ナマコの飼い方!特徴から水槽飼育のメリット、おすすめナマコ5選

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水族館や磯遊びなどでも見かける機会のあるナマコ。
日本では珍味としてのイメージが強い生き物ですが、実はマリンアクアリウムではユニークな見た目のタンクメイトとして根強い人気があります。
他の生き物とは一線を画すぼってりとしたフォルムとゆったりとした動きに、なぜかはまってしまう人が続出中です。また、水槽の砂から汚れを漉しとって食べてくれるお掃除生体としても活躍するため、海水水槽の水質維持にも貢献します。
今回のコラムでは、海水アクアリウムの隠れた人気者であるナマコに注目し、その特徴と飼育方法、飼育のメリットをたっぷりとご紹介します。
記事の後半では、購入・飼育しやすいおすすめのナマコ5選もご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにナマコの魅力と飼育方法を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
サラサラとしたパウダー状のサンゴ砂を使用した海水水槽では、砂の中を食べてきれいにしてくれるナマコがとても重宝します。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、ナマコの魅力と飼育方法を解説します。
ナマコとは

ナマコはウニやヒトデと同じ棘皮動物に分類される生き物です。
種類が非常に豊富で、世界中の海に約1,500種のナマコが確認されており、日本では一部のナマコが食用として親しまれています。
ナマコというと黒っぽいヌメヌメとした見た目を想像する方が多いかと思いますが、実は種類によって体色や体長にかなり違いがあるのも特徴の一つ。
鑑賞用に流通しているナマコは、深い黒色のものから、鮮やかな黄色、茶色に模様が入るものなど、バリエーションが非常に豊かです。
大きさは20~30cm前後まで成長するものが多いですが、中には10cm程度の飼いやすいサイズの種類も存在します。
水槽内では主に底砂やライブロックの周りをゆったりと泳いでいたり、時折ガラス面に張り付いていたりと、行動範囲は意外と広めです。
また、ナマコはお掃除生体としてもとても有能で、水槽内に生じる微生物の膜やデトリタスなどの有機的な汚れを積極的に食べてくれます。
ちなみに、日本で食用として普及しているナマコはマナマコで、色によってアオコやアカコ、クロコなど様々な名称で呼び分けられています。
ナマコの飼い方

ナマコは比較的飼育がしやすい生き物で、一般的な海水魚飼育用の環境があれば健康的に問題なく飼育ができます。
ただ、底砂をはい回るなどナマコ特有の注意ポイントがありますので、ナマコに合わせた飼育環境を整えましょう。
ここでは、ナマコを飼育する水槽やレイアウト、混泳魚の選定ポイントなどについて詳しく解説します。
60cm以上の海水魚水槽での飼育がおすすめ!
ナマコを飼育する場合は、水量が多くて水質が安定しやすい60cm以上の大きさの水槽を用意しましょう。
ナマコは体が伸縮するため多少水槽が小さくても窮屈なことはなく、特に幼体の頃ならばもう少し小型の水槽でも飼育はできるかもしれません。しかし、ストレスに弱い面があり、水質の変化などで負担がかかるとすぐに弱ってしまうため、健康に飼育を続けるならば大きな水槽の方が確実です。
また、水温や水質をより安定させるためプロテインスキマーと水槽用クーラーを必ず設置し、導入の際は点滴法で慎重に水合わせを行うと、より安定しやすくなります。
餌は主にデトリタス!底砂は厚めに敷こう

ナマコの主な餌は、水槽の底砂に付着したデトリタス(微細な有機ゴミ)や珪藻、海藻の破片などで、飼育環境下では他の魚の餌の食べ残しやフンを食べることもあります。
砂ごと口に含み体内で有機物を漉しとった後、きれいになった砂だけを排泄する、デトリタスという食性です。
このような特殊な食事スタイルを取ることから、基本的にナマコのために餌やりをする必要はありませんが、底砂を3cm以上の厚さで敷いて採食しやすい環境を整えてあげてください。
ナマコは表皮が弱くちょっとした刺激ですぐに傷がついてしまうため、肌触りの優しいパウダータイプの底砂を使用します。
また、ナマコを導入するタイミングを他の魚とずらすことも重要です。
水槽立ち上げ直後は底砂に有機物が付着しておらずナマコが痩せてしまうため、避けたほうが無難。水槽の立ち上げからある程度時間が経過し、魚がしっかり餌を食べていることが確認できてから、飼育を検討しましょう。
自切に注意!
ナマコは身に危険を感じると、キュビエ器官と呼ばれる内臓の一部を吐き出して敵の目を欺き逃げる、防衛行動を取ることがあります。
これは、ヒトデなどがストレスで体の一部を自ら切り離す”自切”と同等の行動で、ナマコが吐き出した内臓は元には戻りませんが、数週間から1か月ほどで回復します。
ただ、当然のことながら自切はナマコの体力を消費し自身にも大きなダメージを与えるため、飼育環境ではできるだけ発生させないのが一番です。
自切の主な原因としては、混泳魚からの攻撃や水流ポンプに接触したことによる外的損傷や急な比重・水温の変化などの強いストレスなので、ナマコが快適に暮らせる環境を整えて自切を予防しましょう。
ナマコを飼育するメリットとデメリット

個性的な見た目と習性を持つナマコは、水槽に入れることで他の生き物にはない影響をもたらしてくれます。
良い面だけでなく少し注意が必要な点もありますので、飼育前にそれぞれのポイント理解しておきましょう。
ここでは、ナマコを水槽に入れるメリット・デメリットをご紹介します。
メリット:底砂がきれいになる!
ナマコを飼育する最大のメリットが、水槽内の底砂をきれいに保ちやすくなるところです。
砂の中に溜まるデトリタスなどの汚れは、そのままにしておくと腐敗が進んで水質に悪影響を及ぼすほか、シンプルに見た目が美しくありません。
ナマコはこのような有機的な汚れを砂ごと取り込んで漉し取り、砂だけ排出してくれます。
排泄された底砂はクリーニングされた状態でサラサラとしており、水の通りもとても良いです。
パウダータイプのサンゴ砂は、きれいな状態を維持するのにこまめなメンテナスが必須なため、ナマコに掃除をしてもらえれば掃除や水質管理の手間が大幅に軽減されるでしょう。
メリット:水槽の注目度が上がる!

