめなクリル5選も紹介

今回は、クリルの特徴や注意点、クリルを食べる魚種や生き物、おすすめのクリルを紹介しました。

クリルはオキアミを乾燥させたもので、嗜好性が高く、色揚げ効果が期待できる餌です。特に嗜好性の高さから、さまざまな魚種の餌付けの第一歩として向いています。

また、赤系の色揚げ効果が高く、アジアアロワナを始めとした魚種の色揚げをしたい場合にぴったりです。

最近では小型のイサザアミを原料としたものや、顆粒状のものも販売されているので、小型魚から大型魚までほぼすべての魚に与えられます。栄養価も高いので、ぜひ餌の1つに組み込んでみてください。

ほかにもさまざまなコラムがありますので、ぜひこちらもご覧くださいね。



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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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