カメの餌おすすめ10選！水生カメの食いつきが良い餌・栄養が良い餌

水生カメの多くは雑食性で、餌に悩んでいるアクアリストもいらっしゃるでしょう。

生餌を与えるのも良いですが、栄養バランスを考えると、動物質のものと植物質のものどちらも与える必要があります。
ただし、バランスよく与えようとすると、さまざまな餌を用意しなくてはならずなかなか大変です。
また、カメは水を汚しやすいのが悩みの種になることも。

そこで今回は、水を汚しにくく水生カメにおすすめの餌を10種類紹介します。食いつきの良い餌をまとめたので、参考にしてください。

プロアクアリストたちの意見をもとにおすすめのカメの餌を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

現在は、水生カメ用の人工餌料や乾燥餌がたくさん販売されています。人工餌料は、栄養バランスが良く、カメの健康状態も整えやすいです。
また、生餌は個体によってえり好みすることもありますが、においや味を研究して作られた人工餌料は、食いつきにも期待できるでしょう。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、おすすめのカメの餌を解説します。

カメの餌おすすめ10選

水生カメにおすすめの餌を10種類紹介します。

それぞれの特徴を解説しますので、餌選びの参考にしてください。

キョーリン　カメプロス

『キョーリン　カメプロス』は水が汚れにくく、栄養バランスがよい餌として人気です。

ひかり菌と茶葉を使用することで、飼育水の汚れと臭いを抑えてくれます。また、ひかり菌はプロバイオティクス効果を持ち、腸内環境を整えてくれるのもメリットです。

さらに、4種類のハーブエキスが配合されており、消化吸収を助けてくれるうえ消臭効果もあります。

栄養面でも、乳酸カルシウムとビタミンD3が強化されており、カメの健康的な骨や甲羅の形成に効果的です。

小粒から大粒までラインナップされているので、カメ飼育の標準的な餌と言って良いでしょう。

コメット　カメの主食

『コメット　カメの主食』は大容量タイプも販売されている、餌をよく食べる食いしん坊な個体や、複数匹飼育している場合におすすめの餌です。

水生カメの健康維持に必要な栄養を、バランス良く配合しています。ニンジンエキスを配合することでビタミンAを適度に摂取でき、カメの視力や皮膚、甲羅の健康維持に役立つでしょう。

また、甲羅や骨の形成に必要なカルシウムを強化しているので、カメの健康的な成長をサポートしてくれます。納豆菌・乳酸菌・酵母菌と3種類の善玉菌が入っているのも特徴で、臭いや汚れの軽減に効果的です。

大食いの個体や複数飼育ではそれだけ水が汚れやすく、臭いも気になります。メンテナンス頻度を考慮して餌を選ぶのも良いでしょう。

吉田飼料 エンゼルBreak 大型カメ用

『吉田飼料 エンゼルBreak 大型カメ用』はコスパの良い、甲長12cm以上の大型カメ用の餌です。食いつきも抜群で重宝するでしょう。

また、カメの健康維持に欠かせない栄養素をバランス良く含んでいます。
目の粘膜保護をサポートするビタミンA、甲羅の成長に必要なカルシウムとその吸収を助けるビタミンD3。健康な骨格の維持に役立つ安定化ビタミンCや、アミノ酸がバランスよく配合されています。

これらの栄養素が大型カメの健康をサポートし、長期的な健康維持に役立つでしょう。

難点としては、やや食べかすが水に広がりやすく、水が汚れやすいところです。
しかし、嗜好性の良さと栄養バランス、お得感から、人気の高いカメ用飼料となっています。

ヒカリ　クレスト　タートル

『ヒカリ　クレスト　タートル』は、水生カメの餌の中ではやや高価な部類に入りますが、嗜好性が高く安定感のある餌です。

飼料は緑・赤・黄の3色あり、それぞれに異なるフレーバーがあってカメを飽きさせません。

緑は、体内に吸収されやすい乳酸カルシウムが豊富で、甲羅の形成に必要なカルシウムを補給します。
赤は、甲殻類から抽出したキトサンを強化配合しており、カメの健康維持に効果的です。
黄色は、良質なたんぱく質を主原料に、ビタミンA、D3など必要な栄養素がバランス良く配合されています。

カメを健康的に長生きさせる栄養バランスを実現しており、長期にわたる給餌が効果的です。

コメット　大エビ　カメのおやつ

『コメット　大エビ　カメのおやつ』は、ある程度成長したカメのおやつです。

天然川エビを100％使用していて、カルシウムが豊富に含まれており、甲羅を強くするのに役立ちます。また、粗たんぱく質含有量が50％以上・粗脂肪は2％以上、とバランス良く配合され、カメにとって栄養価の高いおやつです。

