サメを自宅で飼育するには!飼育可能なサメの種類と飼い方のポイントを紹介

投稿日:2026.03.02|
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水族館のパノラマ水槽などで見ることができる大きなサメ。
パニック映画題材になったり人を襲ったというニュースを聞いたりと獰猛なイメージが強く、とても飼育ができるようには思えないかもしれません。
しかし、サメは非常に種類が豊富で、中には小さく大人しい種類も存在します。
水族館のタッチプールでお馴染みのネコザメなどはその代表的な種類で、このようなタイプならば飼育環境を整えれば自宅でも飼育が可能です。
今回のコラムでは、家庭でも飼育できるサメの種類と飼育方法をご紹介します。
サメは意外にも顔が可愛らしく愛嬌たっぷりです。自宅で変わった海水魚を飼育してみたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに自宅でサメを飼育する方法を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
恐ろしいイメージのあるサメですが、意外にも小型種は大人しく大型水槽を準備できれば自宅でも飼育が可能です。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、自宅でサメを飼育する方法を解説します。
サメは自宅で飼育できる!

結論から言うと、種類を選べば個人でもサメを飼育することができます。
とはいえ、一般的にサメは非常に大型で遊泳性が強い生き物。有名な人食いザメの異名を持つホオジロザメや美ら海水族館の人気者ジンベエザメなどはいずれも体長5mを超えるため、自宅で飼育するのは現実的ではありません。
自宅で飼育するには、小型で大人しい品種に限定し、飼育条件を満たせる水槽を準備する必要があります。
飼育できるのは1m以下の小型種

自宅に設置できる水槽サイズで飼育ができるのは、体長1m以下の小型種です。
さらにその中でも、遊泳性が低く底でじっとしているような、大人しい品種が個人でも管理しやすいでしょう。
意外にもサメは人懐っこく、餌やりなどを通じて飼い主とコミュニケーションを取れるようになります。
慣れてくると軽く背中をなでたり、愛嬌のある表情を見せてくれたりとペットのような感覚で付き合える生き物です。
最低でも120cm以上の大型水槽が必須
サメを飼育するには、最低でも横幅120cm以上の水槽を設置しましょう。
また、奥行きも重要で、サメが水槽の端でスムーズにターンできる程度の広さが無いと、ストレスから体調を崩してしまいます。
最低でも60cm以上、可能ならば体調の1.5倍程度の奥行きがあると安心です。
床の耐荷重に注意
サメが飼育できるほどの大きな水槽を設置する場合は、床の耐荷重をよく確認することが重要です。
以下にご家庭に設置できる大型水槽の重量をまとめます。
|
サイズ |
水量 |
重量 |
|
|---|---|---|---|
|
120cmワイド水槽 |
W1200×D600×H600mm(板厚10mm) |
約404L |
本体:30kg、水入り:434kg |
|
150cm水槽 |
W1500×D600×H600mm(板厚10mm) |
約506L |
本体:31kg、水入り:305kg |
180cm水槽 |
W1800×D600×H600mm(板厚10mm) |
約609L |
本体:37kg、水入り:366kg |
一般的な住宅の床の耐荷重は180kg程度のため、そのまま水槽を設置してしまうと床が歪むなどのトラブルに繋がります。
これから家を建てるのならば水槽を置く前提で設計してもらうか、床の中でも比較的丈夫な梁の上を選んで設置する、鉄板で床を補強するなどの対策を施しましょう。
家庭で飼育できる主な種類

ここからは、自宅で飼育するのにおすすめのサメを4種類ご紹介します。
どの品種も、水槽のタッチプールなどにも採用される人懐っこい種類です。
模様や少しとぼけた表情に、大きさなどに違いがあるためご自分の環境に合わせて選びましょう。
トラザメ

