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ふわふわ水中を泳いでいるクラゲの姿は、ぼんやりと眺めているだけでも疲れている心を癒してくれます。
アクアリウムが癒しの効果があると広く知れ渡るにつれ、クラゲ飼育に挑戦する人も増えましたが、熱帯魚などと異なり飼育方法がやや難しく、何の知識もなしにクラゲ飼育を行うと失敗してしまうことが多いです。
クラゲ飼育を行う際は、少し気を付けたり工夫しなければならないことがあります。
今回はアクアリウム初心者にもわかりやすく、クラゲの種類や育て方、飼育ポイントなどについてお話していきます。
目次
クラゲを自宅で飼育する方法を動画で解説!
この記事の内容は動画でもご覧いただけます。
クラゲ飼育に必要な設備やポイントを音声付きで解説しています。
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クラゲはアクアリウムとして飼育できる?
水の中をふわふわと漂うクラゲは、眺めているだけでとても癒やされるという人が多いです。
最近では、クラゲを専門的に展示する水族館も増えてきましたので、大きな水槽の中をゆらゆら泳ぐクラゲを見た方も多いはずです。
ひょっとしたら、クラゲを自宅で飼育してみたいと思った方もいるのではないでしょうか。
残念ながらクラゲはその飼育の難しさや飼育機器類が高額になることから、アクアリウムとして一般の家庭でクラゲの飼育を行っている人は少ないです。
全くできないと言うわけではなく、しっかりした知識と設備と予算があれば可能なんです。
最近は熱帯魚ショップなどで、クラゲの飼育キットが販売されるようになってきました。徐々にクラゲ飼育のハードルも下がってきているので、ひと昔前と比べると一般家庭でクラゲを飼育しやすい環境になってきています。
クラゲ水槽に関してはこちらもご参考にしてください。
アクアリウムとして飼育できるクラゲの種類
クラゲの種類は沢山ありますが、水族館ではなくアクアリウムとして飼育できる種類は限られています。
こちらに上げる4種は比較的飼育しやすく、年間を通じて入手もできるクラゲです。
カラージェリーフィッシュ
ふわふわ泳ぐ姿がなんとも幻想的なクラゲです。
カラージェリーという名前の通り、色のバリエーションがあります。私は白、薄ブルー、濃いブルー、透明に近い色などを見たことがあります。
水族館では、割りとおなじみですね。
ミズクラゲ
海でチクッと刺されるあいつですね。お盆を過ぎた日本の海でよく見かける普通のクラゲです。
日本でクラゲといえば、一番見慣れた種類ではないでしょうか。
海水浴中に見かけると、嫌な奴ですが水槽にたくさん入れると、癒やしの世界が広がります。
タコクラゲ
タコクラゲはタコと同じ8本の口腕を持っているクラゲで、毒を持っていません。見た目がタコのように見えることから、その名前が付けられています。
体色が褐色なのは、「褐色藻」という共生している藻が体内に存在しているためです。褐色藻が光合成を行うことで発生する物質の一部を、タコクラゲが利用しています。
褐色系な部分が多いクラゲですが、色はホワイト・ブルー・ブラウンと3系統に分けることができるんです。ホワイト系のものは全体的に白いものと、白い斑点がついているものもいます。
サカサクラゲ
サカサクラゲには「マングローブジェリーフィッシュ」という別名があります。体内に褐虫藻が数多くいるため、タコクラゲと同じように褐色の体色をしています。
サカサクラゲは名前のとおり、カサが下になり口腕が上になるという上下逆さな状態で泳いでいますが、これは褐虫藻が光合成をしやすくするためです。
クラゲ飼育の疑問
実際にクラゲを飼いたいと思っても、入手方法や飼育についての問題など疑問は多いでしょう。ここではクラゲ飼育に関する疑問についてみていきます。
クラゲはどこで購入できる?