何より、エビは食いつきがよく、適度な大きさでカメの満足度も高いでしょう。

ただし、もとのパッケージは保存性が悪いので、別途チャック付きのビニール袋や密閉性の高い瓶などを用意することをおすすめします。

GEX　カメ元気　プロバイオフード

『GEX　カメ元気　プロバイオフード』は、甲長10cm以上の大きなカメ用の餌です。

乳酸菌・酵母菌・納豆菌の3種類の善玉菌を配合し、カメの健康な腸内環境を保つのに役立ちます。特に納豆菌は、フンや食べ残しによる水質の悪化や臭いを抑える効果に期待できるでしょう。さらに、ユッカ抽出物も加えられており、水の臭いを抑える助けとなります。

栄養素も、カルシウムとビタミンD3がバランス良く配合され、健康的な甲羅の形成に効果的です。
また、成長期が過ぎて、成長がやや落ち着いたサイズのカメに適した栄養バランスとなっています。これにより肥満を防ぎ、健康的なカメの育成につながるのです。

フンの分解が早い分水が汚れやすいため、水換えをしっかり行い、清潔に保ちましょう。

テトラ　レプトミン　ニオイブロック　小粒

『テトラ　レプトミン　ニオイブロック　小粒』は、甲長5cmまでの、まだ小さなカメ向きの餌です。

アンモニアを吸着する働きがあり、臭いを極力抑えてくれます。水質の悪化も抑制し、より清潔な飼育環境の維持につながるのです。

エビと酵母が配合されていることで嗜好性が高く、人工餌料に慣れていない小さなカメでもよく食べるでしょう。
また、成長期に必要なたんぱく質や脂肪分が強化され、カメの成長が促されます。餌のサイズも食べやすいように設計されているので、小さなカメの育成用としておすすめです。

子ガメの飼育については、こちらのコラムも参考にしてください。

ヒカリ ペット用 カメのエサ 大粒

『ヒカリ ペット用 カメのエサ 大粒』は甲長8～12cmほどのカメ用の餌です。基本的なカメの餌として有名ですが、特に大型種の成長期におすすめします。

消化吸収を助ける納豆菌・乳酸菌・酵母菌の3種の善玉菌が含まれているのがポイントです。これらの成分は、カメの健康な腸内環境を維持し、免疫力を高めます。
さらに、ビタミンA・D3・Eが強化されており、カメの視力維持や、健康的な甲羅と骨の維持につながるでしょう。

大粒の餌で、カメが食べやすい顆粒状です。食べかすが飼育水に広がりにくいというメリットもあり、結果的に水が汚れにくいのも嬉しいです。

最近主流の、臭いを抑えるような効果は強化されていませんが、気になるほどではありません。

テトラ　ガマルス

『テトラ　ガマルス』は、ヨコエビを乾燥させたカメのおやつです。比較的小さいので、小さなカメにも与えやすいでしょう。

ヨコエビは香りも強く、小カメの食いつきがとても良いです。そのため、人工餌料への餌付けの第一歩としてもおすすめします。

また、カルシウムが豊富に含まれているので、健康な甲羅維持に効果的です。ただし、単体では栄養が偏るため、ガマルスはカルシウム補給用として主食とは別に与えると良いでしょう。

同じテトラから販売されている、「レプトミンシリーズ」との併用がおすすめです。

ヒカリ　カメプロス　ヘルスケア

『ヒカリ　カメプロス　ヘルスケア』は、成長期が過ぎた10歳以上のカメにおすすめの餌です。

野生に生息する成長期が過ぎたカメは、植物質の餌を多く摂取しているので、この餌もそれに合わせた栄養バランスが取られています。

また、過剰な栄養摂取による肥満を避けるため、低たんぱく・低脂肪を意識した配合がされています。
水生カメは大食漢なので、どうしても肥満になりやすいです。ある程度飼育年数が長くなると、運動量も下がりがちになるため、肥満気味のカメにピッタリな餌でしょう。

大型カメ用のため大粒ですが、一口で食べやすい俵状になっています。食べかすが広がるのを防ぎ、水が汚れにくいのも嬉しい点です。

まとめ：カメの餌おすすめ10選！水生カメの食いつきが良い餌・栄養が良い餌

水生カメにおすすめの餌を10種類紹介しました。

以前は、水生カメの餌は種類が少なく、選択肢もあまりありませんでした。
しかし、最近は水生カメの餌の開発も活発で、各メーカー工夫を凝らした商品を販売しています。

嗜好性・栄養バランス・臭いを抑える効果・ 水質悪化を防ぐ効果など、商品によってそれぞれ特徴的です。また、1種類の餌を与え続けると、カメが飽きることもあるため、複数の餌をローテーションするのもおすすめします。

上手に人工餌料を与えると、カメの健康維持はもちろん飼育管理も楽になりますので、カメや飼育者自身にあった餌を探してみましょう。

ほかにもさまざまなコラムがありますので、こちらも参考にしてみてください。