メジロザメ目トラザメ科に属するサメの1種です。
成魚の体長は50cm程度の小型種で、魚体は細長く口先は丸みを帯びています。体色は褐色を基調とし、暗色や淡褐色のまだら模様が全身に入る見ごたえのある種類です。
国内では北海道以南の太平洋側と石川県以南の日本海側に、国外では朝鮮半島から台湾にかけて分布しており、水深約320mまでの深海に生息していることがほとんど。
尾ビレが小さいこともあり遊泳性は低く、普段は海底の岩陰などでじっとしています。食性は甲殻類や小魚などを捕食する肉食性で、寿命は15年前後です。
イヌザメ

テンジクザメ目テンジクザメ科に属するイヌザメは、成魚の体長が1mほどとサメとしては小型の種類です。
幼魚の頃は白色と黒色の縞模様をしていますが、成長するにしたがって全体が褐色に変化します。
西太平洋からインド洋にかけての浅いサンゴ礁帯に生息しており、昼間は岩陰などに身を隠し、夜になると餌を求めて活動する夜行性です。
食性は肉食性で甲殻類や魚類などを捕食しています。
遊泳性が低いので水槽での飼育に適しており、寿命は5年以上。野生では14年、水族館では最大25年生きるというデータもありますので、育て方次第で長く飼育を楽しめます。
シマザメ
シマザメもテンジクザメ目テンジクザメ科に属する種類で、体長は最大でも75cmほど。
細長い魚体は褐色から灰色で、若魚の頃は不規則な縞模様が入る個体が多いですが、成長とともに目立たなくなる傾向があります。
西太平洋からインド洋にかけて分布しており、水深5~100m程度までのサンゴ礁帯が住処です。食性は動物質を好む肉食性で、遊泳性が低いので水槽での飼育にも適しています。
ネコザメ

ネコザメ目ネコザメ科に属する、体長約80~90cmほどの小型種です。
穏かな性質で餌食いも良いため、初心者の方でも飼育がしやすいでしょう。
ネコザメという名前は、頭にある突起の形状が猫の耳に似ていることに由来しており、全体的に丸みを帯びたフォルムがとても可愛らしいです。
東京アクアガーデンで手掛けたレンタル水槽でも、ネコザメを飼育した事例があります。
サメの飼育方法

ご紹介した通りサメの飼育ではご家庭に設置できる最大クラスの大型水槽が必要ですが、基本的な飼育方法や設備は一般的な海水魚とあまり変わりありません。
飼育設備さえ設置ができれば、意外と手間なく飼育ができる生き物と言えるでしょう。
ここでは、サメ飼育に必要な設備や基本的な飼育環境から、給餌や水槽のメンテナンスまでご紹介します。
オーバーフロー水槽を用意しよう
サメを終生飼育するために必要な水槽サイズの目安は、トラザメやネコザメで120cm、イヌザメとシマザメは180~200cmです。
肉食性の生餌を好むことからサメ水槽はとにかく水が汚れやすいので、ろ過能力の高いオーバーフロー水槽を用意すると、水質の管理がしやすくなるでしょう。
余裕があればプロテインスキマーを設置するのもおすすめです。
また、ここまでの設備を備えた大型水槽となると市販はされておらず、オーダーメイドで水槽を作製することになります。普通に水槽を購入するよりも予算がかかる可能性があることを念頭に、準備を進めましょう。
適切な水温と水質について
サメが好む適切な水温は以下の通り。
- イヌザメ・シマザメ:24~27度
- トラザメ・ネコザメ:15~27度
種類によって差はありますが、概ね24℃前後が目安です。
年間を通して適切な水温を保てるよう、水槽用ヒーターやクーラーを使って水温を管理してください。
特に高水温が苦手なので、夏場は水槽用クーラーを必ず設置しましょう。
また、飼育水は人工海水を使って海水環境を再現します。
海が近い方は天然の海水を汲んできても良いですが、この場合は病原体を持ち込まないよう、殺菌灯を一定時間照射してから使用すると安全です。
レイアウトはシンプルに
餌の食べ残しやフンが多いサメ水槽は、底砂を敷かずベアタンクで管理すると、掃除やメンテナンスがしやすくなります。もし、鑑賞面から底床材を入れたいのであれば、pHを上昇させる効果が期待できるサンゴ砂がおすすめです。
また、先ほどご紹介した飼育がしやすい小型のサメは多くが夜行性で、日中は物陰に身を隠して過ごす習性がありますので、昼間は照明を消して管理すると落ち着きやすいでしょう。スペースに余裕があれば、ライブロック少し置いて体を隠せるシェルターを作ってあげるのも良い方法です。
ただし、サメは物音などに驚くと暴れるように泳ぐことがあります。レイアウトがあるとぶつかって怪我をしてしまう危険があるため、配置や素材には十分注意してください。
飛び出し事故を防ぐために、ボルト止め加工を施した蓋をすることも重要です。
餌は活餌が中心
肉食性のサメの餌は活餌が中心です。具体的にはイカや魚の切り身、エビなどですが、環境に慣れて餌付けができれば、管理がしやすい乾燥エビや肉食魚用の人工餌も与えることができます。
給餌の頻度は成長段階によって変わり、幼魚の間は1日2~3回、2~3分で食べきれるだけの量が目安です。体が大きくなってきたら少しずつ頻度を減らしていき 、成魚では2~3日に1回程度で問題ありません。
底の方でじっとしている種類なので、餌をトングなどで掴んで口先に持っていくとしっかり食いついてくれるでしょう。
食べ残した餌は水質を急速に悪化させるので、その都度取り除いてください。
単独飼育が基本