クラゲを飼育するには、まずクラゲを入手する必要がありますが、海などで泳いでいるクラゲを捕獲するのはかなり危険です。刺されてしまうと、最悪の場合アナフィラキシーショックを起こして、命の危険な状態になることもあるんです。
観賞用としてクラゲ飼育を行うのであれば、海水魚を取り扱っている大きめのショップや、ネットで通信販売で購入することが可能です。
ショップ・通販に関してはこちらもご参考にしてください。
クラゲの飼育水槽とは?
クラゲは普通の水槽で飼育することもできますが、水流などの微調整はアクアリウム初心者やクラゲ飼育初心者にはやや難しいです。
そのためクラゲ飼育をするときは、クラゲに負担の少ない作りになっていたり、必要なろ過機器などがセットになっているクラゲ専用の飼育水槽を購入することをおすすめします。
オービット20
キュービックの「オービット20」は、幅38×奥行き20.5×高さ38cmの円形をしているクラゲ専用水槽です。
クラゲの種類を問わず、LED照明や水流調整のためのホース、ろ過スペースが内蔵されており、インテリアとしての見た目を重視しているので機器類が目立ちにくい設計になっています。
別売りのクーラーやフィルターを接続して使用することも可能な設計になっています。
クラゲを飼育することに特化した水槽で、幼体(2.5cm以下)なら10匹、成体(8cm以下)なら3匹程度が適正飼育数です。
飼育水はどうすればいいの?
飼育水は海水を使用する必要がありますが、海水調達には次の方法があります。
- 海から汲んできたものを使用する
- 人工海水の素を使用して自分で作る
- 市販されている人工海水を使用する
- クラゲ用の海水を使用する
自分で海水を作るのは塩分濃度の調整が難しいので、クラゲ用の水を購入することをおすすめします。
クラゲ水
「クラゲ水」はネットで通信販売で購入することができます。海水の中でも水深の深い場所から取り出した「海洋深層水」なので、水質の変化に弱いクラゲにピッタリです。
また海から採取しているので、クラゲに必要な栄養素も含まれています。
もし自分で人工海水の素を使って海水を作るのであれば、下記記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
またクラゲを飼育する際は、種類によって水温が異なる点に注意してください。
- カラージェリーフィッシュ:25℃
- ミズクラゲ:15℃~25℃
- タコクラゲ:22℃~25℃
- サカサクラゲ:25℃
冬場は水温が下がりやすいので、必要ならヒーターを利用し、高温になりやすい夏は水槽用のクーラー等を利用しましょう。
水槽用のヒーターやクーラーについては、こちらの記事で詳しく書かれています。
餌は何を与えればいいの?
家庭で飼育することのできる小さなクラゲは、小魚やエビなどを捕獲して食べているわけではありません。自然環境では、海中に漂っているプランクトンや、小さなエビの幼生などを食べています。
そのため一般家庭で飼育する際は、ブラインシュリンプや、専用のクラゲフードを与えることになります。
おすすめは次の商品です。
クラゲフード 給餌セット
クラゲフードは主原料に動物質を使用しているため、クラゲに最適な餌です。給餌用シリンジがついているタイプを一番最初に購入すれば、難しい餌の量加減もわかりやすいです。
そもそも、クラゲ飼育は難しい
クラゲ飼育を語る上で、この説明を置いては先に進めません。
クラゲ水槽は、金魚のように一般家庭に普及していませんよね。なぜでしょうか?
そこにはやっぱり理由があるのです。
1.クラゲは寿命が1年!?