ナマコはマリンアクアリウムの中でも珍しい生き物のため、注目度は抜群です。
類を見ない独特のフォルムにゆったりとした動きは、活発に泳ぐ海水魚の中ではかなり異質な存在ですが、なぜか目を向けてしまうような不思議な魅力があります。
最初は気持ち悪く感じるかもしれませんが、頭や口を見つけて観察してみると、口や触手を使って器用に砂を取り込む様子がとても面白いです。
カラフルな品種を飼育すれば、水槽の底面に彩りを与えてくれえるマスコット的な存在としても活躍するでしょう。
デメリット:弱ると毒を出す?!
ナマコはストレスを感じたり外傷を負ったりすると、サポニンという物質を排出します。
これは界面活性剤入りの洗剤と同じような強い殺菌作用を持つ物質で、魚たちにとっては猛毒。特に水槽という閉じられた空間で排出されると、混泳魚たちに致命的なダメージを与える事態になりかねません。
そのためナマコを飼育するときは、水流ポンプをなるべく高い位置に設置して、オーバーフローの排水口に巻き込まれるなどの事故が生じないよう、工夫をしてください。
また、ナマコの適切な管理に不安たあるときは、無理をせずマガキガイなどの別のお掃除生体を検討するのも方法です。
デメリット:混泳できる生体が限られる

ナマコは混泳魚に攻撃されたりストレスを掛けられたりすることでも、サポニンを排出します。
ナマコ自身が他の魚や生き物をいじめるようなことはありませんが、状態を維持するためにも、混泳魚は大人しくナマコをつついたりしない生き物に限定するのがおすすめです。
特に攻撃性のあるチョウチョウウオやベラの仲間、肉食性の強いエビやカニとの混泳は避けてください。
サンゴとの混泳は可能で相性も良いですが、サンゴやイソギンチャクの位置によっては、接触した際にナマコが皮膚にダメージを受けてしまう可能性があります。
サンゴやイソギンチャクはライブロックが崩れないように注意しつつ、できるだけ高い位置に配置すると安全です。
水槽飼育におすすめなナマコ5選

ご紹介した通り、ナマコは非常に種類の多い生き物です。
最後に、手頃なサイズ感で飼育がしやすいナマコを5種類ご紹介します。
アカミシキリ
体の下半分がピンクに染まる可愛らしい印象のナマコです。
体長は平均して25~30cmを超える程度と、やや大き目で存在感があるので、水槽のマスコットにもぴったり。
頭部が細くなっていて観察しやすいので、初めて飼育する場合も親しみを感じやすいでしょう。
クロナマコ
環境変化に強く丈夫なので、初めてナマコを飼育する方に特におすすめの定番種です。
大きさは約30cm程まで成長するので、60cm以上の大きめの水槽を用意しましょう。
白く目の細かい砂を敷いておくと、体に砂をまとうユニークな姿を観察できます。
ニセクロナマコ

こちらも黒い体色が特徴的な品種ですが、クロナマコに比べるとやや細身で、よりハッキリとした黒色をしています。
砂に紛れることがないので、水槽内でも姿を観察しやすいです。
イエローキューカンバー
鮮やかな黄色い体色がポップな、水槽内でもよく目立つナマコです。
他のナマコとは異なり、触手を使って水中を漂うプランクトンなどを捕食する性質を持ちます。
鑑賞性は抜群ですが、ヒラヒラした触手が混泳魚から攻撃を受けやすいため、ライブロックを組んで必ず隠れ場所を作ってあげましょう。
リュウキュウフジナマコ

茶褐色の体に白いまだら模様と突起を持つ、鑑賞性の高いナマコです。
自然界ではゴツゴツした岩肌に擬態して身を隠します。
スリムな体型なので、複雑な岩組を施したサンゴ水槽でも飼育可能。夜行性が強く昼間はライブロックの隙間に隠れていることがほとんどですが、夜寝静まったころにお掃除生体としてしっかり働いてくれます。
まとめ:ナマコの飼い方!特徴から水槽飼育のメリット、おすすめナマコ5選

個性的なフォルムとユニークな動きや習性で飼育者を楽しませてくれるナマコは、底砂の汚れを食べてきれいにしてくれる優秀なお掃除生体です。
海水水槽でよく使われるパウダー状の砂は汚れが溜まりやすい性質があるため、ナマコを導入してクリーンな状態を維持しましょう。
ナマコを飼育する水槽では底砂を厚めに敷いて、水流ポンプやライブロックにナマコが挟まれないように工夫をします。
外傷や混泳魚の攻撃で弱るとサポニンという毒素を排出するため、ナマコが快適に過ごせる環境を整えてあげることが大切です。
また、もしナマコが怪我をしているのを見つけたらすぐに水槽から取り出して、水換えをしましょう。
アカミシキリやイエローキューカンバーは色鮮やかで、きっとナマコの一般的なイメージを覆してくれるはずです。
クリーナーマスコットとして活躍するナマコを、水槽でゆったり観察してみてはいかがでしょうか。
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