サメは肉食性が強く小型種でも1m近くまで成長することから、単独での飼育が基本です。
体が小さい幼魚の頃ならば、同種同士を同じ水槽に入れておくこともできますが、成長とともに手狭になっていくので、そのまま終生飼育をするのは難しいでしょう。
また、その食性から同種以外の魚や生き物は補食の対象になってしまいますし、水を汚しやすいことを考えるとサンゴとの混泳も現実的ではありません。
混泳水槽を作ることはできませんが、サメは単独でも十分見応えがある迫力のある品種です。
ぜひ、一匹に愛情を注いで飼いこむ楽しさを味わってみてください。
水換えの頻度と比重について
飼育を開始したら、週に一度、全体の1/3程度の量の水換えをします。
一般的な海水水槽よりも頻度は多めですが、大型の肉食魚はフンや餌で水が汚れやすいため、こまめに水換えをして水質を持つのがポイントです。
また、水換えの前には水質検査薬を使って水質や水槽内の状態を確認し、必要に応じてろ過槽やろ材、ウールマットなどのろ過システム周りのメンテナンスも行ってください。
換水後は、比重計を使って人工海水の比重を確認します。製品にもよりますが、大体1.023~1.025辺りに合わせて濃度を調整します。
ちなみに人工海水は、自然に水が蒸発して水量が減ると比重が上がってしまいます。
水位が下がってきたと感じたら比重計で比重を確認し、カルキを抜いた水を足して濃度を調整するのがおすすめです。
まとめ:サメを自宅で飼育するには!飼育可能なサメの種類と飼い方のポイントを紹介

自宅で飼育するのにおすすめのサメを4種類と、飼育方法を解説しました。
大きくて獰猛なイメージがあるサメですが、小型種は意外と大人しく、設備が用意できれば自宅で飼育することが可能です。
自宅での飼育に向いているのは体長1m以下の小型で遊泳性の低い品種です。
飼育には最低でも120cm以上、品種によっては150~180cmクラスの大型水槽を用意します。イカやエビなどの肉食性の餌が中心なので、ろ過設備はスペックの高いオーバーフローが使いやすいでしょう。
体長や食性の観点から単独飼育が基本ですが、サメ特有のフォルムやダイナミックな泳ぎ、少しとぼけたような顔立ちなど、存在感は抜群です。
現状の海水水槽に物足りなさを感じている方は、サメの飼育にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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