クラゲの寿命はそもそも短く、自然界でも半年~2年程度のものが多いです。
自然環境でもその程度しか生きられないのに、アクアリウムの環境に入れれば寿命はもっと短くなります。
水族館クラスになると、1年間飼育することも可能かもしれませんが、個人レベルでは数ヶ月程度のことが多いです。
「せっかくペットとして飼っても数ヶ月で死んでしまう…」
そう考えると家庭で飼育するのがよいのかと、ジレンマを感じてしまう人もいるのではないでしょうか。
2.エサ補給が難しい
クラゲは一般的にカサの裏中央についている口から食事をしますが、スポイトなどでプランクトンの粉末などを水溶液にしたものを与えます。
与えすぎると、水が汚れますので、一匹ずつ別の場所に移して与える方もいるようです。
ビーカーなどに移して、エサをやっては戻すというものをイメージしてもらうと分かりやすいのではないでしょうか。一匹ずつ餌を与える場合は、飼育する数が増えると…とても手間と時間がかかります。
3.ふわふわ泳がない・・・
実は水族館などで、クラゲがふわふわと動き回っているのは、ポンプで水流を作っているからで、水槽にクラゲを入れただけでは、フワフワと泳いでくれません。
水流が強すぎるとクラゲ同士が衝突したり、水槽のガラス面に当たったりしてクラゲが傷ついてしまいます。
逆に水流が弱すぎると一箇所にクラゲが固まってしまったり、泳がなかったりします。
熱帯魚の飼育経験がある方は、飼育する上での水流と言われたらなんとなく想像できるかと思います。それからするとクラゲがうまく回る水流はものすごく弱い水というイメージになるでしょう。
また海水の比重も重要です。クラゲは海の中にいるので塩分濃度を調整するわけですが、浮力とのからみで比重の調整を間違えると水上に固まったり、底に固まったりしてしまいます。
クラゲアクアリウム水槽の工夫3つ
クラゲアクアリウムは、飼育が難しいことから家庭で飼う方法などはまだ確立されていません。
もし飼育する場合は、以下の3つに気をつけて水槽に工夫をしてください。
1.クラゲが衝突してもキズつかない工夫
クラゲの体表は大変弱くてもろく、すぐに切れたり破れたり、破損したりしてしまいます。
長期飼育する場合は長方形の一般的な水槽を使用すると、すぐに破損してしまう可能性が高いです。
クラゲ飼育のベースとして一般的な水槽を使うのは良いのですが、クラゲが当たる部分は丸くするなど工夫をする必要があります。
そう考えるとクラゲ飼育専用で販売されている水槽を購入するのが、余計な手間もかからずにすみます。
2.うまく水流を回す工夫
クラゲ飼育での水流は重要なポイントになるので、何度も調整してベストな水流を自分で探す必要があります。
強すぎず弱すぎず、クラゲがゆらゆらと気持ちよく回るポイントがあるはずです。
3.クラゲが吸い込まれない工夫
これは、大変重要なポイントです。
ポンプを使って水流を作るので、水が吹き出る場所と吸い込まれる場所があります。この吸い込まれる場所にクラゲがひっつくくっついてしまうと、クラゲが傷ついたりカサに穴が空いたりして、クラゲがケガをしたり死んでしまう原因になってしまいます。
そのため、水はピンポイントで吸い込むのではなく、面で吸い込むなど工夫をしましょう。
まとめ:クラゲ飼育にはひと手間かけて癒しのアクアリウムを作ろう!
いかがだったでしょうか。
今回は見ているだけでも癒される、魅力の詰まったクラゲ水槽をご紹介しました。
クラゲのアクアリウムは、癒やされるんですがとっても難しいことが分かって頂けたかと思います。
それでも、クラゲを飼育したいという方は、本記事を是非参考にしていただいて、更に研究を深めてもらえればと思います。その時は、なるべくクラゲ自身の寿命に近づくように大切に飼育してください。
一方で、やっぱりクラゲ水槽はハードルが高いので水族館で見るのが一番と感じていただいた方もいると思います。
クラゲの数が多いと飼育に気を付けるべきポイントも多くなってくるので、もし興味があるのであれば、最初は1匹から飼育をはじめてクラゲ飼育に慣れることをおすすめします。
クラゲに関してはこちらもご参考にしてください。
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